JPS605339Y2 - 冷蔵庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は冷蔵庫の改良構成に関し、特に野菜等水分の多い
食品の専用貯蔵室を形成具備したものである。

従来此種冷蔵庫は、野菜等を直接循環冷気に晒しておく
と、水分が蒸発し乾燥状態となって品質を損ねていた。

そのため野菜専用貯蔵源を冷蔵室内底部にガラス等の蓋
板にて閉塞区画して設けていたが、乾燥の防止は出来て
も冷却効率が悪く反って腐敗を生じていた。

又、冷蔵室の開放によって暖い外気が流入して温度上昇
すると、専用貯蔵筐は、先ず冷蔵室が所定温度になった
後にしか実質的に冷却されず、再冷却に長時間を要し、
その間の野菜等の鮮度低下は速かった。

本案は係る点に鑑みて威されたものであり、以下図につ
いて説明する。

１は外箱２．内箱３及び該両箱２，３間に発泡充填する
断熱材４等より構成させる冷蔵庫本体で、前記内箱３に
て形成する前面に開口した貯蔵室を相互に間隔を存して
上下に配設した断熱性等の区画壁５，６にて上部の冷凍
室７、中央部の冷蔵室８、及び下部の専用室９の３室に
区画形威し、各室？、 ８．９は夫々前面開口を扉体１
０゜１１．１２にて相互に独立して開閉自在に閉塞して
いる。

前記上部区画壁５は本体１底部に配設した冷媒圧縮器１
３等と共に冷媒サイクルを形成する蒸発器１４を配設す
る冷気流通路１５を形成し、前端上下に前記冷凍室７及
び冷蔵室８と夫々連通ずる吸込口１６．１７を形設して
いる。

前記下部区画壁６は前記冷蔵室８と専用室９とが相互に
独立して連通しない様に区画すると共に、下面適所に下
方に開口する凹所を形成し、且つ該凹所の下面開口をア
ルミニウム等の熱良導性材にて形成せる前記専用室９に
面した交熱板１８にて閉塞する等して、前記専用室９と
は連通しない冷却室１９を形成している。

該冷却室１９は一方に開口した容器状の熱良導性筒体を
区画壁６下面に嵌合装着して形成しても良い。

この場合、専用室９に面した下壁を交熱板１８と称す。

２０は前記蒸発器１４にて冷却された冷気を本体１内背
壁に形成したダクト２１を介して、前記冷凍室７と冷却
室１９に夫々の吐出口２２．２３より加速供給する送風
機である。

前記冷却室１９内に流入した冷気は適所に形設した流出
口２４より、ダクト２５を介して流出し前記冷蔵室８へ
吹出口２６より吐出供給される。

該冷蔵室８の吹出口２６は温度調節器２７にて作動制御
されるダンパー２８にて開閉制御される。

２９は前記専用室９内にレール３０等を介して摺動自在
に配設した収納筐で、上面に開口すると共に前記扉体１
２に装着し、該扉体の開閉に応じて専用室９に拍出する
ものであり、必須構成ではないが必要に応じて設けると
使用に際し便利である。

本案は以上の如く構成しているので、専用室には循環冷
気の直接の流入はなく、水分の多い食品が蒸発脱水され
て乾燥状態となることはなく、送風機からの冷気が直接
冷却室に導入されるので従来の冷蔵室からの間接冷却に
比して冷却効果が良好で専用室を短時間で所定温度まで
冷却出来、しかも冷蔵室の冷却には殆んど常置を及ぼさ
ない。

更に専用室内冷気と冷蔵室内冷気は直接の流通が無く、
しかも冷却室は冷蔵室と断熱されているので、物品の拍
出に際して冷蔵室若しくは専用室の扉を開閉しても一方
が他方に与える温度影響が少なく、例えば専用室の扉開
放によって外気が冷蔵室まで侵入する事は無い。

また、冷却室により冷蔵室が過冷却される事も無い等優
れた作用効果を奏する。

尚、図中矢印にて示すのは冷気の流通方向を示している
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案冷蔵庫の概略縦断面図、第２図は第１図の
ｎ−ｎ’線断面図、第３図は同じ＜ｍ−■′線断面図で
ある。 ８・・・・・・冷蔵室、９・・・・・・専用室、１８・
・・・・・交熱板、１９・・・・・・冷却室。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蒸発器により冷却された冷気を送風機にて冷蔵室に供給
   し冷却するものに於いて、前記冷蔵室下部に国威され該
   冷蔵室と断熱されると共に庫外に開放した専用室と、該
   専用室の開口を開閉自在に閉塞する扉と、熱良導性の交
   熱板を有し該交熱板を前記専用室に面した状態で該専用
   室と連通せず、前記冷蔵室と断熱して形成された冷却室
   と、前記冷気を導き該冷気を前記冷却室に供給した後前
   記冷蔵室に吹出すダクトとから成る冷蔵庫。