JPS6053043B2 - 溶接用線材を伸線する方法 - Google Patents

溶接用線材を伸線する方法

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JPS6053043B2
JPS6053043B2 JP15064183A JP15064183A JPS6053043B2 JP S6053043 B2 JPS6053043 B2 JP S6053043B2 JP 15064183 A JP15064183 A JP 15064183A JP 15064183 A JP15064183 A JP 15064183A JP S6053043 B2 JPS6053043 B2 JP S6053043B2
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JP
Japan
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wire
coating
lubricant
welding wire
soap
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JP15064183A
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JPS6042494A (ja
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良弘 田中
宗男 小田垣
務 篠倉
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は溶接用線材例えばアーク溶接用心版溶接用ソリ
ッドワイヤ等を高減面率下で伸線3方法に関するもので
ある。
金属の圧延、引抜き、押出しなどの冷間塑ヤエの分野で
は一般に焼付防止や工具(ダイス)摩耗の低減などの目
的で、鉱物油、動植物性金属石けん、グラファイト、二
硫化モリブデ塩化ゴム、塩化パラフィンなど種々の潤滑
剤イいている。
特に伸線加工の分野における伸線セ改善は潤滑剤の性能
如何にかかつていると官改良された潤滑剤が種々提案さ
れている。ところで時代のすう勢として溶接用線材の分
野においても生産性向上の要求が益々強くなつてき0.
5ており、その1つとして同一ダイススケジュールく)
下における減面率(例えば90%)の向上が挙げら士
含 れる。
]材5 しカル上述の一般的潤滑剤や既提案に係る種々
の改良潤滑剤は特に伸線加工専用として提供されたもの
ではなく、従つてこれらの潤滑剤を用いた]や 溶接用
線材の伸縮方法ではせいぜい70%前後まで=る の減
面率下で実施できるに過ぎず、生産性向上の10要求に
は応えることができない。
そこで高減面伸L加 線の実施に好適な潤滑剤の選択を
中心とする、改の 良された伸線方法の提案が待たれて
いた。油、 本発明はこうした状況下になされたもので
あつン、 て、その目的は、高減面率設定下においても
心線三月15表面の潤滑被膜(以下単に被膜という)切
れを無Lの くして伸線性を安定に維持し、生産性の向
上を図え、 ることのできる伸線方法を提供する点にあ
る。しカルてこの様な目的を達成し得た本発明の伸所
線方法とは、フッ素樹脂2.5〜8.5重量%(以下単
に%と表記する)、ケイ酸塩類10.5〜50%、界面
活性剤(金属石けんを除く)0.2〜4.5%、金属石
けん0.15〜4.5%を含む水性分散液からなる潤滑
剤を用いて溶接用線材を伸線する点に要旨を有するもの
てある。以下本発明で使用する潤滑剤中の成分組成の設
定理由を説明する。
フッ素樹脂:2.5〜8.5% 2.5%未満では被膜強度が弱くなり、伸線性を阻害す
る。
一方8.5%を越えると被膜強度は強くなるが、ダイス
内への潤滑剤の持込みがかえつて悪くなる。尚フッ素樹
脂としてはテトラフルオロエチレン樹脂をはじめヘキサ
フルオロプロペン樹脂やクロロトリフルオロエチレン樹
脂等が使用可能である。ケイ酸塩類:10.5〜50% ケイ酸塩類は被膜の密着性を向上させる作用を有するが
、10.5%未満では高減面率に耐えられない程度の薄
被膜になる(特にステンレス線材の場合にこの傾向が強
くなる)。
一方50%を越えると被膜がむしろ厚くなり過ぎるため
に剥離現象が発生する。尚ケイ酸塩類としてはケイ酸ナ
トリウムをはじめ種々のものが採用可能であり、一般式
Na2O−NsiO2・XH2Oにおいてn及びxが種
種異なるもの、例えばJISKl4O8で規定される1
号、2号、3号及びメタケイ酸ナトリウムの1種及び2
種などが使用できる。界面活性剤(金属石けんを除く)
:0.2〜4.5%界面活性剤はフッ素樹脂の均一な分
散、潤滑剤のダイス内への持込みを向上させる作用効果
を有.するが、0.2%未満ではこの様な作用効果が有
効に発揮されない。
一方4.5%を越えると被膜強度が弱くなり、ダイスマ
ークを発生する。尚界面活性剤としては金属石けんを除
く種々のものが使用可能であり、ABSをはじめ硫酸化
油、アルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル
アリールスルホン酸塩等の陰イオン活性剤;ポリオキシ
エチレン基を有するアルキルエーテル型、脂肪酸エステ
ル型、アルキルアリールエーテル型、アミン縮合体型等
の化合物、脂肪酸グリセリンエステ・ル等の非イオン活
性剤等が例示される。金属石けん:0.15〜4.5% 金属石けんはフッ素樹脂の均一な分散を促進させる作用
を有するが、4.5%を越えると被膜強度が弱くなる。
一方0.15%未満では粘度の上昇により付着むらを発
生し、伸線性を阻害する。尚金属石けんとしてはオレイ
ン酸カリウムをはじめリチウム石けん、カリウム石けん
、カルシウム石けん、亜鉛石けん、アルミニウム石けん
、鉛石けん等を例示できる。以下、上記潤滑剤を用いて
行なつた伸線加工の実験結果について考察する。
尚実験に当つては溶接用線材として線径5.5T!nφ
のステンレス線材(SUS3O8系)を従来と同一枚数
のダイスを使用して最終的に線径2.0Tnφ1で減す
る伸線加工(設定減面率約90%)を行ない、伸線性及
び耐高減面率即ち耐被膜切れを調べると共に伸線後の線
材についてその溶接作業性を検査した。又潤滑剤はキャ
リア剤として使用する一方、伸線機のダイス部で更に乾
式潤滑剤を塗布して伸線加工を行なつた。各テスト線材
に対して得られた結果を一覧表にしたものが第1表であ
る。第1表のテストNO.3及びNl).5〜101)
)ら明らかな様に、上述の成分組成を有する潤滑剤を用
いて伸線加工を行なうことにより約90%の高減面率設
定下においても被膜切れを生じることなく、溶接作業性
の良好な心線が得られている。
尚テストNO.4に示す様に使用潤滑剤中のフッ素樹脂
が1.8%の場合には被膜強度がたちまちの内に弱くな
つて伸線性を阻害する一方、テストNO.l4に示す様
に9%の場合にはダイス内の潤滑性が急激に悪くなつて
いることが分かる。又テストNO.l,2に示す様に使
用潤滑剤中のケイ酸ナトリウムが夫々3.5%及び7.
0%の場合にはいずれも被膜の密着厚みが急激に薄くな
つてしまうことが理解でき、一方テストNO.l5に示
す様に530%の場合には被膜の密着厚みがむしろ急激
に厚くなるために剥離現象の発生が見られた。更にテス
トNO.l2に示す様に使用潤滑剤中のオレイン酸カリ
ウムが0.1%の場合にはたちまちの内に被膜むらが発
生する一方、テストNO.l3に示す様に5.0%の場
合には被膜強度が急激に弱くなつてしまうことが分かる
又テストNO.llに示す様に使用潤滑剤中のABSが
5.0%の場合には被膜強度が急激に弱くなると共にい
わゆるダイスマークの発生が見られた。本発明は以上の
様に構成されるので、約90%の高減面率設定下におい
ても被膜切れを生じることなく溶接用線材の伸線が良好
に行なえることとなつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 フッ素樹脂2.5〜8.5重量%、ケイ酸塩類10
    .5〜50重量%、界面活性剤(金属石けんを除く)0
    .2〜4.5重量%、金属石けん0.15〜4.5重量
    %を含む水性分散液からなる潤滑剤を用いて溶接用線材
    を伸線する方法。
JP15064183A 1983-08-16 1983-08-16 溶接用線材を伸線する方法 Expired JPS6053043B2 (ja)

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