JPS6064748A - 減圧造型鋳型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は多数個の製品を一度に鋳造する減圧・造型鋳型
に関するものである。

従来、減圧造型法においては、注湯の際、遮蔽部材によ
り囲まれた鋳型キャビティ内と負圧固化されている鋳型
の充填材側の部分とが、溶湯熱にによって遮蔽部材が焼
失することにより、連通されて均圧となるとともに鋳型
の保持力がなくなって型くずれを起して注湯後の製品形
状が不良となる問題がある。

そのために、鋳型キャビティ部の上端部に通気孔を設け
て、注湯時の型くずれを防止するようにしているが、第
３図（イ）及び第３図（ロ）に示す如く、鋳型キャビテ
ィ（２のが複数個ある場合には、　゛複数個の通気孔（
２１）を設ける必要があるために、フィルム成型作業が
困難となり、そしてこの複数個の通気孔（２１）のピッ
チと深さ等の条件によってはフィルム成型作業が不可能
となる。また、造型、或いは塗型作業が困難で、製品不
良、或いは品質が低下するなどの問題があった。さらに
は、通気孔の位置を固定化するのが困難で、機械化でき
ない等の欠点があった。

本発明はこれらの問題点に鑑みて成されたものであって
、鋳型キャビティが複数個ある場合でも・通気孔は一個
でよく、フィルム成型、造型及び塗型等の諸作業が容易
、かつ確実にでき、また、フィルム成型作業に際しては
、湯口、通気孔等に影響されることなく、良好な鋳物製
品が期待でき、さらには通気孔の位置が容易に固定でき
て・しかも−個であるため、汎用性が大きく、機械化が
非常に容易となる減圧造型鋳型を提供することを目的と
するものである。

以下に・図示の実施例について詳細に説明する。

（１）は図示されない真空源に接続管（２ａ）を介して
連通接続した減圧室（２）を外周囲に備えた減圧鋳枠で
、この減圧鋳枠（１）の内部空間部には、減圧室（２）
に連通接続した複数本の孔あき管（３）が配設されてい
るとともに・減圧鋳枠（１）内には、前記真空源の作動
により、接続管（２ａ）減圧室（２〕、及び孔あき管（
３）を介して負圧作用が及ぼされるとともに乾燥砂粒状
の充填材（４）がその上・下面に密装添着された可撓性
の遮蔽部材（５）、（６）を介して負圧同化されて減圧
造型鋳型（７）が形成保持されている。この減圧造型鋳
型（７）の型面には・第２図に示すように、減圧鋳枠（
１）に保持された減圧造型鋳型（７）を湯口（８）が上
面になるように立てた場合・湯口（８）から遠い側を若
干上部に位置するようにして２個並べた鋳型キャビティ
（９）が上・下に３段平行に配設されているとともに、
前記湯口（８）は垂直状に下方に延びて鋳型キャビティ
（９）と略平行に設けてあって、この湯口（８）の下端
は、最下部区域の鋳型キャビティ（９）よりも下方に位
置するように設けである。

また、前記湯口（８）は、途中で複数本の湯道（８ａ）
に枝分かれされているとともに、各湯道（８ａ）は、鋳
型キャビティ（９）の下方と上方に該鋳型キャビティ（
９）の端部より若干前れた位置にそれぞれ平行に上向き
に傾斜して設けてあり、鋳型キャビティ（９）下方の湯
道（８ａ）と該鋳型キャビティ（９）下端部が、また、
鋳型キャビティ（９）」一方の湯道（８ａ）と該鋳型キ
ャビティ（９）上端部が、堰（１０）を介してそれぞれ
連通接続されている。そして・最上段の湯道（８ａ）は
、その上部位ｕり附近において、大気に開口した通気孔
（１１）と連通接続されている。従って各鋳型キャビテ
ィ（９）は、湯道（８ａ）、堰（１０）を介して通気孔
（１１）に連通された構成とされている。

このような減圧造型鋳型（７）に対し同様な操作により
減圧造型した他方の減圧造型鋳型を型合わせして垂直割
状の縦型の完成鋳型として・第２図に示す如く、湯口（
８）より注湯すれば、溶湯は湯口（８）を通って最下段
位置における湯道（８ａ）、堰（１０）から最下部区域
の鋳型キャビティ（９）に流入し、この最下部区域の鋳
型キャビティ（９）が溶湯で充満されると、次の上部側
に位置する湯道（８ａ）、堰（１０）より溶湯が前記最
下部区域の一段上部側の区域へ同様に流入し、以後、同
様に溶湯の流入が上方に位置する鋳型キャビティ（９）
について順次行われる。

即ち、第２図のように、最下部区域の鋳型キャビティ（
９）に溶湯の流入が行われている時には、この鋳型キャ
ビティ（９）における溶湯レベル上方の上部空間部は、
この溶湯レベル上方の堰（１ｏ）、湯道（８ａ）及び鋳
型キャビティ（９）等を介して通気孔（１１）と連通し
外気が流入しているため・溶湯熱によって遮蔽部材（５
）が焼失しても、この減圧鋳型（７）は型くずれを起す
ことがな（、また、最下部区域の鋳型キャビティ（９）
が溶湯で満たされたのち、−股上部側の鋳型キャビティ
（９）に溶湯が流入する際にも、この鋳型キャビティ（
９）の未だ溶湯が流入していない上部空間部には、この
溶湯レベル上方の堰（１０）、湯道（８ａ）及び鋳型キ
ャビティ（９）等を介して通気孔（１１）より外気が流
入しているため・最下部区域から一段上部側の鋳型キャ
ビティ（９）も溶湯熱によって遮蔽部材（５）が焼失し
ても型くずれを起すことがない。また、最上部区域の鋳
型キャビティ（９）へも、前記同様に、型くずれを起す
ことなく溶湯の流入が行オっれる。このように最下部区
域の鋳型キャビティ（９）より」一部区域の鋳型キャピ
ティ（９）に順序良く溶湯の流入が行われるとともに各
鋳型キャビティ（９）は、溶湯レベル上方の堰（１０）
　、湯道（８ａ〕及び鋳型キャビティ（９）等を介して
通気孔（１１）に連通し外気が導入されるようになって
いるため、通気孔（１１）は−個でその機能を満足する
とともに溶湯熱によって遮蔽部材（５）が焼失しても各
鋳型キャビティ（９）は型くずれすることがない。そし
て、溶湯の凝固後、充填材（４）に作用している減圧作
用を解除して型ばらしを行う。

尚、前記湯道（８ａ）のうち最上段の湯道（８ａ）は・
製品肉厚が薄く押湯として使用しない場合には、７’Ａ
口（８〕との連通を遮断し堰（１０）と通気孔（１１）
とを連通ずる通気道としてのみ利用するようにしてもよ
い。

以上の説明によって明らかなように、本発明によれば以
下のような効果を有するものである。

即ち、 １）鋳型キャビティが複数個ある場合でも、通気孔は一
個で良く、フィルム成型が容易、かつ確実にできるとと
もに塗型作業が容易にできる。

２）フィルム成型が湯口、通気孔に影響されることなく
、如何なる製品にも適用可能である。

３）製品の品質が向上する。

４）通気孔の位置が容易に固定できるために・機械化が
非常に容易になる。

５）従来は、第３図のように、湯口が鋳型キャビティよ
りも高い位置にあるが、本発明は・第１図の如（、湯口
と鋳型キャビティは同一平面上にあって、高さが低いた
め、フィルム成型は容易、かつ確実にできるとともに塗
型作業がむらなく均一にでき、塗型厚さのバラツキに起
因する焼付きや、ブローホールおよび注湯時の爆発現象
が防止できる。

６）下部区域より上部区域の鋳型キャビティに１１１１
４次溶渇が注入されるようになっているため、複数個の
鋳型キャビティ内での溶湯の温度が均一化して鋳物の品
質が安定化するとともに・注湯温度を従来より５０〜７
０°Ｃ下げることがｉ」能となり、省エネルギーに役立
つものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す減圧造型時における断面
図、第２図は第１図における減圧造型鋳型を立てて注湯
している状態を示す断面図・第３図（イ）は従来の減圧
造型を示す平面図・第３図（ロ）は第３図（イ）の縦断
面図である。 （１）：減圧鋳枠　（５）、（６）：遮蔽部材（７）：
減圧造型鋳型　（８）：湯口 （８ａ）　：湯道　（９）：鋳型キャビティ（１０）　
：堰

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 遮蔽部材により被覆された減圧造型鋳型の型面に、複数
   個の鋳型キャビティと、湯口を略平行に設け・該湯口を
   上向きになるように前記減圧造型鋳型を立てた状態にお
   いて、該湯口から前記各鋳型キャビティの下方に、湯道
   を若干上向き傾斜させて略平行に設けるとともに該各鋳
   型キャビティの下端部を、該鋳型キャビティ下方の前記
   湯道に、また該鋳型キャビティの上端部を、該鋳型キャ
   ビティ上方の前記湯道に、それぞれ堰を介して連通接続
   し、また最上部区域における前記鋳型キャビティの上端
   部は、鋳型上端から大気に開口した通気孔に連通接続し
   たことを特徴とする減圧造型鋳型。