JPS605417Y2 - カ−トリツジ型ホツパ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はたとえば定期乗車券発行機において、券面情報
の印刷前券紙を収納する着脱可能なホッパーに関する。

近年、駅務の繁雑化に伴ない、その省力化が計られると
ともに各種の省力機器が開発され、実用化されている。

これらのうち、カード式定期乗車券発行機は構造簡単に
して、かつ経済性に優れていることから従来の装置に変
わるものとして注目されている。

このカード式定期乗車券発行機は定期乗車券の寸法に裁
断された印刷前券紙を多数枚ホッパーに収納しておき、
ピッカーまたはローラ等により１枚ずつ送り出す機構の
もので、上記ホッパーから取り出された券紙は印刷工程
に送られて表面に券面情報が印刷され、さらに裏面に磁
気情報をコーティングした後、排出して発行するように
なっている。

しかし、上記ホッパーは従来内蔵型のものであるため券
紙を補充するには駅員が券紙補充用の扉を開き、内部に
手を入れて補充するようにしている。

特に静電印刷用の券紙は印刷前の汚損に注意を払う必要
があるためその取扱いに困難な問題を有していた。

本考案は上記実情に鑑みなされたもので、その目的とす
るところはカード等の平板状物体の補充が容易に行なう
こととができるカートリッジ型ホッパーを提供しようと
するものである。

以下本考案の一実施例を第１図乃至第４図にもとづいて
説明する。

本考案のカートリッジ型ホッパーは第４図に示されるよ
うにカートリッジケース１０と、このカートリッジケー
ス１０を着脱する支持台２０とから構成されている。

すなわち、第１図および第２図はカートリッジケース■
を示すもので、１１は断面コ字形の枠体、１２および１
３は下面に突部１２ａおよび１３ａが一体形成のＬ字形
脚部、１４は同じく下面に突部１４ａ、１４ａが一体形
成のコ字形脚部で、これら脚部１２，１３，１４の上面
と枠体１１の下端縁とは適宜の間隙を存して取着されて
いる。

また、上記枠体１１の開口側両端部にはコ字形の凹部溝
１５．１５が形成され、かつ上記凹部１１５，１５間に
挿入可能な扉１６が設けられていて、この扉１６を上下
方向に摺動することにより前記枠体１１の開口側を開閉
し得るようになっている。

したがって、前記ケース１０に収納される券紙の側縁は
前記枠体１１および扉１６により規制され、券紙の下面
は上記脚部１２，１３および１４により支持された状態
となる。

一方、第３図は上記カートリッジケース■に対する支持
台２０を示すもので、この支持台２０の底部、すなわち
基盤２１には矢印Ｘの券紙取出し方向に対し直角方向の
凹部２２，２３および２４が切欠され、さらにこれらの
凹部２２，２３および２４内に孔２２ ａ、 ２３ ａ
および２４ａ、２４ａが設けられている。

すなわち、上記凹部２２．２３および２４に前記脚部１
２，１３および１４を係合せしめ、かつ孔２２ ａ、
２３ ａおよび２４ａ、２４ａに対応する突部１２ａ
、１３ａおよび１４ａ、１４ａを嵌挿することにより上
記脚部１２，１３および１４は基盤２１の所定位置に位
置決めされる。

しかも、基盤２１に装着した上記脚部１２，１３および
１４の上面は基盤２１の上面よりやや低く、したがって
脚部１２，１３および１４に支持されていた券紙は上記
基盤２１上に載置されるようになっている。

また、前記ケース１■の左右壁（第１図において左・右
方向）は上記支持台２０の基盤２１と一体的に立体して
形成せる前壁２５および後壁２６により、−男前後壁（
第１図において前後方向）は上記後壁２６の両側端に取
着せる挾持片２７゜２７および２８．２８により支持さ
れている。

すなわち、２９．２９は前記棒体１１を固定させるため
上記挟持片２７．２７の先端部に設けられた錠前であり
、３０．３０はそれぞれにコイルばね３１・を巻回して
なる蝶番で、上記挾持片２８，２８はこの蝶番３０．３
０により前記支持台２０の後壁２６の両側端部に枢着さ
れるとともにコイルばね３１の弾性力により枠体１１の
上部を挾持して固定するようになっている。

なお、３２はホッパーの底部、すなわち基盤２１上に載
置された券紙群の上部に押圧力を付与する重錘、３３は
基盤２１の矢示方向に切欠された切欠部で、この切欠部
３３にはピッカー３４が係合して設けられ、矢印で示す
往復運動により基盤２１上の券紙群から最下部の券紙を
１通ずつ矢印Ｘ方向に押し出すように構成されている。

また、１７は前記枠体１１の券取出し側側壁に下端から
突設せるスロートナイフで、券紙の厚さよりやや大きく
調節することにより２枚以上の券紙が押し出されるのを
防止するようになっている。

つぎに、上記構成にもとづく本考案の作用について説明
する。

まず、支持台２０の上部に設けられている挾持片２８，
２８をそれぞれコイルばね３１の弾性力に抗して外方へ
回動し開いておく。

つぎに、カートリッジケース１１を上記支持合量１の後
壁２６に沿って挿入し、前壁２５を後壁２６との間にセ
ットする。

このとき、ケース１０を形成する枠体１１の下端縁は脚
部１２，１３および１４の上面に載置される。

そこで、前記支持台２０の下部に設けられている挟持片
２７．２７の錠前２９．２９を錠前受け２９’、２９’
に取り付けるとともに罰記挾持片２８．２８をそれぞれ
枠体１１側へ回動する。

すると、前記枠体１１は上記挾持片２７，２７および２
８，２８により支持台２０上に位置決めされて固定する
ことができる。

そこで、いま券紙をホッパー内に収納する場合には扉１
６を上方へ押し上げて券紙群を基盤２１上に載置し、さ
らに券紙群の上部に重錘３２を載置すればよい。

このとき、上記券紙群の最下部券紙は後端縁がピッカー
３４に係止せる状態で待機させられることとなる。

したがって、上記券紙の取出しは上記ピッカー３４を矢
示方向に往復動させることにより最下部の券紙を１枚ず
つ矢印Ｘ方向に押し出されて図示しない搬送部へ搬送さ
せられる。

以上説明したように本考案はカートリッジケースの枠体
の脚部には突部を設け、支持台の基盤の上記脚部が収ま
る切欠部内には上記突部に対応させて孔を設けることに
より、カートリッジケースの装置、位置決めを容易にし
かも正確に行なうことができる。

さらに、本考案によれば、カートリッジケースの枠体の
前面を開口してコの字状の枠体と腰その両端にコの字状
の凹部溝を設けて扉をこの溝に摺動させて着脱できるよ
うにしたので、平板状物体の補充は従来の装置よりもは
るかに容易に行なうことができるという特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すカートリッジ型ホッパ
ーの一部を構成するカートリッジケースの平面図、第２
図は同上ケースの正面図、第３図は第２図のケースを支
持する支持台の斜視図、第４図は本考案の一実施例を示
すカートリッジ型ホッパーの斜視図である。 １１・・・・・・カートリッジケース、１１・・・・・
・枠体、１２、 １３． １４・・・・・・脚部、１２
ａ、１３ａ、１４ａ・・・・・・突部、１５・・・・・
・凹部溝、１６・・・・・・扉、２１・・・・・・支持
台、２１・・・・・・基盤、２２．２３．２４・・・・
・・切欠部、２２ａ、２３ａ、２４ａ・・・・・・孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多数枚の平板状物体を積層して収納するホッパーにおい
   て、上記平板状物体を載置する基盤上に平板状物体が給
   送される方向と直交する切欠部を有し、かつこの切欠部
   内に更に基盤に直角に孔を設けた支持台と、この支持台
   の上記切欠部およびその孔に対応して嵌挿される突部を
   有する脚部が下端に設けられて上記平板状物体を収納す
   る断面コの字状の枠体、この枠体の断面コの字状開口側
   の両端部に設けられて対向するコの字状凹部溝、および
   このコの字状凹部溝に挿入してこの凹部溝に沿って移動
   させ上記枠体と着脱させる扉を有するカートリッジケー
   スとを備えたことを特徴とするカートリッジ型ホッパー
   。