JPS606016Y2 - 気送管装置のステ−ション - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は吸引あるいは圧送空気によって気送子を搬送す
る気送管装置において、気送子の待機及び送受信をする
ステーションに関するものである。

従来、気送管装置の送受信器たるステーションには内部
気密を保持する密閉ボックス型を採用し、該密閉ボック
スの対向面に中心線が同軸あるいは湾曲中心線の同軸上
に対向する上下の主管端を有し、この両生管端の間に旋
回する転向管を具えた単管往復式気送管装置があり、転
向管が両主管の間に復帰する状態にて気送管路を形成す
るものであったが、復帰接合する上下の主管と転向管と
は気密な構造でないため、送受信器全体を別途密閉ボッ
クスに格納して気密を保持した上、気送子受信の都度、
気密開閉ドアを開閉しなければならなかった。

また気密蓋を具える挿入管等に待機させるには、気密蓋
を開いて気送子を挿入管に入れるもので、この気密蓋の
開放によって密閉ボックス内の気密が崩れ、主管路の通
過が不能となるものであり、送受信操作が煩雑となるば
かりか、設備コスト面においても密閉ボックスの分だけ
高価となり、メンテナンスが容易でないと云う種々の欠
点があった。

その他、前記気密性の問題を解決せんとする技術として
は、特公昭４７−２０７０２号公報記載のものがあり、
この技術は、気送子送受信装置の気密箱内において、上
下気送管の対向各端を対称的斜口となすと共にこれら斜
口間に、上下端を同形の対称的斜口とした切換え筒を介
入適合および離脱可能に設け、、上下気送管に切換え筒
が接合するとき、気送管内の負圧を利用して、上下気送
管の対称的斜口と切換え筒の対称的斜口とを気密に連接
しようとしている。

しかし、該各対称的斜口は、単に斜め、かつ平面に形成
するものであるから、楔状に接着させた時、その接着方
向に対する直角方向へのずれを完全に防止することはむ
ずかしく、そしてこのずれが生じるとして上下気送管が
切換え筒によって連通された状態の気送管内を気送子が
通過する際、上下気送管と切換え筒の各内壁面の間に段
差ができ、気送子に衝撃を与えて種々故障の原因となる
という欠点をもつものである。

本考案はこれら欠点に鑑み考案されたもので中心線を同
軸上に有し対向する上下端を該中心軸と直交する軸を中
心にした円錐形状の周側面に沿って湾曲する対称斜状口
とする上下の主管と、該主管の各斜状口の間に上下端を
同様な円錐形状の周側面に沿って湾曲する対称斜状口と
する転向管を具備し、上記両生管と転向管を前後進自在
の接合状態にするよう構成する気送管装置のステーショ
ンを提供しようとするものである。

本考案の実施例を示す図面について説明するに、第１図
乃至第４図は気送管装置のステーションであって、主管
路１は一定間隔を有する上下の主管２，２′と前後進自
在の転向管４より構成している。

上下の主管２，２′は中心線を同軸上にすると共に、対
向する上下端を上記軸と直交する軸を中心にした上底径
Ｄφの円錐形状の周側面に沿って湾曲する対称斜状口３
，３′とする。

両生管２，２′の各斜状ロ３，３′間に上下端を同様な
上底径Ｄφの円錐形状の周側面に沿って湾曲する対称斜
状口５，５′とする転向管４は、外側にデフレクタ−６
を具え、電動プランジャー７の作動により自動回動する
回動アーム８を介して前後進自在に支持する。

上下主管と転向管との接合部は、円錐形状の周側面に沿
って湾曲する対称斜状口になっているので、機械加工が
安く簡単かつ高精度にでき、転向管が前進して上下主管
と接合する際にも転向管の動作が自動的に円錐形状のセ
ンターに集中して接合位置のずれがなく、気密性を大幅
に高めている。

転向管４は、電動プランジャー７の吸引作動によって回
動アーム８が矢印９の様に回動することで支持軸１０．
１０’を案内にして矢印１１の方向に後進して主管路の
開放を行う。

尚、１５は電動プランジャー７の回動支持枠であり、１
６はローラで転向管４の摺動板１７を上下に転勤し回動
アームの作動による上下動変化を吸収する働きをしてい
る。

次に、本考案によるステーションの作動状態について、
第５図乃至第８図に示す。

第５図は気送子Ｃを待機する場合であり、下端に往復摺
動するストッパー装置１２を具える待機管１３を上土管
２に併設し、前進した転向管４の下方に位置し下主管２
′に併設するテーブル１４は転向管４内の気送子Ｃを受
けるものである。

回動アーム８の作動によって転向管４を上下の主管２，
２′間に前進復帰しく第１図及び第４図参照）、各管の
夫々に湾曲した斜状口が接合するだけで各接合部”は密
閉され、管内気密を保持された直線状の主管路１の一部
がステーション内に形成され、気送子ｄは該主管路内を
搬送する。

一方ストッパー装置１２で待機管１３の下端を閉塞−気
送子Ｃを待機するが主管路１はこの別途に待機する気送
子Ｃの操作に何ら影響されることなく、気密を保持でき
る。

主管路１内の気送子Ｃ′が通過した後、転向管４をテー
ブル１４上に移動してストッパー装置１２を開放すると
、待機中の気送子ｄは転向管４内に落下収納され送信状
態（第６図）となる。

そして転向管４を再び前進復帰し上下の主管２，２′に
接合密着すれば、出発状態（第７図）となり主管路１内
を搬送され得る。

また第８図に示す如く気送子Ｃを受信する場合には、転
向管４を主管路１よりテーブル１４上に移動すると、上
下の主管２．２′の両斜状口３，３′が開放されると共
に、転向管４外側に具えるデフレクタ−６を介してステ
ーションに気送子Ｃを受信できるものである。

以上詳細に述べたように本考案によるステーションは、
ステーション全体を密閉するボックスを何ら必要とする
ことなく、上下主管に対して転向管を直線状に前進させ
るだけで夫々に対応する湾曲した斜状口が容易にかつ確
実に接合密閉できるので気送子の待機操作によっても主
管路の気密が崩れることがないことは勿論、各斜状口が
同一円錐形状の周側面に沿って湾曲しているために接合
に際して自動調心的に作用し、上下主管に対して転向管
がずれた位置にて接合したり、接合にくるいを生じるこ
とがないと共に、上下主管と転向管とが確実に接合密閉
できることにより上下主管と転向管の各中心軸線を完全
に一致させることができ、この接合部を通過する気送子
に接合不一致に起因して生じる衝撃を与えることなく円
滑に気送子を搬送することのできるものである。

また、より一層簡単な構造にしてその機械工作も精確に
製造できかつ安価なステーションを提供でき、加えて取
扱操作性も安易となり気送子の送受信の自動化も極めて
簡便に行える等の効果を奏するものである。

なお、実施例を示す図面については単管往復式として説
明したが、一方送り方式の気送管装置のステーションと
しても同様であり、主管路内の正圧による圧送式送受信
装置または、正圧及び負圧併用式送受信装置の何れにも
採用され得るもので、本考案は上記実施例に限定される
ものではない。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案の一実施例の要部を示す部分縦断正面図
、第２図は同後進移動状態図、第３図は上主管を中心で
断面にした側面図、第４図は第３図矢印■−■からみた
転向管の横断面図、第５図は気送子の待機状態を示す縦
断面図、第６図、第７図は送信及び出発状態の縦断面図
、第８図は受信状態の縦断面図である。 尚、図中１は主管路、２，２′は主管、４は転向管、３
，３′は上下主管の円錐形状の斜状口、５．５′は転向
管の円錐形状の斜状口である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中心線を同軸上に有し対向する上下端を対称斜状口とす
   る上下の主管と、該主管の各斜状目間に上下端を、該主
   管の各斜状口と当接すべく対称斜状口とする転向管とを
   具備し、上記両主管と転向管を前後進自在に接合状態に
   するようなした気送管装置のステーションにおいて、前
   記上下主管の対称斜状口を、主管の中心軸と直交する軸
   を中心にした円錐形状の周側面に沿った凹状湾曲面に形
   成する一方、前記転向管の対称斜状口を、前記主管の中
   心軸と直交する軸を中心とし、かつ前記主管の場合と同
   様の円錐形状の周側面に沿った凸状湾曲面に形成したこ
   とを特徴とする気送管装置のステーション。