JPS60633Y2 - 連続加熱炉 - Google Patents
連続加熱炉Info
- Publication number
- JPS60633Y2 JPS60633Y2 JP1918780U JP1918780U JPS60633Y2 JP S60633 Y2 JPS60633 Y2 JP S60633Y2 JP 1918780 U JP1918780 U JP 1918780U JP 1918780 U JP1918780 U JP 1918780U JP S60633 Y2 JPS60633 Y2 JP S60633Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conveyor belt
- furnace
- heat
- width direction
- heating furnace
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Tunnel Furnaces (AREA)
- Belt Conveyors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は連続加熱炉とりわけコンベア式の連続加熱炉に
関するものである。
関するものである。
小物部品など比較的小型軽量な部品の熱処理を行う手段
として、炉中にコンベアベルトを通しこのコンベアベル
トにより被処理物を移送しつつ加熱するタイプの連続加
熱炉が汎用されている。
として、炉中にコンベアベルトを通しこのコンベアベル
トにより被処理物を移送しつつ加熱するタイプの連続加
熱炉が汎用されている。
しかして、この種加熱炉においては、生産性向上やコス
ト低減の要求から炉口径従ってベルト幅が増大する傾向
にあるが、このような炉口径の増大に伴ない4横断方向
各部での加熱温度の不均一化が生じやすく(一般に中央
部に較べ両側部が低温になる)、この温度偏差によりコ
ンベアベルト幅方向中央部に配した被処理物と両側部に
配した被処理物とで品質や品位にかなりのバラツキが現
われ、良品歩留りが低下するという問題があった。
ト低減の要求から炉口径従ってベルト幅が増大する傾向
にあるが、このような炉口径の増大に伴ない4横断方向
各部での加熱温度の不均一化が生じやすく(一般に中央
部に較べ両側部が低温になる)、この温度偏差によりコ
ンベアベルト幅方向中央部に配した被処理物と両側部に
配した被処理物とで品質や品位にかなりのバラツキが現
われ、良品歩留りが低下するという問題があった。
このことから、従来ではコンベアベルト幅より内側にか
なりの余裕をもたせて被処理物を配置しなければならな
くなり、炉口径やベルト幅を広げることによる効果を十
分に生かせない不利があったものである。
なりの余裕をもたせて被処理物を配置しなければならな
くなり、炉口径やベルト幅を広げることによる効果を十
分に生かせない不利があったものである。
本考案は前記のような実情に鑑み研究して案出されたも
ので、その目的とするところは、きわめて簡単な構造に
より4横断方向での温度分布を均一化できるようにする
ことにある。
ので、その目的とするところは、きわめて簡単な構造に
より4横断方向での温度分布を均一化できるようにする
ことにある。
上記の目的を達成するため、本考案は炉芯管断面形状や
ヒータなど炉体構造に手を加えることなく、コンベアベ
ルトそのものの熱線吸収度合いに差異を持たせ、これで
幅方向両側の温度低下分を補償し、幅方向全域で均一な
加熱条件を形成できるようにしたものある。
ヒータなど炉体構造に手を加えることなく、コンベアベ
ルトそのものの熱線吸収度合いに差異を持たせ、これで
幅方向両側の温度低下分を補償し、幅方向全域で均一な
加熱条件を形成できるようにしたものある。
以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明する。
第1図において、1は耐火物で作られた加熱炉本体、2
は加熱炉本体1に貫入された炉芯管、3は炉芯管外周の
加熱炉本体内側に設けられた発熱ヒータ、4はコンベア
ベルトであり、前記炉芯管中に通され炉本体前後のプー
リ5,5′に懸回され、駆動モータおよび減速機により
任意の速度で進行するようになっている。
は加熱炉本体1に貫入された炉芯管、3は炉芯管外周の
加熱炉本体内側に設けられた発熱ヒータ、4はコンベア
ベルトであり、前記炉芯管中に通され炉本体前後のプー
リ5,5′に懸回され、駆動モータおよび減速機により
任意の速度で進行するようになっている。
このような構成は従来のこの種加熱炉と同様であるが、
本考案は、第2図ないし第5図の如く、前記コンベアベ
ルト4の幅方向両端縁から所要の領域a1.a2にベル
ト長さ方向全長にわたって帯状となった黒色耐熱被膜7
,7′を形成し、残る幅方向中央域すを素地部8で構成
したものである。
本考案は、第2図ないし第5図の如く、前記コンベアベ
ルト4の幅方向両端縁から所要の領域a1.a2にベル
ト長さ方向全長にわたって帯状となった黒色耐熱被膜7
,7′を形成し、残る幅方向中央域すを素地部8で構成
したものである。
ここで、前記黒色耐熱被膜7,7′は、目的熱処理温度
において化学的に安定した性状を持ち、赤外線吸収性の
良好な物質であれは特に限定はない。
において化学的に安定した性状を持ち、赤外線吸収性の
良好な物質であれは特に限定はない。
たとえば、抵抗用のカーボン、ダイヤモンドブラック、
ブラックシリコンカーバイドあるいはFe3O4の如き
配化鉄などをそれぞれ主要素とするペースト状ないし液
状の塗料を用い、これをコンベアベルト4の表面に必要
幅にわたり刷毛類で塗布し、あるいは霧化、噴射、溶射
等の方法で塗布し、または上記の塗料槽中にベルトの幅
方向両側部を浸漬するなどの方法で塗布し、さらに必要
に応じ塗布後加熱して焼付けるなどの手法により定着さ
せるものである。
ブラックシリコンカーバイドあるいはFe3O4の如き
配化鉄などをそれぞれ主要素とするペースト状ないし液
状の塗料を用い、これをコンベアベルト4の表面に必要
幅にわたり刷毛類で塗布し、あるいは霧化、噴射、溶射
等の方法で塗布し、または上記の塗料槽中にベルトの幅
方向両側部を浸漬するなどの方法で塗布し、さらに必要
に応じ塗布後加熱して焼付けるなどの手法により定着さ
せるものである。
前記黒色耐熱被膜7,7′は、幅方向両側所要領域a1
.a2における被処理物装置面側のみに施してもよいが
、発熱ヒータの配置などの点からその裏面にも施すこと
が好ましい。
.a2における被処理物装置面側のみに施してもよいが
、発熱ヒータの配置などの点からその裏面にも施すこと
が好ましい。
また本考案は、他の実施態様として、膜厚や材料、色濃
度などに変化を与え、最外側を最も熱線吸収率が高い被
膜とし、それよりも内側を相対的に熱線吸収率の低い部
分にする構成、あるいは左右の被膜7,7′を同等のも
のとせず、膜厚や塗料材料、色濃度などりより左右で熱
吸収率に差を持たせる構成などを採り得るものである。
度などに変化を与え、最外側を最も熱線吸収率が高い被
膜とし、それよりも内側を相対的に熱線吸収率の低い部
分にする構成、あるいは左右の被膜7,7′を同等のも
のとせず、膜厚や塗料材料、色濃度などりより左右で熱
吸収率に差を持たせる構成などを採り得るものである。
次に本考案の作用を説明すると、熱処理にあたっては、
加熱炉本体1の入口部において被処理物9をコンベアベ
ルト4にじかに並べるか、あるいはトレイ(図示せず)
を介してコンベアベルト4に載せ、このコンベアベルト
4を所定の速度で進行させることで被処理物9を炉芯管
内に順次移送させ、これと併行して炉芯管外周の発熱ヒ
ータ3を動作させ被処理物を加熱する。
加熱炉本体1の入口部において被処理物9をコンベアベ
ルト4にじかに並べるか、あるいはトレイ(図示せず)
を介してコンベアベルト4に載せ、このコンベアベルト
4を所定の速度で進行させることで被処理物9を炉芯管
内に順次移送させ、これと併行して炉芯管外周の発熱ヒ
ータ3を動作させ被処理物を加熱する。
このとき、本考案においては、被処理物9を載置してい
るコンベアベルト4の幅方向両側所要域a□、a2に、
帯状の黒色耐熱被膜7,7′が形成されているため、発
熱ヒータ3から放散される熱線の吸収率が炉芯管横断方
向で一様てなくなり、同一加熱条件でも中央域すにくら
べ両側域a1.a2の方がより昇温することになる。
るコンベアベルト4の幅方向両側所要域a□、a2に、
帯状の黒色耐熱被膜7,7′が形成されているため、発
熱ヒータ3から放散される熱線の吸収率が炉芯管横断方
向で一様てなくなり、同一加熱条件でも中央域すにくら
べ両側域a1.a2の方がより昇温することになる。
そのためこのコンベアベルト4に載せられている被処理
物9も、中央域にあるもの9bより両側にあるもの9a
v9a’の受熱度合いが増し、これで炉芯管内の幅方向
両側ゾーンの加熱量低下分が補われるため、同一横断面
部位にある各被処理物9a、9a’、9bをきわめて温
度偏差少なくして加熱できるものである。
物9も、中央域にあるもの9bより両側にあるもの9a
v9a’の受熱度合いが増し、これで炉芯管内の幅方向
両側ゾーンの加熱量低下分が補われるため、同一横断面
部位にある各被処理物9a、9a’、9bをきわめて温
度偏差少なくして加熱できるものである。
本考案を具体的に実施した結果を示すと下記の如くであ
る。
る。
実施例
■ 第4図および第5図に示すような編成のメツシュタ
イプコンベアベルト幅400mmに、カーボン塗料を用
いて両側部からそれぞれ7−幅づつ帯状に黒色耐熱被膜
を形成し、このコンベアベルトをプーリに懸回し、被処
理物として抵抗体を印刷したセラミック基板(54X
40mm )を前記コンベアベルトにベルト幅方向7個
4列に配置し、遠赤外線ヒータ最高温度270℃、ベル
ト速度160ym/wnの条件に設定し、連続乾燥処理
を行った。
イプコンベアベルト幅400mmに、カーボン塗料を用
いて両側部からそれぞれ7−幅づつ帯状に黒色耐熱被膜
を形成し、このコンベアベルトをプーリに懸回し、被処
理物として抵抗体を印刷したセラミック基板(54X
40mm )を前記コンベアベルトにベルト幅方向7個
4列に配置し、遠赤外線ヒータ最高温度270℃、ベル
ト速度160ym/wnの条件に設定し、連続乾燥処理
を行った。
比較のため、黒色耐熱被膜を形成しないままのコンベア
ベルト(従来品)に上記と同じ被処理物を同配列でベタ
置きし、同一条件で加熱してみた。
ベルト(従来品)に上記と同じ被処理物を同配列でベタ
置きし、同一条件で加熱してみた。
■ 得られた厚膜IC製品のベルト幅方向中央および左
右のものの各電気抵抗値の測定結果と、中央に対する左
右の偏差を示すと第1表の通りである。
右のものの各電気抵抗値の測定結果と、中央に対する左
右の偏差を示すと第1表の通りである。
第1表
この第1表から明らかなように、本考案によれば従来の
連続加熱炉にくらべ製品の特性のバラツキを著しく減少
できることがわかる 以上説明した本考案の連続加熱炉によるときには、炉中
を移動するコンベアベルト4の幅方向中央域を残し両側
所要域に帯状の黒色耐熱被膜7゜7′を設け、ベルト幅
方向における熱線吸収度合いに差を持たせたので、炉構
造そのものに別段手を加えることなくきわめて簡単に4
横断方向での加熱条件を均一化することができ、これに
より炉口径を大きくするメリットを十分に発揮せしめ、
品質や品位にバラツキの少ない良品を能率よく多量生産
させることができるというすぐれた効果が得られる。
連続加熱炉にくらべ製品の特性のバラツキを著しく減少
できることがわかる 以上説明した本考案の連続加熱炉によるときには、炉中
を移動するコンベアベルト4の幅方向中央域を残し両側
所要域に帯状の黒色耐熱被膜7゜7′を設け、ベルト幅
方向における熱線吸収度合いに差を持たせたので、炉構
造そのものに別段手を加えることなくきわめて簡単に4
横断方向での加熱条件を均一化することができ、これに
より炉口径を大きくするメリットを十分に発揮せしめ、
品質や品位にバラツキの少ない良品を能率よく多量生産
させることができるというすぐれた効果が得られる。
なお、本考案は高い温度精度が要求されしかも被処理物
の汚損防止などの点から炉気の攪拌が不可とされる印刷
基板の乾燥用や焼成用の加熱炉として好適であるが、そ
の他ろう付け、焼結、ガラス焼成封着など各種熱処理用
の連続炉として適用できるのは勿論である。
の汚損防止などの点から炉気の攪拌が不可とされる印刷
基板の乾燥用や焼成用の加熱炉として好適であるが、そ
の他ろう付け、焼結、ガラス焼成封着など各種熱処理用
の連続炉として適用できるのは勿論である。
第1図は本考案に係る連続加熱炉の一実施例を示ず側面
図、第2図は同じくその一部切欠平面図、第3図は同じ
くその拡大横断面図、第4図は第2図におけるコンベア
ベルトの拡大平面図、第5図は同じくその断面図である
。 1・・・・・・加熱炉本体、2・・・・・・炉芯管、4
・・・・・・コンベアベルト、7,7′・・・・・・帯
状の黒色耐熱被膜、al、a2・・・・・・幅方向両側
域、b・・・・・・幅方向中央域。
図、第2図は同じくその一部切欠平面図、第3図は同じ
くその拡大横断面図、第4図は第2図におけるコンベア
ベルトの拡大平面図、第5図は同じくその断面図である
。 1・・・・・・加熱炉本体、2・・・・・・炉芯管、4
・・・・・・コンベアベルト、7,7′・・・・・・帯
状の黒色耐熱被膜、al、a2・・・・・・幅方向両側
域、b・・・・・・幅方向中央域。
Claims (1)
- 炉中を移動するコンベアベルト4の両側所要域a1.a
2に黒色耐熱被膜7,7′を設け、ベルト幅方向での熱
線吸収度合に差をもたせたことを特徴とする連続加熱炉
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1918780U JPS60633Y2 (ja) | 1980-02-19 | 1980-02-19 | 連続加熱炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1918780U JPS60633Y2 (ja) | 1980-02-19 | 1980-02-19 | 連続加熱炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56122098U JPS56122098U (ja) | 1981-09-17 |
JPS60633Y2 true JPS60633Y2 (ja) | 1985-01-09 |
Family
ID=29615462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1918780U Expired JPS60633Y2 (ja) | 1980-02-19 | 1980-02-19 | 連続加熱炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60633Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5716523B2 (ja) * | 2011-05-06 | 2015-05-13 | 株式会社村田製作所 | 連続熱処理炉 |
-
1980
- 1980-02-19 JP JP1918780U patent/JPS60633Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56122098U (ja) | 1981-09-17 |
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