JPS6055134B2 - 極低温治療装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、極低温空気を噴射させる治療機に関する。

従来から知られているこの種の治療機の最大の問題点は
、極低温空気いかに効率的に噴射させるかということで
あつた。特に液化ガスを気化させる気化機の構造に最大
の問題があつた。この発明は、液化ガスの気化効率を向
上させた極低温治療機の提供を目的にする。

以下にはこれを図示の実施例について説明する。

第１図はこの発明の回路図で、液体窒素と液体酸素とか
らなる液化ガスを封入したボンベ１、２は、通路３を介
して気化器４に通じている。

上記ボンベ１、２には、自己昇圧機構が内蔵され、上記
液化ガスをその自己圧で気化器４に供給する。また上記
気化器４は、その内部を区画板５で上流側室６と下流側
室７とに区画するとともに、これら両室を連通部８で連
通させている。

またこれら両室には、ニッケルとクロムの合金からなる
複数の発泡金属体９、１０を所要の間隔を保持して設け
るとともに、上流側室６を下流側室７の下方に位置させ
ている。このようにした両室６、７には各室２本ずつの
合計４本のヒートパイプ１１、１２を設けるが、これら
ヒートパイプ１１、１２は、前記発泡金属体９、１０を
貫通する。

そしてこのヒートパイプ１１、１２には電熱線を内装し
、それに通電することによつて加熱され、前記発泡金属
体９、１０をも加熱する。しカルていずれか一方のボン
ベのコックを開くと、そのボンベからの液化ガスが、前
記上流側室６の入口に設けたノズル１３を通つてその上
流側室に噴射される。

上記のように上流側室６にノズル１３を設けたので、そ
こからの液化ガスは霧状になつて発泡金属体９に均一に
接触する。

そのためにヒートパイプ１１の熱エネルギーが気化エネ
ルギーに効率よく変換される。またヒートパイプ１１、
１２によつて加熱される発泡金属体９、１０はその体積
、重量に比べて表面積が非常に大きい。

したがつて放熱面積が大きくなり、熱エネルギーの変換
がより効率的になる。さらに当該気化器４内が、上流側
室と下流側室とに区画されているので、当該液化ガスの
流路過程を十分長くとれる。

流路過程が長ければ長いほど当然のこととしてよソー層
エネルギー変換効率がよくなる。上記のようにして上流
側室と下流側室を通過する過程で、当該液化ガスはほぼ
完全に気化されるが、万一未気化液が残つたとしても、
その未気化液は下側の上流側室の底に残り、出口１４か
ら流出する可能性は少ない。

気化器４から流出した極低温空気は、液溜りタンク１５
が流入するが、このタンク１５の底には、深部１６を設
けている。

上記のようにした液溜りタンク１５は、より安全性を向
上させるために設けたものである。

つまり前記気化器から万一未気化液が流出した場合にも
、その未気化液がこの液溜りタンク１５に溜るようにし
ている。しかもこの液溜りタンクには、前記のように深
部１６を設けるとともに、この深部１６には温度センサ
ー１７を設け、かつその先端を深部１６の底よりやや上
方に位置させている。したがつて気化器から未気化液が
流出しても、その未気化液は当該タンクに溜り、それ以
上下流側には流れない。

そして当該未気化液は、まず最初に深部１６に溜り、あ
る一定量溜るとその液体．が温度センサーに接触しその
温度を感知する。温度センサーが当該温度を感知すると
、所定のバルブを作動させて、極低温空気の流出通路を
自動的に閉じる構成にしている。上記液溜りタンク１５
を通過した極低温空気が一人体に向けたノズルから噴出
する。

以上の説明からも明らかのように、この発明の構成は、
液化ガスを封入したボンベに気化器を接続するとともに
、この気化器内を区画板によつて上流側室と下流側室と
に区画し、これら両室を連通路で連通させる一方、当該
上流側室を下流側室よりも下方に位置させ、さらに上記
連通路とは反対側に、ボンベからの液化ガスを上流側室
に噴射させるノズルを設けてなり、かつ上記両室には発
泡金属体を複数内装し、これら各発泡金属体を負通する
ヒートバイブを設けたものである。

上記のように気化器内に発泡金属体を内装し、この発泡
金属体にヒートバイブを貫通させたので、その放熱面積
が大きくなる。

つまりこの発泡金属体は、体積、重量に比べて表面積が
非常に大きいからである。放熱面積が大きいということ
は、液化ガスの気化効率がよいことを意味する。

また気化器内を上流側室と下流側室とに区画するととも
に、上流側室を下流側室より下方に位置させ、しかもそ
の上流側室に、ボンベに連通するノズルを設け、ボンベ
からの液化ガスは、このノズルによつて上流側室に噴射
されるので、当該液化ガスは発泡金属体に均一に接触す
る。

そしてノズルから気化器に流入した液化ガスは、上下２
段になつた前記両室を通過するが、その流路が十分に長
いので、上記ノズルと相まつて気化効率が一層向上する
。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の１実施例を示すもので、第１図は回路
図、第２図は気化器の断面図てある。 １，２・・・・・・ボンベ、４・・・・・・気化器、６
・・・・・・上流側室、７・・・・・・下流側室、８・
・・・・・連通路、９，１０・・・・・・発泡金属体、
１１，１２・・・・・・ヒートバイブ、１３・・・・・
・ノズル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 液化ガスを封入したボンベに気化器を接続するとと
   もに、この気化器内を区画板によつて上流側室と下流側
   室とに区画し、これら両室を連通路で連通させる一方、
   当該上流側室を下流側室よりも下方に位置させ、さらに
   上記連通路とは反対側に、ボンベからの液化ガスを上流
   側室に噴射させるノズルを設けてなり、かつ上記両室に
   は発泡金属体を複数内装し、これら各発泡金属体を貫通
   するヒートパイプを設けてなる極低温治療装置。