JPS6053739B2 - 導電線の製造方法 - Google Patents

導電線の製造方法

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JPS6053739B2
JPS6053739B2 JP15922879A JP15922879A JPS6053739B2 JP S6053739 B2 JPS6053739 B2 JP S6053739B2 JP 15922879 A JP15922879 A JP 15922879A JP 15922879 A JP15922879 A JP 15922879A JP S6053739 B2 JPS6053739 B2 JP S6053739B2
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JP
Japan
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copper alloy
conductive wire
strength
wire
manufacturing
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JP15922879A
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JPS5578412A (en
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光一 手島
晴香 待鳥
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Toshiba Corp
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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  • Conductive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は導電線特に半導体装置等の電気機器に好適す
る導電線の製造方法に関する。
各種電気機器に用いられる導電線には導電率が良いこ
と等が要求されるが、なかでも半導体装置に用いられる
導電線には、半導体装置の製造上に必要な強度を有し、
かつ製造過程の熱的条件を経たのちにも例えばステイフ
ネスで示される強度、くり返し曲げ回数で示される延性
等の機械的特性の劣化しないことが要求される。
例えばダイオード型半導体装置では、導電線はマウン
ト処理やグラツシングの際700℃〜86℃の高温にな
る。
またトランジスタ型半導体装置では、導電線はヘツデイ
ング工程、マウント工程、はんだディップ工程などにお
いて150〜400℃の比較的低温にさらされる。した
がつた導電線は、このような熱的在件を経た後でも所定
の強度、くり返し曲げ特性等が劣化してはならない。
従来、このような半導体装置に用いる導電線としては強
度とくり返し曲げ性の優れた50Ni−Fe合金でなる
導電線が用いられていた。
しカルながらこの導電線は、はんだとのぬれ性導電率が
好ましくない為最近は銅を主体とする導電線が用いられ
てきている。ただ銅を主体とする導電線は強度を向上さ
せればくり返し曲げ性が劣化し、またくり返し曲げ性を
向上させれは強度が不足する難点があつた。すなわち、
従来は強度よりはくり返し曲げ性に重点がおかれて、こ
の点の改良がなされてきたが、強度が不充分なため製造
工程中、メッキ工程等で導電線がまがりさらにピンさし
等の工程でも同様の現象が生ずる等の状態であつた。こ
の欠点を改善するためには、導電線はかなりの強加工を
施した状態あるいは溶体化処理後析出硬化処理を施した
状態のものでなければならないが、この場合はくり返し
曲げ性が充分でなかつた。したがつて銅を主体とする導
電線においては強度とくり返し曲げ性とをいかに両立さ
せながら向上させるかが課題であつた。本発明は、上記
のような銅を主体とする導電線の加工方法を工夫したも
ので強度、くり返し曲げ性に優れ、導電率も好適な好ま
しい導電線の製造方法を提供する。
すなわち本発明に係る導電線の製造方法は、銅合金でな
る線材にこの銅合金が軟化をはじめる温度以上で銅合金
が完全には軟化してしまわない温度迄の温度範囲へ加熱
し、その後急冷する加熱急冷工程と、加工度80%以上
の強度の冷間加工工程とを施こすことを特徴とする。
この加工工程を具体的に述べれば、まず所定の組成でな
る銅合金インゴットを溶製する。
このインゴットを熱間(700℃〜80(代))で鍜造
、圧延等の加工を施こし線材とする。これを酸洗後、強
度の冷間伸線加工を行なう。この場合の加工は80%以
上の強加工であることが必要である。これを銅合金が軟
化をはじめる温度ないし銅合金が完全には軟化してしま
わない温度の範囲へ加熱し急冷する。ここで加熱する温
度範囲は材料の引張強度でいえば30〜40k9/Td
の範囲となる温度領域である。すなわち550〜700
℃の範囲が好ましい。ついで再度、強度の冷間伸線加工
を行なう。この場合も80%以上の強加工であることが
必要である。次いで焼鈍を行なう。温度は320〜55
0℃が好ましい。このように銅合金を線材に加工した後
、通常の溶体化処理を行なわずに、前記銅合金が軟化を
はじめるが、完全には軟化してしまわない温度で加熱急
冷し、更に強度の冷間加工を施こすことが本発明方法の
好特徴である。
ここで前記の温度範囲.で加熱し、急冷するのは強加工
の冷間加工の加工歪をある程度残し、かつ各成分を完全
には固溶させないためであり、このことが強度の向上を
もたらすと考えられる。ここで加熱温度が前記の温度範
囲をはずれると、くり返し曲げと強度のバラン.スがく
ずれる。またこの意味で加熱後の急冷は速い程好ましく
、炉冷のような徐冷では強度向上およびくり返し曲げの
改善の効果が少ない。例えば連続処理で急空冷あるいは
バッチ式で強制空冷等が望ましい。この熱処理後の強度
の冷間加工によ−リ本発明方法の効果を確実なものとす
ることができる。更に注目すべきことに、この加工本法
によれば、添加成分による導電率の低下は、従来知られ
ているよりも少なくなる。例えば従来行なわれている溶
体化処理を施こしたものど比較すると導電率は高く、強
度くり返し曲げ性も優れた導電線を得ることができる。
本発明方法は、導電線として用いられる銅合金に適用で
きる。
なかでも、重量%でクロムを0.1〜1.5%含む銅合
金に適用してその効果が顕著である。導電線として本発
明により得られるもののなかで極めて優れたものとして
は、重量%でクロム0.05〜1.5%、ジルコニウム
0.05〜1.0%、シリコン、ゲルマニウムを単独ま
たは複合で0.005%〜0.1%、残部が実質的に銅
でなるものが挙げられる。この銅合金に本発明方法を適
用すればステイフネス80f−d以上、くり返し曲げ回
数6回以上である導電線を得ることができる。この導電
線において、クロムおよびジルコニウムは強度の向上に
効果を及ぼすが多量に含有しても強度の向上率が少ない
のでクロムは1.5%以下ジルコニウムは1.0%以下
とする。
なお導電線としてより好ましい範囲はクロム0.5〜0
.8%、ジルコニウム0.2〜0.4%である。シリコ
ン、ゲルマニウムは強度向上と同様に材料の延性を高め
、また材料中に微細に分散して結晶粒の粗大化を防ぐと
ともに肌荒れを防止する効果があるが、あまり多量に含
有する導電率の低下を招くので単独または複合で0.0
05〜0.1とする。なお導電線としてより好ましい範
囲は0.01〜0.05%である。(実施例)第1表の
組成のインゴットを溶製し、750℃にて約2時間加熱
した後、鍜造、熱圧を行ない直径7mの線材とした。
これを更に加工率約90%で冷間伸線加工で直径2顛の
線材とした。この線材をそれぞれ2組に分割し、(一方
をAグループ、他方をBグループとする。
)Aグループは本発明方法によるもので約650℃で約
5Tn,/分の速い速度で連続焼鈍を行なつた。したが
つて線材は650℃に加熱された後、急激に空冷される
ことになる。得られた線材を更に加工率約90%で冷間
伸線を行ない直径0.455T!nの線利とし、次いで
約400゜Cで2時間の焼鈍を行なつた。Bグループは
従来行なわれているように約950℃で約20分溶体化
処理後、冷却し、通常の加工率の冷間伸線加工で直径0
.455T!Rmの線材とし、次いで約400℃で2時
間焼鈍した。こうして得られたA,Bグループの導電線
としての特性を評価した。その結果を第2表に示す。な
お、くり返し曲げ性は、450yの荷重にて角度900
曲げ(曲げ部の角は0.5Rとする。)をり返し行ない
、破断する迄の回数で示す。第2表から明らかなように
、本発明方法によるAグループは、ステイフネス、くり
返し曲げ性および導電率とも、いずれもBグループより
優れたものである。
こうして得られた導電線(Aグループ)を半導体装置の
導電線として組み込み、従来多く用いられている50N
i−Fe合金材のものと比較したところ、メッキ性、ハ
ンダとのぬれ性も良好であり導電率の高く良好な結果を
得た。
以上述べたように本発明方法により製造した導電線は、
半導体装置等の電気機器の導電線あるいはケーブルに好
適するもので工業上の価値は高い。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 銅合金でなる線材に、この銅合金が軟化をはじめる
    温度以上かつ銅合金が完全には軟化してしまわない温度
    の範囲へ加熱し、その後急冷する加熱急冷工程と、加工
    度80%以上の冷間加工工程とを施こすことを特徴とす
    る導電線の製造方法。 2 銅合金は、クロム0.05〜1.5%、ジルコニウ
    ム0.05〜1.0%、シリコン、ゲルマニウムを単独
    または複合で0.005〜0.1%を含む銅合金である
    特許請求の範囲第1項記載の導電線の製造方法。 3 銅合金はクロム0.5〜0.8%、ジルコニウム0
    .2〜0.4%、シリコン、ゲルマニウムを単独または
    複合で0.01〜0.05%を含む銅合金である特許請
    求の範囲第2項に記載の導電線の製造方法。
JP15922879A 1979-12-10 1979-12-10 導電線の製造方法 Expired JPS6053739B2 (ja)

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JPS5578412A JPS5578412A (en) 1980-06-13
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JPH04110099U (ja) * 1990-11-30 1992-09-24 タツタ電線株式会社 音声変換素子用コイル
JPH081528Y2 (ja) * 1991-01-24 1996-01-17 タツタ電線株式会社 塗装ロボット用ケーブル
JPH04136818U (ja) * 1991-03-29 1992-12-21 タツタ電線株式会社 耐油・耐薬品・耐摩耗・耐屈曲・可撓性ケーブル

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