JPS6054057B2 - 下顎運動電子計測装置 - Google Patents

下顎運動電子計測装置

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JPS6054057B2
JPS6054057B2 JP54054589A JP5458979A JPS6054057B2 JP S6054057 B2 JPS6054057 B2 JP S6054057B2 JP 54054589 A JP54054589 A JP 54054589A JP 5458979 A JP5458979 A JP 5458979A JP S6054057 B2 JPS6054057 B2 JP S6054057B2
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dimensional
incisor
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寿夫 高山
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Nippon Avionics Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、下顎運動電子計測装置、特に、歯科治療、補
綴物製作などに必要とされる咬合器調整用データを得る
ための下顎運動電子計測装置に関する。
歯科治療の際の咬合診断、クラウン・ブリッジ、部分義
歯あるいは総義歯などの補綴物製作において、患者ごと
に下顎運動を計測し、得られたデータにより咬合部を調
整する操作は、きわめて重要な過程のひとつであるが、
従来咬合部の調整に必要な下顎運動データを簡単に測定
できる計測手段がなく、歯科医は、例えばチェックバイ
ト法を用いて型をとり咬合器上で最もよく模型が適合す
るように前記咬合器の調整箇所を試行錯誤的に調整した
り、あるいはパントグラフ法を用いて複雑な機械操作に
より下顎上の各点の3次元運動軌跡を画かせてこれによ
つて得られたデータにより前記咬合器を調整する、など
の方法をとらざるを得なかつた。
これら従来の方法は、手間もかかり、またよほど熟練し
ないと測定誤差も大きいため、臨床上必ずしも効果的な
方法とはいえず、実際の治療上省略される場合が多かつ
た。しかしながら、歯科治療上、正確な下顎運動計測に
基いて咬合器を調整する必要があることはいささかも変
りはなく、そのような過程を省略して歯科治療、特に補
綴物製作を行うと、満足な歯の咀しやく機能をもたらす
ことができないばかりか、長い間には顎関節症を起した
り、神経症を併発したりするおそれがある。
国民の平均寿命が長くなり、義歯を装着してから死亡す
るまでの期間が長くなるにつれ、この問題の深刻さが浮
き彫りになつてきている。最近になつて下顎前歯の基部
に固定した小型マグネットまたは点光源部の3次元運動
を検出する簡便な方法が提案された。
前者の小型マグネットを使用するものは、特公昭52−
317号公報にみられるように、下顎前歯の基部に小型
マグネットをレジンなどにより貼りつけ、下顎運動とと
もに該マグネットを動かし、上顎の適当箇所に取付けた
磁気検出器によつてこれを検出、電気信号に変換して運
動軌跡表示を行うようにしたものである。後者の点光源
部を使用した装置は、上顎ないし頭部に取付けた3個の
1次元光像検出器によつて前記点光源の位置変化を直交
3方向からそれぞれ1次元光像の変化として検出し、該
点光源の3次元運動状態を計測するようにしたものであ
つて、例えば本出願人による特願昭53−23063号
(特開昭54−116258号公報)の多次元運動位置
計測装置に提案されているが、本発明の実施例につき説
明するさいに後述する。前記小型マグネットを使用した
ものは精度などの点で若干難はあるものの、これらはい
ずれも従来の方法に比し、(イ)はるかに手間がかから
ず、(口)患者に大きな負担をかけることなく下顎運動
を比較的無理なく行わせることができ、(ハ)個人差の
ない客観的な測定が可能である、などの特長を有してい
る。しかしながら、これらの装置により下顎上の或る1
点の3次元運動情報が得られても、それだけで直ちに下
顎運動全般についてのデータが得られるものではない。
臨床上、例えば義歯の製作過程で咬合器を調整するため
には、少なくとも左右の矢状顆路傾斜度もしくは側方顆
路角(ベネツト角)について各患者ごとに測定した値が
必要であり、さらに左右のイミーデイエイトサイドシフ
ト、左右のプログレツシブサイドシフトなどについても
データが得られることが望ましい。本発明の目的は、歯
科治療、特に義歯製作などにおいて必要とされる咬合器
調整用データを十分な近似精度で計測することができ、
直接臨床上実際の治療に使用できるようにした簡便かつ
低コストの実用的な下顎運動電子測装置を提供すること
にある。
本発明に係る下顎運動電子計測装置は、下顎を一定の制
約条件下で運動させながら下顎先端部の所定点の3次元
位置を検出しこの3次元位置情報を出力する装置と、前
記所定点の3次元位置情報および下顎を含む顔形寸法測
定データを入力し記憶するデータ記憶部と、前記データ
記憶部から前記所定点の3次元位置情報および顔形寸法
データを入力して咬合器の調整に必要な少なくとも左右
の矢状顆路傾斜角度および側方顆路角(ベネツト角)を
後述の演算方法により算出する演算装置とを有すること
を特徴とするものである。
次に図面を参照して本発明の実施例につき詳細に説明す
る。
下顎運動を考える場合、下顎を剛体とみなせば下顎運動
は下顎上にとつた3点を結ぶ三角形の運動によつて代表
させることができる。
第1図において三角形ΔPAP″は下顎骨1の左右の頭
部(顆頭という)2および2″の中心点P,P″と、下
顎の2本の最前歯の先端の中間点(切歯点という)Aを
結んで形成される三角形で下顎三角形と呼ばれている。
以下ここでは、便宜上A点を切歯点の近傍にあらかじめ
定められた被計測点、例えば切歯点に取付けた点光源の
位置と定義する。またP,P″は下顎の蝶番運動の蝶番
軸(厳密には全運動軸と呼ばれる)上にあるものとし、
A点から軸P−P″への垂線の足をDとする。第2図A
,bは下顎前歯の基部に貼付された支持体3,3″に取
付けられた点光源Aを示す。
第2図A,bに示した実施例では点光源Aは互に直交す
る方向に光放射端を向けた3本の光学繊維4,4″,4
″からなり、それらの繊維軸の延長の交点をA点と見な
している。第3図および第4図は、下顎先端部に固定さ
れた点光源Aの3次元位置を検出しこの3次元位置情報
を出力する方法の一実施例を示すもので、本出願人によ
り特願昭53−23063号(特開昭54−11625
8号公報)の「多次元運動位置計測装置」で提案された
ものである。
第3図は点光源Aの3次元運動検出を目的とした一次元
光像検知器5の原理説明図である。
光学繊維4の光放射端に対向し、スリット6と光ライン
センサー7が配置される。このような一次元光像検知器
は点光源Aのまわりに離隔して3個設けられ、かつその
スリット部分を点光源A側に向くようにして互に直交3
軸上に配置される。
第3図ではそのX,.Y,.Z座標(原点0)のY軸上
にある1個の一次元光像検知器5のみを示す。各光ライ
ンセンサーはそれぞれXNY..Z座標軸に直交してい
る。1本あるいは1束の光学繊維を通つてA点から発し
た光線8がスリット6を通過してX,.Y,.Z座標に
おける光ラインセンサー7上の位置Xに入射する。
他のふたつの光学繊維の端部から発した光線は、それぞ
れ対応する他の2個の一次元光像検知器(第4図で符号
5″および5″として示す)のスリットを通つてその孔
ラインセンサー上の位置yおよびzに入射したとすると
、点光源Aの座標X..Y.Zは、次式で与えられる。
ここで、dは各一次元光像検知器において原点Oと対応
するスリット間の距離、fは各スリットと各ラインセン
サー間の距離を表わす定数である。
第4図は一次元光像検知器5,5″,5″を下顎運動計
測のため患者の頭部に装着した状態を示す”全体斜視図
である。
一次元光像検知器5,5゛,5″の各光ラインセンサー
(第4図には図示せず)からは位置信号X,y,zが出
力され、演算器28は式(1)、(2)および(3)で
示した演算をリアルタイムで行つて点光源Aの座標デー
タX..Ylお:よびZを時々刻々に出力する。本発明
の下顎運動計測装置は、患者に各種の下顎運動を行わせ
ながら、上記のような3次元運動位置計測装置により、
下顎3角形ΔPAP″の1頂点Aの3次元座標値X,.
YおよびZを計測し、こノれらの3次元位置情報を用い
て、歯科用咬合器の調整に必要な矢状顆路傾斜度および
側方顆路角など(いずれも以下に説明する)を演算し、
その結果を出力するものである。
第5図は下顎運動において、第1図の下顎三角形ΔPA
P″の各頂点がどのような運動を行うかを示す説明図で
ある。
患者が自然に口を閉じた状態(この状態を中心位という
)における下顎三角形ΔPAP″の上顎に対する位置を
ΔPOAOP″oとする。患者に唇を閉じたまま下顎を
前方に突出させたり、左右にずらさせたり、あるいは口
を開かせたりする下顎運動をそれぞれ前方運動、(左右
の)側方運動、もしくは開口運動と呼んでいるが、これ
らの下顎運動もしくはそれらの混合運動を行わせた場合
に、下顎三角形ΔPAP″は、ΔPOAOP″oの位置
を起点として、平行移動と回転運動を含む法則性のある
運動を行う。そのさい下顎三角形ΔPAP″の各頂点P
,P″(左右の顆頭中心)およびA(切歯点)はそれぞ
れ第5図のI,■,■に示したような2つの三角形ΔP
OPlP2およびΔP″0P″1P″2と菱形錐A。A
lA2A3A4で限定された範囲内で運動する。患者が
顔を正面に向けたときにほぼ水平になる咬合平面(また
はフランクフルト平面)に平行な平面を水平面と呼ぶこ
とにすると、一般に上記の三角形ΔPOPlP2(また
はΔP″0P″1P″2)が水平面9となす角は患者ご
とに、また同一患者でも左右で異なつた値を示し、それ
らを矢状顆路傾斜度と呼んでいる。ここで左右の矢状顆
路傾斜度をそれぞれα,α″とする。さらに、2つの三
角形ΔPOPlP2、ΔP″0P″1P″2において頂
点P。,P″oにおける2つの角度ZPlPOP2、Z
P″1P″0P″2の水平面9への投影を左右の側方顆
路角(ベネツト角ともいい、それぞれβ、β″とする)
と呼んでいる。一般に矢状顆路傾斜度α,α″がとる値
は15〜60℃、ベネツト角β,β″がとる値はO〜3
05の範囲とされている。一般に歯科補綴治療に用いら
れる調節性咬合器にはかならずといつでよいほど左右の
矢状顆路傾斜度および左右のベネツト角の調節機構がつ
いている。第5図において、下顎三角形ΔPAP″の2
つの頂点P,P″(左右の顆頭中心)がそれぞれΔPO
PlP2、ΔP″0P″1P″2の範囲内の運動を行い
、これらの運動に蝶番軸P−P″の回りの回転運動が加
わることにより切歯点Aは第5図の■に示したような菱
形錐A。
AlA2lXC3A4の範囲内の運動を行うことになる
。菱形錐A。AlA2A3,A4の上面を形成する菱ャ
ゞ形面A。AlA2A3の運動範囲は口を閉じたまま下
顎を動かした場合の切歯点Aの運動軌跡を示しているが
、この範囲の運動は滑走運動と呼ばれ滑走運動中は蝶番
軸P−P″の回りの回転運動はわずかしか行われず、特
にA。のごとく近傍で切歯干渉または犬歯誘導と呼ばれ
る前歯部の上下顎歯牙間の干渉がはじまらない範囲では
ほとんど無視することができると見られている。実際の
下顎運動計測に当つては、計測条件を一定に保つため、
クラッチとよばれる一対のツールを上顎歯列および下顎
歯列にそれぞれ石膏などにより固着し、上顎クラッチの
裏面の面に下顎クラッチから突出しているピンを接触滑
走させることにより滑走運動を行わせる。第5図および
第6図に示したB点は下顎クラッチのピンの先端位置を
示す。菱形面A。
AlA2A3において、ん→A1の経路をとる運動を前
方運動、ん→A2(またはA。→A3)の経路をとる運
動を左(または右)側方運動といい、前方滑走運動では
左右の顆頭中心P,P″はそれぞれP。−+P1、P″
o−+P″1の顆路上を移動し、左(または右)側方運
動ではP(またはP″)はほとんど動かず、P″(また
はP)はP″o→P″2(またはPO→P2)の顆路上
を移動する。いま、左右の側方運動路ん→〜、AO−A
3において、〜を起点としそれぞれの微小変位ベクトル
を?、緘とする。
微小変位ベクトルA2、A3をベクトル座標成分であら
れしたとき、それぞれ(ΔX2、ΔY2、ΔZ2)、(
ΔX3、ΔY3、ΔZ3)のようになるとする。微小変
位ベクトルA2、A3の範囲では−ー般運動力学を用い
ると、第1表に示したように、左右の矢状顆路傾斜度α
、α″;左右の側方顆路角(ベネツト角)β,β″など
と、微小変位ベクトルA2、A3の各成分との関係式を
導出することができる。従つて、第3図および第4図に
より説明した多次元運動位置計測装置などを用いて、微
小変位ベクトルA2、A3の各成分(ΔX2、ΔY2、
Δ4)、(ΔX3、ΔY3、ΔZ3)を計測し、第1表
に示した演算を行うと、十分な近似精度をもつて咬合器
の調整に必要なα,α″;β,β″などの値を算出する
ことができる。第1表の演算式において、W.匝、錆、
−疋、匝、匝などの値を用いることになつているが、こ
れらは患者の顔形寸法値である。
ここで上式における記号を説明すれば、以下のとおりで
ある。ΔX2、ΔY2、Δ4;口を閉じたまま下顎を動
かした場合の切歯点の右側方変位ベクトルのベクトル座
標成分、ΔX3、ΔY3、Δ乙;口を閉じたまま下顎を
動かした場合の切歯点の左側方変位ベクトルのベクトル
座標成分、N7;左右顆路中心点間の距離、 M―切歯点から左右顆頭中心点を含む水平面までの距離
、匝:切歯点から左右顆頭中心点を含む水平面へ下した
垂線の足から、左右顆頭中心線を結ふ線までの距離、而
;下顎歯列に固着した下顎クラッチのピン先端から左右
顆頭中心点を含む水平面へ下した垂線の足から、左右顆
頭中心点を結ぶ線までの距.÷*離、匝;切歯点から左
右顆頭中心点を結ぶ線へ下した垂線の足と左顆頭中心点
との距離、Fb:切歯点から左右顆頭中心点を結ぶ線へ
下した垂線の足と右顆頭中心点との距離。
な岩、一般に顆路(顆頭中心の運動軌跡の意)?ビ、P
″0P″1は患者の顔を縦に真二つに両断する正中面1
0とほぼ平行になつているが、これらが水平面9となす
角と顔の内側に向いたもう一方の顆路?G..P″0P
″2が水平面9となす角は厳密には異なつているので、
これらを区別するときには前者を左右の矢状顆路斜度α
,α″、後者を左右側方顆路傾斜度(それぞれα1,α
″1とする)として区別する。
第5図の菱形錐A。
AlA2A3Aiにおいて滑走運動路ん→A1を加味し
、AOを起点とした微小変位ベクトルjのベクトル座標
成分を(ΔX1、ΔY1、ΔZ1)とすれば、前述した
クラッチを用いない場合にはα,α″,α1,α″1,
β,β″等は第2表に示すようになる。つぎに第6図に
よりこれらの顔形寸法データの求めかたの例を説明する
第6図において下顎三角形ΔP.AP″は患者が自然に
口を閉じた状態における位置、すなわち第5図のΔPO
AOP″oの位置にあるとする。第6図のEはΔPAP
″がΔPOAOP″oの位置にあるときのA点から水平
面9(第5図)に下した垂線の足、Cは同じくB点から
水平面9に下した垂線の足である。第6図の11は顔弓
と呼ばれる顔形測定器で、胴部12、この胴部に直角て
同一平面内にある左右の腕部13および13″、胴部1
2に取付けられていてこの胴部および腕部13などで作
る面に垂直な1本の脚部14から成つており、腕部13
,13″の先端および脚部14の先端にはそれぞれポイ
ント15と15″および16が取付けられている。ポイ
ント15,15″は胴部12と左右の腕部13,13″
のつくる平面内でそれぞれ左右の腕部13,13″と直
角方向に突出したり引込めたりできるようになつており
、下顎3角形の両顆頭中心P,P″とポイント15,1
55の各先端がそれぞれ接した位置でクランプ17およ
び17′によつてそれぞれ固定する。ポイント15,1
5″にはそれぞれ目盛りがついて、その目盛りの読みか
ら線分Wの長さが決められる。可ゝは顆頭中心間距離と
呼ばれている。脚部14は、胴部12の中央部にあつて
、胴部12の長さ方向(左右方向)に移動できるように
なつている。またポイント16は胴部12と左右の腕部
13,13″のつくる平面に平行な面内て脚部14と直
角方向(直後方向)に突出したり引込めたりできるよう
になつており、かつポイント16の方向を変えずに脚部
14の長さ方向(上下方向)に平行移動できるようにな
つている。線分丙\ν■、AEおよびVbの長さを求め
るには、まず胴部12と左右の腕部13,13″の作る
平面を水平面9(第5図)と平行にした上、脚部14の
左右方向の位置とポイント16の上下方向ならびに前後
方向の位置を調整し、ポイント16の先端が下顎3角形
のA点と接するようにし、クランプ18および19を固
定する。こうしておいて脚部14の左右方向の位置を胴
部12上の目盛りから読取ると、線分匝の長さが得られ
る。線分匝の長さが得られると線分F百の長さは、Fb
=W−νbとして求められる。またポイント16の上下
方向の位置を脚部14上の目盛りから読取ると、線分A
日の長さが得られる。またポイント16に目盛りをつけ
ておいてその前後方向の位置を読取ることにより、E5
を求めることができる。同様な方法でCσが求められる
。このようにして第1表の演算式に用いられる顔形寸法
測定データW..Pi5、νB..A「、「b1および
Cbを求めることができる。前述のように下顎運動の計
測においては第1表に演算式を示した左右の矢状顆路傾
斜度α,α″;左右の側方顆路角(ベネツト角)β,β
″のほかに、さらに第2表の如く左右のイミーデイエイ
トサイドシフト、左右のプログレツシブサイドシフトな
どのデータが得られる。
第7図は、本発明にかかる下顎運動電子計測装置の1実
施例を系統的に表わした図を示す。
各部の機能を説明しながら本発明の装置の動作を説明す
ると、一次元光像検出器5,5″,5″および演算器2
8は第3図および第4図により説明した本出願人の発明
にかかる特願昭53−23063号(特開昭54−11
6258号公報)の「多次元運動計測装置」に用いられ
ているもので、一次元光像検知器5,5″,5″は下顎
先端部に取付けられた切歯点Aの位置を検出し、それぞ
れ位置信号X,y,zを出力する。演算器28は位置信
号X,y,zを入力とし、式(1)、(2)、および(
3)で示した演算をリアルタイムで行つて、点光源Aの
3次元位置情報XlY,.Zを時々刻々出力する。制御
器20は、キーボード21からの指令に従つて、演算器
28から入力する点光源Aの3次元位置データX,.Y
lZlをサンプリングして、データ記憶器22に送る。
すなわち、患者が自然に口を閉じた位置から下顎を動か
して順次左側方滑走運動、右側方滑走運動を行わせ、そ
れぞれの運動路上で起点A。(X=0、Y=0、Z=0
)から前記のように微小変位の区間のデータを1組ずつ
サンプリングする。これらのデータを前記のように(Δ
X2、ΔY2、Δ4)、(ΔX3、ΔY3、Δ4)とす
る。第1表かられかるように、演算式の中に仝\ 仝4
.谷\ ΔZ3 −の形が多くあられれる ΔY2ゝΔY2′ΔY3ゝ△Y, ので、あらかじめサンプリング点としてΔY2、ΔY3
についてそれぞれ一定の値を設定しておくのが便利であ
り、実際にはこの方法を用いる。
データ記憶器22にはさらにキーボード21からの入力
により丙\而、V以Abl匝、匝などの顔形寸法データ
も記憶させておく。23はデータ記憶器22に記憶され
たこれらのデータを入力とし、第1表に示した演算式に
したがつて、α,α″;β,β″などの値を算出する演
算器、24はこれらの算出された値をデジタル表示する
LED数字表示器またはプリンタなどの出力表示器であ
る。
以上図面により詳細に説明したことから明らかなように
、本発明にかかる下顎運動電子計測装置によると、患者
の下顎前歯部に点光源Aをとりつけ、患者の頭部に本出
願人の発明にかかる特願昭53−23063(特開昭5
4−116258号公報)記載の多次元運動位置計測装
置の1次元光像検知器5,5″,5″をとりつけた状態
で、患者の下顎に左右の側方滑走運動を行わせる操作と
、別にあらかじめ測定しておいた顔形寸法データを入力
する操作だけで、咬合器の調整に必要な左右の矢状顆路
傾斜度α,α″および左右のベネツト角β,β″などの
値のデジタル表示を得ることができる。
従つて、極めて簡便かつ低コストの実用的な下顎運動電
子計測装置を提供することができる。なお、第7図にお
いて、破線で示した部分は、被測定点”A1または左右
の顆頭中心P,P″などの運動軌跡表示手段を付加した
部分であつて、この実施例で符号25は図形記憶のため
のICメモリー、26はテレビモニタであるが、ICメ
モリー25、テレビモニタ26の代りにXYプリンタを
用いることもできる。本発明にかかる下顎運動電子計測
装置により得られたα,α″;β,β″などの数値は直
ちに歯科用咬合器の調整に適用することができ、従来臨
床上煩雑な手間ど熟練を要していた過程がいつきよに簡
素化され、特に補綴物製作用データ採取過程の省力化効
果は極めて大きいものである。
また、冒頭に述べたように従来の測定法は個人差が大き
く、かつ測定精度もよくなかつたが、本装置によれば個
人差がなく精度の高いデータが得られる。従つて本装置
の出力データにより調整した咬合器上で十分削合調整を
行つて製作した補綴物は、患者の口腔に装着してからの
適合度がよいので、口腔装着後の削合調整が大幅に簡略
化されうるだけではなく、仕切つた補綴物による咀噛力
の向上効果、顎関節症などの予防効果が期待でき、歯科
治療における省力化および治療のレベルの向上に寄与す
る度合いは極めて大きいものがある。従つて本発明にか
かる下顎運動電子計測装置によれば、冒頭にのべた歯科
治療、特に補綴製作などにおいて必要とされる咬合器調
整用データを充分な近似精度で計測することができ、臨
床上実際の治療に応用できるような簡便かつ低コストの
実用的な下顎運動電子計測装置を提供するという本発明
の目的を十分に達成するものである。なお、本発明の下
顎運動電子計測装置についての上記の説明および上記説
明に用いた図面ないし演算式はいずれもひとつの実施例
であつて、本発明はこのほかにも種々の変形態様で実施
することができる。
また、第1表の演算式も種々な変形が可能である。従つ
て本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、下顎骨と下顎三角形の関係を示した図、第2
図aは点光源の支持体を下顎先端部に取”付けた状態を
示す一部裁断斜視図、第2図bは第2図aの部分的な拡
大図、第3図は本発明の実施例に用いられた1次元光像
検知器の測定原理を示す図、第4図は本発明に適用され
る1次元光像検知器を患者の頭部に装着した状態を示す
全体斜視図、第5図は下顎運動における下顎三角形の各
頂点の運動状態を立体的に示した図、第6図は顔形寸法
データを求めるための顔形測定器の斜視図、第7図は本
発明の実施例に係る下顎運動電子計測装置の動作系統を
概略的に示した図である。 1・・・・・・下顎骨、4,4″,4″・・・・・・光
学繊維、5,5″,5″・・・・・・1次元光像検知器
、9・・・・・・水平面、10・・・・・正中面、11
・・・・・・顔形測定器、20・・・・制御器、21・
・・・・・キーボード、22・・・・・・データ記憶器
、23,28・・・・・演算器、24・・・・・・出力
表示器、α,α″・・・・・矢状顆路傾斜度、β,β″
・・ベネツト角、A・・・・・・点光源(切歯点)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下顎先端部の所定点に固定された点状光源のまわり
    に互いに直交方向に向合つて配置されかつ上顎乃至頭部
    に固定的に保持されるようになつた1次元光像検知器を
    備え前記点状光源の位置変化を互いに直交方向からそれ
    ぞれ1次元光像の変化として取出し前記所定点の3次元
    位置情報として出力する装置と、前記3次元位置情報か
    ら少くとも前記所定点の左側方変位ベクトルの3次元座
    標成分および右側方変位ベクトルの3次元座標成分をサ
    ンプリングして出力する制御装置と、前記それぞれの3
    次元座標成分および下顎を含む顔形寸法測定データを入
    力し記憶するデータ記憶器と、前記データ記憶器から前
    記所定点の左右側方変位ベクトルの3次元座標成分およ
    び顔形寸法測定データを入力して少くとも左右の矢状顆
    路傾斜度および側方顆路角(ベネット角)を算出する演
    算装置とを有し、前記演算装置は少くとも下記の演算を
    行うように構成されることを特徴とする下顎運動電子計
    測装置。 ▲数式、化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼ ただし α;左矢状顆路傾斜度、 α′;右矢状顆路傾斜度、 β;左側方顆路角(ベネット角)、 β′;右側方顆路角(ベネット角)、 ΔX_2、ΔY_2、ΔZ_2;口を閉じたまま下顎を
    動かした場合の切歯点の右側方変位ベクトルのベクトル
    座標成分、ΔX_3、ΔY_3、ΔZ_3;口を閉じた
    まま下顎を動かした場合の切歯点の左側方変位ベクトル
    のベクトル座標成分、@PP′@;左右顆頭中心点間の
    距離、 @AE@;切歯点から左右顆頭中心点を含む水平面まで
    の距離、@ED@;切歯点から左右顆頭中心点を含む水
    平面へ下した垂線の足から、左右顆頭中心点を結ぶ線ま
    での距離、@CD@;下顎歯列に固着した下顎クラッチ
    のピン先端から左右顆頭中心点を含む水平面へ下した垂
    線の足から、左右顆頭中心点を結ぶ線までの距離、@P
    D@;切歯点から左右顆頭中心点を結ぶ線へ下した垂線
    の足と左顆頭中心点との距離、@P′D@;切歯点から
    左右顆頭中心点を結ぶ線へ下した垂線の足と右顆頭中心
    点との距離。
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JPS58175545A (ja) * 1982-04-07 1983-10-14 株式会社モリタ製作所 下顎運動診断装置の電気回路
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JP3258908B2 (ja) * 1996-06-25 2002-02-18 株式会社ピーエフユー ゴシック・アーチ・トレーサ・システム

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