JPS606403Y2 - 上着 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は殊に登山用、釣用、スキｍｍ等所謂アウトドア
ー用の上着の改良に関するものであって、その目的とす
るところは、リュックを背負った際、リュックの重みに
よる負担を軽減し着用者の背骨殊に肩胛骨を保護しあわ
せて外観体裁にすぐれた上着を提供しようとするもので
ある。

従来この種の上着として例えばチョッキタイプのもので
衣服の後身頃に綿、スポンジ等のクッション材を直接キ
ルテイングしたもの等が知られているがこれ等は、上着
の下に常時着用するものであってその構成上着用者の上
半身（腕を除く）を被覆する形状であるから、殊に発汗
作用の激しい背中、脚部分がムレ易く、不快感をもたら
し通気性並びに着脱の簡便さにおいて尚満足のいくもの
ではなくかつ重量である。

更にこの種のタイプのものではクッション材の介装に煩
雑なる縫威手段を要するためいきおい高価なものとなる
欠陥があった。

本考案は前述した従来品の欠陥に鑑み、上着本体とは別
個に弾性板を形成し、該弾性板を上着本体の後身頃に取
り付は取りはずし自在に構成したことにより前記従来品
の欠陥をことごとく解消し得たものである。

即ち本考案の上着を図面に従って説明すると、図面は本
考案の上着の実施例を示すものであって第１図は、合成
樹脂、合皮ゴムスポンジ、その他線、天然繊維等をフェ
ルト状に構成したものからなるクッション材ｄを上着本
体Ａの後身頃相当部（背中）の大きさに截断形成し、該
クッション材ｄを耐水性の良好なる覆い布８にて被覆し
て弾性板Ｂを形成し、前記弾性板Ｂの周側縁イ辺におけ
る上辺３，３並びに下辺中央部辺４に支持部すを形成し
たものを示しており、該支持部すは弾性板Ｂの周側縁イ
辺の上辺３，３部辺に連結片ａを支持するＤ管又は環状
部６を適宜縫着し、下辺中央部辺４にはベルベットファ
スナーの結合片５′を装着している。

第２図Ｉ乃至■は上着本体Ａの後身頃内側に弾性板Ｂを
連結支持する帯状の連結片ａの実施例を示しておりＩ及
び■は、弾性板Ｂの周側縁イ辺の上辺３，３に連結する
ものを示し結合部材としてベルベットファスナーの結合
片５を装着したもの、及びベルベットファスナーのかわ
りに雌雄のホック１０を取付けたものを示している。

■は弾性板Ｂの下辺中央部辺４に取付けたものを示して
いる。

即ち本考案の上着本体Ａは、第３図に示す如く、上着本
体Ａの後身頃内側における左右の肩部１，１相当部並び
に腰部相当部の中央部２に連結片ａを結合し、該各連結
片ａを介して弾性板Ｂに支持部すを取付けしてなるもの
である。

係る構成よりして連結片ａは上着本体Ａの後身頃の左右
肩部１，１相当部辺に並びに腰部中央部２の三個所で弾
性板Ｂを支持しているため弾性板Ｂは上着本体Ａ内にバ
ランス良く支持される。

従って本考案は前述した如き構成であるから弾性板Ｂに
介在せしめたクッション材ｄによって例えばリュックサ
ックを背負った際、リュックの重量が直接着用者の背中
に掛ることを防止し弾性板のクッション効果によって着
用者の背骨、殊に肩胛骨を保護することができるもので
ある。

また、前記弾性板Ｂは掛止め部材により何時でも取り付
は取りはずし可能であるから、不使用時には弾性板Ｂを
取りはずしておけば上着の軽快性を損わずかつ上着の形
くずれを阻止し得るため、上着の外観体裁を損うことは
ない。

また当然のことながら弾性板Ｂが上着内部に直接装着さ
れる構成であるから、上着の着脱のみで所期の目的が達
せられるという簡便さがあるまた弾性板Ｂが平担な板状
となって着用者の背中部分のみに当着されるものである
から、少くとも胸部のムレは完全に防止し得る。

更に該弾性板Ｂは適度のクッション性並びに大きさを有
しているため不使用時にはこれを産油量として使用すれ
ば更に利用価値は広がる。

また第４図に示す如く弾性板Ｂはそのクッション材ｄの
表面側に折畳み細溝７を数条刻設しておけば折畳み可能
となり携帯に便利となる。

更に係る弾性板Ｂは簡易な構成であるから大量生産にも
適しコスト的にも安価なものが期待できる。

従って、本考案は前述した如く極めて実用的価値の高い
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の上着の実施例を示すものであって第１図
Ｉ及び■は弾性板を示しＩはその平面図、■はそのＸ−
Ｘ線に沿う端面図である。 第２図■乃至■は連結片ａを示す平面拡大図略図である
。 第３図は上着本体の後身頃内側に弾性板を取付けた状態
を示す平面略図である。 第４図は弾性板の修正型のものを示す一部欠截平面略図
である。 〈図面の符号〉Ａ・・・・・・上着本体、Ｂ・・・・・
・弾性板、Ｃ・・・・・・掛止め部材、ａ・・・・・・
連結片、ｄ・・・・・・クッション材、ｂ・・・・・・
支持部、イ・・・・・・周側縁、１・・・・・・肩部、
２・・・・・・中央部、３・・・・・・上辺、４・・・
・・・下辺中央部辺、５，５′・・・・・・結合片、５
・・・・・・Ｄ管または環状部、７・・・・・・細溝、
８・・・・・・覆い布、９・・・・・・細帯片、１０・
・・・・・ホック。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 上着本体Ａと合成樹脂、合皮ゴム、合皮ゴムスポン
   ジ、若しくは綿、天然繊維をフェルト状に形成したクッ
   ション材ｄを耐水性の良好な覆い布８にて被覆した弾性
   板Ｂからなり、少くとも上着本体Ａの後身頃内側におけ
   る左右肩部１．１相当部並びに腰部相当部の中央部２に
   連結片ａを装着し、同じく前記連結片ａに連結する支持
   部すを少くとも弾性板Ｂの周側縁イ辺における上辺３，
   ３並びに下辺中央部辺４に形成し前記上着本体Ａの後身
   頃内側に前記連結片ａ及び支持部すからなる掛止め部材
   を介して前記弾性板Ｂを取り付は取りはずし自在に装着
   形成したことを特徴とする上着。 ２ 上着本体Ａに装着する各連結片ａは雌雄のベルベッ
   トファスナーの結合片５，５を結合した帯状に形成した
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲１項記載の上
   着。