JP3190237B2 - カーボネータ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は炭酸飲料を生成する
飲料ディスペンサ等に有用なカーボネータに関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】一般に、各種飲料を販売する飲料ディス
ペンサにおいて炭酸飲料を生成する場合には、カーボネ
ータで生成した炭酸水と原料のシロップとを混合し、カ
ップ等に抽出するようになっている。この飲料ディスペ
ンサに備わるカーボネータとしては、例えば実開昭６２
−１９９１２４号公報に記載されているように、加圧し
た水を密閉容器内に噴射し、容器内で水と炭酸ガスとを
混合して炭酸水を生成するようにしたものが知られてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記カ
ーボネータでは、容器内に噴射された水が炭酸ガスと混
合しながら容器内に溜まりだすと、水に混入した炭酸ガ
スが十分に水に吸収されないまま水面に浮上し、水と炭
酸ガスとを十分に混合することができないという問題点
があった。

【０００４】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、常に炭酸を多く含ん
だ炭酸水を生成することのできるカーボネータを提供す
ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、加圧した水を容器内に噴射し、容器内で水
と炭酸ガスとを混合して炭酸水を生成するカーボネータ
において、前記容器に内部を上下に仕切る仕切板を設け
るとともに、仕切板には噴射口から噴射された水を仕切
板の上方から下方に流入させる流入孔と、仕切板の下方
の水を仕切板の上方に流出する流出孔とを設け、流入孔
を噴射口と上下方向に対応する位置に設けるとともに、
仕切板の下方には炭酸水の流出口を設けている。これに
より、水と共に仕切板の下方に流入した炭酸ガスは仕切
板によって上方への浮上を規制され、仕切板の流出孔を
通じて徐々に上方へ移動することから、炭酸ガスと水と
の接触時間が長くなり、仕切板の下方の炭酸水が炭酸を
多く含んだ状態で流出口から流出する。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１及び図２は本発明の一実施形
態を示すもので、図１はカーボネータの側面断面図、図
２は仕切板の平面図である。

【０００７】このカーボネータは両端を密閉された円筒
状の容器１からなり、容器１の上面には炭酸ガス流入口
１ａが設けられている。容器１内の上面には水の噴射ノ
ズル２が設けられ、噴射ノズル２には外部の水供給源に
通ずる給水管３が接続されている。また、容器１内には
炭酸水流出管４が容器１の上面を貫通して挿入され、そ
の下端は炭酸水の流出口として容器１内の底面に臨んで
開口している。炭酸水流出管４の下端には容器１の底面
側に配置された底面板５が取付けられ、底面板５は容器
１の底面との間に僅かな隙間を有し、その周縁と容器１
の内側面との間にも隙間が設けられている。更に、容器
１は内部を上下に仕切る仕切板６を備え、仕切板６には
前記炭酸水流出管４が貫通している。また、仕切板６は
噴射ノズル２から噴射された水を仕切板６の上方から下
方に流入させる流入孔６ａと、仕切板６の下方の水を仕
切板６の上方に流出させる複数の流出孔６ｂとを有し、
流入孔６ａは噴射ノズル２と上下方向に対応する位置に
設けられている。

【０００８】以上のように構成されたカーボネータにお
いては、容器１内に炭酸ガス流入口１ａから炭酸ガスが
流入するとともに、加圧された水が噴射ノズル２から噴
射され、炭酸ガスと混合して容器１内に溜まる。その
際、噴射ノズル２から噴射された水は炭酸ガスと共に仕
切板６の流入孔６ａを通じて仕切板６の下方に流入し、
仕切板６の各流出孔６ｂを通じて上方へ流出する。これ
により、水と共に仕切板６の下方に流入した炭酸ガスは
仕切板６によって上方への浮上を規制され、仕切板６の
各流出孔６ｂを通じて徐々に水面側に移動することか
ら、炭酸ガスと水との接触時間が長くなり、炭酸水に炭
酸ガスを多く溶け込ませることができる。このようにし
て生成された炭酸水は炭酸水流出管４の下端から吸入さ
れて外部に流出する。その際、炭酸水流出管４には仕切
板６の下方の炭酸水が底面板５と容器１との隙間を通じ
て吸入されることから、常に炭酸を多く含んだ炭酸水が
外部に流出する。

【０００９】このように、本実施形態に示すカーボネー
タによれば、容器１内を水の流入孔６ａ及び流出孔６ｂ
を有する仕切板６によって上下に仕切り、水と炭酸ガス
を仕切板６の下方に流入させて炭酸ガスの浮上を規制
し、仕切板６の下方から炭酸水を外部に流出させるよう
にしたので、常に炭酸を多く含んだ炭酸水を生成するこ
とができ、飲料ディスペンサに用いる場合には清涼感の
高い炭酸飲料を提供することができる。

【００１０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のカーボネ
ータによれば、常に炭酸を多く含んだ炭酸水を生成する
ことができるので、飲料ディスペンサに用いる場合には
清涼感の高い炭酸飲料を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示すカーボネータの側面
断面図

【図２】仕切板の平面図

【符号の説明】

１…容器、２…噴射ノズル、４…炭酸水流出管、６…仕
切板、６ａ…流入孔、６ｂ…流出孔。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 加圧した水を容器内に噴射し、容器内で
   水と炭酸ガスとを混合して炭酸水を生成するカーボネー
   タにおいて、 前記容器に内部を上下に仕切る仕切板を設けるととも
   に、仕切板には噴射口から噴射された水を仕切板の上方
   から下方に流入させる流入孔と、仕切板の下方の水を仕
   切板の上方に流出する流出孔とを設け、流入孔を噴射口
   と上下方向に対応する位置に設けるとともに、 仕切板の下方には炭酸水の流出口を設けたことを特徴と
   するカーボネータ。
2. 【請求項２】 下端を炭酸水の流出口として容器内の底
   面に臨んで開口する炭酸水流出管と、 炭酸水流出管の下端に取付けられ、容器の底面及び内側
   面との間にそれぞれ隙間を有する底面板とを備えた こと
   を特徴とする請求項１記載のカーボネータ。