JPH08283315A - スチレン−ブタジエンゴムの製造方法 - Google Patents

スチレン−ブタジエンゴムの製造方法

Info

Publication number
JPH08283315A
JPH08283315A JP8086503A JP8650396A JPH08283315A JP H08283315 A JPH08283315 A JP H08283315A JP 8086503 A JP8086503 A JP 8086503A JP 8650396 A JP8650396 A JP 8650396A JP H08283315 A JPH08283315 A JP H08283315A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monomer
butadiene
styrene
polymerization
polymerization zone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8086503A
Other languages
English (en)
Inventor
Ramesh N Gujarathi
ラメシュ・ナトワーラル・グジャラシ
Gregory J Rogerson
グレゴリー・ジョン・ロジャーソン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Goodyear Tire and Rubber Co
Original Assignee
Goodyear Tire and Rubber Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Goodyear Tire and Rubber Co filed Critical Goodyear Tire and Rubber Co
Publication of JPH08283315A publication Critical patent/JPH08283315A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F36/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds
    • C08F36/02Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds
    • C08F36/04Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds conjugated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/12Polymerisation in non-solvents
    • C08F2/16Aqueous medium
    • C08F2/22Emulsion polymerisation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低レベルの石鹸を用いる乳化重合によるスチ
レン−ブタジエンゴムラテックスの製造方法を提供す
る。 【解決手段】 (1)水、石鹸系、遊離基発生剤、1,
3−ブタジエン単量体およびスチレン単量体を第1重合
帯域へ装入すること;(2)1,3−ブタジエン単量体
およびスチレン単量体を第1重合帯域で約15〜約40
%の単量体転化率となるまで共重合して低転化率重合中
間体を生成すること;(3)低転化率重合中間体を第2
重合帯域へ装入すること;(4)追加量の1,3−ブタ
ジエン単量体および追加量のスチレン単量体を第2重合
帯域へ装入すること;並びに(5)少なくとも約50%
の単量体転化率に達するまで共重合を続けてスチレン−
ブタジエンゴムのラテックスを生成することを含んでな
る、スチレン−ブタジエンゴムのラテックスの製造方
法;この方法を用いたポリブタジエンラテックスまたは
ニトリルゴムラテックスの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スチレン−ブタジ
エンゴムラテックスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スチレン−ブタジエンゴム(SBR)は
自動車、トラック、航空機及びその他の装置のタイヤの
製造に広く用いられる。SBRは乳化重合法を用いるこ
とによって合成することができる。SBRの合成に用い
られる一般的なエマルジョン系は水、乳化剤(石鹸)、
遊離基発生剤、スチレン単量体および1,3−ブタジエ
ン単量体を含む。例えば、遊離基乳化重合系では、基は
過酸化物またペルオキシジスルフィドの分解によって生
じさせることができる。
【0003】一般に用いられる開始剤にはt−ブチルヒ
ドロペルオキシド、ピナンヒドロペルオキシド、パラ−
メンタンヒドロペルオキシド、ペルオキシ二硫酸カリウ
ム(K228)、過酸化ベンゾイル、クメンヒドロペ
ルオキシドおよびアゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)が含まれる。これらの化合物は熱に不安定であり、
ゆっくりと分解して遊離基を放つ。ペルオキシ二硫酸カ
リウムとドデシルメルカプタンのようなメルカプタンと
の組み合わせがブタジエンとSBRとの重合に一般に用
いられる。ホット配合では、メルカプタンは、ペルオキ
シ二硫酸塩との反応によって遊離基を供給する作用と、
1つの成長鎖と反応してそれを停止させそして別の鎖の
成長を開始させることにより重合体の分子量を限定する
作用との2つの作用を有する。メルカプタンは工場での
加工性を制限するゴムの靭性を調節することができるの
で、これを連鎖移動剤または調節剤として用いることは
エマルジョン中でのSBRの製造において商業的に非常
に重要なことである。
【0004】工業的な重合のための標準配合は″相互(m
utual)″、″標準″、″GR−S″または″ホット″配
合として知られており、次の通りである(重量部に基づ
く): ブタジエン 75.0 スチレン 25.0 n−ドデシルメルカプタン 0.5 ペルオキシ二硫酸カリウム 0.3 石鹸フレーク 5.0 水 180.00 この標準配合を50℃の重合温度と組み合わせて用いる
と、重合体への転化速度は5〜6%/時となる。転化率
が高いと劣った物理的性質の重合体となるので(おそら
くラテックス粒子内で架橋してミクロゲルまたは高度に
枝分かれした構造を形成するためであろう)、重合は7
0〜70%の転化率で停止する。この停止は、ラジカル
および酸化剤と速やかに反応するヒドロキノン(約0.
1重量部)のような″重合停止剤″の添加によって行わ
れる。これによって、重合停止剤は残留開始剤を消失さ
せ、そしてまた重合体遊離基と反応して新しい鎖の形成
を妨げる。次に、未反応単量体を除く。まず、大気圧
で、次いで減圧下でフラッシュ蒸留することによってブ
タジエンを、次いで、カラム内で蒸気ストリッピングす
ることによってスチレンを除く。N−フェニル−β−ナ
フチルアミン(PBNA)のような酸化防止剤の分散体
を一般に加えて(1.25部)、SBRを酸化から保護
する。その後、ラテックスはブラインの添加により部分
的に凝固し(クリーム状にする)、そして希硫酸または
硫酸アルミニウムで十分に凝固することができる。次い
で、凝固したクラムを洗浄し、乾燥し、そして輸送のた
めに荷造りされる。基本的な方法における第1の主な改
良の1つは連続法の採用である。そのような連続法で
は、スチレン、ブタジエン、石鹸、開始剤および活性剤
(補助開始剤)を貯蔵タンクから、適当な温度に維持し
た一連の撹拌反応器へ、最終反応器の出口において所望
転化度に達するような速度で連続的にポンプで送る。次
に重合停止剤を添加し、ラテックスを蒸気を加えること
によって温め、そして未反応ブタジエンをフラッシュ蒸
発して除く。次いで、過剰のスチレンを蒸気ストリップ
し、ラテックスを仕上げる。仕上げはたいていラテック
スを油と配合し、クリーム状にし、凝固し、乾燥し、そ
して荷造りすることによって行う。
【0005】SBRおよび″標準配合″についての詳細
は、The VanderbiltRubber Ha
ndbook、George G. Winspear
(著者)、R T Vanderbilt社 (196
8)、34〜57頁を参照。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の方法を用いる
ことによって、乳化重合によるスチレン−ブタジエンゴ
ムの製造に必要な石鹸量は、30%以上減じることがで
きる。これはコストを減少させかつ環境的にも魅力があ
るため有用である。生成されるスチレン−ブタジエンは
また、含まれる残留石鹸量がより少ないという利点も有
する。これは、タイヤのような最終製品における脂肪酸
ブルーム特性を減じ、そして積み重ねの際の層の互いの
密着を容易にする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はさらに詳しく
は、(1)水、石鹸系、遊離基発生剤、1,3−ブタジ
エン単量体およびスチレン単量体を第1重合帯域へ装入
すること;(2)1,3−ブタジエン単量体およびスチ
レン単量体を第1重合帯域で約15〜約40%の単量体
転化率となるまで共重合して低転化率重合中間体(medi
um)を生成すること;(3)低転化率重合中間体を第2
重合帯域へ装入すること;(4)追加量の1,3−ブタ
ジエン単量体および追加量のスチレン単量体を第2重合
帯域へ装入すること;並びに(5)少なくとも約50%
の単量体転化率に達するまで共重合を続けてスチレン−
ブタジエンゴムのラテックスを生成することを含んでな
る、スチレン−ブタジエンゴムのラテックスの製造方法
に関するものである。
【0008】この方法はまた、低レベルの石鹸を用いる
乳化重合によるポリブタジエンラテックスまたはニトリ
ルゴムラテックスの合成に用いることもできる。本発明
はさらに詳しくは、(1)水、石鹸系、遊離基発生剤お
よび1,3−ブタジエン単量体を第1重合帯域へ装入す
ること、;(2)1,3−ブタジエン単量体を第1重合
帯域で約15〜約40%の単量体転化率となるまで共重
合して低転化率重合中間体を生成すること;(3)低転
化率重合中間体を第2重合帯域へ装入すること;(4)
追加量の1,3−ブタジエン単量体を第2重合帯域へ装
入すること;並びに(5)少なくとも約50%の単量体
転化率に達するまで共重合を続けてポリブタジエンゴム
のラテックスを生成することを含んでなる、ポリブタジ
エンゴムのラテックスの製造方法に関する。
【0009】本発明のスチレン−ブタジエンゴムラテッ
クスは遊離基乳化重合法を利用して合成される。この方
法を用いることによって、乳化重合法の実施に必要な石
鹸の量を30%以上減じることができる。
【0010】これはスチレン単量体、1,3−ブタジエ
ン単量体、水、遊離基発生剤および石鹸系を第1重合帯
域へ加えて水性重合中間体を形成することによって実施
する。第1重合帯域は通常は1つの反応器または一連の
2つ以上の反応器である。単量体の共重合は遊離基開始
剤で開始する。この共重合反応の結果、低転化率重合中
間体が形成される。
【0011】低転化率重合中間体が約15〜約40%の
単量体転化率に達した時点で、低転化率重合中間体を第
2重合帯域へ装入する。第2重合帯域は1つの反応器ま
たは一連の2つ以上の反応器である。低転化率重合中間
体は約17〜約35%の単量体転化レベルで第2帯域へ
通常装入する。さらに好ましくは、約20〜約30%の
単量体転化レベルで第2帯域へ装入する。
【0012】追加のスチレン単量体およびブタジエン単
量体は第2重合帯域へ装入する。通常、スチレン単量体
と1,3−ブタジエン単量体との総量の約20〜約50
重量%を第2重合帯域へ装入する(総単量体の約50〜
約80重量%は第1重合帯域へ装入する)。通常好まし
くは、装入する単量体の総量の約30〜約45%を第2
重合帯域へ装入する(装入する総単量体の約55〜約7
0重量%は第1重合帯域へ装入する)。一般に最も好ま
しくは、装入する単量体の総量の約35〜約42%を第
2重合帯域へ装入する(装入する総単量体の約58〜約
65重量%を第1重合帯域へ装入する)。単量体装入量
を第1重合帯域と第2重合帯域とに分けることにより、
安定なラテックスを得るために必要な石鹸の総量は減少
する。
【0013】第2重合帯域での共重合は、少なくとも5
0%の単量体転化率に達するまで続ける。共重合は、5
0〜68%の全体単量体転化率が認められるまで続ける
のが好ましい。第2反応帯域での共重合は、58〜65
%の単量体転化率に達するまで続けるとさらに好まし
い。
【0014】第2重合帯域において所望の単量体転化率
に達した後、製造されたSBRラテックスを第2重合帯
域から取り出し、重合停止剤を加えて共重合を停止す
る。共重合を終え、重合停止剤をラテックスに加えた
後、SBRを標準的な凝固および乾燥法を用いることに
よってラテックスから回収する。
【0015】本発明のSBRラテックスの合成では、一
般に約10〜約40重量%のスチレンおよび約60〜約
90重量%の1,3−ブタジエンが共重合される。一般
に好ましいのは、SBRが約20〜約30重量%のスチ
レンおよび約70〜約80重量%の1,3−ブタジエン
を含有することである。通常最も好ましいのは、SBR
が約24〜約28重量%のスチレンおよび約72〜約7
6重量%の1,3−ブタジエンを含有することである。
従って、スチレン単量体およびブタジエン単量体を同様
な比率で第1重合帯域および第2重合帯域へ装入する。
【0016】本質的にどのような種類の遊離基発生剤を
用いても、そのような遊離基乳化重合を開始することが
できる。例えば、遊離基を生じる化学的化合物、紫外線
または輻射線を用いることができる。申し分のない重合
速度、均質性および制御可能な重合を確実なものとする
ためには、重合条件下で水溶性または油溶性の遊離基発
生薬剤を一般に使用すると良好な結果が得られる。
【0017】一般に用いられる遊離基開始剤のいくつか
の代表例は、各種過酸素化合物、例えば過硫酸カリウ
ム、過硫酸アンモニウム、過酸化ベンゾイル、過酸化水
素、過酸化ジ−t−ブチル、過酸化クミル、過酸化2,
4−ジクロロベンゾイル、過酸化デカノイル、過酸化ラ
ウリル、クメンヒドロペルオキシド、p−メンタンヒド
ロペルオキシド、t−ブチルヒドロペルオキシド、過酸
化アセチルアセトン、ペルオキシジ炭酸ジセチル、ペル
オキシ酢酸t−ブチル、ペルオキシマレイン酸t−ブチ
ル、ペルオキシ安息香酸t−ブチル、過酸化アセチルシ
クロヘキシルスルホニル等;各種アゾ化合物、例えば2
−t−ブチルアゾ−2−シアノプロパン、ジメチルアゾ
ジイソブチレート、アゾジイソブチロニトリル、2−t
−ブチルアゾ−1−シアノシクロヘキサン、1−t−ア
ミルアゾ−1−シアノシクロヘキサン等;各種アルキル
ペルケタール、例えば2,2−ビス−(t−ブチルペル
オキシ)ブタン、エチル 3,3−ビス(t−ブチルペ
ルオキシ)ブチレート、1,1−ジ−(t−ブチルペル
オキシ)シクロヘキサン等である。過硫酸塩開始剤、例
えば過硫酸カリウムおよび過硫酸アンモニウムはそのよ
うな水性乳化重合に特に有用である。
【0018】開始剤の使用量は、合成されるSBRの所
望の分子量で変わる。より高い分子量はより少量の開始
剤を用いることによって得られ、より低い分子量はより
多量の開始剤を用いることによって得られる。しかしな
がら、一般に、0.005〜1phm(単量体100重
量部当たりの重量部)の開始剤を反応混合物に含有させ
る。金属過硫酸塩開始剤の場合、0.1〜0.5phm
を重合媒質中に用いるのが最も一般的である。
【0019】本発明の重合に用いる石鹸系にはロジン酸
と脂肪酸乳化剤との組み合わせが含まれる。脂肪酸石鹸
対ロジン酸石鹸の重量比は約50:50〜90:10で
ある。通常好ましいのは、脂肪酸石鹸対ロジン酸石鹸の
重量比が約60:40〜85:15であることである。
通常さらに好ましいのは、脂肪酸石鹸対ロジン酸石鹸の
重量比が約75:25〜82:18であることである。
本発明を実施する際、全ての石鹸を第1重合帯域へ装入
する。石鹸の使用総量は3.5phm未満である。石鹸
使用量は通常約2.5〜3.2phmである。一般に好
ましい石鹸使用レベルは約2.6〜約3.0phmであ
る。たいていの場合、最も好ましい石鹸系の使用量は約
2.7〜2.9phmである。最適な結果を得るために
必要な石鹸系の正確な量は、もちろん、使用する特定の
石鹸系で変わる。しかしながら、当業者であれば、最適
な結果を得るために必要な石鹸系の明確な量は容易に突
きとめることができる。
【0020】遊離基乳化重合は約35°F〜約65°F
の温度で一般に行われる。一般に好ましいのは、重合が
約40°F〜約60°Fの温度で行われることである。
一般により好ましいのは、約45°F〜約55°Fの重
合温度を用いることである。転化レベルを高めるために
は、重合の進行につれて温度を高くすると都合がよい。
【0021】本発明の方法によって製造されるSBRラ
テックスは、タイヤを含めた広い範囲の製品の製造に用
いることができる。生成されるスチレン−ブタジエンゴ
ムの残留石鹸量は比較的少ないので、様々な利点がもた
らされる。例えば、SBRの残留石鹸レベルが比較的低
いと、タイヤのような最終製品における脂肪酸ブルーム
特性が減少する。残留石鹸が低レベルであるとまた、積
み重ねの際の層の互いの密着を容易にし、タイヤの構築
に大きな利点をもたらす。
【0022】本発明を次の実施例で説明するが、これは
単に説明のためのものであり、本発明の範囲または実施
方法を限定するものではない。特に断りがなければ、部
および%は全て重量によるものである。
【0023】
【実施例】実施例1(対照) この実験では、SBRラテックスを、標準連続法により
1,3−ブタジエン単量体およびスチレン単量体を共重
合することによって合成した。この手順は、一連の5つ
の重合反応器からなるパイロットプラント中で行った。
この手順で使用する各反応器は、連続で操作するために
接続した30ガロン撹拌反応器であった(一連の反応器
の総容量は150ガロンであった)。一連の反応器は、
18.53ガロン/時の実際の操作速度で連続操作し、
実際の反応時間は8.1時間となった。
【0024】単量体は第1反応器へ48.9ポンド/時
で供給した。用いた単量体装入材料は69重量%の1,
3−ブタジエンおよび31重量%のスチレンを含有して
いた。活性剤溶液、石鹸溶液、スカベンジャー溶液、調
節剤および開始剤も第1反応器へ連続装入した。
【0025】活性剤溶液は0.67%のエチレンジアミ
ンテトラ酢酸第2鉄ナトリウムを含有する水溶液であっ
た。これを第1反応器へ、0.026phmレベルのエ
チレンジアミンテトラ酢酸第2鉄ナトリウムを維持する
のに十分な速度で装入した。
【0026】石鹸溶液は96.79%の水、0.19%
の水酸化ナトリウム、0.20%の水酸化カリウム、
0.59%の不均化ウッドロジンのカリウム石鹸、1.
10%の水素化混合牛脂脂肪酸、0.89%の不均化タ
ル油ロジンのカリウム石鹸、0.18%の縮合ナフタレ
ンスルホン酸のナトリウム塩、0.03%のピロリン酸
四カリウム、0.02%のホルムアルデヒドスルホキシ
ル酸ナトリウムおよび0.01%のヒドロ亜硫酸ナトリ
ウムを含有していた。石鹸系溶液を第1反応器へ、0.
341phmレベルの水酸化ナトリウム、0.374p
hmレベルの水酸化カリウム、1.088phmレベル
の不均化ウッドロジンのカリウム石鹸、2.022ph
mレベルの水素化混合牛脂脂肪酸、1.631phmレ
ベルの不均化タル油ロジンのカリウム石鹸、0.335
phmレベルの縮合ナフタレンスルホン酸のナトリウム
塩、0.057phmレベルのピロリン酸四カリウム、
0.034phmレベルのホルムアルデヒドスルホキシ
ル酸ナトリウムおよび0.019phmレベルのヒドロ
亜硫酸ナトリウムを維持するのに十分な速度で装入し
た。
【0027】スカベンジャー溶液は99.31%の水、
0.096%の水酸化ナトリウムおよび0.60%のヒ
ドロ亜硫酸ナトリウムを含有していた。スカベンジャー
溶液は第1反応器へ、0.004phmレベルの水酸化
ナトリウムおよび0.026phmレベルのヒドロ亜硫
酸ナトリウム(ヒドロ亜硫酸ナトリウムの全体レベルは
0.045phmであった)を維持するのに十分な速度
で装入した。
【0028】第1反応器へ装入した調節剤はt−ドデシ
ルメルカプタンであった。これは反応器へ0.137p
hmの速度で装入した。第1反応器へ装入した開始剤は
ピナンヒドロペルオキシドであり、これは0.087p
hmの速度で装入した。
【0029】この手順では、重合は、ジエチルヒドロキ
シルアミンとジメチルジチオカルバミン酸ナトリウムと
の混合物を重合停止剤として、ラテックスが第5反応器
を出た後に加えることによって停止した。この手順で製
造されたラテックスは安定であった。しかしながら、第
1反応器へ加える石鹸のレベルを減じると、安定なラテ
ックスは製造することができなかった。
【0030】実施例2 この実験では、単量体装入材料を分けて、いくらかの単
量体を第3反応器へ装入する以外は、実施例1に記載の
装置および手順を繰り返した。この手順では、29.6
ポンド/時の単量体を第1反応器へ連続装入し、19.
1ポンド/時の単量体を第3反応器へ連続装入した。こ
れによって石鹸の全体レベルは約40%減じることがで
きた。
【0031】この実験では、第1反応器へ装入した石鹸
溶液は98.0%の水、0.25%の水酸化カリウムお
よび0.13%の塩化カリウム、0.0%の不均化ウッ
ドロジンのカリウム石鹸、1.18%の水素化混合牛脂
脂肪酸、0.28%の不均化タル油ロジンのカリウム石
鹸、0.12%の縮合ナフタレンスルホン酸のナトリウ
ム塩、0.02%のピロリン酸四カリウム、0.02%
のホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウムおよび
0.01%のヒドロ亜硫酸ナトリウムを含有していた。
石鹸系溶液は第1反応器へ、0.435phmレベルの
水酸化カリウム、0.230phmレベルの塩化カリウ
ム、0.0phmレベルの不均化ウッドロジンのカリウ
ム石鹸、2.076phmレベルの水素化混合牛脂脂肪
酸、0.492phmレベルの不均化タル油ロジンのカ
リウム石鹸、0.206phmレベルの縮合ナフタレン
スルホン酸のナトリウム塩、0.035phmレベルの
ピロリン酸四カリウム、0.035phmレベルのホル
ムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウムおよび0.01
9phmレベルのヒドロ亜硫酸ナトリウムを維持するの
に十分な速度で装入した。
【0032】この手順では、0.503phmのWit
conate(登録商標)1223Lの水溶液(Wit
co Chemicals社の線状アルキルベンゼンス
ルホン酸のナトリウム塩)も第1反応器へ第2表面活性
剤として装入した。ピナンヒドロペルオキシド開始剤も
0.110phmに増加させた。
【0033】この手順を用いて製造したSBRラテック
スルは安定であった。ラテックスから回収したSBRの
残留石鹸レベルも減少した。
【0034】本発明の説明のために特定の代表的な具体
例および詳細を示したが、本発明の範囲から逸脱するこ
となく様々な変更ができることは当業者にとって明らか
なことである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 590002976 1144 East Market Stre et,Akron,Ohio 44316− 0001,U.S.A. (72)発明者 グレゴリー・ジョン・ロジャーソン アメリカ合衆国オハイオ州44321,アクロ ン,パインウッド・パス 4612

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン−ブタジエンゴムのラテックス
    の製造方法であって、(1)水、石鹸系、遊離基発生
    剤、1,3−ブタジエン単量体およびスチレン単量体を
    第1重合帯域へ装入すること、ここで、石鹸使用量は約
    3.5phm未満であり、脂肪酸石鹸対ロジン酸石鹸の
    重量比は約50:50〜90:10であり;(2)1,
    3−ブタジエン単量体およびスチレン単量体を第1重合
    帯域で約15〜約40%の単量体転化率となるまで共重
    合して低転化率重合中間体を生成すること;(3)低転
    化率重合中間体を第2重合帯域へ装入すること;(4)
    追加量の1,3−ブタジエン単量体および追加量のスチ
    レン単量体を第2重合帯域へ装入すること;並びに
    (5)少なくとも約50%の単量体転化率に達するまで
    共重合を続けてスチレン−ブタジエンゴムのラテックス
    を生成すること;ここで、第1重合帯域および第2重合
    帯域へ装入する1,3−ブタジエン単量体およびスチレ
    ン単量体の総量に基づいて、約20〜約50重量%の
    1,3−ブタジエン単量体とスチレン単量体との合計量
    を第2重合帯域へ装入し;単量体装入材料は約10〜約
    40重量%のスチレンおよび約60〜約90重量%の
    1,3−ブタジエンを含み;そして共重合を約2℃〜約
    18℃の温度で行う各工程を特徴とする、上記の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 工程(5)における共重合を、約50〜
    約68%の単量体転化率に達するまで続け;ここで、
    1,3−ブタジエン単量体およびスチレン単量体を工程
    (2)で約17〜約35%の単量体転化率となるまで共
    重合し;そして石鹸使用量は約2.5〜約3.2phm
    であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 1,3−ブタジエン単量体およびスチレ
    ン単量体を工程(2)で約20〜約30%の単量体転化
    率となるまで共重合し;ここで、第1重合帯域および第
    2重合帯域へ装入する1,3−ブタジエン単量体および
    スチレン単量体の総量に基づいて、約30〜約45重量
    %の1,3−ブタジエン単量体とスチレン単量体との合
    計量を第2重合帯域へ装入し;単量体装入材料は約20
    〜約30重量%のスチレンおよび約70〜約80重量%
    の1,3−ブタジエンを含み;そして共重合は約7℃〜
    約13℃の温度で行うことを特徴とする、請求項1に記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 遊離基発生剤が過硫酸カリウム、過硫酸
    アンモニウムおよびピナンヒドロペルオキシドよりなる
    群から選択され;ここで、第1重合帯域および第2重合
    帯域へ装入する1,3−ブタジエン単量体およびスチレ
    ン単量体の総量に基づいて、約35〜約42重量%の
    1,3−ブタジエン単量体とスチレン単量体との合計量
    を第2重合帯域へ装入し;単量体装入材料は約24〜約
    28重量%のスチレンおよび約72〜約76重量%の
    1,3−ブタジエンを含み;共重合は約7℃〜約13℃
    の温度で行い;そして存在する石鹸の総レベルは約2.
    7〜約2.9phmであることを特徴とする、請求項1
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ポリブタジエンゴムのラテックスの製造
    方法であって、(1)水、石鹸系、遊離基発生剤および
    1,3−ブタジエン単量体を第1重合帯域へ装入するこ
    と;(2)1,3−ブタジエン単量体を第1重合帯域で
    約15〜約40%の単量体転化率となるまで共重合して
    低転化率重合中間体を生成すること;(3)低転化率重
    合中間体を第2重合帯域へ装入すること;(4)追加量
    の1,3−ブタジエン単量体を第2重合帯域へ装入する
    こと;並びに(5)少なくとも約50%の単量体転化率
    に達するまで共重合を続けてポリブタジエンゴムのラテ
    ックスを生成することの各工程を特徴とする、上記の方
    法。
JP8086503A 1995-04-10 1996-04-09 スチレン−ブタジエンゴムの製造方法 Pending JPH08283315A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US419580 1995-04-10
US08/419,580 US5583173A (en) 1995-04-10 1995-04-10 Process for preparing styrene-butadiene rubber

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08283315A true JPH08283315A (ja) 1996-10-29

Family

ID=23662866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8086503A Pending JPH08283315A (ja) 1995-04-10 1996-04-09 スチレン−ブタジエンゴムの製造方法

Country Status (9)

Country Link
US (1) US5583173A (ja)
EP (1) EP0737696B1 (ja)
JP (1) JPH08283315A (ja)
KR (1) KR960037711A (ja)
BR (1) BR9601285A (ja)
CA (1) CA2158106A1 (ja)
DE (1) DE69603766T2 (ja)
ES (1) ES2135809T3 (ja)
TW (1) TW303373B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018536719A (ja) * 2015-06-15 2018-12-13 北京化工大学Beijing University Of Chemical Technology イタコナート/ブタジエン共重合体型のバイオエンジニアリングゴム及びその調製方法

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR9900598A (pt) * 1998-02-23 2000-05-02 Goodyear Tire & Rubber Produtos de borracha que têm maior resistência à abrasão.
SG165133A1 (en) * 1998-03-11 2010-10-28 Goodyear Tire & Rubber Emulsion styrene-butadiene rubber
DE19963781A1 (de) * 1998-12-31 2000-07-06 Goodyear Tire & Rubber Reifenlaufflächen-Compound
US6184287B1 (en) * 1999-01-26 2001-02-06 Omnova Solutions Inc. Polymeric latexes prepared in the presence of 2-acrylamido-2-methylpropanesulfonate
US7309729B1 (en) * 2000-03-07 2007-12-18 Rohm And Haas Company Aqueous additive systems for polymeric matrices
US6369158B1 (en) 1999-12-22 2002-04-09 The Goodyear Tire & Rubber Company Dibenzyltrithiocarbonate molecular weight regulator for emulsion polymerization
US6455655B1 (en) * 2000-09-28 2002-09-24 The Goodyear Tire & Rubber Company Emulsion styrene-butadiene rubber
WO2007021089A1 (en) * 2005-08-19 2007-02-22 Lg Chem, Ltd. Impact strength modifiers for polyvinyl chloride resin and method of preparing them
KR101638240B1 (ko) * 2013-09-30 2016-07-08 주식회사 엘지화학 고무질 중합체, 그라프트 공중합체와 이들의 제조방법, 내충격 내열수지 조성물
US10179479B2 (en) 2015-05-19 2019-01-15 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Plant oil-containing rubber compositions, tread thereof and race tires containing the tread
KR101950705B1 (ko) 2015-11-30 2019-02-21 주식회사 엘지화학 결합 스티렌 함량이 낮은 스티렌-부타디엔 고무의 제조방법
CN111548449A (zh) * 2020-05-22 2020-08-18 浙江维泰橡胶有限公司 一种深色高强力苯乙烯-丁二烯橡胶的制造方法
CN114456316B (zh) * 2020-11-07 2024-01-09 中国石油化工股份有限公司 提高乳聚丁苯橡胶转化率的方法
CN115340632A (zh) * 2021-05-12 2022-11-15 中国石油天然气股份有限公司 改性丁苯橡胶及其制备方法和应用
CN115160497A (zh) * 2022-08-25 2022-10-11 浙江维泰橡胶有限公司 自来水直接用于乳液聚合丁苯橡胶生产的方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB724028A (en) * 1951-09-27 1955-02-16 Phillips Petroleum Co Improvements in or relating to process for producing high solids latex
US2872438A (en) * 1953-08-10 1959-02-03 Phillips Petroleum Co Continuous polymerization process for production of high-solids latex
US2794126A (en) * 1954-04-26 1957-05-28 Cons Electrodynamics Corp Mass spectrometry
US3318831A (en) * 1963-12-16 1967-05-09 Copolymer Rubber & Chem Corp Process for preparing high solids concentrated latex
US4082714A (en) * 1972-11-30 1978-04-04 Societa' Italiana Resine S.I.R. S.P.A. Process for the emulsion polymerization of conjugated dienes
US4130523A (en) * 1977-07-18 1978-12-19 Union Carbide Corporation High solids latexes
US4480078A (en) * 1981-09-23 1984-10-30 The Goodyear Tire & Rubber Company Continuous emulsion polymerization process
US4559374A (en) * 1984-09-19 1985-12-17 The Goodyear Tire & Rubber Company Continuous emulsion polymerization process for preparation of flame-retardant latex
US5191009A (en) * 1990-09-20 1993-03-02 The Goodyear Tire & Rubber Company Process for producing stable latex

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018536719A (ja) * 2015-06-15 2018-12-13 北京化工大学Beijing University Of Chemical Technology イタコナート/ブタジエン共重合体型のバイオエンジニアリングゴム及びその調製方法

Also Published As

Publication number Publication date
US5583173A (en) 1996-12-10
EP0737696B1 (en) 1999-08-18
KR960037711A (ko) 1996-11-19
BR9601285A (pt) 1998-01-13
TW303373B (ja) 1997-04-21
CA2158106A1 (en) 1996-10-11
EP0737696A1 (en) 1996-10-16
DE69603766D1 (de) 1999-09-23
DE69603766T2 (de) 2000-04-06
ES2135809T3 (es) 1999-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08283315A (ja) スチレン−ブタジエンゴムの製造方法
US3784498A (en) Process for preparing low emulsifier synthetic latex
US3563946A (en) Process for latex manufacture
US2746943A (en) Polymer compositions and methods for producing the same
JP2004536915A5 (ja)
US6369158B1 (en) Dibenzyltrithiocarbonate molecular weight regulator for emulsion polymerization
JPH03181507A (ja) 結合アクリロニトリル分の高い選択された最終組成を有するアクリロニトリルブタジエンゴムコポリマー及びその連続的重合法
KR20080057539A (ko) 소구경 고무질 중합체 라텍스의 제조방법
US4064337A (en) Mixing of organosulfur molecular weight modifier with emulsifier for emulsion polymerization systems
US5177164A (en) Process for shortstopping an emulsion polymerization
RU2677260C1 (ru) Способ получения латекса и применение полученного таким способом латекса
RU2615748C1 (ru) Способ получения бутадиен-(метил)стирольных каучуков эмульсионной полимеризацией
US3080334A (en) Method of increasing the particle size and solids content of synthetic rubber latex
US3551523A (en) Polymerization process for preparing high impact polymers
US6393655B1 (en) Rubber products having better abrasion resistance
NO780705L (no) Fremgangsmaate for emulsjonspolymerisering av vinylklorid
EP0702034B1 (en) Process for preparing (co)polychloroprene rubber
CA2461675C (en) Method for producing aqueous styrene-butadiene polymer dispersions ii
CN105273119B (zh) 一种高聚合度聚氯乙烯树脂的制备方法
AU690330B2 (en) Process for the production of high solids latex
KR100419230B1 (ko) 백색도와내충격성이우수한열가소성수지의제조방법
JP2004131734A (ja) ラテックス及びそれを製造する方法
KR100394734B1 (ko) 내충격성및자연색상이우수한열가소성수지조성물의제조방법
US5126415A (en) Process for producing polymers with a polydispersity optionally approaching the theoretical one and substituted by functional groups in α, ω-positions, by radical polymerization
KR0159545B1 (ko) 내열 난연성 공중합체 제조방법