JPS606686B2 - ガス吸収装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はビールや炭酸飲料水等の飲料原液に炭酸ガスや
窒素ガス等を吸収させるためのガス吸収装置に関する。

ガス吸収装置の一例を第１図に基づいて説明する。１は
ガス吸収タンクすなわちサーチュレーションタンクであ
って、上部に２つ、下部に１つの閉口部２，３，４を有
し、上部２つのうち、一方の開□部２はタンク１内の圧
力を一定に保持するための安全弁（図示せず）に接続さ
れ、他方の開□部３はガス供給弁兼ガス圧調整弁（図示
せず）に接続されている。

またタンクー下部の関口部４なガス吸収液取出口とされ
ている。５はタンク１の上部に設けられた液供給装置で
あって、液供給口６を設けた液供給管７と、弁座８と、
弁９とを有する。

１０はタンクー内の中央部にこのタンク１と同芯状に配
設された支持管、１１は該支持管１０上端に固着された
閉口部が上向きの半球状上受皿であって、中央部に流下
口１２を有する。

Ｉ３は支持管１０の下端に固着された閉口部が下向きの
半球状下受皿、１４は支持管１０の中央部にこの支持管
１０の長手方向に沿って一定間隔ごとに多数配設された
トレーであって、中央部に流下ロー５を有する。１６は
同じく支持管１０の中央部にこの支持管１０の長手方向
に沿って一定間隔ごとに多数配設されたプレートであっ
て、該プレート１６は上記各トレー１４内に入り込んで
いる。

１７はプレート１６と各トレー１４との間の間隔を一定
に保持するためのスベーサ、１８は一端がタンク１の側
壁および下受皿１３を貫通して支持管１０の下端に接続
された洗浄液供給管であって、タンク１内を洗浄すると
きには、該供給管１８の開閉バルブ（図示せず）を開放
して支持管１０内に洗浄液を供給し、該支持管１０に形
成した多数の孔１９を介してタンク１内にその洗浄液を
噴射し、各トレー１４、各プレート１６およびタンクー
の内壁面を洗浄すればよい。

なお洗浄時以外は上記バルブを閉じて供給管１８を遮断
しておく。かかる構成において、供給口６からタンク１
内に入った飲料原液は上受皿１１内に入った後、該上受
皿１１の流下ロー２を通って最上段のプレート１６上に
流下し、次にこのプレート１６から最上段のトレー１４
上に流下し、次にこのトレー１４の流下口１５を通って
上から２番目のプレート１６上に流下する。

同様にして飲料原液は各プレート１６および各トレー１
４上に順次に流下していって液腰を形成し「開□部３か
らタンク１内に供給されたガスを吸収する。そしてガス
吸収液は開口部４からタンクー外に取出されるものであ
る。ところで従来ではト飲料原液にガスがより吸収され
るよう、第２図に示すごとく弁９の傾斜面の中央部に環
状溝２Ｄを形成し」弁９の下面から該環状溝２８１こ達
する蓮通孔２１を適当数形成している。

そして供給口６から供給管７内に供給された飲料原液が
弁９と弁座８との間の間隙Ｑを通ってタンクー内に噴射
されるときの減圧効果によりタンクー内のガスを蓮通孔
２亀および環状溝２０を介して吸引し〜上記間隙のこお
いて、飲料原液とガスとを混合している。しかしこの従
来構成では、ガスが消極的に吸引されるだけであるから
「飲料原液に対するガスの混合は不十分である。

そこで本発明は、飲料原液に対してガスを十分混合させ
ることができるガス吸収装置を提供するものである。

以下、本発明の一実施例を第３図および第４図に基づい
て説明する。

２５は弁機であって、下端が弁９の頂部に形成されたく
ぼみ内に鉄入されられて該弁９に溶接されると共に上端
が供給管７の上部に配設されたガイドブロック２６の貫
通孔２７内に移動自在に挿通させられたパイプ部２８と
、該パイプ部２８の上端に溶綾されたチップ部２９とか
らなる。

３川ま該チップ部２９を貫通してパイプ部２８内に運通
する貫通孔、３１は弁９の頂部に形成されると共に上記
パイプ部２８内に蓮適する凹部、３２は該凹部３１内か
ら弁９を半径方向に貫通して間隙のこ達する複数（この
実施例では８個）のガス噴射口、３３は天板部の中央部
から下方へのびる内筒部３４が前記チップ部２９の中径
部に外嫁すると共に外筒部３５の内周面に形成した雌ね
じ部３６が前記ガイドブロック２６の外周面上部の雄ね
じ部３７に螺合する高さ調整用キャップ、３８は下端小
怪部が上記内筒部３４内に挿入されると共にこの下端小
蓬部の内周面に形成した雌ねじ部３９がチップ部２９の
上端小律部の雄ねじ部４０１こ螺合するソケットであっ
て、前記チップ部２９の貫通孔３０に運通する貫通孔４
１を有する。

４２はソケット３８の上端大雀部の内周面に形成された
雌ねじ部であって、ガス供給管（図示せず）の一端の雄
ねじ部が螺合するものである。

４３は０リングである。

上記構成において、供給口６から供給管７内に競給され
た飲料原液は弁９と弁座８との間の間隙Ｑ内を通ってタ
ンク亀内に供給される。

またソケット３８およびチップ部２９の貫通孔４１，３
０を介してパイプ部２８内に供給されたガスは凹部３１
を介して各ガス噴射口３２から間隙Ｑ内に噴射され、こ
の間隙Ｑ内を流れる飲料原液と積極的に混合させられる
。上記間隙ぴ内で飲料原液に吸収されなかったガスはタ
ンク亀内において各プレート軍６および各トレー１４上
を流れる飲料原液に吸収される。またこれに加えて前記
開口部３からタンクー内に補助的にガスを供給し、ガス
の吸収を促進するものとする。さらに間隙ぴの大きさを
調整する場合には〜 キャップ８３をつかんで、このキ
ャップ３３を適宜に正転または逆転させて矢印Ａまたは
Ｂ方向に移動させればよい。これによってソケット３８
ｔチップ部２９およびパイプ部２８を介して弁９が矢印
ＡまたはＢ方向へ移動させられ、間隙戊の大きさが調整
される。以上述べたごとく本発明のガス吸収装層によれ
ば〜弁棒を貫通しかつ弁内を通って下端開口部が弁座に
対向するガス通路を設けてあるから、弁と弁座との間の
間隙を通ってタンク内に供給される飲料原液に対して上
記ガス通路からガスが噴射され、このガスは飲料原液と
積極的に混合させられる。

したがってガスの飲料原液に対する吸収率は従来に比べ
て一段と促進され、タンク内のトレーおよびプレートの
数を減少させ〜 タンクの容量を小さくすることができ
るものであって、経済性に優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図はガス吸収装置の一部切欠き正面図、第２図は従
来例を示す要部の縦断面図、第３図および第４図は本発
明の一実施例を示し、第３図は要部の縦断面図「第４図
は第３図のＷ−Ｎ矢視図である。 １……ガス吸収タンク、５…・・・液供給装置、６・…
。 ・液供給口、７・・・…液供給管、８・・・・・・弁座
、９……弁、２５・…・・弁棒、２８・…・・パイプ部
「 ２９・…・・チップ部も ３０，４１……貫通孔、
３１・・・…凹部、３２・・…・ガス噴射口、Ｑ。・・
・・・間隙。第１図第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 液供給管と、該液供給管の下部に設けた弁座と、上
   記液供給管内に挿通された弁棒と、該弁棒の下端に固着
   されて弁座に対向する弁とを有する液供給装置をガス吸
   収タンクの上部に配設したガス吸収装置において、上記
   弁棒を貫通しかつ弁内を通ってその下端開口部が弁座に
   対向するガス通路を設けたことを特徴とするガス吸収装
   置。