JPS6059934A - 電気機器導体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は電気機器導体に係シ、特に転位された複数本の
平角素線を有する電気機器導体に関するものである。

〔発明の背景〕

一般に大型回転電機に使用される高圧コイルは電気機器
導体で構成される。すなわちガラス被覆層を有する平角
素線が数十本１組となって１本の高圧コイルを巻回形成
するが、この平角素線は互に転位して組み合わされ、次
いで鉄心スロット内に収納するためフェス等を含む材料
と共に加熱圧縮して一体化される。

ところでこのように構成された電気機器導体で平角素線
はその角部が所定の８面取りすなわち面と面とが交わる
角に所定の丸味がつけられているにもかかわらず上述の
周囲からの加熱圧縮時の圧縮力により転位部における平
角素線が互にかじり合って短絡を惹起する。また例え製
造中にこのような短絡を惹起するような部分が生じなく
ても平角素線間が非常に近接していると運転、冷却、負
荷変動等に基づく冷熱サイクルによシ平角素線間の短絡
を誘発する例が見られ、一旦短絡を起すとこの短絡部に
大電流が集中して平角素線の溶断ならびに平角素線全体
を大地に対して絶縁している主絶縁の焼損を招き、致命
的な大事故を誘発する。

このため従来は各平角素線をコイル状に組み合わせた後
に、マイカ片、有機フィルム、その他の薄葉絶縁材料等
の絶縁物を転位部の平角素線間に挿入して電気機器導体
が構成されている。すなわち第１図および第２図に示さ
れているようにガラス被覆層を有する平角素線１は図中
表示のＡ点で転位を開始して平角素線２に乗シ上がって
いる。

なお同図のＰは転位ピッチである。従ってＡ点では図中
表示の寸法ａすなわち平角素線２の上側の面と平角素線
１の下側の面との距離だけ平角素線２が平角素線１の転
位を妨げておシ、従来はこの転位部の平角素線１，２間
に第３図に示されているように絶縁物３例えば有機フィ
ルムが挿入されているが、これでもこの状態で周囲から
加熱圧縮されて一体化されると、平角素線１，２が互に
かじシ合ってガラス被覆層１ａおよび絶縁物３が破られ
、転位部の平角素線１．２間に短絡の発生する懸念があ
った。

〔発明の目的〕

本発明は以上の点に鑑みなされたものであシ、転位部の
平角素線間の短絡防止を可能とした電気機器導体を提供
することを目的とするものである。

〔発明の概要〕

すなわち本発明はコイル状に複数列に巻回積層され、か
つ絶縁処理された榎数本の平角緊線を備え、平角素線は
転位されると共に、この転位部には絶縁物が挿入され、
かつ平角素線の角部は面取シが施されている電気機器導
体において、平角緊線が、その角部が平角素線の厚みの
ほぼ１／３以下の寸法で角面取シされたものであること
を特徴とするものである。

複数列に積層し、コイル状に巻回した複数本の平角緊線
を鉄心スロット内に収納するため加熱圧縮して一体化す
ると、転位した平角素線間の絶縁物が破られ短絡が生じ
るようになるが、これは平角素線の断面形状が平角で角
部は面取シがしであるもののＲ面取シがしであるので、
接触部は点接触となって平角素線間に印加される面圧が
小さくならず、平角素線の角部すなわちＲ面取シ部同志
がかじジ合うようになるためである。この平角素線間に
かかる面圧を低下させれば短絡を防止することができる
が、それには平角緊線の角部を角面取シすなわち面と面
との互わる角に直線状の斜面を設ければ接触部は面接触
となるので転位部の平角Ｎ線間にかかる面圧を低下させ
ることができる。

そして平角素線の厚みのほぼ１／３以下の寸法で角面吹
すすれば転位部の平角素線間の面圧を低下させて転位部
の平角素線の角部同志のかじシ合いを防止できることが
確められた。そこで本発明では平角素線を、その角部を
平角素線の厚みのほぼ１／３以下の寸法で角面取シした
。このようにすることによシ転位部の平角素線間の領絡
防止を可能とした電気機器導体を得ることを可能とした
ものである。

〔発明の実施例〕

以下、図示した実施例に基づいて本発明を説明する。第
４図および第５図には本発明の一実施例が示されている
。なお従来と同じ部品には同じ符号を付したので説明を
省略する。本実施例では平角素線４ａを、その角部を平
角素線４ａの厚みｔのほぼ１／３の寸法で角面取りした
。このようにすることによシ転位部の平角素線４．５は
その接触部が面接触するようになって、加熱圧縮時に平
角素線４．５間にかかる面圧を低下させることができる
ようになシ、転位部の平角素線４，５間の短絡を防止す
ることができる。

なお本実施例では平角緊線４ａの角部を平角素線４ａの
厚みｔのほぼ１／３の寸法で角面取シしだが、とれに限
るものではなくこれよシ小さい平角素線４ａの厚みｔの
ほぼ１／３以下の寸法で角面取シしても同様な作用効果
を奏することができ　゛る。

、Ｑ発明の効果〕 上述のように本発明は加熱圧縮時に転位部の平角素線間
にかかる面圧を低下させることができるようになって、
転位部の平角緊線間の短絡防止を可能とした電気機器導
体を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は電気機器導体の平角素線の高圧コイル巻回時に
おける転位を示す平面図、第２図は第１図の側面図、第
３図は従来の電気機器導体のコイル状に巻回した転位部
の平角素線の断面図、第４図は本発明の電気機器導体の
一実施例の角面取シした平角素線の断面図、第５図は同
じく一実施例のコイル状に巻回した転位部の平角素線の
断面図である。 １ａ・・・ガラス被覆層、３・・・絶縁物、４・・・転
位部の平角素線、４ａ・・・平角素線、５・・・転位部
の平角素線、ｔ・・・平角素線の厚み。 代理人　弁理士　高橋明夫

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、　コイル状に複数列に巻回積層され、かつ絶縁処理
   された複数本の平角素線を備え、前記平角素線は転位さ
   れると共に、この転位部には絶縁物が挿入され、かつ前
   記平角素線の角部は面取シが施されている電気機器導体
   において、前記平角素線が、その角部が前記平角素線の
   厚みのほぼ１／３以下の寸法で角面取シされたものであ
   ることを特徴とする電気機器導体。