JPS605103Y2 - ブルド−ザ−用積荷台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はブルドーザ−の排土板に取付けて使用する積荷
台に関するものであって、本来、排土作業や地均し作業
などのみを行うブルドーザ−を、積荷運搬用にも供する
ことができるようにしたものである。

以下この構成を図示の一実施例に基き説明すると、第１
図、第２図において１は角パイプを溶接するなどして枠
組された載置体で、図示の載置体１は、互いに平行とな
るよう側杆２，２と支杆３．３を並列させると共に、こ
れら側枠２，２および支杆３，３と直交状に横杆４，４
’、４″を架設して枠組されており、この際支杆３，３
の後端（第１図、第２図中左側）間には横杆４″が架設
されておらず、その間に間隙部５が形成されている。

さらに側枠２，２と前後の横杆４′、４″からは、上方
に支杆６，６・・・・・・が立設されていて、この支杆
６，６・・・・・・の上端には、当該載置体１の四方を
囲むよう枠杆７，７・・・・・・が架設されており、こ
の際枠杆７，７・・・・・・と側杆２，２および横杆４
．４″の間に網材などが張設されることもある。

また上記載置体１の上面には、横杆４から横杆４′にわ
たって、積荷を載置するための、木板、鋼板等からなる
載置板８が敷設固定されており、この載置板８は、側杆
２，２、支杆３，３および横杆４，４′の間にわたって
張設した網材なとで代えることもできる。

さらに載置体１の下面には、該載置体２を支持する支持
体１３が設けられている。

そして、上記載置体１の下面に、後述するブルドーザ−
Ａの排土板Ｂ後面に押当する後面係当体９，９が路上記
排土板Ｂ後面に沿って突設されているが、図示の後面係
当体９，９は、横杆４の後方寄りにあって支杆３，３の
側面に溶接するなどして下突された鉄片等からなってい
る。

また同様にして載置体１の下面からは、上記後面係当体
９，９と前後方向に所定間隔を存して、ブルドーザ−Ａ
の排土板Ｂ前面に押当する前面係当体１０，１０が突設
されているが、図示の前面係当体１０，１０は、横杆４
′の前方寄りにあって、支杆３，３の下面から稍斜前方
に下突された角パイプからなっていて、その下端は、支
杆３゜３の前方寄りの下面から斜後方に下突された支持
杆１１，１１の下端と交差状に連結固定され、載置体１
の下面に逆三角形状をなす構造物を形成し、当該支持杆
１１，１１の先端には排土板Ｂの傾傾した前面に支承押
当する支承部１１’、１１′が形成されているが、回部
１１’、１１’は前面係当体１０，１０とは全く別個に
設けた部材の先端に形成するようにしてもよい。

さらに載置体１の両側からは、上記排土板Ｂの左右側面
に押当する側面係当体１２，１２が下突されており、図
示の場合、同側面係当体１２，１２は、夫々側杆２，２
の側面に溶接するなどして下突された鉄片からなってい
る。

そしてこれら後面係当体９，９、前面係当体１０．１０
、支持杆１１，１１、支承部１１’、１１′および側面
係当体１２，１２とにより、前記支持体１３が構成され
ている。

そこでこのような構成からなる積荷台を使用するには、
第３図で示すようにブルドーザ−Ａの排土板Ｂ上縁に載
置体１の下面、即ち図示の場合は該排土板Ｂの上縁長手
方向に添えて横杆４′を載置するのであるが、この際同
排土板Ｂの後面と前面には夫々後面係当体９，９と前面
係当体１０゜１０を押当または近接させて、これら両係
当体９．９と１０，１０により排土板Ｂを前後方向にわ
たって挾持すると共に、排土板Ｂの傾斜した前面下方に
支承部１１’、１１’を押当支持させる。

さらに上記排土板Ｂの両側面には夫々側面係当体１２，
１２を押当または近接させ、該両側面係当体１２，１２
により、排土板Ｂを左右方向にわたって挟持させるので
ある。

なお、この際、ブルドーザ−Ａの前面には排土板Ｂを上
下動させるための油圧シリンダーＣＣが突出しているが
、この油圧シリンダーＣ９Ｃは載置体１の後部中央に形
成された間隙部５に位置せしめられることとなる。

かくて、載置体１は排土板Ｂに対して前面係当体１０，
１０と後面係当体９９により前後方向への移動が阻止さ
れると共に、支承部１１’、１１′を同排土板Ｂの傾斜
前面下方へ押当させることにより横杆４′を中心として
第３図中時針方向へ落動するのも阻止され、さらに排土
板Ｂの両側面に押当する側面係当体１２，１２により幅
方向への移動も阻止されるのであり、従って載置体１は
排土板Ｂに対して着脱自在な装架状態となる。

よってこの状態で載置体１の上面に積荷り、Ｄ・・・・
・・などを積載してブルドーザ−Ａを運転することによ
り、該積荷り、Ｄ・・・・・・を搬送することができる
のである。

以上説明した通り本考案は、載置体１と該載置体１下面
に設けられた支持体１３とを備え、上記載置体１はブル
ドーザ−の排土板Ｂの上面に載置されると共に積載物が
積載される積載板８を有し、かつ上記支持体１３は路上
記排土板Ｂの前面に沿って上記載置体１の下面に突設さ
れた前面係当体１０と、該前面係当体１０の下端と上記
載置体１の前部下面とに架設され上記前面係当体１０と
上記載置体１とにより逆三角形状をなす支持杆１１と、
上記排土板Ｂの前面下部に当接すると共に上記前面係当
体１０または上記支持杆１１に突設された支承部１１′
と、上記前面係当体１０との間に上記排土板Ｂを前後に
挾持するように路上記排土板Ｂの後面に沿って上記載置
体１の下面に突設された後面係当体９とからなるもので
あるから、これによれば、前面係当体１０，１０と後面
係当体９，９との間に排土板Ｂの上部を嵌めこんで支承
部１１’、１１’を排土板Ｂの下部に当接させることに
よりブルドーザ−Ａへ簡易に載置体１が装着できるので
あり、この装着態様においてブルドーザ−Ａを運搬に活
用できるのはもちろん、載置体１の下面において上記両
係当体９，９および１０．１０が排土板Ｂの上部を前後
方向に挾持し、支持部１１’、１１’を支持基点とする
逆三角形状構造物が載置体１の下面を前後方向にわたっ
て大きなスパンで支持するから、載置体支持状態が安定
するとともに片持ち支持のときに起こりがちな変形や構
造破壊にも対処でき、しかも構造上の強度が大きいので
載置体１を前後方向に大きくしてその載置面の大型化も
はかれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の一実施例を示す斜上方からの斜視
図、第２図は同斜下方からの斜視図、第３図は同装置の
取付装架状態を示す一部縦断側面図である。 −１・・・・・・載置体、８・・・・・・載
置板、９・・・・・・後面係当体、１０・・・・・・前
面係当体、１１・・・・・・支持杆、１１’、１１’・
・・・・・支承部、１２・・・・・・側面係当体、Ａ・
・・・・・ブルドーザ−１ Ｂ・・・・・・排土板、Ｄ・・・・・・積荷。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 載置体と該載置体下面に設けられた支持体とを備え、上
   記載置体はブルドーザ−の排土板の上面に載置されると
   共に積載物が積載される載置板を有し、かつ上記支持体
   は路上記排土板の前面に沿って上記載置体の下面に突設
   された前面係当体と、該前面係当体の下端と上記載置体
   の前部下面とに架設され上記前面係当体と上記載置体と
   により逆三角形状をなす支持杆と、上記排土板の前面下
   部に当接すると共に上記前面係当体または上記支持杆に
   突設された支承部と、上記前面係当体との間に上記排土
   板を前後に挾持するように路上記排土板の後面に沿って
   上記載置体の下面に突設された後面係当体とからなるこ
   とを特徴とするブルドーザ−用積荷台。