JPS605968Y2 - ダイカストマシンにおける射出プランジヤ速度の測定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はダイカストマシンにおける射出プランジャ速
度の測定装置に関するものである。

一般に、ダイカスト鋳造において鋳物を金型のキャビテ
ィに完全に充填し、かつ良好な鋳物を得るためには、射
出プランジャ速度が重要な役割をもっていることは周知
の通りである。

従来、この射出プランジャ速度はオシログラフを使い実
験的に測定されているが、正確な測定が中々難しく今だ
実用化されていないのが現状である。

この考案は上記のような詩情に鑑み、射出機構中に射出
プランジャに連動するよう圧電型加速度ピックアップを
設け、射出プランジャ速度を測定器にて正確かつ迅速に
測定表示できるようにしたものである。

以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図はダイカストマシンの射出機構を示すもので、メ
ルティングポット１の内底部にはスリーブホルダー２が
埋設してあり、このスリーブホルダー２にはスリーブ３
が挿着しである。

このスリーブ３の下端開口部はメルティングポット１の
側方に形成したループホール４に連通させてあり、この
ループホール４の他端開口部には金型５のキャビィティ
６にメルティングポット１内の溶湯ａを圧入するノズル
７が挿着しである。

また、前記スリーブ３内には射出プランジャ８が摺動自
在に嵌挿してあり、この射出プランジャ８の上端にはカ
ップリング９にてピストン１０のピストンロッド１１が
連結しである。

ピストン１０はメルティングポット１上縁部のターレッ
ト１２の上部に設置された射出シリンダ１３内に摺動自
在に嵌挿してあり、射出シリンダ１３には油圧回路を構
成する油管１４，１４、電動流量制御弁１５および電磁
切換弁１６等々が接続しである。

しかして、前記ピストンロッド１１のカップリング９の
や）上部にはアーム１７が水平に固定してあり、このア
ーム１７の先端にはポール１８がターレット１２を貫通
して上方に突出するよう植設しである。

ポール１８の上端には固有方向に加速度を与えると加速
度の最高数値に対応する電圧が発生する圧電型加速度ピ
ックアップ１９が取付けてあり、このピックアップ１９
には測定器２０が接続しである。

この測定器２０はピックアップ１９から発生した電圧を
増幅器、加速度を速度に変換する回路２２、ピークホー
ルド回路２３およびＡ／Ｄ変換器２４を経てデジタル２
５にて表示できると共に、前記Ａ／Ｄ変換器２４からあ
らかじめ設定されたコンパレーター２６．２６の設定数
値内に射出プランジャ速度が収るように制御回路２７を
経て前記電動流量制御弁１５を作動させ電磁制御弁１６
を経由した加圧作動油の流量を制御できるようになって
いる。

この考案は上記のように、メルティングポット１内に溶
湯ａを金型５のキャビティ６に圧入するためのダイカス
トマシンの射出機構において、圧電型加速度ピックアッ
プ１９を射出プランジャ８に連動するよう設けると共に
、該ピックアップ１９を測定器２０に接続したものであ
るから、構造が簡単で製造コストが安い上に、射出プラ
ンジャ速度を前記測定器にて正確かつ迅速に測定表示で
きるものである。

したがって、この考案になる測定装置は、例えばダイカ
スＩ・マシンをコンピュータで操作する場合に利用する
のに最適なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はダイカストマシンの射出機構の縦断面図、第２
図は第１図の射出機構における射出プランジャ速度測定
装置の回路図による説明図である。 １・・・・・・メルティングポット、５・・・・・・金
型、６・・・・・・キャビティ、８・・・・・・射出プ
ランジャ、１９・・・・・・圧電型加速度ピックアップ
、２０・・・・・・測定器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. メルティングポット内の溶湯を金型のキャビティに圧入
   するためのダイカストマシンの射出機構において、圧電
   型加速度ピックアップを射出プランジャに連動するよう
   設けると共に、該ピックアップを測定器に接続し、射出
   プランジャ速度を前記測定器にて測定表示するようにし
   たことを特徴とするダイカストマシンにおける射出プラ
   ンジャ速度の測定装置。