JPS6052207B2 - 耐炎化、炭素化不織布の製造法 - Google Patents

耐炎化、炭素化不織布の製造法

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JPS6052207B2
JPS6052207B2 JP53127226A JP12722678A JPS6052207B2 JP S6052207 B2 JPS6052207 B2 JP S6052207B2 JP 53127226 A JP53127226 A JP 53127226A JP 12722678 A JP12722678 A JP 12722678A JP S6052207 B2 JPS6052207 B2 JP S6052207B2
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卓 白川
俊夫 伊藤
昭一 永井
昌紀 赤坂
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は改良された耐炎化又は炭素化不織布の製造法
に関する。
従来、耐炎化繊維及び炭素化繊維の不織布を得る方法
については種々提案されている。
しかし、アクリル系繊維を前駆体とする場合、200
〜300℃の耐炎化工程において環化発熱反応を伴ない
、低温で長時間かけて処理しないと反応が暴走するとい
う技術的に大きな問題がある。
これらの問題を解決するため、不織布を構成する繊維
の改良や不織布を薬品付着処理する方法等が試みられて
いるが、高目付の不織布に対しては焼成条件を著しく合
理化するところまでは至つていない。 本発明の目的は
化学的に改質されたアクリル繊維からなる不織布を用い
特定の構成下に耐炎化処理又は更に炭素化処理すること
により生産性を著しく向上せしめた耐炎化又は炭素化不
織布の画期的な製造法を提供することにある。
すなわち、本発明はpH7以下のヒドロキシルアミン
溶液でジメチルホルムアミド(以下DMFと略す)に対
する溶解度が50%以下とした5デニール以下のアクリ
ル繊維からなる不織布を2枚以上積層し、目付50yI
ゴ以上、不織布間の剥離強力2〜30に91C7■Eの
多層不織布となした後、150℃以上で耐炎化処理し又
は更に炭素化処理した後2枚以上に分割するか、150
℃以上で炭炎化処理し2枚以上に分割した後炭素化処理
することからなる耐炎化、炭素化不織布の製造法にある
本発明者等は先に特願昭46−83511号でアクリ
ル繊維をPH7以下の条件下でヒドロキシルアミン処理
した後、熱処理して耐炎繊維を得る方法を提案している
本発明は、前に提案したpH7以下でのヒドロキシル
アミン処理と、耐炎化又は炭素化処理における被処理物
の特定構造との組合せによつて、耐炎化又は炭素化不織
布を高生産性で又異種規格のものを同時に得る方法であ
り、工業的価値の極めて高いものである。
本発明に用いるアクリル繊維としては、アクリロニト
リルの単独重合体又はアクリロニトリルを主成分とし他
の重合可能な単量体、例えば酢酸ビニール、アクリル酸
メチル、塩化ビニール、塩化ビニリデン、アクリルアミ
ド、ビニールピリジン、含窒素ビニール化合物及びその
第4級アンモニウム塩誘導体等又は更に他の染着成分と
の共重合体或いはこれらの重合体の混合物から得られる
繊維が挙げられ、アクリロニトリルを9鍾量%以上含有
する繊維が好ましく用いられる。
一般に、耐炎化、炭素化処理においては繊維の繊度によ
る影響が大きく、繊度が小さい程表面積は大きくなり熱
処理効果が高くなるので、本発明においては不織布を構
成するアクリル繊維の繊度は5デニール以下であること
が必要であるが、あまり細デニールになると不織布の機
械的性能低下が著しくなるので好ましくなく、好適な繊
度範囲としては、0.5〜2デニールである。
本発明におけるアクリル繊維のヒドロキシルアミンによ
る処理に用いられるPH7以下のヒドロキシルアミン溶
液としては、ヒドロキシルアミンの無機酸塩又は有機酸
塩、ヒドロキシルアミンの無機酸塩とPH調整剤との混
合液等があり、これらの溶液を用いて浸漬、パツドスチ
ーミング等の方式で処理を行なう。
又この処理の際のアクリル繊維の形態は特に限定するも
のでなく綿又はトウの状態で処理した−後、不織布を形
成してもよいし、不織布となしたのちに処理してもよい
しかしながら、このヒドロキシルアミンによる改質度が
ある一定のレベル以上にならないと、本発明で目的とす
る効果が得られず、必要な改質度!としては下記に示す
測定法によるDMFに対する溶解度が50%以下とする
ことが必要である。
DMFに対する溶解度の測定法:試料約1V精秤し(W
1)これを100cc(7)DMFに90℃で2吟間浸
漬しグラスフィルターで戸別し水5洗、乾燥後残査を精
秤(W2)して次式で求める。
溶解度(%)=(W1−W2)/W1×100本発明に
おけるアクリル繊維にヒドロキシルアミンにより必要な
改質度を与えるには、処理方式、ヒドロキシルアミンの
濃度、浴比、温度、時4間によつて異なるが、浸漬方式
の場合、ヒドロキシルアミンが3〜10%0.w.f.
、浴比1:5〜15であれば100℃で6紛程度で充分
可能である。又バッドスチーム方式の場合、ヒドロキシ
ルアミンの使用量は浸漬方式における場合と大体同じで
良いが、絞り率50〜100%、100〜1500Cの
過熱蒸気で5〜2紛のスチーミングで可能である。不織
布は、ウエツブを重ね合せて有刺針で二ードリングする
方法や、ウエツプをウォータージェットで締める等の方
法によつたものが用いられ、本発明に用いられる不織布
はその製法には何ら限定されない。
以下本発明においては通常極めて一般的な方法である有
刺針で二ードリングする方法コによる不織布にて説明す
る。本発明においては、耐炎化及び炭素化処理に際して
、不織布を2枚以上積層し、更に二ードリングし不織布
間の剥離強力(経、緯方向共)が、2〜30k91Cr
f1(JIS−106暉拠)で全体の目付は50〜門1
000f1イ好ましくは200〜800fIイの多層不
織布となすことが必要である。
この不織布間剥離強力があまり強いと耐炎化又は炭素化
処理後に分割し難くなるばかりでなく分割面の外観が著
しく、悪化し、その後の加工に重”大な支障をきたす原
因となる。
このような見他から不織布間剥離強力は30k9′m以
下でなくてはならない。しかし、この強力があまり小さ
いと耐炎化又は炭素化工程前後の準備などの工程で剥離
してしまう恐れがあるので2kg1C77!以上の強度
が必要である。多層不織布の目付は、従来、アクリル繊
維不織布の場合、500fId以上の高目付の不織布を
耐炎化及び炭素化処理することは不可能に近く、せいぜ
い300f1イ前後が限界であつたが、本発明において
は、ヒドロキシルアミン処理により800〜1000y
1イの目付のものでも温度、時間及び雰囲気のガス濃度
を適正にすることにより耐炎化及び炭素化処理が可能で
ある。
本発明の特徴を充分に発揮せしめるためには多層不織布
の目付は50fI771′以上が好ましい。
一方、目付の上限は、多層不織布の密度や構成する繊維
の種類や繊度によつて異なるので一概には規定できない
が、耐炎化、炭素化処理の容易さ、多層不織布の作り易
さなどの面から1000′1Wt以下が好ましい。本発
明は以上の様な方法で酸性下のヒドロキシルアミンで改
良されたアクリル繊維からなる不織布を2枚以上積層し
て多層不織布とし、それを耐炎化又は炭素化処理後に、
或いは耐炎化処理後炭素化処理前に、2枚以上分割する
耐炎化又は炭素化不織布の分割は、積層面からの剥離だ
けでなく、積層面以外でのスライスも可能であり、前述
のような剥離強力の範囲である場合には、この多層不織
布の任意の場所でスライスすることが可能で、しかも使
用されるスライサーの刃の摩耗が小さいばかりでなく厚
みを均一にコントロールすることが可能である。
なお、耐炎化処理及び炭素化処理における熱処理すなわ
ち耐炎化、炭素化処理の条件は一般に実施されている条
件で充分実施可能であるが、ヒドロキシルアミン処理に
よりアシドオキシム化又はイミドオキシム化されたアク
リル繊維はかなり低温反応型に変成されているので、通
常のアクリル繊維の場合よりも耐炎化温度をやや下げる
ことが可能である。
本発明においては、耐炎化処理は空気の存在下で150
〜300℃の範囲内で、一方炭素化処理は不活性ガス雰
囲気下で800℃以上で処理することが好ましい。本発
明によつて得られた耐炎化、炭素化不織布はすぐれた耐
熱性、断熱性及び耐薬品性を有し、断熱材、パッキン類
などに用いられる。
以下、実施例によつて本発明を更に具体的に説明する。
実施例1アクリロニトリル/酢酸ビニールニ93/7(
wt%)の組成からなるブライト、1.5デニール×5
1wmのアクリル繊維綿をパッケージ型染色機を用いて
以下の条件でヒドロキシルアミン処理した結果、DMF
溶解度は15.3%であつた。
*硫酸ヒドロキシルアミン 5%0
.w.f.第二リン酸ナトリウム 8
〃浴比 1:7処理浴PH5.2 温度×時間 100℃×6紛この処理
綿は水洗、ソーピング(エマルゲン909(花王アトラ
ス社製非イオン活性剤)1VIe170′c×2紛)し
以下の油剤処理を行ない乾燥した。
サフアノールS.AKlf(三洋化成社製カチオン系柔
軟剤) 10y1′温度×時間
40℃×1吟この処理綿をローラ
ーカードにかけ100y177t′のウエツブを作り、
まず3枚積層して、4幡有刺針を用いて、針深さ10T
fn1打込み本数500本/インチ、裏表各1回、ニー
ドリングして目付270g1dの不織布−Aを作り、次
に同じウエツブを2枚積層し同様に二ードリングして目
付180f1イの不織布−Bを作つた。
この不織布−A及び不織布−Bを積層して、針深さ11
7n1W1,打込み本数4007./インチで裏表各1
回二ードリングして第1表に示す積層不織布一油を作つ
た。
又、ヒドロキシルアミン処理する前の綿、すなわち未処
理綿を用いて、全く同様な方法でウエツブ及び二ードリ
ングを行ない、不織布−a(目付270y′Rrt)、
不織布−b(目付180f′イ)を作り、この二種の不
織布を積層して同時にパンチングして積層不織布−Ab
を作つた。
次いで、積層不織布一油及び積層不織布−Abを180
℃の熱風乾燥機に入れ0.5℃/分の割合で昇温しなが
ら260℃×18紛処理した。
積層不織布−ABの方は良好な耐炎性と第2表に示す如
く、実用的に充分な機械的性能を有する耐炎化不織布−
ABが得られたが、積層不織布一Abの方は途中240
℃近辺で発熱の暴走が起こり耐炎化不織布−Abをサン
プリングすることができなかつた。
次に、この耐炎化不織布−ABを積層面で二層に剥離し
た耐炎化不織布−A1耐炎化不織布−B並びに剥離しな
い耐炎化不織布一油を電気炉を用いて窒素ガス雰囲気下
で1200℃×6C@炭素化処理を行なつた。
得られた性能は、第3表に示す如くいずれも充分な実用
的性能を有し耐炎化不織布−ABから得られた炭素化不
織布一鳩は、簡単に手で積層面から剥離することが可能
であり、その性能は耐炎化不織布−A1耐炎化不織布−
Bから得られた炭素化不織布−A、炭素化不織布−Bと
ほとんど変わらないものであつた。
実施例2 アクリロニトリル/アクリル酸メチル/ビニルピリジン
ニ90/5/5(wt%)からなるブライト、1.2デ
ニール×64Tmカットの酸性染料親和型アクリル原綿
を用いて実施例1と同様な方法で目付300yIイの不
織布−Aを作成した。
次にこの不織布−Aを3枚(A1、A2、A3)積層し
、36番有刺針を用いて深さ107m1打込み本数40
鉢/インチで両面より各1回二ードリングして、目付8
20y1イ、各不織布間の剥離強力がA1一〜問7.3
k91Crf1,.A2−A3間10.4k91cTn
の積層不織布?を得た。
これを下記条件でパツデイングして絞り120℃×2C
@スチーミング(過熱蒸気)を行ない水洗、乾燥しDM
F溶解度が23%の積層不織布−3ACを得た。
硫酸ヒドロキシルアミン 70yIe酢酸ナト
リウム 80〃バッド浴PH4.
9絞り率 羽% 次に、この積層不織布−y?とヒドロキシルアミン処理
なしの積層不織布一詰を150℃の熱風乾燥機に入れ徐
々に昇温し270℃×90分処理した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 pH7以下のヒドロキシルアミン溶液で処理してジ
    メチルホルムアミドに対する溶解度が50%以下とした
    5デニール以下のアクリル繊維からなる不織布を2枚以
    上積層し、目付50g/m^2以上、不織布間の剥離強
    力2〜30kg/cmの多層不織布となした後、150
    ℃以上で耐炎化処理し又は更に炭素化処理した後2枚以
    上に分割するか、150℃以上で耐炎化処理し2枚以上
    に分割した後炭素化処理することを特徴とする改良され
    た耐炎化、炭素化不織布の製造法。
JP53127226A 1978-10-16 1978-10-16 耐炎化、炭素化不織布の製造法 Expired JPS6052207B2 (ja)

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