JPS605183Y2 - 回転防止機構付き継手 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、相互に接離できるソケットとプラグの接続時
に両者の回転運動を防止できるようにした回転防止機構
付き継手に関するものである。

従来の管継手としては、施錠ボールを有するソケットに
、当該ボールに係合する外周溝を形威したプラグを差し
込んで両者を接続するものが知られている。

通常、この種の継手は、ソケットとプラグを接続した際
に、両者が円周方向に沿って相互に回動するようにして
いる。

しかしながら、上記の継手に取付けたパイプ等に圧力計
、バルブ等を設けている場合においては、圧力計等の荷
重によってソケットとプラグ相互が回転するので、圧力
計等はパイプの下方に回動してしまうため、迅速継手の
効用の反面、前記のように圧力計等を設ける場合は不向
きであった。

本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、ソケットと
プラグを接続した際に両者が円周方向に相互に回転する
ようにした継手に対し、簡単な構造を付与することによ
り、両者がみだりに回転しないようにした継手を提供す
ることを目的としている。

以下に本考案を図面に示す実施例に基づいて説明する。

第１図は本考案の使用状態を示す斜視図、第２図は本考
案におけるソケット側の半裁断面図、第３図は第２図の
ソケットと対をなすプラグ側の半裁断面図、第４図は同
上の平面図である。

図中１は、筒状のソケット本体で、ソケット本体１の内
部一端側にプラグ本体８を挿入する挿入部２を形威し、
他端にはホース、パイプ２１等を螺着する螺合部３を設
ける。

更に、ソケット本体１のプラグ挿入側には、複数の嵌入
孔４をソケット本体１の求心方向に向けて適宜配設し、
各嵌入孔４に施錠ボール５をソケット本体１の求遠心方
向に向けて出没自在となるように嵌入すると共に、プラ
グ挿入側の外周面に、操作環６を摺動自在に装着する。

この操作環６は、上記施錠ボール５の脱出を防止する面
と、ボール頭部を押圧する面を有し、かつこの操作環６
はソケット本体１に装着した圧縮ばね７の弾発力により
、ソケット本体１のプラグ挿入開口端側に付勢されてお
り、常時は操作環６の一部が施錠ボール５の頭部に当接
して、該ボール５をソケットの求心方向に向けて押圧し
ている。

８は上記ソケット本体１と接続すべきプラグ本体で、こ
のプラグ本体８の一端側には、螺合部９を設け、この螺
合部９に例えば第１図に示すような種々の液体供給タン
ク２０の送出部２２等を螺着する。

他端側には、前記ソケット本体１に挿入する筒状の挿入
部１０を設け、更にこの挿入部１０の外周面の適宜位置
にソケット本体１の施錠ボール５と係合離脱するテーパ
状の外周溝１１を設ける。

１２は上記外周溝１１の近傍位置に形成したりング嵌合
溝である。

１３は、上記嵌合溝１２に連通し、かつプラグ本体８の
軸心方向に沿って上記した外周溝１１に至る位置まで形
成した切欠溝である。

１４は、割りリング形状のストップリングで、このスト
ップリング１４の一端部または両端部には、略９０°折
曲形威した係止部１５を延設する。

このストップリング１４を嵌合溝１２に着脱自在に装着
し、係止部１５を切欠溝１３に位置させて外周溝１１と
交叉するように装着している。

１６は係止部１５の先端を係合するために外周溝１１の
一部に形成した小溝１６である。

上記のストップリング１４及び係止部１５は、夫々の溝
にや）埋設した状態で装着している。

なお、図中２３はホース２１に取付けた圧力計、２４は
バルブである。

次に、上記実施例に基づいて作用を説明する。

先ず、ソケットとプラグを接続する場合は、ソケット本
体１の操作環６を圧縮ばね７の弾発力に抗して矢印Ａ方
向に後退させて、施錠ボール５の求心方向への押圧を解
除し、次いで第５図のようにプラグ本体８をソケット本
体１内の完全挿入位置迄挿入すると、施錠ボール５がプ
ラグ本体８の外周溝１１に係合し、操作環６から手を離
して操作環６を旧位置に復帰させると、操作環６が施錠
ボール５をソケット本体１の求心方向に押圧し、両者は
確実に接続される。

しかして、プラグ本体８に装着したストップリング１４
の係止部１５を、外周溝１１に交叉する位置に嵌着した
から、ソケットとプラグの接続時に、第７図に示すよう
に、プラグ本体８の外周溝１１に係合した施錠ボール５
，５・・・・・・間の一部に係止部１５が位置すること
になり、この係止部１５が施錠ボール５に係止し、ボー
ル５は円周方向に回転することを阻止されるので、プラ
グ本体８とソケット本体１相互間の回転運動も阻止され
ることになる。

又、上記ストップリング１４をプラグ本体８に着脱自在
に装着したものであるから、ストップリング１４を取外
すと、ソケット本体１とプラグ本体８との相互間の回動
規制が解除されることになるので、通常のソケットとプ
ラグとして利用できる。

以上の実施例から明らかなように本考案の構成は、ソケ
ット本体のプラグ挿入部側の円周位置に複数の施錠ボー
ルを配設し、かつソケット本体の外周面には、上記施錠
ボールをソケット本体の求遠心方向に出没させる操作環
を摺動自在に設け、一方プラグ本体の外周には、上記施
錠ボールと係合する外周溝を設けてソケットとプラグを
接続離脱させる継手において、上記したプラグ本体の外
周には、上記施錠ボールと係合する外周溝を設けてソケ
ットとプラグを接続離脱させる継手において、上記した
プラグ本体の外周に割りリング形状のストップリングを
着脱自在に装着し、このストップリングの一端部又は両
端部をプラグ本体の上記外周溝と交叉する向きに折曲し
て当該折曲部によって上記施錠ボールの係止、部を形成
Ｌ１ソケットとプラグの接続時に当該係止部が施錠ボー
ルの何れかの間に進出するようにしたものであるから、
該ストップリングをプラグ本体に装着するだけで、ソケ
ットとプラグ相互間の円周方向の回転を確実に阻止する
ことができ、ホース、パイプ等に圧力計、バルブ等を設
けた場合、圧力計等がみだりに回転することなく所定位
置に確実に保持でき、圧力計、バルブ等の使用に全く支
障がない。

更に、上記ストップリングはプラグ本体に着脱自在に装
着したものであるから、ストップリングをプラグ本体か
ら取外すことにより、ソケット本体とプラグ本体の回動
規制を解除することも可能となるため、通常の継手とし
ても使用でき、極めて用途範囲の広い継手を提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は使用状
態を示した斜視図、第２図はソケット側の半裁断面図、
第３図は第２図のソケットと対をなすプラグ側の半裁断
面図、第４図は同上の平面図、第５図は接続状態を示す
半裁断面図、第６図はストップリングの一例を示す斜視
図、第７図は第５図のＡ−Ａ線断面図である。 １・・・・・・ソケット本体、２・・・・・・プラグ挿
入部、５・・・・・・施錠ボール、６・・・・・・操作
環、８・・・・・・プラグ本体、１１・・・・・・外周
溝、１４・・・・・・ストップリング、１５・・・・・
・係止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ソケット本体のプラグ挿入部側の円周位置に複数の施錠
   ボールを配設し、かつソケット本体の外周面には上記施
   錠ボールをソケット本体の求遠心方向に出没させる操作
   環を摺動自在に設け、一方プラグ本体の外周には、上記
   施錠ボールと係合する外周溝を設けてソケットとプラグ
   を接続離脱させる継手において、上記したプラグ本体の
   外周に割りリング形状のストップリングを着脱自在に装
   着し、このストップリングの一端部又は両端部をプラグ
   本体の上記外周溝と交叉する向きに折曲して当該折曲部
   によって上記施錠ボールの係止部を形威し、ソケットと
   プラグの接続時に当該係止部が施錠ボールの何れかの間
   に進出するようにしたことを特徴とする回転防止機構付
   き継手。