JPS6058664B2 - 食品用包装材の滅菌方法 - Google Patents
食品用包装材の滅菌方法Info
- Publication number
- JPS6058664B2 JPS6058664B2 JP55101971A JP10197180A JPS6058664B2 JP S6058664 B2 JPS6058664 B2 JP S6058664B2 JP 55101971 A JP55101971 A JP 55101971A JP 10197180 A JP10197180 A JP 10197180A JP S6058664 B2 JPS6058664 B2 JP S6058664B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bag
- food packaging
- packaging materials
- ultraviolet rays
- irradiated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
食品用包装材を滅菌するための方法としては過酸化水
素、エチレンオキサイドガス、紫外線、放射線等がある
が、過酸化水素滅菌は、湯槽と乾燥設備とが必要の上に
、残留による安全性の問題があり、エチレンオキサイド
ガス滅菌も残留による安全性の問題がある。
素、エチレンオキサイドガス、紫外線、放射線等がある
が、過酸化水素滅菌は、湯槽と乾燥設備とが必要の上に
、残留による安全性の問題があり、エチレンオキサイド
ガス滅菌も残留による安全性の問題がある。
また紫外線滅菌は透過力が弱く、表面のみの滅菌しかで
きず、しかも表面にごみ等が付着している場合は、その
陰にある菌は、滅菌させることはできない。さらに耐性
のある黴類は死滅させることがむずかしい。電子線、又
はγ線のような放射線滅菌は、菌数が多い場合、高線量
の照射を必要とするから、その際包装材の物性変化を起
し易く、特に分解臭による実用上の問題を生する。 本
発明は、この紫外線による欠点と、放射線に＊＊よる欠
点とを、両者を組合せることによつて互いにその欠点を
補い合い、もつて食品用包装材の殺菌を行うようにした
殺菌方法に関するものである。
きず、しかも表面にごみ等が付着している場合は、その
陰にある菌は、滅菌させることはできない。さらに耐性
のある黴類は死滅させることがむずかしい。電子線、又
はγ線のような放射線滅菌は、菌数が多い場合、高線量
の照射を必要とするから、その際包装材の物性変化を起
し易く、特に分解臭による実用上の問題を生する。 本
発明は、この紫外線による欠点と、放射線に＊＊よる欠
点とを、両者を組合せることによつて互いにその欠点を
補い合い、もつて食品用包装材の殺菌を行うようにした
殺菌方法に関するものである。
つまり、本発明は、紫外線により包装材に付着してい
る菌数をある程度減らし、放射線を低線量照射して残り
の菌を滅菌するとともに、包装材に対する物性変化を少
くし、臭いの発生を押え、実用上の問題点を解決するも
のである。
る菌数をある程度減らし、放射線を低線量照射して残り
の菌を滅菌するとともに、包装材に対する物性変化を少
くし、臭いの発生を押え、実用上の問題点を解決するも
のである。
近年紫外線ランプも出力が２００７ＴＬＷのものが開
発され、表面滅菌の能力が非常に高くなつたばかりでな
く、ある程度熱可塑性フィルムを透過して外面より内面
を滅菌することが可能となつてきた。
発され、表面滅菌の能力が非常に高くなつたばかりでな
く、ある程度熱可塑性フィルムを透過して外面より内面
を滅菌することが可能となつてきた。
波長２５０〜２６０ｎ７７ｌ、の２６０ｗ−Ｌ、Ｗ紫
外線ランプ（ブラウンボベリー社製ＵＶ−Ｃランプ）に
よるＢｕｔｉｌｎｓｓｕｂｔｉｌｉｓ胞子に対する死滅
曲線を第１図に示しているが、これによると１秒の照射
により１（ｆ’個の胞子は、ＩＱ″個以下まで減らすこ
とができる。
外線ランプ（ブラウンボベリー社製ＵＶ−Ｃランプ）に
よるＢｕｔｉｌｎｓｓｕｂｔｉｌｉｓ胞子に対する死滅
曲線を第１図に示しているが、これによると１秒の照射
により１（ｆ’個の胞子は、ＩＱ″個以下まで減らすこ
とができる。
しかし、照射時間を長くしても、それ以上はなかなか
死滅しない。
死滅しない。
さらに、黴類特にＡｓｐｅｒｇｉｌｌｕｓｎｉｇｅｒは
耐性があり、紫外線照射のみでは滅菌させることは困難
である。
耐性があり、紫外線照射のみでは滅菌させることは困難
である。
（第１表参照）上記の紫外線ランプは、包装材を透過し
ても殺菌力を有している。
ても殺菌力を有している。
例えば、口付２重装いわゆるバッグインボックスの内装
の滅菌において、そのフィルムを透した効果を第２図に
示しているが、照射時間を長くすれば十分殺菌効果を得
ることができる。第２表に示す各仕様の口付２重袋は、
それぞれ５〜１２％程度の紫外線を透過する。
の滅菌において、そのフィルムを透した効果を第２図に
示しているが、照射時間を長くすれば十分殺菌効果を得
ることができる。第２表に示す各仕様の口付２重袋は、
それぞれ５〜１２％程度の紫外線を透過する。
しかしながら、長時間照射しても完全に滅菌は得られな
く、残存菌数も表面殺菌に較べて多い。
く、残存菌数も表面殺菌に較べて多い。
次に、γ線及び電子線のような放射線を包装材に照射し
て滅菌すると紫外線滅菌で問題とされたようなごみによ
る陰等の影響はない。放射線による各菌種のＤ値を第３
表に示しているが、通常の包装材に付着している細菌の
Ｄ値は０．５Ｍｒａｄ以下である。
て滅菌すると紫外線滅菌で問題とされたようなごみによ
る陰等の影響はない。放射線による各菌種のＤ値を第３
表に示しているが、通常の包装材に付着している細菌の
Ｄ値は０．５Ｍｒａｄ以下である。
１σ個／１個の菌を滅菌するためには、
３．０Ｍｒａｄ以上の線量を照射しなければならないが
、実際には、１０３個の菌が付着していることは通常の
包装材ではあり得ないが、安全率を考えると、２．０Ｍ
ｒａｄ以上は必要である。
、実際には、１０３個の菌が付着していることは通常の
包装材ではあり得ないが、安全率を考えると、２．０Ｍ
ｒａｄ以上は必要である。
このように線量が包装材に与える影響は大きく低密度ポ
リエチレンの場合、第４表に示しているように線量が多
くなるにつれて分解ガスの発生が急激に大きくなり、そ
れに伴ないポリエチレン臭の発生がひどくなる。
リエチレンの場合、第４表に示しているように線量が多
くなるにつれて分解ガスの発生が急激に大きくなり、そ
れに伴ないポリエチレン臭の発生がひどくなる。
本発明においては、紫外線により包装材を照射すると、
仮え１Ｃｆ３個の菌が付着していても、１σ個乃至１０
１個まで短時間に滅菌が可能であり、次にγ線、電子線
等の放射線を低線量で照射することにより、紫外線で滅
菌不可能であつたごみの陰に付着している菌や、残つた
１０１個程度の菌を死滅させることができ、しかもに包
装材に対して物性変化を与えることもなく、滅菌の目的
をよく達することができるものである。
仮え１Ｃｆ３個の菌が付着していても、１σ個乃至１０
１個まで短時間に滅菌が可能であり、次にγ線、電子線
等の放射線を低線量で照射することにより、紫外線で滅
菌不可能であつたごみの陰に付着している菌や、残つた
１０１個程度の菌を死滅させることができ、しかもに包
装材に対して物性変化を与えることもなく、滅菌の目的
をよく達することができるものである。
以下に示す実施例及び比較例についてそれぞれの結果は
、第５表に示す。実施例１ エチレン酢酸ビニル共重合体フィルム８０ｐＮ低密度ポ
リエチレン５０ｐの口付２重袋６′にＢｕｔｌｌｌｕｓ
ｓｕｂｔｌｌｌｓ胞子を１０７個／１袋塗布し、注入口
にキャップをしめ外気を遮断した。
、第５表に示す。実施例１ エチレン酢酸ビニル共重合体フィルム８０ｐＮ低密度ポ
リエチレン５０ｐの口付２重袋６′にＢｕｔｌｌｌｕｓ
ｓｕｂｔｌｌｌｓ胞子を１０７個／１袋塗布し、注入口
にキャップをしめ外気を遮断した。
次にこの袋を紫外線ランプ（ブラウンボベリー社製）２
００７ＴＬＷ下５ｃｍの所で５秒間照射し、γ線（ＣＯ
６Ｏ）を１．０２Ｍｒａｄ（平均値）照射した。この滅
菌された袋に無菌バッグインボックス充填機（ＤＮ−Ａ
Ｂ大日本印刷製）を用いてアイスクリームミックスを充
填し３ｒＣで１週間保存した。実施例２ 実施例１と同様の２重袋に同様の紫外線照射を行つた。
００７ＴＬＷ下５ｃｍの所で５秒間照射し、γ線（ＣＯ
６Ｏ）を１．０２Ｍｒａｄ（平均値）照射した。この滅
菌された袋に無菌バッグインボックス充填機（ＤＮ−Ａ
Ｂ大日本印刷製）を用いてアイスクリームミックスを充
填し３ｒＣで１週間保存した。実施例２ 実施例１と同様の２重袋に同様の紫外線照射を行つた。
ただし、γ線の代りに電子線を照射した。電子線照射装
置は、ダイヤトロンＤＰ−６００（三菱電機製）で６０
０Ｋｅ■、１．０ｒ１ｖ４ｒａｄの線量を袋に照射した
。次に実施例１と同様に充填した。実施例３エチレン酢
酸ビニル共重合体フィルム８０μと低密度ポリエチレン
５０μを用い、各フィルム表面には、前もつて１０７個
／Ｒｒｌ（７）ＢＵｔｉｌｌＵＳｓｕｂｔｉｌｌｓ胞子
を付着させる。
置は、ダイヤトロンＤＰ−６００（三菱電機製）で６０
０Ｋｅ■、１．０ｒ１ｖ４ｒａｄの線量を袋に照射した
。次に実施例１と同様に充填した。実施例３エチレン酢
酸ビニル共重合体フィルム８０μと低密度ポリエチレン
５０μを用い、各フィルム表面には、前もつて１０７個
／Ｒｒｌ（７）ＢＵｔｉｌｌＵＳｓｕｂｔｉｌｌｓ胞子
を付着させる。
このフィルムで通常のバッグインボックス製袋機を用い
て内装を作る。その際、製袋機の中に紫外線ランプを袋
の内面に面するようにして組込み、１秒間照射した後に
ヒートシールし、袋の内側を外気より遮断するようにキ
ャップを装着する。次にγ線（ＣＯ町を１．０２Ｍｒａ
ｄ（平均値）照射し、実施例１と同じように充填を行つ
た。比較例１ 実施例１と同様の２重袋に、同様の紫外線照射を行つた
後に、γ線を照射することなしに実施例１と同様の充填
を行つた。
て内装を作る。その際、製袋機の中に紫外線ランプを袋
の内面に面するようにして組込み、１秒間照射した後に
ヒートシールし、袋の内側を外気より遮断するようにキ
ャップを装着する。次にγ線（ＣＯ町を１．０２Ｍｒａ
ｄ（平均値）照射し、実施例１と同じように充填を行つ
た。比較例１ 実施例１と同様の２重袋に、同様の紫外線照射を行つた
後に、γ線を照射することなしに実施例１と同様の充填
を行つた。
比較例２
実施例１と同様の２重袋に、紫外線の照射をすることな
しに、γ線１．０２Ｍｒａｄを照射し、実施例１と同様
の充填を行つた。
しに、γ線１．０２Ｍｒａｄを照射し、実施例１と同様
の充填を行つた。
比較例３
実施例１と同様の２重袋に紫外線を照射することなしに
、γ線３．０Ｍｒａｄを照射し、実施例１と同様の充填
を行つた。
、γ線３．０Ｍｒａｄを照射し、実施例１と同様の充填
を行つた。
第１図及び第２図ともブラウンボベリー社製の紫外線ラ
ンプ２００７ＴＬＷ（２５０ｎ７ＴＩ．〜２６０ｒ１ｍ
）によるＢｕｔｉｌｕｓｓｕｂｔｉＩｉｓ胞子の殺菌効
果の線図であり、第２図はエチレン酢酸ビニル共重合体
Ｎ中密度ポリエチレンの袋体を透過したものである。
ンプ２００７ＴＬＷ（２５０ｎ７ＴＩ．〜２６０ｒ１ｍ
）によるＢｕｔｉｌｕｓｓｕｂｔｉＩｉｓ胞子の殺菌効
果の線図であり、第２図はエチレン酢酸ビニル共重合体
Ｎ中密度ポリエチレンの袋体を透過したものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 食品用包装材に２５０〜２６０ｎｍの波長の紫外線
を照射した後に、γ線もしくは電子線等の放射線の２０
Ｍｒａｄ以下の照射線量を照射することを特徴とする食
品用包装材の滅菌方法。 ２ 食品用包装材が熱可塑性フィルムからなる口付２重
袋（バッグインボックスの内装）であり、紫外線を照射
するランプが波長２５０〜２６０ｎｍで５０ｍＷ以上で
あることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の食品
用包装材の滅菌方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55101971A JPS6058664B2 (ja) | 1980-07-25 | 1980-07-25 | 食品用包装材の滅菌方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55101971A JPS6058664B2 (ja) | 1980-07-25 | 1980-07-25 | 食品用包装材の滅菌方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5725855A JPS5725855A (en) | 1982-02-10 |
| JPS6058664B2 true JPS6058664B2 (ja) | 1985-12-20 |
Family
ID=14314745
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55101971A Expired JPS6058664B2 (ja) | 1980-07-25 | 1980-07-25 | 食品用包装材の滅菌方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6058664B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006108453A1 (en) * | 2005-04-12 | 2006-10-19 | F.N.C. - Fabbrica Nazionale Cilindri S.P.A | An apparatus for sanitizing hygiene-critical products packages |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58145706A (ja) * | 1982-02-24 | 1983-08-30 | Dainippon Printing Co Ltd | 食品包装材料 |
| JPS58146350A (ja) * | 1982-02-24 | 1983-08-31 | 大日本印刷株式会社 | 放射線殺菌方法 |
| US4652763A (en) * | 1985-03-29 | 1987-03-24 | Energy Sciences, Inc. | Electron-beam irradiation sterilization process |
-
1980
- 1980-07-25 JP JP55101971A patent/JPS6058664B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006108453A1 (en) * | 2005-04-12 | 2006-10-19 | F.N.C. - Fabbrica Nazionale Cilindri S.P.A | An apparatus for sanitizing hygiene-critical products packages |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5725855A (en) | 1982-02-10 |
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