JPS6053514B2 - くし形フイルタ - Google Patents

くし形フイルタ

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JPS6053514B2
JPS6053514B2 JP49052036A JP5203674A JPS6053514B2 JP S6053514 B2 JPS6053514 B2 JP S6053514B2 JP 49052036 A JP49052036 A JP 49052036A JP 5203674 A JP5203674 A JP 5203674A JP S6053514 B2 JPS6053514 B2 JP S6053514B2
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JP
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signal
comb filter
color
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1hdl
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文夫 井上
晃 柴田
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Hitachi Ltd
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はN’YSC方式カラーテレビジョン受信機な
どに用いられるくし形フィルタの過渡応答特性を改善し
、かつ不要な小振幅リンギングをなくす手段に関するも
のである。
ドット妨害、クロスカラー妨害を除去し、高解像度の
カラー画像を得る手段としてくし形フィルタを用いる方
法がある。
第1図にくし形フィルタの構成原理図を示し、くし形フ
ィルタについて簡単に説明する。 NTSC方式標準の
複合映像信号は輝度信号成分ど搬送色信号成分とが互い
に水平周波数の1’2の間隔で周波数間挿されている。
また色副搬送周波数は第1の走査線と第2の走査線とで
色副搬送波が互いに逆極性になるように水平周波数の1
12の周波数の奇数倍に選ばれている。これらの性質を
利用して、非遅延信号と一水平期間遅延信号(IH遅延
信号)とを加算または減算することにより、複合映像信
号から輝度信号成分だけを、または搬送色信号成分だけ
を抽出する回路をくし形フィルタと呼ぶ。 第1図にお
いて、入力端子1には複合映像信号が印加され、この信
号は3分されて、その1つは一水平期間の遅延装置(I
HDL)2に、他の1つは加算器3に、残りの1つは減
算器4に加えられる。
加算器3および減算器4にはIHDLによつてIH期間
遅れた信号も加えられる。NTSC方式標準の複合映像
信号は前述した性質を持つているので、出力端子6には
搬送色信号成分の除去された映像信号が得られ、減算器
4の出力には高域輝度信号成分の除去された映像信号が
得られる。ただし、IHDLの入出力信号の極性は同じ
であり、■DLの通過帯域は3.58±O、5MH2程
度であると仮定している。減算器4の出力信号はさらに
帯域通過フィルタ5を経ることにより、低域輝度信号成
分も除去され、搬送色信号成分だけが出力端子7に得ら
れる。なお、第1図では輝度信号および搬送色信号の両
方をくし形フィルタ出力から取り出した輝度信号だけ、
または搬送色信号だけを取り出すこともできる。以上述
べたくし形フィルタをカラーテレビジョン受信機などに
適用すると、高域輝度信号成分が搬送色信号に混入する
ことによつて生ずるクロスカラー妨害および搬送色信号
成分が高域輝度信号に混入することによつて生ずる3.
58MHzドット妨害を除去することができる。
また、くし形フィルタが適用されていない場合には、3
.58!l!4Hzドット妨害を軽減するために輝度信
号回路中に3.58MHzトラップを挿入する必要があ
り、これにより高域輝度信号成分も減衰してしまうのに
対し、くし形フィルタが適用された受信機ではこの欠点
もなく、高解像度のカラー画像を再現することができ、
画質向上に大きな効果がある。くし形フィルタには上記
したような長所があるが、現在輝度信号用のくし形フィ
ルタはまだ量産実用化はされていない。
これの最も大きな理由は1HDLの過渡応答特性が悪い
ことであつた。一般に、1HDLは超音波遅延線が用い
られ、第2図に示すように入出力回路を接続して使用さ
れる。この入出力回路は1HDLと外部回路とのインピ
ーダンスマッチングをとるためのものであり、一般に抵
抗8および抵抗10は1HDL単体の入出力インピーダ
ンスを測定し、その測定値にほぼ等しい値ないしは測定
値の1.5倍程度の抵抗値のものを使用している。測定
値の15倍程度の抵抗値を用いるのは、必要十分な通過
帯域幅を得るためである。また、コイル9およびコイル
11は挿入損失を小さくし、通過帯域幅を広くとるため
、色副搬送波周波数(3.関MHz)において1HDL
の電気一超音波変換器の入力容量と共振するようにそ−
の値が選ばれている。しかし、このように入出力回路の
定数を選ぶと、第3図の破線Aで示すように1HDLの
帯域内遅延時間特性が一定にならず、中心周波数3.5
79545MHzに対して周波数が低くなるに従つて.
遅延時間が短かくなる。
このため例えば、第4図aに示す信号を第2図の入力端
子1に印加すると、出力端子12における信号の過渡応
答特性は第4図bに示す如く、プリシュートに比べてオ
ーバシュートが大きくなりすぎてしまい、オ−バーーシ
ュート後には大きなリンギングが生ずる。このような特
性の1HDLを第1図に示すくし形フィルタに用いると
、端子6に得られる信号、すなわち第4図aに示す非遅
延信号と第4図bに示す遅延信号を加算したものは、第
4図Cに示す如く、オーバシュートがプリシュートに比
べて大きくなりすぎ、またオーバシュート直後に大きな
リンギングが生ずるという重大な欠点があつjこ。この
欠点をなくするために、第2図の入出力回路のコイルの
値を従来の約2倍に選ぶという方法がある。すなわち、
1HDLの過渡応答特性の劣化が第3図Aに示した帯域
内遅延時間特性が一定でないことに起因し、かつこの帯
域内遅延時間特性jは第2図に示した入出力回路のコイ
ルの値のみによつて左右されることに着目して、入出力
回路のコイルの値を従来の約2倍に選ぶことによつて帯
域内遅延時間特性を第3図破線Bのように一定にし、出
力信号過渡特性を第4図dに示すようにプリシュートと
オーバシュートがバランスするように改善する方法であ
る。この方法によれば過渡応答特性が改善され、帯域内
の遅延時間特性が一定になるため、帯域内のくし形フィ
ルタ特性(1′2H周期ごとの山谷特”性)も改善され
る。
これによる画質の改善効果は大きなものが認められる。
しかし、入出力回路のコイルの値を大きくすると1HD
Lの通過帯域の振幅特性が第5図aから第5図bに示す
ようになる。すなわち、通過帯域の振幅特性において、
頭の平担部分がなくなり、中心周波数(3.58r!4
HZ)から離れるに従つて利得が漸次小さくなり、また
特に低域周波数側の通過帯域は1MHzにも達する。こ
のため第4図dに示すように、1HDLを通過した映像
信号に小振幅の低域周波数のリンギングが生じ、これが
長時間持続するという問題が生ずる。このリンギングは
振幅が映像信号振幅の5%程度とかなり小さいため、受
像管画面上において高輝度部分ではほとんど目立たない
が、低輝度部分ではよく目立ち、画質劣化に及ぼす影響
は大きい。本発明の目的は上記した1HDLにおける過
渡特性の劣化をなくし、かつ低周波リンギングの問題も
解決することによつて、くし形フィルタ本来のメリット
に加え、過渡特性の優れたくし形フィルタを提供するに
ある。
本発明には2つの特徴がある。その第1は、従来の過渡
応答特性改良くし形フィルタにおける低周波の持続リン
ギングが1HDLの通過帯域振幅特性に影響され、この
振幅特性は入出力回路のコイルの値に影響されることに
着目し、低周波リンギングが生じない通過帯域振幅特性
を与え、かつ1HDLの出力信号過渡応答特性において
プリシュートとオーバシュートがほぼバランスするよう
に入出力回路のコイルの値を選んだことである。あるガ
ラス遅延線について実験したところ、コイルの値は中心
周波数(3.58MHz)において1HDLの電気超音
波変換器の入力容量とちようど共振するように選んだ値
の約1n程度に選べば良いという結果を得ている。
このときの1E)L出力の過渡応答特性は第4図fに示
したように入力信号に対し、極性が反転しており、かつ
同図にtで示した時間約130〜150ナノ秒だけ遅れ
ている。なお、これと同等の出力信号過渡応答特性を得
るためには、入出力側のコイルをそれぞれ1′2の値に
選ぶ他にも種々の組み合せが考えられる。第2の特徴は
、上記の状態で非遅延信号ム遅延信号との時間差を1H
期間(63.556マイクロ秒)から色副搬送波のちよ
うど半周期分に相当する時間(0.140マイクロ秒)
だけ短かくしたことである。
このため後述するように、色の境界部前後において色副
搬送波の半周期に相当する期間はくし形フィルタとして
の効果を発揮しないが、これによる妨害度は従来の過渡
応答特性の劣化および低周波リンギングによる画質劣化
に比べて極めて小さく、全体として大きな画質改善効果
が得られるものである。入出力回路のコイルの値を3.
58MHzにおいて1HDLの電気・超音波変換器の入
力容量と共振するように選んだ場合およびその約2倍に
コイルの値を選んだ場合の1HDL出力信号過渡応答特
性は前述したとおりである。
またそれぞれの場合の通過帯域の振幅特性も第5図に述
べたとおりである。ここでまず、過渡応答特性について
本発明を説明する。
入出力回路のコイルの値を大きくすると低周波リンギン
グが生ずることに着目すれば、コイルの値を小さくする
ことによつてこの問題が解決できることが予想される。
実際コイルの値を3.58MHzにおいて電気超音波変
換器の入力容量と共振する値の約112に選ぶと、1H
DLの通過帯域の振幅特性は第5図cのように、中心周
波数に対して低域周波数側で必要な500KHz以上の
帯域幅は十分に持ち、かつそれ以下の周波数ではすみや
かに利得が減衰するようになる。このため低周波のリン
ギングはほとんど生じなくなる。一方、コイルの値を1
12程度に選んだときの1HDLの出力信号過渡応答特
性は第4図fに示したようになる。第4図fにおいて、
実際にはBで示したものが入力信号に対応する1H遅延
信号であり、AおよびCはそれぞれプリシュートおよび
オーバシュートである。入出力回路のコイルの値を小さ
くしたため、第4図bの場合に比べてプリシュートとオ
ーバシュートのアンバランスの度合が大きくなつている
。しかし、第4図fに示した信号を第4図aの入力信号
に対し第4図fに示した時間tだけ相対的に進めて、入
力信号から減算すれば、第4図gに示すようにリンギン
グがなく、良好な過渡応答特性が得られる。
すなわち、第4図fにおいて、Cの信号が主信号であり
、BおよびDの信号はそれぞれプリシュートおよびオー
バシュートであると取扱うことができる。1HDLの帯
域内遅延時間特性は前述したように、くし形フィルタ特
性の点から言えば一定であることが望ましいが、この場
合の帯域内遅延時間特性は第3図の実線cに示すように
、従来の場合の遅延時間特性第3図のA,Bに比べて最
も大きな傾斜を持つている。
第3図cの場合、3.58MHzに対し搬送色信号帯域
の下限である3.08MHzにおいて約30ナノ秒進ん
でいる。このため、くし形フィルタ特性に換算して遅延
時間特性が一定である第3図Bの場合には1〔己〕の減
衰度が得られるべきところが、この場合には約10dB
の減衰度しか得られなくなる。
しかし、従来の3.58MHzトラップを使用している
場合は3.08MHzで約6〜7dB程度の減衰度を取
つており、かつこれで十分なドット抑圧効果が得られる
ことが実証されている。したがつて、本発明の場合亀B
程度の減衰度が取れていることから、ドット・クロスカ
ラー妨害抑圧の点で十分な効果を持つと考えられる。な
お、3MHz−4MHzの通過帯域幅を有する1HDL
の出力信号は、第4図fのtで示した期間が約130〜
150ナノ秒になる。次に遅延時間について本発明を説
明する。くし形フィルタ本来の目的は、前述したように
第1の走査線の複合映像信号と第2の走査線の複合映像
信号とを加算または減算することにより色副搬送波だけ
を抑圧または抽出することである。くし形フィルタにお
いて遅延信号と非遅延信号間の遅延時間差は、NTSC
方式の一水平期間である63.556マイクロ秒だけに
限らず、色副搬送波の周期の1′2または112の整数
倍だけ63.556マイクロ秒から離れていても、くし
形フィルタの目的をほぼ達成することができる。すなわ
ち、色副搬送波の周期の112は0.140マイクロ秒
であるため、遅延線の遅延時間は(63.556+n×
0.140マイクロ秒)でも、くし形フィルタの目的は
ほぼ達成することができる。(nは0または整数)本発
明に相当するn=ー1の場合を考えると、非遅延信号と
遅延信号との時間差は63.556−0.140=63
.416マイクロ秒となる。
1HDLの遅延時間は63.556マイクロ秒であるの
で、従来のこの1HDLを用いてこの63.416マイ
クロ秒の時間差を得ることを考えると、第6図の参考図
に示すように非遅延信号のバス中に0.140マイクロ
秒に相当する遅延線13および14を挿入することによ
りn=ー1の場合が実現できる。
この参考図を用いて本発明の詳細を説明する。一水平期
間遅延した第1の走査線における色副搬送波の位相が第
7図aに示すものであるとすると、n=0の場合は第2
の走査線における色副搬送波の位相は第7図bに示すよ
うにちようど極性が反転する。したがつて、一水平期間
遅れた第1の走査線における信号と第2の走査線におけ
る信号を加算すると色副搬送波は打ち消され、減算する
と強調される。またこの参考図に示した構成の場合は、
一水平期間遅延した第1の走査線における色副搬送波の
位相が第7図cに示すものであるとすると(第7図aと
まつたく同じ)、遅延線13および14を経た第2の走
査線における色副搬送波は第7図dのようになる。した
がつて第7図dの信号からcの信号を減算すると、第7
図eに示すように大部分の色一副搬送波が打消され、加
算すると第7図fに示すように大部分の色副搬送波が強
調され、くし形フィルタの目的をほぼ達成することがで
きる。ただし、この場合は第7図eおよびfに示すよう
に、最初と最後の半周期分の搬送波は打消されず、また
強調されないので、ドットまたはクロスカラー妨害とし
て画面上に再生されることになるが、半周期分のドット
,クロスカラーはほとんど目立たなく、大部分のドット
,クロスカラー妨害が抑圧されるため、くし形フィルタ
としての実用上の価値は大きく、通常のくし形フィルタ
とほとんど差異はない。また、第4図fに示す1E)L
の出力信号で示したtの値が約130〜150ナノ秒で
あるため、第6図の回路により0.140マイクロ秒遅
れた第4図aに示す入力信号から第4図fの信号を減算
することにより、第4図gに示したようにプリシュート
とオーバシュートが良くバランスした出力信号が得−ら
れる。
また、この場合は通過帯域の振幅特性が第5図cに示す
ようになるので、従来のように低周波のリンギングは生
じない。なお、くし形フィルタにおいて、色副搬送波の
抑圧度の点からは両信号間の遅延時間差は中心周波数に
おいて±5ナノ秒程度以下の精度で一致することが望ま
しい。
一方、過渡応答特性については、20〜30ナノ秒程度
の遅延時間のずれは合成した後の形があまり変らないた
め、ほぼ許容できる程度のものである。したがつて、第
4図fに示した1■ル出力信号のtで示した時間が13
0〜150ナノ秒程度にばらついても、第6図13およ
び14の遅延線の遅延時間はちようど140ナノ秒とし
て、過渡応答特性的にも全く問題とならない。また、n
=1,n=2,n=ー2などの場合にも色副搬送波の抑
圧または強調という点からだけ考えれば、n=ー1の場
合とほぼ同様な効果が得られるが、低域周波数のリンギ
ングが抑圧でき、かつプリシュートとオーバシュートが
良くバランスする第4図fの過渡応答特性と両立するの
は、n=ー1の場合だけである。このように2つの信号
径路間の時間差を一水平期間より0.140マイクロ秒
短かくすることによつて優れた効果が得られるが、これ
を具体的な回路で構成する場合、第6図の参考図に示す
構成をそのまま実現させると次のような問題がある。
すなわち、図から明らかなように遅延線2のほかにさら
に遅延線13あるいは14を設けなければならない。こ
の場合、単純にこの遅延線のコストが増加するばかりで
なく、遅延時間のばらつきも当然増大するので、遅延時
間の管理が余分になり生産上不利となる。この問題を解
消するため、本発明では、1HDLの遅延時間を初めか
ら0.140マイクロ秒分だけ短かくすることを特徴と
するものである。
第8図は、これを具体的に実現する本発明の一実施例を
示す回路構成図であり、第6図の遅延線2,13,14
の代りに遅延線15のみを用い、この1HDLの遅延時
間を63.556マイクロ秒でなく63.416マイク
ロ秒とするものである。このようにすれば、第6図の2
つの遅延線13,14を用いないで、同様の効果を得る
ことができる。すなわち、この実施例は、先に述べたn
=ー1に相当し、かつ、最も簡単、低価格で構成できる
くし形フィルタが実現できる。この第8図に示した実施
例の動作は第4図〜第7図を用いて説明した動作と全く
同様である。ただし、第6図の参考図と異る構成のため
厳密には、第7図のcmfに示した波形は、第8図の回
路の動作では全体が色副搬送波の112周期分だけA,
bの波形に比べて時間軸を早めた形とすれば良い。普通
1HDLには超音波遅延線が用いられるが、0.140
マイクロ秒程度の遅延時間の変更はガラス部分を少し削
るだけで容易にでき、かつ遅延時間精度も通常の場合と
全く変らない。
また、第6図の参考図に示した遅延線13,14は低周
波数成分から高周波数成分までの全ての映像信号を通過
させる必要があるため、広帯域(0〜4.2MHz)遅
延線となり高価格である。しかし、第8図に示した遅延
線15は、搬送色信号を通過させる狭帯域(3.08〜
4.08I1!4Hz)遅延線で済むため、低価格であ
る。したがつて、本発明の実施例によれば、第6図に示
した構成をそのまま具体化するよりも経済的かつ小形軽
量となる。以上述べた本発明によるくし形フィルタによ
り、過渡応答特性の劣化あるいは低周波リンギングなど
の重大な副作用が解決され、輝度信号回路にもくし形フ
ィルタを使用することができるようになつた。
これによりくし形フィルタ本来のメリットが充分発揮で
き、大きな画質改善効果が期待できる。また、輝度信号
回路にもくし形フィルタが使用できるようになると、1
個の1HDLで色信号用と輝度信号用のくし形フィルタ
が構成できることは第1図,第6図および第8図に示し
た通りであり、1個の1E)Lで色信号だけのくし形フ
ィルタを構成するのに比べほとんど価格を上げることな
く、さらに高性能なくし形フィルタが構成できる。
なお、本発明によるくし形フィルタは、第7図で説明し
たように、色の境界前後の副搬送波の半周期に相当する
期間はくし形フィルタとしての効果を発揮しないが、こ
の期間は例えば20インチのカラーテレビジョン受信機
の場合、画面上で約1?程度であり、ドットおよびクロ
スカラーの妨害度は極めて小さく、くし形フィルタ本来
のメリットは通常のくし形フィルタに比べて全く遜色な
い。
【図面の簡単な説明】
第1図はくし形フィルタの構成原理図、第2図は1HD
Lとその入出力回路の結線図、第3図は1HDLの入出
力回路の選び方により変化する帯域内遅延時間特性を示
す図、第4図は1HDLおよびくし形フィルタの入出力
信号の過渡応答特性の例を示す図、第5図は1HDLの
通過帯域振幅特性の例を示す図、第6図は本発明の詳細
を説明するためのくし形フィルタの構成を示す参考図、
第7図は本発明によるくし形フィルタの効果を色副搬送
波を用いて説明した波形図、第8図は本発明の一実施例
を示す回路構成図である。 2・・・・・・1HDL13・・・・・・加算器、4・
・・・・・減算器、13,14・・・・・・0.140
マイクロ秒に相当する遅延線、15・・・・・・(1H
−1128,副搬送波周期)の遅延線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 NTSC方式カラーテレビジョン信号を処理する回
    路に用いられるくし形フィルタにおいて、複合映像信号
    の入力信号を(1水平期間−1/2色副搬送波周期)の
    時間遅延する遅延線と、該遅延線によつて遅延された信
    号と前記入力信号とを混合して色副搬送波を抑圧した信
    号を得る混合回路とを備えたことを特徴とするくし形フ
    ィルタ。
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