JPS6053532B2 - 発電機制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は半速同期を必要とするクロスコンパウンド形
タービン発電機に対し半速同期を行う発電機制御装置に
関するものである。

従来この種の発電機制御装置としては第１図に示すも
のがあつた。

即ち蒸気発生器１から蒸気案内路ａ、ｂ、ｃ、ｄおよび
ｅ中にＰ機タービン２およびＳ機タービン３を直列に配
置し、Ｐ機タービン２に対しては案内路をに蒸気量の制
御を行う制御弁４を設け、Ｓ機タービン３に対しては案
内路ｅに蒸気量を制御して揃速揃作を行う揃速弁５を設
ける。

Ｐ機タービン２には発電機６およびその励磁を行う励磁
機７を直結し、励磁機７にはその供給電源をオン・オフ
する界磁しや断固８を設ける。またｓ機タービン３に対
しても上述した所と同様に発電機９および励磁機１０を
直結し、励磁機１０には界磁しや断固１１を設ける。更
に発電機６および９は導電路ｆおよびｇを介して直接接
続し、これら発電機６および９により発生した電力を昇
圧変圧器１２を介して負荷に送電し得るようにする。ま
た発電機の直結導電路ｆおよびｇには計器用変流器１３
を設けこれにより横流の検出を行い、この変流器１３に
は補助変流器１４を介して横流検出器１５を設ける。更
に導電路ｆおよびｇには発電機の電圧確立を検出する計
器用変圧器１６および電圧継電器１７を介して半速同期
装置１８を設け、これにより半速同期器の連動を行い界
磁しや断固８および１１を投入し半速同期の成功または
失敗を判定し得るようにする。また、横流検出器１５も
半速同期装置１８に接続する。 かように構成した発電
機制御装置の動作を次に説明する。

今タービン２および３を昇速し、これらタービンが半
速同期速度に到着するとＰおよびＳ発電機の界磁しや断
固８および１１を同時もしくは順次に投入する。

この際ＰおよびＳ発電機６および９間に多大な横流が流
れ、その結果としてＰおよびＳの各発電機はその位相が
一致して同期する。この際計器用変圧器１６および横流
検出器１５は電圧確立と横流ゼロてあることを検出し、
半速同期装置１８により半速同期が成功であることを判
定する。またある時間内に電圧が確立しない場合、もし
くは横流がＯにならない場合には半速同期装置１８によ
り半速同期が失敗であるを判定する。従来の半速同期装
置は以上のように構成されているので、半速同期前のＰ
，Ｓ発電機の位相がどの位置にあるか全く不明で、投入
位相に応じて横流の値、また横流が減少する時間が異な
り、最悪の状態では１８０が位相が異つて投入された場
合発電機間に多大な横流が流れ、横流の減少にかなりの
時間を要するという欠点があつた。本発明は上述の点を
考慮してなされたもので、従来の半速同期装置に位相検
出回路を設けＰ，Ｓ発電機の位相が一致するように制御
弁および揃速弁を制御し得るようにした発電機制装置を
提供することを目的とする。

以下第２図および第３を参照して本発明の実施例を説明
する。

第２図において第１図に示す部分と同一部分には同一符
号を付し、その説明を省略する。本発明では励磁機７お
よび１０の軸に位相検出用ピックアップ１９および２０
をそれぞれ設け、これらピックアップ１９および２０を
位相検出器２１に接続し、この位相検出器２１を半速同
期装置１８に接続する。また本発明ては半速同期装置１
８の出力側を蒸気量制御装置２２に接続し、この制御装
置２２によつて制御弁４および揃速弁５の閉開を行い得
るようにする。更にこの位相検出用ピックアップ１９ま
たはを２０を励磁機７または１０の発電機ステータ２５
および発電機ロータ２６に取付ける状態を第３図に示す
。

即ち発電機ステータ２５と発電機ロータ２６との間の間
隙にピックアップ１９または２０．を配設し、発電機ロ
ータ２６に位相検出用のスロット２７を設ける。かよう
に構成した本発明発電機制御装置の動作について説明す
る。

従来の場合と同じく各タービン２および３を半速同期速
度まで昇速する。この・際従来の場合には半速同期速度
到達後すぐに界磁しや断器８および１１の投入を行つた
が本発明装置では半速同期制御で所定の速度にＰ，Ｓ発
電機を一致させる操作過程でＰ，Ｓ発電機を制御してそ
の位相が一致するようにする。従つて位相検出器２１の
検出により同期速度で位相が一致した瞬間にＰ，Ｓ発電
機６および９の界磁しや断器８乃び１１を投入する。か
ようにかかる操作を付加することにより、同位相で投入
された発電機を短時”間で同期状態に突入させることが
でき、従つて理想的には横流を０に減少し、電圧を即刻
確立することができる。なお、上記実施例では、位相の
検出を発電機のシャフト位置により検出する手段を示し
たが、他の電気的手段により位相を検出する手段をとる
こともできる。

また、上記実施例では半速同期について説明したが、横
流そのものを小くできるという観点から定格回転数域で
の同期を行うこともできる。

上述したように、本発明によれば、二台の発電機をこれ
が同期速度に到達する前から電気的連結をとることが可
能であり、また再投入時回転数を左程下げることなく再
同期が可能になるという効果があり、タービンの回転の
立上げ時の時間短縮に役立つものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の半速同期装置を示す構成図、第２図は本
発明制御装置の一実施例による半速同期装置を示す構成
図、第３図は本発明制御装置の一実施例による位相検出
用ピックアップの取付状態を示す断面図である。 １・・・蒸気発生器、２，３・・・タービン、４・・・
制御弁、５・・・揃速弁、６，９・・・発電機、７，１
０・・・励磁機、８，１１・・・界磁しや断器、１２・
・・昇圧変圧器、１３，１４・・・計器用変流器、１５
・・・横流検出器、１６・・・計器用変圧器、１７・・
・電圧継電器、１８・・・半速同期装置、１９，２０・
・・位相検出用ピックアップ、２１・・・位相検出器、
２２・・・蒸気量制御装置、２５・・・発電機ステータ
、２６・・・発電機ロータ、２７・・・位相検出用スロ
ット。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 第１及び第２のクロスコンパウンド形タービン発電
   機間の横流を検出する横流検出器と、前記発電機の電圧
   確立を検出したときに作動する電圧継電器と、前記横流
   検出器および電圧継電器の出力を受け前記発電機の半速
   同期を判断する半速同期装置と、前記半速同期装置の出
   力を受けタービンの蒸気量制御弁および揃速制御弁を制
   御する蒸気量制御装置とを備えた発電機制御装置におい
   て、前記発電機の回転軸に設けられ位相検出装置と、こ
   れらの位相検出装置の出力間の位相を比較し、その出力
   を前記半速同期装置に導き、前記両発電機の位相を一致
   させるように調整させる位相調整装置とを備え、上記位
   相検出装置により半速同期前の前記両発電機の位相を検
   出し、これら位相が一致したと判断されたのち前記半速
   同期装置により半速同期を行うようにしたことを特徴と
   する発電機制御装置。