JPS6054889A - 電圧書込型記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、エレクトロクロミズムを利用したもので、簡
単に多色の記録ができ、かつ消去、再使用も可能な電圧
書込型記録媒体に関する。

従来、Ｘ−Ｙレコーダ、多ペンレコーダ％Ｘ−Ｙプロッ
タ等の記録方式としては、 （１）普通紙にボールペン、サインペン等で書込む。

（２）普通紙にインキを吹きつけて記録する。

（３）感熱紙を用い、ヒータで加熱して書き込む。

（４）放電加工紙の表裏に高圧をかゆて放電破壊をおこ
して記録する。

等の方法があるが、このうち、（１）、　（２）の方式
は多色の記録が簡単にできるという反面、ペンの取付部
の機構が複雑で、インキがなくなると記録できなくなる
等の欠点がある。（３）、（４）の方式は印字部の駆動
は簡単であるが、単色の記録しかできないという問題が
ある。

しかも、上記（１）〜（４）のいずれの場合も記録紙を
再生して使用できるようにはなっていない。

本発明は、これらの欠点、不都合を改善しようとしたも
のであって、エレクトロクロミズムをこの種の記録媒体
に利用したものである。

ここで、エレクトロクロミズム（以下、単にＥＣという
。）とは、物質に電圧を印、加するとき、その物質の吸
収スペクトルが変化して色が変化して見えるという電気
化学的現象である。一般にＥＣを示す物質としては、無
梳物には酸化タングステン、水酸化イリジウム等の金属
酸化物があり、有機物にはへブチルビオロゲンを代表例
とするビオロゲン誘導体やスチリル類似化合物等の酸化
還元色素が知られている。

前記無機物については、ＥＣ層の多くは蒸着やスパッタ
リング等の真空被着技術を使用して構成するため、広い
面積にわたり均一で可撓性のある金属酸化物層を得るこ
とが容易ではない。また、ビオロゲン誘導体のＥＣは電
極へめ析出により発色するものであるし、メチＩＪ　ル
類似化合物の場合は電解奴の中で色合変化させることは
できるが、多色の発色が難かしく、いずれにしても、か
かるＥＣを記録紙に利用する試みはなかった。

本発明者は、このＥＣに２いての研究の結果、ある種の
酸化還元性色素を支持電解質と共に溶解した非水系の溶
液は、・単に電圧の印加の正逆のみで容易に発色と消去
ができ、かつ十分記録媒体として利用できることを新た
に発見し、本発明に至ったものである。。

本発明の電圧書込型記録媒体は、電圧の印加により発色
する酸化還元性色素を支持電解質と共に含む非水系の溶
液を紙、布、フィルム等の媒体に含浸保持させたもので
ある。この記録媒体は、表裏から電圧を印加するだけで
簡単に発色し、かつ逆方向に電圧を印加することにより
容易に消去することもでき再使用も可能である。

そして、２種又はそれ以上のこの酸化還元性色素を混合
した溶液を含浸保持しておくことにより、印加電圧の選
択と相まって多色の記録を得ることもできる。

本発明で使用される酸化還元性色素としては、１２−ア
ニリノ−６−ジニチルアミノフルオラン、２．４−ジメ
チ／ｌ／−６−ジニチルアミノフルオラン、２−（５−
トリフロロメチルフェニル）アミノ−６−ジニチルアミ
ノフルオラン、３−ジエチルアミン−７−メチルフルオ
ラン、３−シクロヘキシルアミノ−６−クロルフルオラ
ン、３−ジエチルアミノ−６−メチＪｖ−７−クロルフ
ルオラン、２−ピロリジノ−６−メチル−７−アニリノ
フルオラン、３−ジエチルアミノ−７，８−ベンズフル
オラン、３−（Ｎ、Ｎ−ジエチルアミノ）−５−メチ＃
−７−（Ｎ、Ｎ−ジベンジルアミノ）フルオラン等のフ
ルオラン化合物が好適である。

溶液に電気伝専性を与える等して上記色素のＥＣ発色を
助ける支持電解質としては、テトラブチルアンモニウム
バークロレイト等が用いられ、これらを溶解する非水系
の溶媒としては、プロピレンカーボネート等が用いられ
る。

記録媒体としては、通常紙が用いられるが、合成物、不
織布、布、フィルム等色素溶液を含浸できるものなら使
用できる。

その含浸の方法も、グツビッグ。ロールコーチインク、
はけ塗り等いずれの手段を用いても良い。

本発明の記録媒体は、このように製造も容易であるが、
その発色、即ち使用方法（記録方法）を図で説明する。

第１図′は、２ペンレコーダーに使用した場合の例であ
って、ｌは本発明による記録紙で、それをはさんで２０
対向電極を兼ねたドラムと、３，４の魯き込み電極（ペ
ン）があり、７゜８は書き込み用電源である。

ドラム１とベン３との間ならびにドラム１とペン４の間
には、電源８，９によって各々異なる電圧が印加されて
いるから、この状態でドラム１を回転させると、３，４
の電極から記録紙１を通じて電流が流れ、その電圧に応
じて記録紙中に含まれる酸化還元色素が発色する。

そして、ドラム１を回転しながらレコーダの入力電圧に
応じベン３，４をそれぞれ左右に動かせば色の異なる記
録５，６が得られる。

このように色素によって発色電圧が異なるので、その組
み合わせを適宜選び、かつ印加電圧を選択することによ
り、多色はもとより様々な混合色の記録を得ることもで
きる。

次に、記録の消去の場合は、第２図のようなドラムを兼
ねた消去電極９の間を通すのであるが、消去電源１０よ
り記録時とは逆の電圧が印加されることにより色が消失
され記録前の状態に戻る。

このようにその酸化還元反応は可逆的であるから、この
記録紙は何度でも再使用ができる。

次に本発明の実施例を示す。

実施例１ ２−アニリノ−６−ジエチルアミノフルオラン０．０１
モルを、テトラブチルアンモニウムバークロレイトの０
．１モルと共にプロピレンカーボネート１ｔに溶解し、
この溶液を記録用紙に含浸し、５０℃に加分間保って乾
燥させた。

この記録紙を第１図の装置にかけると印加電圧１５　Ｖ
で緑色の記録が得られ、その記録は第２図の装置にかけ
ると消失した。そしてこの記録と背去を繰り返したが初
期の状態と全く同じであった。

実施例２ 前記フルオラン化合物を２．４−ジメチ／ｌ／−６−ジ
エチルアミノフルオランに代える以外は実施例１と同一
条件で記録紙をつくったが、これは印加電圧３０Ｖで暗
赤色を示した。

実施例３ ２−アニリノ−６−ジエチルアミノフルオランと２，４
−ジメチル−６−ジエチルアミノフルオランを混合し、
実施例１と同一条件で実施したところ、１５Ｖの印加に
より緑色の記録が得られ、（９）■の印加で暗赤色の発
色が見られた。

なお、その他の色素と記録紙に現われる色との関係を表
に示すと、次のとおりである。

これらフルオラン化合物の分子構造式を示せば次の通り
である。

２−アニリノ−６−ジエチルアミノフルオラン２．４−
ジメチル−６−シエチルアミノフルオラン２−（５−）
リフロロメチル７工＝ル）アミノニ６−ジェチルアミノ
フルオラン ３−ジエチルアミノ−７−メチ／ｌ／　７　／Ｉ／オラ
ン３−シクロヘキシルアミノ−６−クロンｌ／７／ｌメ
オラン３−ジエチルアミン−６−メチル−７−クロルフ
ルオラン２−ピｐリジノ−６−メチル−７−アニリノフ
ルオラン３−ジエチルアミノ−７，８−ベンズフルオラ
ン３−（Ｎ、Ｎ−ジエチルアミノ）−５−メチ＃−７−
（ＮＮ−ジベンジルアミノ）フルオラン プ。

２−（４−トリフロロメチルアニリノ）−６ニジエチル
アミノ７Ａ／オラン ２−（２−クロロフェニルアミノ）−６−シブチルアミ
ノフルオラン

【図面の簡単な説明】

図はすべて本発明の実施例に係る電圧書込型記録媒体の
使用態様を説明するためのもので、第１図は記録時、第
２図は消去時の状態をそれぞれ示す概略構成図である。 １・・・・・・記録紙、２・・・・・・対向電極兼用ド
ラム。 ３．４・・・・・・書き込み電極（ペン）、９・・・・
・・消去電甑。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）電圧の印加により発色する酸化還元性色素を含む
   電解質浴液を薄状担体に含浸保持してなる電圧書込型記
   録媒体。
2. （２）前記酸化還元性色素が、一般式 〔式中、１板及び几ｙは水素、水酸基、ハロゲン、アル
   キル基、ニトロ基、アミノ基、シアルキルアミノ基、モ
   ノアルキルアミノ基、アリル基である。〕で表わされる
   フルオラン化合物である特許請求の範囲第（１）項記載
   の％ＥＥ曹込型記録媒体。
3. （３）−発色する色が互に異なる２徂以上の酸化還元性
   色素が混合含浸されていることを特徴とする電圧書込型
   記録媒体。