JPS6058117B2 - 給油装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は給油所の給油エリア上方にホース昇降機構を設
け、給油ノズルを有する給油ホースをこのホース昇降機
構より吊下し、給油エリアの空間を有効に利用するよう
にした天井用下式給油装置の改良に関するものである。

従来の天井用下式給油装置にあつては、給油エリア上方
に設けたホース昇降機構より、給油ノズルを先端に有す
る給油ホースを吊下し、給油ノズルをこのホース昇降機
構により昇降させる構成となつている。ところで、この
ものにおいては、不使用時給油ノズルが上端位置に位置
しているときでも、給油ノズルが前記ホース昇降機構を
収容した筐体の下側に露呈しているため、給油装置の外
観上の体裁が悪いばかりでなく、給油所の閉店時等にい
たずらされたり雨・風に晒され揺動し易いという問題が
ある。また、給油ノズルが上端位置において露呈してい
ると、給油所内に例えば大型トラック、トレーラ等の車
高の高い車輌が進入したときなどに給油ノズルを引つ掛
けてしまうという問題がある。

本発明は前記問題点を解消するもので、その目的は、給
油ノズルが上端位置にある場合、給油ノズルをホース昇
降機構筐体内に収納し、給油ノズルが露呈しないように
することにより、外観性、安全性の向上を図り、スタン
ドマンの作業能率を高めるようにした天井用下式給油装
置を提供することにある。以下、本発明の実施例を図面
によつて説明する。

１〜３図において１は給油所エリア２上方に設けられた
ホース昇降機構筐体である。

本実施例では、ホース昇降機構筐体１は給油所事務所３
から張り出した重量物を支持するＨ型鋼、Ｌ型鋼等から
なる粱４と、屋根板５と、粱４下面を被う化粧板６と、
化粧板６の下面に取り付けられたケース１７とから構成
されているものであり、その内部ｊには空間７が形成し
てある。そして、この空間７内にはホース昇降機構が設
けられており、ホース昇降機構は次のように構成される
。まず、ホース昇降機構筐体１の各粱４上に案内レール
８を附設し、該案内レール８上に走行体９が設けてある
。；該走行体９には、給油ノズル１０を先端に備えた給
油ホース１１の基端部１１ａを取り付け、該給油ホース
１１と、自動車の走行の邪魔にならない場所に設けたポ
ンプユニット１２からの固定配管１３とを伸縮管１４と
で接続してある。１５，１６は案内レール８上に設けら
れた走行体９の移動範囲を規制するストッパである。

給油ホース１１は案内レール８のホース繰出口８″を通
し、化粧板６のホース繰出口６ａを貫通して給油エリア
に向けて吊下されている。また、化粧板６のホース繰出
口６ａに取り付けられたケース１７は不使用時に上昇さ
せられた給油ノズル１０を収納するものであり、該ケー
ス１７には夜間の照明用又は液種を明確に表示するため
の照明器具１８が取り付けられていると共に、給油ノズ
ル１０の使用状態を表示する給油中表示燈１９が取り付
けられ、該表示燈１９は給油ノズル１０から給油してい
るときに点燈してその状態を明確にする。

なお化粧板６のホース繰出口６ａに取り付けられたケー
ス１７、及び案内レール８のホース繰出口８″には案内
ローラ２０，２０が設けられ、給油ホース１１を無理な
く繰出し、繰入れを行なうようにしている。なお、ホー
ス昇降機構において、走行体９を案内レール８に沿つて
移動させるには、第４図に示すように、レール８に沿つ
て配置した回転子２１，２１にチェーンまたはワイヤ２
２を掛渡して該ワイヤ２２の一部分２２ａと走行体９と
を連結し、モータ２３により回転子２１を駆動して走行
体９を移動させる。

更には、第５図に示すように、走行体９にモータ２３を
取り付けて該モータ２３の出力軸２４と走行体９の車輪
９ａ１との間を歯車機構２５を介して連動させ、走行体
６を移．動させる。車輪９ａはモータ２５により駆動さ
れる駆動輪であり、車輪９ｂはそれぞれ車輪９ａと対峙
してレール８を挾持している。これにより車輪９ａが駆
動されることにより走行体９はレール８に沿つて移動す
るようにしても良い。以上の構成による給油装置の作用
について説明する。

給油する場合には、モータ２３を駆動させて走行体９を
第２図の如く左方へ移動させる。

すると、給油ホース１１は走行体９の移動に伴い自重一
により給油エリア２に向けて降下しようとする。この場
合、伸縮管１４は内部の液体の有無に関係なく伸び縮み
するので、走行体９の移動に伴ない伸びて給油ホース１
１は降下する。そして、給油ノズル１０が給油位置まで
降下したときに、走行体９の移動を停止させる。給油後
はモータ２３を駆動させて走行体９を右方へ移動させる
と、伸縮管１４は縮み、走行体９の移動に伴ない給油ホ
ース１１が引き上げられ、給油ノズル１０がケース１７
に収納される。

このときに、モータ２３を停止させて走行体９の移動を
止める。以上のように、本発明は給油ノズルが不使用状
態で上端位置にある場合、給油ノズルをホース昇降機構
筐体内に収納し、給油ノズルが露呈しないようにしたの
で、次のような効果を奏する。

１給油ノズルが、露呈していないので、外観上の体栽が
よいばかりでなく閉店時などに給油ノズルをいたずらさ
れることがない。

２給油ノズルをホース昇降機構筐体内に収納しておけば
、給油ノズルが雨や風に直接さらされることがなく、と
りわけ給油ノズルへ向かつてくる砂埃をホース昇降機構
筐体により防護しうるので、給油ノズルの耐久性を向上
させることができる。

８上記２に関連して寒冷地においては、給油ノズルに雪
などが付着するのを防ぐことができるので、給油ノズル
が凍結により操作不能になるのを防ぐばかりでなく、給
油ノズルの冷却を最小限にとどめることができ給油作業
者の操作性も向上する。

４大型トラック、トレーラ等の車高の高い車輌が給油所
内に進入してきても、これら車輌が給油ノズルを引つ掛
ける虞れもなく、運転者は容易かつ迅速にこれら車輌を
給油所内の給油エリアに進入させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る給油装置の断面図であつて、給油
ホースを上昇させた状態を示す。 第２図は第１図において給油ホースを降下させた状態を
示す断面図である。第３図は給油ホースの昇降のための
機構図である。第４図、第５図は走行体を移動させるた
めの駆動機構の例を示す斜視図である。１・・・ホース
昇降機構筐体、８・・・案内レール、９・・・走行体、
１０・・・給油ノズル、１１・・・給油ホース。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 給油所エリア上方にホース昇降機構を収納したホー
   ス昇降機構筐体を設け、該ホース昇降機構筐体から先端
   に給油ノズルを有する給油ホースを吊下した給油装置に
   おいて、前記ホース昇降機構筺体は、前記ホース昇降機
   構の作動によつて給油ノズルが上端位置にあるとき、該
   給油ノズルを内部に収納する構成としたことを特徴とす
   る給油装置。