JPS6056993B2 - 炉のとびらの清掃装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、炉のとびらまたはとびら側柱の清掃の改良に
関し、特にコークス炉に関するけれども、とびらまたは
とびら側柱に汚損が蓄積するために密封が問題となるよ
うなその他の種類のかま門どに有利に適用されるもので
ある。

コークス炉のとびらまたはとびらの側柱の密封面を自動
清掃するための通常の技術は、その密封面から不快な炭
素質の付着物を除去する引掻ブレードを動作するように
、清掃装置によつて往復または循環する何枚かの間隔引
掻ブレードを使用している。

コークス炉のとびらからの有害な放出物を制御するため
の更に厳重な要求に対しては、この通常の技術は、密封
面から硬い付着物を除去するには必らずしも十分ではな
いことが判明した。また、炉の構体を損傷するような密
封不良のとびらからの火焔を阻止するにはその清掃は十
分ではない。本発明の目的は、更に効果的な清掃装置を
提供することてある。

本発明の一概念によれば、炉のとびらまたはとびら側柱
の密封面を清掃する装置が提供され、前記装置は枠体と
、前記枠体内に保持され、それに装架された担持体を持
つ駆動可能の移送装置とを有し、その配置は、前記担持
体がとびらまたは側柱の密封面に隣接平行する閉鎖通路
上を連続的に駆動されるようにされ、担持体がその閉鎖
通路上を動くときに、とびらまたは側柱の密封面に向け
て水の噴射を投射するように担持体の中または上に回転
可能に装架された水ノズル装置を持つている。

このノズル装置は、好ましくは、とびらまたは側柱の密
封面に向けて少なくとも２個の平坦な扇状噴射を投射す
るようにされている。

このノズル装置は、扇状噴射か共通軸を持ち、かつ等角
度の間隔を持つようにされることができる。移送装置は
、チェーン機構を含んでいる。

このチェーン機構は、２本の平行チェーンを含み、それ
に担持体が付着している。枠体は、担持体をその閉鎖通
路の周りに案内するための案内装置を含むことができる
。移送装置は流体動作するモータなどの変速モータによ
つて駆動される。清掃装置は、高圧の水ポンプと、水ノ
ズル装置に７０ｋ９１ｃ１ｉ（１０００ボンド／ｉ♂）
乃至７００ｋ９１ｄ（１００００ボンド／Ｆｎ２）で水
を送給するホース装置とを持つことができる。

本発明の一実施例を、以下図面を参照して例示的に説明
する。

鋼製部品で作られたほぼ四角形の枠体１０は、トラニオ
ン装架部１１を持ち、これは、コークス炉のとびら引抜
装置または他の類似の移動性機械によつて枠体１０を支
持することを可能にしている。

この清掃装置は、或は炉構体自身に固着されてもよい。
図示しない機械に支持されるだけでなく、枠体は、その
清掃装置が関連している炉の表面に対し直角の垂角平面
内にあるように緊諦されている。枠体１０は、２組のス
プロケット１２および１３を担持し、その各々は、第２
図および第４図にそれぞれ１４および１５として示した
連続チェーンを支持する。

両チェーン１４，１５は、伝動チェーン１７，１８を介
して変速流体モータ１６（すなわち、所定範囲に変化さ
れる速度のモータ）によつて同時的に駆動され、両チェ
ーンはそれぞれスプロケット１２および１３を駆動する
。棒１９（第４図）は、その両端部においてチェーン１
４および１５に固着されて、両チェーンに対して直角方
向に延びている。移動台２０は、棒１９に装架され、２
本のチェーン１４，１５を含む平面から突出している。
この移動台２０は、水噴射ノズル組立体２１に対する担
持体を形成し、ノズル組立体は移動台２０上に装架され
た板２２に固定される。移動台２０は、清掃装置の枠体
１０内の溝状部材の中にある２対の車輪４１および４２
によつてそれぞれチェーン１４および１５とともに運動
するときに案内される。

これらの溝状部材は、明示のために第４図から省略され
ているが、第２図に示すフランジ付の枠部材４３，４４
によつて形成されている。水噴射ノズル組立体２１は、
板２２に固定した本体部２３を持つ。

この本体部分２３の内部に２個の軸受２４，２５が装架
され、これは、中空棒部材２６を支持し、これは本体部
分２３の両端部から突出している。ホース結合部２７は
、棒部材２６の一端に螺合され、ノズル保持部２８は、
棒部材２６の他の端部に嵌合する。従つて、棒部材２６
は、そのホース結合部２７およびノズル保持部２８と一
緒に、組立体２１の本体部分２３の中で回転することが
できる。ノズル２９は、ノズル保持部２８の自由端部の
中に螺入される。

ノズル２９は、その前面に切込まれた２本の溝を持つた
中心開孔を持ち、これらの溝は互いに直交している。こ
の形状は、このノズル開孔から高圧の水が圧送されると
きに、互いに直交する平坦な扇状の噴射を提供する。こ
のノズル２１の更に詳細については、本出願人の特許出
願第５２６２４／７６号を参照されたい。第４図には、
移動台２０と組立体２１とは、コークス炉のとびら３０
の近くの位置に示されている。とびら３０は、溝状の主
扉鋳造体３１で形成され、この溝の底部の外側に、２本
のアングル材３２がボルト固定される。アングル材３２
の一つだけを第４図に示す。耐火性材料の楔３３は、２
つのアングル材３２の間に外方に延びて、とびらの鋼ま
たは鉄部分を炉熱から保護している。ナイフエッジ条片
３４は、主扉鋳造体の外縁部に付着され、この条片は、
蒸気およびガスの放出に対して炉のとびらを密封するた
めに、とびら側柱の密封面と使用中に協動する。このナ
イフエッジ条片３４と隣接表面３５と更にアングル材３
２の外部表面は、使用中にタール質の付着物で被覆され
る傾向があるのでこれらの表面を清浄にする必要がある
。ナイフエッジ条片３４とアングル材の縁部は、第１図
に鎖線で示されている。板２２は、移動台２０に対して
調整することができ、ノズル２９をナイフエッジ条片３
４と表面３５とから種々の距離に位置させることができ
る。

噴射ノズル組立体２１は、板２２上で調整してノズル２
９をとびら上のアングル材３２に近づけまた遠ざけるこ
とができる。ノズル２９自身は、平坦な扇状噴射のうち
の一つと表面３５との交差線がノズル２９の進行方向に
直角となるように使用中配置される。枠体１０上の流体
モータ１６は、適当な高圧水の供給源に連結される。

棒部材２６は、結合部２７と適当な圧力ホースとを経て
高圧のポンプ（図示せず）から供給される。使用時には
、移動台２０は、流体モータ１６および各チェーン１７
，１８および１４，１５によつて、清掃されるべきとび
らに隣接および平行の枠体の周りを連続的に駆動される
。ノズル２９は、２つの平坦な扇状に７０ｋ９１ｃ１１
乃至７００ｋ９１ｃＦ１１（１０００乃至１００００ボ
ンド／Ｉｒｒ９）（この例では、約５６０ｋ９１ｄ（８
０００ボンド／Ｉｒｌ２））の高圧の水を放出し、これ
らの扉状噴射の一つは、ノズル２９の進行方向に対し直
角に表面３５と接触する源を持つている。この第１の平
坦な扇は、とびら上のナイフエッジ条片３４と、表面３
５と、清浄にする必要なだけのアングル材３２の外側を
包含する。ノズルが動くにつれて、第１の平坦な扇は、
タール質の付着物を密封面から除去するように動作する
。ノズルが、とびらの四隅のうちの一つに達すると、移
動台２０はフランジのある枠部材４３，４４によつて隅
部の周りを案内される。

本体部２３内の棒部材２７は回転可能に装架されている
ので、移動台を隅部を周つて移送するときに棒部材２７
とノズル２９は、水ホースに対して回転しないで、移動
台を直角だけ捩らせることができる。移動台が直角だけ
動いたときに、第２の平坦な扇噴射は、ノズル２９の進
行方向に直角となる。枠体１０上の各隅部で同様の変化
が起るので、移動台２０は枠体１０の周囲を連続して動
き、とびらまたはとびら側柱の密封面を効果的に清掃す
ることができる。棒部材とノズルとに対して回転可能の
装架を持つた移動台２０は、ノズルへ水を送給するホー
スとの複雑な継手を必要としない極めて簡単な装置を提
供する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によるコークス炉とびらまたは側柱の
清掃装置の前面図、第２図は、第１図の清掃装置の側面
図、第３図は第１図および第２図の清掃装置の一詳細部
の断面図、第４図は、清掃されるとびらに接近して示さ
れた清掃装置の一部の斜視図である。 １０・・・・・・枠体、１１・・・・・・トラニオン装
架部、１２，１３・・・・スプロケット、１４，１５・
・・・・・チェーン、１６・・・・・・変速流体モータ
、１７，１８・・伝動チェーン、１９・・・・・・横棒
、２０・・・・・・移動台、２１・・・・・・水噴射ノ
ズル組立体、２２・・・・・・板、２３・・・・本体部
、２４，２５・・・・・・軸受、２６・・・・・・中空
棒部材、２７・・・・・・ホース結合部、２８・・・・
・・ノズル保持部、２９・・・・・・ノズル、３０・・
・・・・コークス炉とびら、３１・・・・・・とびら鋳
造体、３２・・・・・・アングル材、３３・・・・・耐
火材料、３４・・・・・・ナイフエッジ条片、３５・・
・・・・とびら表面、４１，４２・・・・・車輪、４３
，４４・・・・・・フランジ付枠部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 炉のとびらまたはとびら側柱の密封面を清掃する装
   置において、この装置は枠体と、前記枠体内に保持され
   、それに装架された担持体を持つ駆動可能の移送装置と
   を有し、その配置は、前記担持体がとびらまたは側柱の
   密封面に隣接平行する通路上を駆動可能のようにされ、
   前記担持体がその通路上を動くときに、とびらまたは側
   柱の密封面に向つて水の噴射を投射するように前記担持
   体の中または上に装架された水ノズル装置を有する装置
   であつて、前記ノズル装置２８は、前記担持体２０、２
   ３の中または上に回転可能に装架され、かつ前記担持体
   ２０、２３は、閉路された通路上を連続的に駆動可能で
   あることを特徴とする、炉のとびらの密封面を清掃する
   装置。 ２ 前記ノズル装置２８は、前記とびらまたは側柱３０
   の密封面３４、３５に向つて少なくとも２つの平坦な扇
   状の噴射を投射するようにしたことを特徴とする特許請
   求の範囲第１項に記載の装置。 ３ 前記ノズル装置２８は、更に前記扇状噴射が共通軸
   を持つようにされていることを特徴とする特許請求の範
   囲第２項に記載の装置。 ４ 前記噴射は、等角度の間隔を持つことを特徴とする
   特許請求の範囲第３項に記載の装置。 ５ 前記移送装置は、チェーン機構１５を含むことを特
   徴とする特許請求の範囲第１項乃至第４項のうちのいづ
   れかに記載の装置。 ６ 前記チェーン機構は２本の平行チェーン１４、１５
   を含み、これらのチェーン担持体２０、２３が付着して
   いることを特徴とする特許請求の範囲第５項に記載の装
   置。 ７ 前記枠体１０は、担持体２０、２３をその閉路され
   た通路の周りに案内するための案内装置４３、４４を含
   むことを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至第６項に
   記載の装置。 ８ 前記移送装置は、変遠モータ１６によつて駆動され
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至第７項に
   記載の装置。 ９ 高圧水ポンプと前記水ノズル装置に７０ｋｇ／ｃｍ
   ＾２乃至７００ｋｇ／ｃｍ＾２（１０００乃至１０００
   ０ポンド／ｉｎ＾２）で水を送給するようにしたホース
   装置とを組合せたことを特徴とする特許請求の範囲第１
   項乃至第８項に記載の装置。