JPS6055532B2 - ニトリルゴムの製造方法 - Google Patents

ニトリルゴムの製造方法

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JPS6055532B2
JPS6055532B2 JP9694176A JP9694176A JPS6055532B2 JP S6055532 B2 JPS6055532 B2 JP S6055532B2 JP 9694176 A JP9694176 A JP 9694176A JP 9694176 A JP9694176 A JP 9694176A JP S6055532 B2 JPS6055532 B2 JP S6055532B2
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JP
Japan
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polymerization
nitrile
added
nitrile rubber
weight
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JP9694176A
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English (en)
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JPS5323390A (en
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徳郎 福森
修司 西端
逸樹 梅田
和正 広瀬
公栄 小松
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ロール作業性の著しく改良されたニトリル
ゴムに関するものである。
低ニトリル含量のニトリルゴムは、耐油性、耐寒性に
すぐれたゴムとしてホース、シート、パッキンなどに広
く使用されているが、従来の低ニトリル含量のニトリル
ゴムはロール作業性、特にバンバリー練り後のロール作
業において、ロール面へゴムが巻きつきにくい、シート
に穴が生じるなどの作業性に問題があつた。
この傾向は、ムーニー粘度(ML、*。、、00℃)(
以下単に「ムーニー粘度」と略記する)が60以上の場
合に顕著であり、加工上、製品の品質上から、ロール加
工性に劣る欠点の解決が強く要望されていた。 本発明
者らは、耐油、耐寒性のバランス、機械的性質が良好で
、ロール作業性の改良されたニトリルゴムを製造すべく
研究した結果、分子量調節剤としてアルキルメルカプタ
ンおよびジアルキルキサントゲンジスルフイドを併用し
、かつ不飽和ニトリルの20〜70重量%を重合の途中
で添加するとき、ロール作業性の著しく改良されたニト
リルゴムが得られることを見出し、本発明に到達した。
即ち本発明は、不飽和ニトリル、特にアクリロニトリ
ル(以下「AN」と略記する)と共役ジエン、特に1、
3−ブタジエン(以下 D」と略記する)を乳化共重合
するに際し、分子量調節剤としてアルキルメルカプタン
およびジアルキルサントゲンジスルフイドを併用し、か
つ不飽和ニトリルの20−司重量%を重合の途中で添加
することを特徴とするニトリルゴムの製造方法である。
本発明は低ニトリルおよび中高ニトリル含量のニトリ
ルゴムに適用できるが、本発明の効果は特にムーニー粘
度60〜7\不飽和ニトリル含量17〜2鍾量%の低ニ
トリル含量のニトリルゴムにおいて顕著である。更に特
定の乳化剤を用い、特定の重合法、重合転化率、凝固方
法をとるとき、さらに顕著な効果を得ることができる。
本発明において使用される共役ジエンとしてはブタジエ
ン、イソプレンおよび1,3−ペンタジエンがあげられ
、好ましいものとして1,3−ブタジエンがあげられる
。また、不飽和ニトリルとしてはアクリロニトリル、メ
タアクリロニトリルなどがあげられ、好ましいものとし
てアクリロニトリルがあげられる。本発明において乳化
剤としてはロジン酸石ケン、脂肪酸石ケン、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩
の縮合物およびこれらの混合物などが好適に使用される
これらの中では特にロジン酸のカリウム塩が好ましい。
乳化剤の添加量は、単量体100重量部に対し1〜5重
量部使用することが好ましく、重合開始時に全量を加え
ても、分割して重量終了時までに一部を添加してもよい
が、ラテックスの安定性の点から重合終了後には2.5
重量部以上あることが望ましい。重合はO〜10℃で行
なうのが好ましく、転化率が55〜65重量%となつた
時に重合を停止することが好ましい。10℃を超える温
度で重合すると低ニトリル含量のニトリルゴムの場合、
ロール作業性の劣つたものができ、また3CfC以上の
高温で重合すると製品の加硫物性は低下する。
特に好ましい重合温度は0〜6℃である。転化率は約6
0%にするのが特に好ましい。
転化率が65%を超えると、低ニトリル含量のニトリル
ゴムではロール作業性のすぐれたものは得られない。重
合反応は一般にはバッチ方式で行なわれる3が、連続方
式も採用できる。
不飽和ニトリルの20〜7(U%、好ましくは30〜5
喧量%を後添加すると耐油性と耐寒性のバランスのすぐ
れたニトリルゴムが得られる。
後添加する不飽和ニトリルは転化率が20〜40%に達
した4時に一時に、あるいは数回に分割して、もしくは
連続的に添加するのが好ましい。BDの一部を後添加す
ることも可能である。しかし低ニトリル含量アクリルゴ
ムの場合には耐油性が低下する場合があるのであまり好
ましくない。分子量調節剤として使用されるアルキルメ
ルカプタンの具体例は、ノルマル、セカンダリー、また
はターシヤリーのヘキシルメルカプタン、ヘプLチルメ
ルカプタン、オクチルメルカプタン、ノニルメルカプタ
ン、ドデシルメルカプタン、テトラドデシルメルカプタ
ンおよびこれらの混合物などであり、これらの中ではタ
ーシヤリードデシルメルカプタンが好適に使用できる。
ジアルキルキサントゲンジスルフイドの具体例としては
、ジメチルーキサントゲンジスルフイド、ジエチルキサ
ントゲンジスルフイド、ジイソプロピルキサントゲンジ
スルフイド、ジーn−ブチルキサントゲンジスルフイド
などがあげられ7る。
これらの中ではジイソプルピルキサントゲンジスルフイ
ドが好ましい。分子量調節剤としては上記アルキルメル
カプタンとジアルキルキサントゲンジスルフイドを併用
する。
分子量調節剤の使用量は重合条件、所望のムーニー粘度
などによつて異なるが、アルキルメルカプタンの使用量
は全モノマー1喧量部に対し0.05〜0.鍾量部であ
る。
アルキルメルカプタン/ジアルキルジスルフイドは重量
比で5〜1であることが好ましい。分子量調節剤は重合
開始時に全量添加してもよいし、また一部を重合途中で
添加してもよい。重合触媒としては通常のレドックス系
開始剤が使用される。
所定の転加率に達した時にヒドロキシルアミン、カルバ
アミン酸ナトリウムなどを加えて重合を停止し、残存単
量体を過熱蒸気などによつて除去した後、塩化カルシウ
ム、硫酸アルミニウムなどを加え、重合体を凝固、回収
する。この際重合体ラテックスに水酸化ナトリウムおよ
び塩化ナトリウムを加えてPHを10〜11にし、クリ
ーミングしてから凝固する方法もロール作業性の改良さ
れたニトリルゴムの製造に有効である。重合に際して電
解質、酸素除去剤を添加すること、凝固時に老化防止剤
などを加えることは通常のニトリルゴムの製造の場合と
同じである。本発明の方法によれば、従来の方法に比べ
著しくロール作業性の改良された低ニトリル含量のニト
リルゴムを製造することができ、作業時間の短縮、均質
な製品の生産が可能となる。この効果は、アルキルメル
カプタンとジアルキルキサントゲンジスルフイドを分子
量調節剤として併用し、不飽和ニトリルの20〜70%
を分割重合の途中で添加すると、ニトリルゴムにおいて
は図1に示すごとく驚くべきことに超高分子量部分がな
くなり、分子量分布が狭くなるという現象に起因してい
ると考えられる。
次に実施例によつて本発明をさらに具体的に説明する。
なお、実施例における部および%は特にことわらない限
り重量規準である。また重合体の製造および回収は次の
方法によつた。
上記処方により所定温度で重合し、所定の転化率に達し
たところでジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム0.
5部を加え重合を停止した。
次に安定剤を加え、過熱水蒸気により未反応単量体を除
去した。得られたNBRラテックス100部に対し、5
0部の塩化ナトリウム20%水溶液を加え、水酸化ナト
リウムの0.2%水溶液により系のPHを10に調整し
た。常法により重合体を析出させ、水洗、乾燥した。実
施例1 アルキルメルカプタンとしてt−ドデシルメルカプタン
を0.2部、ジアルキルキサントゲンジスルフイドとし
てジイソプロピルキサントゲンジスルフイドを0.1部
加え、ANl6部のうち11部を加えて5℃で重合を開
始した。
重合転化率が30%に達した時に、残部のANを一時に
添加し重合を継続し、転化率60%で重合を停止した。
得られたNBRのムーニー粘度は69.0AN含量は2
0.4%であつた。物性を表1に示した。比較例1 分子量調節剤としてt−ドデシルメルカプタンのみを0
J部使用した他は、実施例1と同様の重合を行なつた。
物性を表1に示した。比較例2 分子量調節剤としてジイソプロピルキサントゲンジスル
フイドのみを03部使用した他は、実施例1と同様の重
合を行なつた。
物性を表1に示した。実施例1と比較例1,2の分子量
分布曲線(GPCにより測定)を図1に示した。実施例
2 ジアルキルキサントゲンジスルフイドとしてジメチルキ
サントゲンジスルフイドを用いた他は、実施例1と同様
の重合を行なつた。
結果を表1に示した。実施例3〜9 重合温度、重合転化率を表2のように変化させた他は実
施例1と同じ処方で重合を行なつた。
結果を表2に示した。実施例10〜12 書の後添加比と添加方法を変化させた以外は実施例1と
同様にしてNBRの重合を行なつた。
結果を表3に示した。比較例3 実施例10の重合においてANを重合開始時に一時に添
加した。
結果を表3に示した。
【図面の簡単な説明】
図1は、それぞれ本発明(実施例1)のNBR(曲線1
)、比較例1のNBR(曲線2)および比較例2のNB
R(曲線3)の分子量分布曲線である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 不飽和ニトリルと共役ジエンを乳化共重合するに際
    し、分子量調節剤としてアルキルメルカプタンおよびジ
    アルキルキサントゲンジスルフイドを併用し、かつ不飽
    和ニトリルの20〜70重量%を重合の途中で添加する
    ことを特徴とするニトリルゴムの製造方法。 2 ニトリルゴムの不飽和ニトリル含有量が17〜20
    重量%である特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 3 不飽和ニトリルの20〜70重量%を重合転化率が
    20〜40%に達した時点で添加する特許請求の範囲第
    1項または第2項記載の製造方法。
JP9694176A 1976-08-16 1976-08-16 ニトリルゴムの製造方法 Expired JPS6055532B2 (ja)

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JPS5323390A JPS5323390A (en) 1978-03-03
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1994022924A1 (en) * 1993-03-30 1994-10-13 Nippon Zeon Co., Ltd. Unsaturated nitrile/conjugated diene copolymer, process for producing the same, and rubber composition

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JPS55120614A (en) * 1979-03-12 1980-09-17 Japan Synthetic Rubber Co Ltd Unsaturated nitrile-conjugated diene copolymer
DE69506885T2 (de) * 1994-08-29 1999-05-12 Nippon Zeon Co Ungesättigtes nitrilkonjugiertes diencopolymer, verfahren zu dessen herstellung und vulkanisierbare kautschukzusammensetzung
CN110621703B (zh) * 2017-05-12 2022-08-26 电化株式会社 统计共聚物的制造方法、统计共聚物、胶乳和其用途

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