JPS6050933B2 - 浚渫船のスパツド緩衝装置 - Google Patents
浚渫船のスパツド緩衝装置Info
- Publication number
- JPS6050933B2 JPS6050933B2 JP15626080A JP15626080A JPS6050933B2 JP S6050933 B2 JPS6050933 B2 JP S6050933B2 JP 15626080 A JP15626080 A JP 15626080A JP 15626080 A JP15626080 A JP 15626080A JP S6050933 B2 JPS6050933 B2 JP S6050933B2
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- JP
- Japan
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- spud
- keeper
- hull
- subad
- dredger
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、浚渫船を係留するスパツドが切損しないよう
にした、浚渫船のスパツド緩衝装置に関するものである
。
にした、浚渫船のスパツド緩衝装置に関するものである
。
浚渫船が浚渫作業を行なう場合には、河底または海底に
垂直に打ち込まれた棒状のスパツドに係留される。
垂直に打ち込まれた棒状のスパツドに係留される。
すなわち、第1図において浚渫船の船体1の前部には、
ラダー3、カッター4があつて浚渫作業ができるように
なつており、船体1の後部には上部スパツドキーパー5
、下部スパツドキーパー6が垂直に並ぶように取り付け
てあつて、河底または海底に垂直に打ち込んだスパツド
2を挿通し、船体1を係留するようになつている。
ラダー3、カッター4があつて浚渫作業ができるように
なつており、船体1の後部には上部スパツドキーパー5
、下部スパツドキーパー6が垂直に並ぶように取り付け
てあつて、河底または海底に垂直に打ち込んだスパツド
2を挿通し、船体1を係留するようになつている。
浚渫作業は、潮流や風、あるいは掘削反力等をスパツド
2で受けながら、スパツド2を回転中心として左右に3
00位ずつ旋回して行なわれる。
2で受けながら、スパツド2を回転中心として左右に3
00位ずつ旋回して行なわれる。
そして波浪は浚渫方向に関係なくその時によつてあらゆ
る方向から浚渫船に作用することになる。従来、河川や
港湾内のように比較的穏やかな環境で作業をしていた浚
渫船も、近年は外洋に面した新港湾の造成作業等の過酷
な波浪条件下で作業をする機会が多くなり、従来使用さ
れている一方向のみに緩衝機能を有するスパツドキーパ
ーでは、スパツド2が切損することが多くなつた。本発
明は、大きな波浪外力による船体動揺に起因するスパツ
ド切損事故を防止できるようにしたもので、浚渫船の上
下に設けられる2つのスパツドキーパーを、一方は船体
の前後方向に移動可能に船体に取り付け、他方は船体の
横方向に移動可能に船体に取り付け、前記各スパツドキ
ーパーと船体との間にスパツドキーパーの移動方向に作
動する緩衝器を設けたことを特徴とする浚渫船のスパツ
ド緩衝装置を要旨とするものである。J 次に本発明の
一実施例を第2図〜第4図について説明する。
る方向から浚渫船に作用することになる。従来、河川や
港湾内のように比較的穏やかな環境で作業をしていた浚
渫船も、近年は外洋に面した新港湾の造成作業等の過酷
な波浪条件下で作業をする機会が多くなり、従来使用さ
れている一方向のみに緩衝機能を有するスパツドキーパ
ーでは、スパツド2が切損することが多くなつた。本発
明は、大きな波浪外力による船体動揺に起因するスパツ
ド切損事故を防止できるようにしたもので、浚渫船の上
下に設けられる2つのスパツドキーパーを、一方は船体
の前後方向に移動可能に船体に取り付け、他方は船体の
横方向に移動可能に船体に取り付け、前記各スパツドキ
ーパーと船体との間にスパツドキーパーの移動方向に作
動する緩衝器を設けたことを特徴とする浚渫船のスパツ
ド緩衝装置を要旨とするものである。J 次に本発明の
一実施例を第2図〜第4図について説明する。
船体1の前部には、ラダー3、カッター4が取り付けら
れており、船体1の後部には、横方向に間隔をおいて上
部スバッドキーパー5,5が取り付けられており、上部
スバッドキーパー5,5の下方には、第3図に示すよう
に下部スバッドキーパー6,6が取り付けられる。
れており、船体1の後部には、横方向に間隔をおいて上
部スバッドキーパー5,5が取り付けられており、上部
スバッドキーパー5,5の下方には、第3図に示すよう
に下部スバッドキーパー6,6が取り付けられる。
上下に設けられた上部スバッドキーパー5、下部スバッ
ドキーパー6は2個1組となつて1本のスパツド2が挿
通され、第2図で明らかなように、船体1に対して2本
のスパツド2が使用される。
ドキーパー6は2個1組となつて1本のスパツド2が挿
通され、第2図で明らかなように、船体1に対して2本
のスパツド2が使用される。
峻渫作業を行なう場合には、2本のスパツド2,2を交
互に水底に固定しながら船体1を前進させて行なう。ス
パツド2と上部スバッドキーパー5および下部スバッド
キーパー6との間には、第3図に示すように隙間がある
ので、船体1はスパツド2に拘束されずに、上下方向に
は自由に変位することができるようになつている。第3
図に示すように上部スバッドキーパー5の縦断面形状は
L字形をしていて、その上端部が横方向に水平に設けた
ピン7によつて船体1に枢着されている。
互に水底に固定しながら船体1を前進させて行なう。ス
パツド2と上部スバッドキーパー5および下部スバッド
キーパー6との間には、第3図に示すように隙間がある
ので、船体1はスパツド2に拘束されずに、上下方向に
は自由に変位することができるようになつている。第3
図に示すように上部スバッドキーパー5の縦断面形状は
L字形をしていて、その上端部が横方向に水平に設けた
ピン7によつて船体1に枢着されている。
従つて上部スバッドキーパー5はピン7を中心として回
動し、スパツド2を挿通している部分は、矢印で示すよ
うに船体1に対して前後方向に移動できるようになつて
いる。上部スバッドキーパー5の屈折部と船体1との間
には、緩衝器として油圧シリンダー9が前後方向に取り
付けられている。油圧シリンダー9の外筒は船体1に枢
着されており、ピストンロッド先端が上部スバッドキー
パー5に枢着されていて、油圧シリンダー9の設定圧力
は、スバツド2の切損荷重時において上部スバッドキー
パー5が受ける反力よりも、わずかに小さなりでリリー
フするようにされ.ている。縦波成分により船体1が縦
方向に動揺して油圧シリンダー9の設定圧力以上の力が
上部スバッドキーパー5に作用すると、上部スバッドキ
ーパー5は前後方向に移動して、スパツド2の切損を防
止する。油圧シリンダー9は、ピストンロ.ツド側とシ
リンダーヘッド側とでは、ピストンロッドの断面積分だ
け受圧面積が異なるので、前後方向に等しい力で作動す
るように、ピストン両側の設定圧力を変えておくように
する。下部スバッドキーパー6は、第4図に示すよう・
に垂直のピン8により船体1に枢着されており、船体1
の後部に穿設されている横方向に長い案内孔11から船
体1の後方に突出している。
動し、スパツド2を挿通している部分は、矢印で示すよ
うに船体1に対して前後方向に移動できるようになつて
いる。上部スバッドキーパー5の屈折部と船体1との間
には、緩衝器として油圧シリンダー9が前後方向に取り
付けられている。油圧シリンダー9の外筒は船体1に枢
着されており、ピストンロッド先端が上部スバッドキー
パー5に枢着されていて、油圧シリンダー9の設定圧力
は、スバツド2の切損荷重時において上部スバッドキー
パー5が受ける反力よりも、わずかに小さなりでリリー
フするようにされ.ている。縦波成分により船体1が縦
方向に動揺して油圧シリンダー9の設定圧力以上の力が
上部スバッドキーパー5に作用すると、上部スバッドキ
ーパー5は前後方向に移動して、スパツド2の切損を防
止する。油圧シリンダー9は、ピストンロ.ツド側とシ
リンダーヘッド側とでは、ピストンロッドの断面積分だ
け受圧面積が異なるので、前後方向に等しい力で作動す
るように、ピストン両側の設定圧力を変えておくように
する。下部スバッドキーパー6は、第4図に示すよう・
に垂直のピン8により船体1に枢着されており、船体1
の後部に穿設されている横方向に長い案内孔11から船
体1の後方に突出している。
下部スバッドキーパー6の両側と船体1との間には、油
圧シリンダー10,10が横方向に水平に取り付けられ
ている。油圧シリンダー10,10の設定圧力も、スパ
ツド2の切損荷重時に下部スバッドキーパー6が受ける
反力よりもわずかに小さなりでリリーフされるようにな
つている。従つて横波成分により船体1が横揺れして下
部スバッドキーパー6に油圧シリンダー10の設定圧力
以上の横方向の力が作用すると、下部スバッドキーパー
6はピン8を中心として横方向に回動し、スパツドJ2
の切損を防ぐことになる。油圧シリンダー10の設定圧
力を、ピストンロッド側とシリンダヘッド側とで変化さ
せ、左右何れの方向にも等しい力でリリーフするように
しておけば、下部スバッドキーパー6の片側に1個の油
圧シリンダー10を設けるだけでよい。第5図は上部ス
バッドキーパーの他の実施例を示すもので、船体1にガ
イドバー12,12を前後方向に固定し、上部スバッド
キーパー5″がガイドバー12,12に沿つて前後方向
に移動できるようにすると共に、上部スバッドキーパー
5″と船体1との間に、前後方向に向けた油圧シリンダ
−9″を取り付けたものである。
圧シリンダー10,10が横方向に水平に取り付けられ
ている。油圧シリンダー10,10の設定圧力も、スパ
ツド2の切損荷重時に下部スバッドキーパー6が受ける
反力よりもわずかに小さなりでリリーフされるようにな
つている。従つて横波成分により船体1が横揺れして下
部スバッドキーパー6に油圧シリンダー10の設定圧力
以上の横方向の力が作用すると、下部スバッドキーパー
6はピン8を中心として横方向に回動し、スパツドJ2
の切損を防ぐことになる。油圧シリンダー10の設定圧
力を、ピストンロッド側とシリンダヘッド側とで変化さ
せ、左右何れの方向にも等しい力でリリーフするように
しておけば、下部スバッドキーパー6の片側に1個の油
圧シリンダー10を設けるだけでよい。第5図は上部ス
バッドキーパーの他の実施例を示すもので、船体1にガ
イドバー12,12を前後方向に固定し、上部スバッド
キーパー5″がガイドバー12,12に沿つて前後方向
に移動できるようにすると共に、上部スバッドキーパー
5″と船体1との間に、前後方向に向けた油圧シリンダ
−9″を取り付けたものである。
第6図は下部スバッドキーパーの他の実施例を示すもの
で、船体1にガイドバー12″,12″を横方向に固定
し、下部スバッドキーパー6″がガイドバー12″,1
2″に沿つて横方向に移動できるようにすると共に、下
部スバッドキーパー6″と船体1との間に、横方向に水
平に位置する油圧シリンダー1『,1『を取り付けたも
のである。
で、船体1にガイドバー12″,12″を横方向に固定
し、下部スバッドキーパー6″がガイドバー12″,1
2″に沿つて横方向に移動できるようにすると共に、下
部スバッドキーパー6″と船体1との間に、横方向に水
平に位置する油圧シリンダー1『,1『を取り付けたも
のである。
第5図、第6図において、油圧シリンダー9″,1『の
設定圧力は、スパツド2の切損荷重よりもわずかに小さ
なりでリリーフするようにされている。
設定圧力は、スパツド2の切損荷重よりもわずかに小さ
なりでリリーフするようにされている。
上述した実施例においては、上部スバッドキーパー5″
,5″が前後に移動し、下部スバッドキーパー6,6″
が横方向に移動するようになつているが、これとは反対
に上部スバッドキーパーが横方向に移動し、下部スバッ
ドキーパーが前後方向に移動するようにしてもよい。
,5″が前後に移動し、下部スバッドキーパー6,6″
が横方向に移動するようになつているが、これとは反対
に上部スバッドキーパーが横方向に移動し、下部スバッ
ドキーパーが前後方向に移動するようにしてもよい。
また緩衝器としては、油圧シリンダーに代えてスプリン
グを使用してもよい。本発明は、スパツドを保持するス
バッドキーパーが船体の前後方向と横方向とに移動可能
であるため、縦波、横波、斜波等、船体に対してあらゆ
る方向から作用する波良による動揺に起因するスバツド
の切損を防止することができる。
グを使用してもよい。本発明は、スパツドを保持するス
バッドキーパーが船体の前後方向と横方向とに移動可能
であるため、縦波、横波、斜波等、船体に対してあらゆ
る方向から作用する波良による動揺に起因するスバツド
の切損を防止することができる。
また上下に設けられた2つのスバッドキーパーの一方は
前後方向に、他方は横方向にそれぞれ独立して移動して
緩衝作用を行なうようにしたので単純な構成部材て強固
に作ることができ、外洋の大きな波浪にも対応できるよ
うに大きな移動距離を確保てきる効果がある。
前後方向に、他方は横方向にそれぞれ独立して移動して
緩衝作用を行なうようにしたので単純な構成部材て強固
に作ることができ、外洋の大きな波浪にも対応できるよ
うに大きな移動距離を確保てきる効果がある。
第1図は峻渫船の側面図、第2図は本発明を施した俊渫
船の平面図、第3図は本発明の一実施例の縦断側面図、
第4図は、第3図の■−■線断面図、第5図、第6図は
本発明の他の実施例の横断面図てある。 1・・・・・・船体、5,5″・・・・上部スバッドキ
ーパー6,6″・・・・下部スバッドキーパー、9,9
″,10,1『 ・・油圧シリンダー。
船の平面図、第3図は本発明の一実施例の縦断側面図、
第4図は、第3図の■−■線断面図、第5図、第6図は
本発明の他の実施例の横断面図てある。 1・・・・・・船体、5,5″・・・・上部スバッドキ
ーパー6,6″・・・・下部スバッドキーパー、9,9
″,10,1『 ・・油圧シリンダー。
Claims (1)
- 1 浚渫船の上下に設けられる2つのスパツドキーパー
を、一方は船体の前後方向に移動可能に船体に取り付け
、他方は船体の横方向に移動可能に船体に取り付け、前
記各スパツドキーパーと船体との間にスパツドキーパー
の移動方向に作動する緩衝器を設けたことを特徴とする
浚渫船のスパツド緩衝装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15626080A JPS6050933B2 (ja) | 1980-11-06 | 1980-11-06 | 浚渫船のスパツド緩衝装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15626080A JPS6050933B2 (ja) | 1980-11-06 | 1980-11-06 | 浚渫船のスパツド緩衝装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5780983A JPS5780983A (en) | 1982-05-20 |
JPS6050933B2 true JPS6050933B2 (ja) | 1985-11-11 |
Family
ID=15623903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15626080A Expired JPS6050933B2 (ja) | 1980-11-06 | 1980-11-06 | 浚渫船のスパツド緩衝装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6050933B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BE1021821B1 (nl) * | 2014-04-01 | 2016-01-20 | Jan De Nul, Naamloze Vennootschap | Vaartuig met een ankerpaal en werkwijze voor het beperken van krachten die door een romp van een vaartuig op een ankerpaal worden uitgeoefend |
-
1980
- 1980-11-06 JP JP15626080A patent/JPS6050933B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5780983A (en) | 1982-05-20 |
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