JPS605499Y2 - 冷陰極放電管用電極 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は高輝度冷陰極放電管用の電極構造に関するもので
ある。

冷陰極放電管で輝度を高めるためには放電電流を大にす
るため電極は大型となる。

しかし比較的小型の放電管ではガラス管径の制約もあり
これを大きくすることは困難である。

本案はこのような欠点を除去するためのもので、電極２
個以上を同軸状に構成することによりこれを可能にした
ものである。

以下図面を参照しながら説明する。

図は本案の一実施例の断面図であり１は円筒状電極で、
これは上部に段部２を有しここにゲッター材と放電用水
銀のアマルガム等４が充填された断面し型の環状容器３
を上方から挿入し、更に円筒電極上端をプレス等により
内方に屈曲し４を円筒電極１に密着固定したものである
。

次に１’、 ２’、 ３’、 ４’は、いづれも上記
１゜２、 ３． ４と同一構造でありその大きさが、こ
れらより小さい電極で、図の如く同軸状に設けられてい
る。

なお５はステム、６，６’は導入線、７は排気管であり
、導入線６，６′は前記の円筒状電極１，１′に溶接さ
れる。

本案は以上の如き構造のため、放電電流は一例として大
小の円筒状電極の直径がそれぞれ約５咽、３−ＩｒｒＩ
ｎの場合、約１２ｒｒＩＡと約６ｍＡのように分担する
ので、放電管のガラス管径が細く小型のものでも高輝度
が得られる。

なお又円筒状電極１′はその直径がｌより細いので、放
電ビームも細くなりより一層高輝度となる。

又本電極を放電ガラス管に封入し、高周波ボンバーダー
で加熱する場合、電極が二重構造のため、渦電流のよる
温度上昇は極めて効果的であり、いわゆるフラッシング
効果が良好であるため製造の合理化等の効果は極めて大
きい。

なお、大小２個の電極を別個の導入線に溶接すれば、中
央の小さい電極１′は点灯の際、補助電極として使用す
ることも可能である。

以上の説明は円筒電極２個の場合であるが、これは必要
い応じて３個を同軸状に構成してもよい。

【図面の簡単な説明】

図は本案の断面図である。 １．１′・・・・・・円筒電極、２，２′・・・・・・
段部、３゜３′・・・・・・環状容器、５・・・・・・
ステム、６，６′・・曲溝入線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 円筒状電極の上部に段部を設け、この内部に、ゲッター
   材と放電用水銀のアマルガム等を充填した環状容器を挿
   入し、更に円筒状電極の上端を内方に屈曲させ、これら
   を一体に構成した電極を複数個同軸状に設けたことを特
   徴とする冷陰極放電管用電極。