JPS6054969A - 転炉内張り耐火物のライニング方法 - Google Patents
転炉内張り耐火物のライニング方法Info
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- JPS6054969A JPS6054969A JP58160564A JP16056483A JPS6054969A JP S6054969 A JPS6054969 A JP S6054969A JP 58160564 A JP58160564 A JP 58160564A JP 16056483 A JP16056483 A JP 16056483A JP S6054969 A JPS6054969 A JP S6054969A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、同−1代中に低合金鋼精錬および/またはス
テンレス鋼精辣を行う複合吹錬転炉の耐火物のライニン
グ方法に関するものである。 近年に至り、低合金鋼精
錬とステンレス鋼精錬を同一の転炉、すなわち複合吹錬
転炉によって行う方法が採用されるようになった。
テンレス鋼精辣を行う複合吹錬転炉の耐火物のライニン
グ方法に関するものである。 近年に至り、低合金鋼精
錬とステンレス鋼精錬を同一の転炉、すなわち複合吹錬
転炉によって行う方法が採用されるようになった。
この方法の問題として該転炉内張り耐火物の損耗が著し
く大きい点があげられる。すなわち、低合金鋼を精錬す
る転炉では、マグネシア・カーボン系耐火物が適用され
損耗が小さく良好な耐用性を示しているが、マグネシア
Φカーボン系耐火物で内張すした転炉でステンレス鋼を
精錬すると損耗が勇しく大きくなり、逆にステンレス鋼
を精錬するAOD炉で常用されているマグクロれんがを
内張すした転炉で低合金鋼を精錬するとやはり損耗が大
きくなる。これらの損耗要因は、前者はスラグ中のCt
203が耐火物中のカーボンにより還元され、スラグが
低融点化して損耗を促進すると言われており、後者は低
合金鋼精錬時のCab/5i02比の高いスラグによっ
てマグクロれんがが損耗するためと言われている。
く大きい点があげられる。すなわち、低合金鋼を精錬す
る転炉では、マグネシア・カーボン系耐火物が適用され
損耗が小さく良好な耐用性を示しているが、マグネシア
Φカーボン系耐火物で内張すした転炉でステンレス鋼を
精錬すると損耗が勇しく大きくなり、逆にステンレス鋼
を精錬するAOD炉で常用されているマグクロれんがを
内張すした転炉で低合金鋼を精錬するとやはり損耗が大
きくなる。これらの損耗要因は、前者はスラグ中のCt
203が耐火物中のカーボンにより還元され、スラグが
低融点化して損耗を促進すると言われており、後者は低
合金鋼精錬時のCab/5i02比の高いスラグによっ
てマグクロれんがが損耗するためと言われている。
そこで、同−炉代中に低合金鋼精錬とステンレス鋼精錬
とを行う複合吹錬転炉においては、天然ドロマイトタリ
ンカー、合成マグドロクリンカー、あるいは電融マグド
ロ粒を用いた焼成マグドロれんがが用いられてきたが、
その耐用性は十分でなく、このような転炉の耐火物原単
位は大きなものとなって経済的な不利益をもたらしてい
た。
とを行う複合吹錬転炉においては、天然ドロマイトタリ
ンカー、合成マグドロクリンカー、あるいは電融マグド
ロ粒を用いた焼成マグドロれんがが用いられてきたが、
その耐用性は十分でなく、このような転炉の耐火物原単
位は大きなものとなって経済的な不利益をもたらしてい
た。
従来から炉内の耐火物損耗形態に応じてそれぞれの損耗
形態に対して抵抗性のある耐火物を部位別に張り分けて
使用する技術はゾーンライニングとしてJ:り知られて
いる。
形態に対して抵抗性のある耐火物を部位別に張り分けて
使用する技術はゾーンライニングとしてJ:り知られて
いる。
そこで本発明者らl〕同−炉代中に11(合金鋼精te
l!とラテン1/ス鋼精錬を行う複合吹錬転炉の部位別
損耗形態を、TlAl1 Lこ調査し−それぞれの損耗
形態に応じた向1大物を選定する研究を行った。
l!とラテン1/ス鋼精錬を行う複合吹錬転炉の部位別
損耗形態を、TlAl1 Lこ調査し−それぞれの損耗
形態に応じた向1大物を選定する研究を行った。
本発明者らは、li/?転炉内張りml大物の損耗機構
を51細に調査するとともに、MgOとCaOを1構成
分どする種々の血]大物の!111性を研究し、さらに
ト記ゾーンライニングの考え力を適用することも(71
せて研究し、1.述のような転炉に望ましい耐火物とそ
のライニング方/liを完成するに至った。
を51細に調査するとともに、MgOとCaOを1構成
分どする種々の血]大物の!111性を研究し、さらに
ト記ゾーンライニングの考え力を適用することも(71
せて研究し、1.述のような転炉に望ましい耐火物とそ
のライニング方/liを完成するに至った。
本発明は、耐火物内張り構成を変えたライニング方1人
によって炉寿命の延長、ひいては1耐火物原中位の低減
をはからんとするものである。
によって炉寿命の延長、ひいては1耐火物原中位の低減
をはからんとするものである。
に記「I的を達成するための本発明の要旨とするところ
は、同−炉代中に低合金鋼の精錬および/またはステン
レス鋼の精錬をおこなう転炉の削大物を内張すするにあ
たり、炉を水平に傾転した時のスラグライン周辺には、 1・−タルフラックス:合、ii 1.5Φ、 jju
%以下、CaO:粒度1mm以丁;5〜10重量%、M
gO:粒(Qj 3 m m以下;1/JC部、から成
るM g O−Ca O系耐火物をライニングし、前記
スラグライン周辺以外の部位には、トータルフラックス
:合計1.0重量%以下。
は、同−炉代中に低合金鋼の精錬および/またはステン
レス鋼の精錬をおこなう転炉の削大物を内張すするにあ
たり、炉を水平に傾転した時のスラグライン周辺には、 1・−タルフラックス:合、ii 1.5Φ、 jju
%以下、CaO:粒度1mm以丁;5〜10重量%、M
gO:粒(Qj 3 m m以下;1/JC部、から成
るM g O−Ca O系耐火物をライニングし、前記
スラグライン周辺以外の部位には、トータルフラックス
:合計1.0重量%以下。
Cab:粒度1mm以下;20〜30重量%、粒度1〜
3mm11〜55重量%、 合計;21〜75重計% MgO:粒度3mm以下;残部 から成るM g O−Ca O系耐火物をライニングす
ることを特徴とする転炉内張り耐火物のライニング方法
にある。ここで1・−タルフラックスとは耐火物中のA
u203.Fe2O3、S +02の合計量である。
3mm11〜55重量%、 合計;21〜75重計% MgO:粒度3mm以下;残部 から成るM g O−Ca O系耐火物をライニングす
ることを特徴とする転炉内張り耐火物のライニング方法
にある。ここで1・−タルフラックスとは耐火物中のA
u203.Fe2O3、S +02の合計量である。
天然ドロマイI・クリンカーを配合した同一種類の焼成
マグドロれんがを使用した転炉の各所から採取した試料
を調べた結果から、転炉を水平に傾転した時に溶融スラ
グと接触する内張り耐火物部すなわちスラグライン周辺
における損耗要因は低合金鋼を精錬した時の酸化鉄の多
いスラグによる溶損と推定された。この積置は耐火物の
稼動面からのスラグ浸透が少なく稼動面近傍のドロマイ
ト粒が溶損していることに基づいている。
マグドロれんがを使用した転炉の各所から採取した試料
を調べた結果から、転炉を水平に傾転した時に溶融スラ
グと接触する内張り耐火物部すなわちスラグライン周辺
における損耗要因は低合金鋼を精錬した時の酸化鉄の多
いスラグによる溶損と推定された。この積置は耐火物の
稼動面からのスラグ浸透が少なく稼動面近傍のドロマイ
ト粒が溶損していることに基づいている。
一方転炉内張りの他の部分では耐火物内部への低塩基度
スラグの浸透が顕著であり、中にはスラグ浸透部と原l
l1)l大物層との間に亀裂の見られるものもあったた
め、ステンレス鋼精錬時の低塩基度スラグの浸透とそれ
に引き続く構造的スポーリングが損耗の主要因とR1定
された。そこで次にこれらの損耗に対し抵抗性のあるm
l大物について検ホIした。その結果、スラグライン部
での酸化鉄の多いスラグに対する抵抗性の大きい耐火物
として耐火物中の1・−タルフラックス、すなわちAu
203 、 Fe203 、 S i 02合ス1&1
が1.5 屯Jl、%以下で、1.0 m m以下のC
a OJJを5〜10重早%含むM g O−Ca O
系耐火物が好適であることが判明した。
スラグの浸透が顕著であり、中にはスラグ浸透部と原l
l1)l大物層との間に亀裂の見られるものもあったた
め、ステンレス鋼精錬時の低塩基度スラグの浸透とそれ
に引き続く構造的スポーリングが損耗の主要因とR1定
された。そこで次にこれらの損耗に対し抵抗性のあるm
l大物について検ホIした。その結果、スラグライン部
での酸化鉄の多いスラグに対する抵抗性の大きい耐火物
として耐火物中の1・−タルフラックス、すなわちAu
203 、 Fe203 、 S i 02合ス1&1
が1.5 屯Jl、%以下で、1.0 m m以下のC
a OJJを5〜10重早%含むM g O−Ca O
系耐火物が好適であることが判明した。
第1図はトータルフラックス量が異なり、かつCaO含
右mの異なる各種耐火物の高酸化鉄スラグによるスラグ
テストの結果を示す。第1図からまず明らかなように、
高酸化鉄スラグによる溶損を低減させるには、耐火物中
のトータルフラックス量を低減させることが必要である
。トータルフラックス量が多いと、耐火物の稼動面温度
が高くなった時に多聞の液相を生成し、耐火物中へ溶融
スラグが浸透するのを容易にして稼動面近傍の液相量を
ますます多くし、耐火物骨材であるMgO粒、CaO粒
を容易に離脱せしめて溶損していく。このため、ここに
用いる耐火物中のトータルフラックス楢は1.5重騒%
以下でなければならない。トータルフラックス量を1.
5重量%より小さくしてもこの場合の溶損量はあまり変
らないが、あまり高純度のMgO原料、CaO原料を用
いると原料の価格に比してその効果は小さく、経済的で
なくなる。
右mの異なる各種耐火物の高酸化鉄スラグによるスラグ
テストの結果を示す。第1図からまず明らかなように、
高酸化鉄スラグによる溶損を低減させるには、耐火物中
のトータルフラックス量を低減させることが必要である
。トータルフラックス量が多いと、耐火物の稼動面温度
が高くなった時に多聞の液相を生成し、耐火物中へ溶融
スラグが浸透するのを容易にして稼動面近傍の液相量を
ますます多くし、耐火物骨材であるMgO粒、CaO粒
を容易に離脱せしめて溶損していく。このため、ここに
用いる耐火物中のトータルフラックス楢は1.5重騒%
以下でなければならない。トータルフラックス量を1.
5重量%より小さくしてもこの場合の溶損量はあまり変
らないが、あまり高純度のMgO原料、CaO原料を用
いると原料の価格に比してその効果は小さく、経済的で
なくなる。
次いで重要なことは、CaO含有量とCaO粒の分布状
態である。第1図から明らかなように、CaO含有量が
多くなると酸化鉄の多いスラグによる溶損は著しく大き
くなる。
態である。第1図から明らかなように、CaO含有量が
多くなると酸化鉄の多いスラグによる溶損は著しく大き
くなる。
また、第1図中に同時に示したように、CaO粒は1.
0 m m以下で使用した方が溶損が少ない。
0 m m以下で使用した方が溶損が少ない。
CaO含イ]11増加にともなう溶損の増大はCaOと
酸化鉄との反応による低融点組成物の生成によるもので
あり、CaO粒が細かく分散している耐火物の+ffd
食性が高い理由は、CaO微細粒がMgO粒子で包囲さ
れ、スラグど反応しにくいためと考えられる。
酸化鉄との反応による低融点組成物の生成によるもので
あり、CaO粒が細かく分散している耐火物の+ffd
食性が高い理由は、CaO微細粒がMgO粒子で包囲さ
れ、スラグど反応しにくいためと考えられる。
」二連のスラグテストの結果と耐火物の耐スポーリング
性の兼ね合いから酸化鉄の多いスラグに対する耐火物と
してM g O−Ca O系耐火物であって、CaO源
の粒度1. Om m以下が5〜lO重量%のものが決
定された。
性の兼ね合いから酸化鉄の多いスラグに対する耐火物と
してM g O−Ca O系耐火物であって、CaO源
の粒度1. Om m以下が5〜lO重量%のものが決
定された。
1、 Om m以下のCaO粒が5重n1%未満では耐
火物の耐スポーリング性は著しく低下し、使用中の剥落
損耗が顕菓になる。また、1. Om m以下のCaO
粒が1Ofi早%を越えると前述のように溶損が大きい
。1.Ommを越える大きさのCaO粒を使用すると耐
火物中でのCaO粒の分布状態は粒径が大きくなるにつ
れて偏在するようになり、耐スポーリング性、;耐食性
とも悪くなるのである。
火物の耐スポーリング性は著しく低下し、使用中の剥落
損耗が顕菓になる。また、1. Om m以下のCaO
粒が1Ofi早%を越えると前述のように溶損が大きい
。1.Ommを越える大きさのCaO粒を使用すると耐
火物中でのCaO粒の分布状態は粒径が大きくなるにつ
れて偏在するようになり、耐スポーリング性、;耐食性
とも悪くなるのである。
次に前記スラグライン周辺以外の部位に適する耐火物は
、耐火物中のCaO成分が21〜75重量%で、トータ
ルフラックス量A!J203. Fe2O3、S i
02の合計含量が1.0重量%以下であるM g O−
Ca O系耐火物であって、CaO源は粒度1.0mm
以下が20〜30重量%、粒度1.0〜3.0 m m
が1〜55重量%、残部が実質的に3mm以下の粒度の
MgO源から成る耐火物が適切である。
、耐火物中のCaO成分が21〜75重量%で、トータ
ルフラックス量A!J203. Fe2O3、S i
02の合計含量が1.0重量%以下であるM g O−
Ca O系耐火物であって、CaO源は粒度1.0mm
以下が20〜30重量%、粒度1.0〜3.0 m m
が1〜55重量%、残部が実質的に3mm以下の粒度の
MgO源から成る耐火物が適切である。
前述の如く、これらの部位の耐火物の損耗は、耐火物中
への低塩基度スラグの浸透とそれに統〈構造的スポーリ
ングに起因する。そこで、本発明者らは各種のCaO含
有原料とMgO原料からなる耐火物を作成し、ステンレ
ス鋼精錬時のスラグを用いてスラグ浸透実験を行った。
への低塩基度スラグの浸透とそれに統〈構造的スポーリ
ングに起因する。そこで、本発明者らは各種のCaO含
有原料とMgO原料からなる耐火物を作成し、ステンレ
ス鋼精錬時のスラグを用いてスラグ浸透実験を行った。
その結果は第2図に示す如く、全体的にCaO含有歇が
増加するのに従ってスラグ浸透深さが浅くなるが使用す
るCaO含有原料およびその粒度によってスラグ浸透性
が異なっている。第2図の曲線中1はドロマイトクリン
カ−を組粒から使用してCaO含有量を増加させるため
順次細粒171を多くしていったものであり、この場合
はCaO源が点在しているためスラグ浸透防1に効果は
低い。
増加するのに従ってスラグ浸透深さが浅くなるが使用す
るCaO含有原料およびその粒度によってスラグ浸透性
が異なっている。第2図の曲線中1はドロマイトクリン
カ−を組粒から使用してCaO含有量を増加させるため
順次細粒171を多くしていったものであり、この場合
はCaO源が点在しているためスラグ浸透防1に効果は
低い。
曲線2はカルシアクリンカ−をやはり組粒から用いCa
O含有填を増すのにともなって同様に微細粒への使用範
囲を広げたものである。この場合のスラグ浸透防止効果
もCaO粒が微細粒化するに従って大きくなる。このよ
うな結果からCaO粒が微細粒で多量に存在することが
スラグ浸透防1Fに効果的であることが分る。そこで1
.0 m m以下のCaO粒を一定の粒度構成のマグネ
シア耐火物坏土の1. Om m以下のMgO粒と代替
する形で使用し、l、0mm以下のCaO粒の代替量が
20重量%に達したら次には1.0 m mより大きい
MgO粒にCaO粒を代任する方法で作成した耐火物に
ついてスラグ浸透実験を行った。その結果が第2図中の
曲線3でありこの図からl、 Om m以下のCa0粒
20 重jij%、i、Ommより大きいCa0粒1〜
55重量%、残部が実質的に3.0mm以下のMgO粒
からなる耐火物がステンレス鋼吹錬時のスラグの浸透に
対し最も効果的であることが明らかになった。ただし、
1. Om m以下のCa0粒は20〜30重鼠%の範
囲にあればよい。すなわち、ステンレス鋼吹錬時の低塩
基度スラグの浸透を防止するためには、微細なCa0粒
が耐火物中に20〜30重量%均一に存在することがま
ず不可欠であり、次いで1. Om mより大きい粗粒
部にCa0粒が存在し、全てのCaO成分としては75
重屏%まで、つまり粗粒部には1〜55重敬%存在する
必要がある。CaO量が21重縫%未満ではスラグ浸透
防1に効果が十分でなく、また粗粒部にCa0粒が全く
存在しない場合及び75重礒%を越えるCaoiでは耐
スポーリング性が悪くなる。
O含有填を増すのにともなって同様に微細粒への使用範
囲を広げたものである。この場合のスラグ浸透防止効果
もCaO粒が微細粒化するに従って大きくなる。このよ
うな結果からCaO粒が微細粒で多量に存在することが
スラグ浸透防1Fに効果的であることが分る。そこで1
.0 m m以下のCaO粒を一定の粒度構成のマグネ
シア耐火物坏土の1. Om m以下のMgO粒と代替
する形で使用し、l、0mm以下のCaO粒の代替量が
20重量%に達したら次には1.0 m mより大きい
MgO粒にCaO粒を代任する方法で作成した耐火物に
ついてスラグ浸透実験を行った。その結果が第2図中の
曲線3でありこの図からl、 Om m以下のCa0粒
20 重jij%、i、Ommより大きいCa0粒1〜
55重量%、残部が実質的に3.0mm以下のMgO粒
からなる耐火物がステンレス鋼吹錬時のスラグの浸透に
対し最も効果的であることが明らかになった。ただし、
1. Om m以下のCa0粒は20〜30重鼠%の範
囲にあればよい。すなわち、ステンレス鋼吹錬時の低塩
基度スラグの浸透を防止するためには、微細なCa0粒
が耐火物中に20〜30重量%均一に存在することがま
ず不可欠であり、次いで1. Om mより大きい粗粒
部にCa0粒が存在し、全てのCaO成分としては75
重屏%まで、つまり粗粒部には1〜55重敬%存在する
必要がある。CaO量が21重縫%未満ではスラグ浸透
防1に効果が十分でなく、また粗粒部にCa0粒が全く
存在しない場合及び75重礒%を越えるCaoiでは耐
スポーリング性が悪くなる。
また、この場合の耐火物中のトータルフラックスJa、
はスラグライン周辺部用の耐火物よりさらに低くないと
第2図の結果は得られない。それは、1・−タルフラッ
クス亀が多いと耐火物の使用温度でフラックス成分は液
相化するが、スラグの浸透は耐火物中の液相l[1が増
加すると茗しくなるためである。従ってこの場合の再1
大物中のI・−タルフラックス早はi、 o il(H
,1%以1・°でなければならない。
はスラグライン周辺部用の耐火物よりさらに低くないと
第2図の結果は得られない。それは、1・−タルフラッ
クス亀が多いと耐火物の使用温度でフラックス成分は液
相化するが、スラグの浸透は耐火物中の液相l[1が増
加すると茗しくなるためである。従ってこの場合の再1
大物中のI・−タルフラックス早はi、 o il(H
,1%以1・°でなければならない。
以」―述べた炉内の損1L形Tl’jに応じた耐火物を
得るためには種々の原料の組合せが可能である。例えば
MgO原料として高純度電融MgO粒、高純度MgOク
リンカーの1種または2種の混合物を配合し、CaO原
料として高純度電融Ca0粒、高純度CaOクリンカー
の1種または2種の混合物を用いることができる。これ
らの原料により常法によって混練、成形、焼成すること
により本発明に用いる面1火物をtIIることができ、
その原料、製造法を問わない。
得るためには種々の原料の組合せが可能である。例えば
MgO原料として高純度電融MgO粒、高純度MgOク
リンカーの1種または2種の混合物を配合し、CaO原
料として高純度電融Ca0粒、高純度CaOクリンカー
の1種または2種の混合物を用いることができる。これ
らの原料により常法によって混練、成形、焼成すること
により本発明に用いる面1火物をtIIることができ、
その原料、製造法を問わない。
本発明によって転炉の内張りを行う場合、CaO含有f
il: Ll該転炉回−炉底中の低合金鋼とステンレス
鋼の精錬比率によって最適含有量を変えればよい。すな
わち、低合金鋼の精錬比率が高い場合には、スラグライ
ン、その他の部位ともCaO含有川の用ない向1大物を
用いるのが好ましく、ステ1 ンレス鋼精錬比率が高い場合にはCaO含有量の多い耐
火物でライニングする。ステンレス鋼だけを精錬する場
合も同様である。
il: Ll該転炉回−炉底中の低合金鋼とステンレス
鋼の精錬比率によって最適含有量を変えればよい。すな
わち、低合金鋼の精錬比率が高い場合には、スラグライ
ン、その他の部位ともCaO含有川の用ない向1大物を
用いるのが好ましく、ステ1 ンレス鋼精錬比率が高い場合にはCaO含有量の多い耐
火物でライニングする。ステンレス鋼だけを精錬する場
合も同様である。
次に実施例によって本発明をさらに具体的に説明する。
実施例
MgO源とし−(MgOタリン力−を、CaO源として
CaOクリンカーを用い、 MgOクリンカーは 粒度3〜1mmのものを50重量%、 粒度1mm以下のものを42重量%、 CaOクリンカーは 粒度1mm以下のものを8重量% を配合し、有機バインダーを用いて混練した後成形し、
1670℃で焼成することによって得たM g O−C
a O系耐火物(れんがA)をスラグライン部にライニ
ングし、 MgOクリンカーの 粒度3〜1mmのものを20重量%、 粒度1mm以下のものを30重徽%、 2 CaOクリンカーの 粒度3〜1. m mのものを30 iTI; Q1%
、粒度1mm以下のものを20重に% を配合17たMgO−CaO系+6i1火物(れんがB
)をその他の部位にライニングし、吹錬を行なった。
CaOクリンカーを用い、 MgOクリンカーは 粒度3〜1mmのものを50重量%、 粒度1mm以下のものを42重量%、 CaOクリンカーは 粒度1mm以下のものを8重量% を配合し、有機バインダーを用いて混練した後成形し、
1670℃で焼成することによって得たM g O−C
a O系耐火物(れんがA)をスラグライン部にライニ
ングし、 MgOクリンカーの 粒度3〜1mmのものを20重量%、 粒度1mm以下のものを30重徽%、 2 CaOクリンカーの 粒度3〜1. m mのものを30 iTI; Q1%
、粒度1mm以下のものを20重に% を配合17たMgO−CaO系+6i1火物(れんがB
)をその他の部位にライニングし、吹錬を行なった。
第3図はれんがAとれんがBとを張り分けた位置を示す
説明図であって、転炉の周方向を展開して転炉内面を示
した模式図である。第3図の−1−側は炉「1側、F側
は炉底側で、4は炉11の出鋼側、5は炉口の装入側で
ある。
説明図であって、転炉の周方向を展開して転炉内面を示
した模式図である。第3図の−1−側は炉「1側、F側
は炉底側で、4は炉11の出鋼側、5は炉口の装入側で
ある。
吹錬の内訳は、総精錬数の約50%がステンレス鋼精錬
で残りが低合金鋼精錬であった(以下ステンレス鋼吹錬
比率50%と称す)。
で残りが低合金鋼精錬であった(以下ステンレス鋼吹錬
比率50%と称す)。
比較例l
MgOクリンカーの
粒度3〜1mmのものを20屯1j%、粒度1mm以下
のものを40重量%、 ドロマイI・クリンカーの 粒度3〜1mmのものを30 i’)(−19%、粒度
1mm以下のものをio重量% を配合したマグドロ系−大物(れんがC)を転炉内壁全
域にライニングし、ステンレス鋼吹錬比率50%の吹錬
を行った。このライニングは従来のライニングである。
のものを40重量%、 ドロマイI・クリンカーの 粒度3〜1mmのものを30 i’)(−19%、粒度
1mm以下のものをio重量% を配合したマグドロ系−大物(れんがC)を転炉内壁全
域にライニングし、ステンレス鋼吹錬比率50%の吹錬
を行った。このライニングは従来のライニングである。
比較例2
第4図に示すように張り分は位置■〜■に各種れんがを
張り分けてステンレス鋼吹錬比率50%の吹錬を行った
。第4図は第3図と同様の転炉の周方向を展開して転炉
内面を示した模式図である。
張り分けてステンレス鋼吹錬比率50%の吹錬を行った
。第4図は第3図と同様の転炉の周方向を展開して転炉
内面を示した模式図である。
スラグライン周辺部には、張り分は位置■に本発明実施
例のれんがA、張り分は位置■にれんがDをライニング
した。れんがDは、 MgOクリンカーの 粒度3〜1mmのものを50重量%、 粒度1mm以下のものを47重量%、 CaOクリンカーの 粒度1mm以下のものを3重量% を配合したM g O−Ca O系耐火物(れんがD)
である。
例のれんがA、張り分は位置■にれんがDをライニング
した。れんがDは、 MgOクリンカーの 粒度3〜1mmのものを50重量%、 粒度1mm以下のものを47重量%、 CaOクリンカーの 粒度1mm以下のものを3重量% を配合したM g O−Ca O系耐火物(れんがD)
である。
スラグライン周辺部以外には張り分は位置0)にれんが
Eを、張り分は位置(4)にれんかFを、張り分は位置
■に本発明のれんがBをライニングした。
Eを、張り分は位置(4)にれんかFを、張り分は位置
■に本発明のれんがBをライニングした。
れんがEは。
MgOクリンカーの
粒度3〜1mmのものを50重は%、
粒度1mm以下のものを35重電殺、
CaOクリンカーの
粒度1mm以下粒を15重−%
を配合17たM g O−Ca O系耐火物である。
れんがFは、
MgOタリン力−の
粒度1mm以下粒を20重m%、
CaOクリンカーの
粒度3〜1mmのものを50屯星%、
才1γllTlmm以下のものを30屯亀%を配合した
M g O−Ca O系耐火物である。
M g O−Ca O系耐火物である。
比較例3
5
比較例2と同様に第4図に示す張り分は位置■〜■に次
のように各種のれんがを張り分けた。
のように各種のれんがを張り分けた。
スラグライン周辺部
張り分は位置■ れんがA(実施例)
張り分は位置■ れんがE(比較例)
スラグライン周辺部以外
張り分は位置■ れんがG(比較例)
張り分は位置■ れんがH(比較例)
張り分は位置■ れんがB(実施例)
れんがGは、
MgOクリンカーの
粒度3〜1mmのものを20重量%、
粒度1mm以下のものを30重量%、
CaOクリンカーの
粒度1mm以下のものを50重量%
を配合したM g O−Ca O系耐火物である。
れんがHは、
MgOクリンカーの
粒度3〜1mmのものを20重量%、
粒度1mm以下のものをを50重量%。
6
CaOクリンカーの
粒度3〜1mm粒を30重品%
を配合したM g O−Ca O系耐火物である。
以−に本発明の実施例および比較例の実施結果を第1表
に、また使用した耐火物の原11粒度構成および耐火物
組成を第2表に示す。
に、また使用した耐火物の原11粒度構成および耐火物
組成を第2表に示す。
なお、第1表中のiF均損耗速If(mm/ch)はレ
ーデを用いたれんが残厚測定装置により測定した。
ーデを用いたれんが残厚測定装置により測定した。
第1表に示したように、本発明は炉寿命の延長ひいては
一大物原Q1位の低減に効果がある。
一大物原Q1位の低減に効果がある。
第 1 表
(註) SLニスラグライン周辺部
OT:その他の部分
9
第1図はれんが中CaO含イiv、フラックスにと最大
溶損深さの関係を示すグラフ、第2図はれんが中CaO
含有星とスラグ浸透深さの関係を示すグラフ、第3図、
第4図は転炉内面の周方向を模式的に展開して示した、
れんが張り分は位置を示す説11図である。 出 願 人 川1喝製鉄株式会社 代理人 弁理上 小杉佳男 1 第1図 05101520253035404550紅ん水中c
ao4,1量(wt%) −kLL2に中Cab含有量(wt%)柔 堪
溶損深さの関係を示すグラフ、第2図はれんが中CaO
含有星とスラグ浸透深さの関係を示すグラフ、第3図、
第4図は転炉内面の周方向を模式的に展開して示した、
れんが張り分は位置を示す説11図である。 出 願 人 川1喝製鉄株式会社 代理人 弁理上 小杉佳男 1 第1図 05101520253035404550紅ん水中c
ao4,1量(wt%) −kLL2に中Cab含有量(wt%)柔 堪
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 同−1代中に低合金鋼の精錬および/またはステン
レス鋼の精錬をおこなう転炉の耐火物を内張すするにあ
たり、炉を水+lZに傾転した時のスラグライン周辺に
は、 トータルフラックス: 合計1.5東174%以下、 Cab:粒度1mm以下; 5〜io重(A%、 MgO:粒度3mm以下;残部、 から成るM g O−Ca O系耐火物をライニングし
、前記スラグライン周辺以外の部位には、 トータルフラックス: 合、ii l、 O型部%以下、 Cab:粒11ffi 1 m m以F;20〜30重
h1.%、 粒度1〜3 mm : 1〜55重に%、 合;it ;21〜75重14%。 MgO:粒度3mm以下;残部、 から成るM g O−Ca O系耐火物をライニングす
ることを特徴とする転炉内張り耐火物のライニング方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58160564A JPS6054969A (ja) | 1983-09-02 | 1983-09-02 | 転炉内張り耐火物のライニング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58160564A JPS6054969A (ja) | 1983-09-02 | 1983-09-02 | 転炉内張り耐火物のライニング方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6054969A true JPS6054969A (ja) | 1985-03-29 |
Family
ID=15717703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58160564A Pending JPS6054969A (ja) | 1983-09-02 | 1983-09-02 | 転炉内張り耐火物のライニング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6054969A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6283357A (ja) * | 1985-10-08 | 1987-04-16 | 三井造船株式会社 | 精錬用カルシア−マグネシア系耐火組成物 |
JPH01123017A (ja) * | 1987-11-05 | 1989-05-16 | Kurosaki Refract Co Ltd | 製鋼炉のライニング構造 |
-
1983
- 1983-09-02 JP JP58160564A patent/JPS6054969A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6283357A (ja) * | 1985-10-08 | 1987-04-16 | 三井造船株式会社 | 精錬用カルシア−マグネシア系耐火組成物 |
JPH01123017A (ja) * | 1987-11-05 | 1989-05-16 | Kurosaki Refract Co Ltd | 製鋼炉のライニング構造 |
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