JPS6049939A - 透明ブロ−成形容器及びその製法 - Google Patents

透明ブロ−成形容器及びその製法

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JPS6049939A
JPS6049939A JP58157763A JP15776383A JPS6049939A JP S6049939 A JPS6049939 A JP S6049939A JP 58157763 A JP58157763 A JP 58157763A JP 15776383 A JP15776383 A JP 15776383A JP S6049939 A JPS6049939 A JP S6049939A
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JP
Japan
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polyolefin
less
blow
resin
gas barrier
Prior art date
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Pending
Application number
JP58157763A
Other languages
English (en)
Inventor
矢崎 仁一
弘三郎 坂野
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Publication date
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、透明ブロー成形容器及びその製法に関するも
ので、より詳細には、底面光沢、耐汚染性、透明性に優
れたガスバリヤ−性の積層プラスチック容器及びその製
法に関する。特に、本発明は、容器壁が実質上未延伸で
ありながら、上記緒特性に優れたガスバリヤ−性中空成
形容器及びその製法に関する。
熱可塑性樹脂から形成された中空成形容器は、軽量性及
び耐衝撃性の見地から各種液体の艷填容器として広く用
いられている。この中空成形容器の製造に際しては、溶
融樹脂をサーキュラ・ダイを通してパリソンとして押出
し、押出されたパリソンを冷却された割型で挟み、閉じ
たパリソン内に流体を吹込み所定の容器形状に成形する
このようなプラスチック中空成形容器を、多層の積層構
成とするととも周知であり、この場合、容器の内外表面
層としては、衛生的特性、耐温性等の見地からポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂が使用さ
れ、また、容器のガスバリヤ−性の見地から、これら両
表面層でエチレン−ビニルアルコール共重合体のごとき
酸素バリヤー性樹脂全サンドイッチさせる積層構成が採
用されている。
中空成形用のポリオレフィン樹脂には、通常の成形とは
異なったグレードのものが一般に使用されている。即ち
、中空成形に際しては、溶融パリソンが自重により垂れ
下る現象(ドローダウンと呼ばれる〕や溶融パリノン自
体に波立を生じたり或いはサメ肌を生じる。現象(サー
ジング或いはメルトフラクチュア)を生じ易く、これを
防止づ−るために、メルト・インデックスCM、I)が
2.0g/10分以下で、hfw/Knで定義される分
子量分布が広い範囲、即ち4〜7の範囲にある樹脂が使
用されている。この樹脂は、上記ドローダウンやサージ
ングの防止には有効であるとしても、形成される器壁は
表面光沢が乏しく、また透明性に欠けており、更にビン
詰製品とした場合、ビンを通しての内容物の外観が実物
よりも劣ったものとなったり、表面が極めて汚れやすく
、商品価値に乏しいものとなるという欠点がある。
ポリオレフィン樹脂、特にポリプロピレン樹脂の透明性
が、延伸成形操作で向上することは公知であり、これを
所謂延伸ブロー成形操作として、容器の製造に適用する
ことも既に行われているが、このような延伸成形操作で
は延伸による分子配向に伴なって、樹脂層の剛性も向上
するので、柔軟性や弾力性の要求されるスクイズ・アウ
ト壓ボトル、チューブ容器等には、これを適用すること
はできない。
従って、本発明の目的は、表面光沢、透明性、耐汚染性
等に優れた積ノψ構造の溶融ブロー成形容器及びその製
造法を提供するにある。
本発明の他の目的は、容器を構成するポリオレフィン樹
脂層が実質上未延伸でありながら、表面光沢や透明性に
顕著に優れたブロー成形容器及びその製造法を提供する
にある。
本発明の更に他の目的は、スクイズアウトボトルや、押
出チューブとしての用途に有用なガスバリヤ−性ブロー
成形容器及びその製造法を提供するにある。
本発明によれば、ポリオレフィンの内外両層と該内外両
層間にサンドイッチされたガスバリヤ−性樹脂中間層と
を有する共押出パリソンのブロー成形で形成された容器
であって、該ポリオレンインはメルトインデックスCA
STAf D−1238)が2.0p710分以下で、
重量平均分子量と数平均分子量との比(Mw/Mn’)
が6.5以下のポリオレフィンから成り、該ガスバリヤ
ー性樹脂層は同じ厚みで比較してポリオレフィンよりも
小さい@度(ヘイズ)を有し、ポリオレフィン表面は0
.7μ以下の粗度を有することを特徴とする透明ブロー
成形容器が提供される。
本発明によれば更に、ポリオレフィンを内外両層として
、ガスバリヤ−性樹脂を前記両層でサンドインチされた
中間層として、多層ダイを通してパリソンの形に共押出
し、形成されるパリソンをブロー成形することから成る
中空成形容器の製造法において、 該ポリオレフィンとしてメルトインデックスが2.0g
/10分以下で凧/Alnが6.5以下のポリオレフィ
ン及び該ガスバリヤー性樹脂として同じ厚みで比較して
ポリオレフィンよりも小さい偏度(ヘイズ〕を有する樹
脂を用い、且つ少なくとも出口近傍の表面のJ−擦係数
が0.15よりも小さいダイスを通して共押出を行うこ
とを特徴とする透明中空成形容器の製造法が提供される
本発明を添付図面を参照しつつ、以下に詳細に説明する
本発明の中空成形容器の一例を示す第1図において、こ
の容器1は、胴部2、胴部2の下端に連なり、しかもパ
リソンのピンチオフにより形成された底部3、胴部2の
上端に肩部4を介して連なる口頚部5から成っており、
この口頭部5には蓋体(図示せず)と密封係合される口
部6及び口部6の下方のねじ、ビード、フランジ或いは
段層等から成る蓋取付部7が設けられている。
この中空成形容器の壁部断面を拡大して示す第2図にお
いて、この器壁はポリオレフィンから成゛る外表面層1
0及び内表面層11と、これら両層の間にザンドイツチ
されたガスバリヤ−性樹脂中間層12とから構成されて
おり、これら両相脂層が互いに接着性に乏しい場合には
、各層間に接着剤樹脂層16α、15bk介在させるこ
とができる。
本発明の中空成形容器における重要な%徴の一つは、ポ
リオレフィンとして、メルトインデックスが2.0.@
/10分以下で、しかも重量平均分子量と数平均分子量
との比(Mw/Kn)が6.5以下、特に6.0以下の
ポリオレフィンを使用する点にある。
既に指摘した通り、中空成形グレードのポリオレフィン
樹脂としては、M1n7AにLの比(分子量分布)が4
以上のものが一般に使用されているが、この種のポリオ
レフィン樹脂を使用する理由は、分子量分布が狭くなる
と、溶融張力が低下し、ドローダウンやサージングが生
じること、及び分子量分布が狭くなると、パリソン押出
時の剪断条件下で溶融粘度の異状な上昇があってメルト
フラクチュアを生じることから、外観的に満足すべき中
空成形品は分子量分布の広いポリオレフィン樹脂からし
か得られないためである。
本発明は、語シムの比が6.5以下、特に6.0以下の
分子量分布の狭いポリオレフィン樹脂でりっでも、以下
に詳述する特定の条件下にバリンンの溶融押出を行うと
きには、前述したドローダウン、サージング及びメルト
フラクチュア等の欠点表しに中空成形容器の製造が可1
j目となること;このMwi今nの比が6.5以下、特
に6,0以下のポリオレフィン樹脂を用いることにより
、中空成形容器の表面光沢、耐汚染性、透明性等を顕著
に改善し得ること:及びこの特定のポリオレフィン樹脂
の内外両表面層間に、該ポリオレフィンと同じ厚みで比
較してこれよりも小さい0度(ヘイズ)を有するガスバ
リヤ−性樹脂を介在させると透明性の一層の向上がもた
らされることの新規知見に基づくものである。
本発明において、ポリオレフィンとして、前述した特性
を有するポリプロピレンやリニア低密度ポリエチレンを
用いることができる。
本発明に用いるポリプロピレンは、プロピレンの単独重
合体であってもよく、またプロピレンとエチレン或いは
他のα−オレフィン、例えハフテン−1、ペンテン−1
、ヘキセン−1等との共重合体であってもよく、更にこ
れらの2種以上のブレンド物であってもよい。これらの
単独重合体或いは共重合体は、X−TM回折学的に言っ
て結晶性であるべきであり、また重合体全体当りのプロ
ピレン単位の@M量は85モル%以上、特に9oモル%
以上であるべきである。
本発明に用いるポリプロピレンは、Mw/Ivln−の
比で定義される分子量分布が6.5以下、特に3・0以
下であることが表面光沢、耐汚染性、透明性の点で重要
であることを指摘したが、この分子全分布ハ、ケルパー
ジニージョンクロマトグラフ法(、測定装置、ウォータ
ースアンシエイッ社製MODEL 150C−LC/G
PC,カラム ショーデックス80M)を用いて分子量
分布曲線をめ、ポリスチレンをスタンダードトシてユニ
バーサルキャリブレーション法により、重量平均分子量
と数平均分子量を算出することによりめ得る。
このポリプロピレンは更に、2.0g/10分以下、特
に1.8乃至0.5g/10分のA1.1.Cメルトイ
ンデックス)を有するべきであり、この範囲より大きい
m、r、(i[するものはドローダウンが犬きく中空成
形が一般に不可能となる。また、M、1.が上記範囲よ
りも小さいと、流動性が悪くなり、押出時の負荷が大き
くなるので好ましくない。
本発明に用いる上記特性のポリプロピレンは、一般に繊
維形成用グレードのポリプロピレンの中から選択するこ
とができる。
ポリオレフィン樹脂の他の例として、上述した特性を有
するリニア低密度ポリエチレンを用いる。
このリニア低密度ポリエチレンは、普通に使用される高
圧法低密度ポリエチレンや低圧法高密度ポリエチレンに
は認められない幾つかの特徴を有している。
即ち、高圧法低密度ポリエチレンは長鎖分岐を府する分
子セタ造で、エチレンの単一重合体であるのに対して、
リニア低密度ポリエチレンは実質上直鎖状の分子構造を
有し、しかる後エチレンと炭素数4乃至8のα−オレフ
ィンとの共重合体から成る。一方低圧法高@度ポリエチ
レンは田度(25℃)が0.940乃至0.9659 
/crn3の範囲にあり、その分子構造は短かい分岐鎖
も殆んど有していないのに対して、リニア低密度ポリエ
チレンは、密度が0.915乃至0.935 g/の3
の範囲におり、前述したα−オレフィンに由来する惣領
分岐鎖を有する点で相違している。
このリニア低密度ポリエチレンにおける共単量体として
は、ブテン−1、ペンテン−1,4−メチルペンテン−
1、ヘキセン−1,2−メチル−ブテン−1、オクテン
−1等の炭素数4乃至8のα−オレフィンを挙げること
ができ、これらのα−オレフィンは全体当り1乃至20
重量%、特に6乃至15重景%の量で重合体鎖中に組込
捷れている。
また、このリニア低密度ポリエチレンは分子量分布が狭
く、語シロの値が上述した範囲内にあるものを入手する
ことが容易である。このリニア低密度ポリエチレンもド
ローダウン性防止の点で、やはり3.i/10分以下の
M、1.含有するべきである。
不発明に用いるポリオレフィン樹脂は、その主体となる
樹脂が前述したポリプロピレン及び/又はリニア低密度
ポリエチレンである範囲内で、他の樹脂、例えは他のオ
レフィン樹脂等を含有していても伺等差支えない。
本発明において、ガスバリヤ−性樹脂としては、同じ厚
みで比較してポリオレフィンのそれよりも小さい負度(
ヘイズ)(!−有するガスバリヤ−性樹脂を用いる。こ
のようなガスバリヤ−性樹脂としては、一般に酸素透過
係数(Po2)が5.5 X 10−”C1−・cm/
ls” ・s e c ・cmHy以下、特に4.5 
X 10−12に・am/cm2・sec・cmHy以
下で、しかも上述した透明性を有するものが好適に使用
され、特にエチレン含有量が20乃至50モル%で且つ
未ケン化ビニルエステル残基の含有量が5モル%以下の
エチレンビニルアルコール共重合体や、炭素数100個
尚9のアミド基の数が3乃至30個、特に4乃至25個
の範囲で含有さ41.るホモポリアミド、コポリアミド
またはそのブレンド物が好適に使用される。勿論、上述
したエチレン−ビニルアルコール共重合体とポリアミド
とはブレンド物の形で使用することもできるし、このも
のの本質を損わない範囲内、例えば20重量%以下の範
囲内で、他の熱可塑性樹脂、例えばポリオレフィンやポ
リオレフィンとの間の接着性を付与する樹脂等全ブレン
ドとして用いることもできる。
本発明において、前述した特定のポリオレフィンを用い
ることにより、器壁が実質上延伸されていない場合にも
、器壁の透明性が顕著に向上することは既に前述した通
りであるが、このポリオレフィン内外表面層の間に前述
したガスバリヤ−性樹脂層を介在させることにより、更
に透明性を向上させることができる。例えは、M’w/
M71が5、M、1.が1.7.!li’/10分のポ
リプロピレンから形成さ2する厚さ1 wの器壁のヘイ
ズは49.5%であるのに対して、このポリプロピレン
層を厚さ0.5龍の内外両層として、この間に厚さ12
μのエチレン−ビニルアルコール共重合体を介在させる
と、ヘイズは66.0%に低下という意外な事実が見出
されたのである。
この理由は、未だ解明されるに至っていないが、本発明
者等は、前述したガスバリヤ−性樹脂中間層を設けるこ
とで、散乱光の一部が透過光に変更されるためと推定し
ている。
同、ガスバリヤ−性樹脂としては、用いるポリオレフィ
ン層との屈折率の差の絶対値が0.1以下であることが
好丑しく、最も好適には、ポリオレフィンの屈折率より
小さい屈折率を有するガスバリヤー性樹脂の使用が望ま
しい。因みに、−例として、各種樹脂の屈折率の値を示
すと下記第4表の通りである。
第 A 表 低密度ポリエチレン 1.51 高密度ポリエチレン 1.54 エチレンビニルアルコール 1.47 共重合体 ナイロン 1.56 塩化ビニール 1,52 ポリプロピレン 1.49〜1.65 〃(Mw/Mn=2.5 ) 1.56ICMw/Mn
=6) 1.50 リニヤ−低密度ポリエチレン 1.56ポリエステル 
1.66 畳I AS’l’M−D542により測定した。
ガスバリヤ−性樹脂をポリオレフィン層との間に接着性
がない場合には、両樹脂層の間に、酸変性オレフィン樹
脂、例えは無水マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸
、無水イタコン酸等のエチレン系不飽和カルボン酸乃至
はその無水物でグラフト変性されたポリエチレン、ポリ
プロピレン等の接着剤層を介在させることが好ましい。
この接着剤層を介在させる代りに、上述した樹脂をガス
バリヤ一層やポリオレフィン層の少なくとも一方に含有
させることもできる。
ポリオレフィンPr (,4)とガスバリヤ−性樹脂層
(B)とのJ9jみの比率は、耐湿性、耐酸素透過性、
スクイズ容器としての機械的性質を考慮して適宜決定し
得るが、一般に A:B=3:1乃至50:1 特に 5:1乃至60:1 の比率にあるのがよく、また最終容器として、器壁の厚
みが0.1乃至2.0能、特に0.2乃至1.2+am
の範囲となるように定めるのがよい。
両者の積層構成は、前述した三づ或いは五層のものに限
定されず、それよりも多い多層構造としてもよいことは
勿論である。
本発明によれば、ポリオレフィンを内外両層、ガスバリ
ヤ−性樹脂を中間層とし、必要あれば接着性樹脂をこれ
ら両層間に介在させて多重ダイ全通してパリソンの形に
共押出するが、この際順守すべき制限がある。
先ず、このポリオレフィン樹脂から、これを外表面とし
た中空成形用パリソンを製造するに際して、この樹脂を
混線タイプのスクリューを介して溶融混線を行うことが
重要である。分子量分布の広いポリオレフィンでは、パ
リソンの押出が困難であることは既に指摘した通りであ
るが、スムースな表面を備えたパリソンへの押出全可能
にするためには、樹脂流中の溶融ムラを防止する必要が
あり、そのためには樹脂温度の均一化を計る必要がおる
。更に、押出様の可塑化部で生じ易い圧力変動をも抑え
ることも必要となり、例えばこの可塑化部での圧力変動
を、プラス・マイナス1%以下に抑える必要がある。本
発明においては、ポリオレフィン樹脂層の溶1J!押出
を、混練型スクリュー、例えばダルメージ型スクリュー
、ビン打ちスクリューを備えた押出機を用いて行うこと
により、上述した樹脂温度の均−化及び圧力変動の防止
が可能となり、衣面干滑性や透明性等に優れた中空成形
容器の製造が可能と々るものである。混練型スクリュー
以外のスクリュー、例えばメタ−リング型スクリューを
用いた場合には、本発明の中空成形容器の製造は困難で
ある。
上述した混練タイプのスクリューを用いる以外に、少な
くとも出口近傍の表面の摩擦係数が0.15よりも小さ
いダイス全通して、樹脂をパリソンに押出すことも極め
て重要となる。即ち、ダイス出口近傍の摩擦係数を上述
した小さい値とすることにより、ダイス出口近傍におい
て、ダイス壁面と樹脂流との間の剪断万全率さい値にル
(j制し、これによりメルト7ラクチユアやサージング
の発生を有効に解消し得る。
出口近傍の表面の摩擦係数を、上述した低い値に抑制す
るためには、ダイス表面のクロムメッキ仕上げでは不十
分であり(摩擦係数、0.15、〜0.2)、ダイス表
面をポリテトラフルオロエチレンやシリコーン樹脂によ
るコーティングに付することが一般に必要となる。しか
しながら、こわらの低摩擦係数樹脂のコーティングは、
耐久性が概して低く、また硬度も低いことから、ダイス
表面をテフロック加工(日刊工菜新聞社刊「工業材料」
30 13(106〜111)、即ち工業用クロムめっ
きをマトリックス金属とし、ポリテトラフルオロエチレ
ンを充填剤とした複合皮膜を用いた場合に最も良い結果
が得られる。ダイス出口近傍の樹脂通路を全面にわたっ
てテフロツクカロ工面とすることもできるが、一般に1
乃至20myl巾のリング状に間隔をおいて多段にテフ
ロック加工を行ったダイス全相いても満足すべき結果が
得られる。
本発明において、中空成形容器の製造は、ポリオレフィ
ン層のパリソンへの押出を上述した栄件で行う点を除け
ば、それ自体公知の栄件及び手段で行うこと′ができる
。例えば、前述したダイスを通して押出される溶融パリ
ソンを冷却された割型で挟み、割型内のパリソンに流体
を吹込んで所定形状の中空成形容器に成形する。
本発明において、ダイスから押出されたパリソンを直接
割金型でピンチオンしてブロー成形する代りに、押出さ
れたパリソンを冷風との接触や冷却金型との接触によっ
て、パリソンの表面が融点よりも低いが、パリソンの壁
部中心が融点以上の温度に未だある様に冷却し、次いで
このパリソンをブロー成形に付することもできる。この
場合には、形成されるボトル表面にはブローによる膨張
で若干の分子配向が付与されることになる。
本発明による中空成形容器は、表面がh/ムの比が6.
5以下のポリオレフィン樹脂で形成され、ていながら、
前述した成形法を採用することにより、容器外表面の粗
度(JIS−BO601)が0.7μ以下、特に0.6
μ以下に抑制されているという全く新規な特性ヲ有して
いる。例えば、広4石の比が6.5よりも大きい従来の
中空成形用グレードのポリオレフィンを表面層として成
形した中空成形容器では、通常のダイスを用いて押出を
行った場合1.1乃至1.2μの表面粗度、テフロック
加工ダイスを用いた場合1.0乃至1.1μの表面粗度
を夫々示す。またM’u)/Afnの比が6.5以下の
ポリオレフィンを通常のダイスを通して押出した場合に
は、容器の外表面は1,5μ以上の表面粗度を示す。こ
れに対して、本発明によれは、前述した成形手段を採用
することにより、容器外表面の粗度はこれら何れの場合
よりも小さい0.7μ以下に抑制されるのであって、こ
のように表面粗度を小さいレベルに抑制することによっ
て、表面光沢度(JIS−Z−8741、入射角−02
45度)も90%以上に向上させ、且つ容器表面も汚れ
に対して耐性のあるものとすることが可能となるのであ
る。
本発明を次の例で説明する。
実施例1゜ 内外層として、メルトインデックス1.9g/l 0 
min、 @度が0.901 g/cnL”、分子量分
布(Mvy/Kn )が6.0のエチレンプロピレンコ
ポリマー、中間層のバリヤー材としで、エチレン含有量
60モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体、内
外層と中間層の間に、接着層材として、メルトインデッ
クス2−OEl / 10 min 、密度0.91g
/cm”、カルボニル基濃度1ロアミリモル/100g
重合体の変性ポリプロピレンを、直径40期、有効長さ
800n11のスクリューを内蔵したバリヤー性樹脂用
押出機、直径65mm、有効長さ700罷のスクリュー
を内蔵しかつ二つに分岐したメルトチャンネルを有する
アダプターが設けられた接着介在層用押出機、そして直
径65mm、有効長さ70CJmmのビン打ちスクリュ
ーを内蔵しかつ二つに分岐したメルトチャンネル分有す
るアダプターが設けられた内外層であるオレフィン系樹
脂層用押出機及び内外層の樹脂フiM路をリング状に5
段階にテフロック加工(素材にクロムメッキし、PTF
Eを部分的に埋め込んだ鐵合皮膜)した対称5層押出用
ダイスを備えた多層押出機を用いて、溶融パリソンを押
出して、該パリソンを割金型内で胴部平均壁厚400μ
、内容積500翌の円筒ボトルを成形した。
このボトルは、表面の肌荒れはなく、光沢、透明性も良
好であった。その測足結果を表1に示す。
なおこめボトルの各層の厚みは、表面から内面に向かっ
て200μ/4μ/10μ/4μ/200μであった。
比較例1゜ 内外層材として、メルトインデックスD、’#/10 
min、@度が0.902 E//cnL”、分子量分
布が6.0ノエチレンプロピレンコポリマーヲ使用しテ
フロック加工しない通常のクロムメッキのみのダイスを
用いた以外は実施例1と同様のボトルを得た。測定結果
を表1に示す。
実施例2゜ 内外層材としてメルトインデックス1.8 g/10分
、密度0.925 g/c7rL3、分子量分布が2.
5のりニアローデンシティポリエチレンを用いた他は、
実施例1と同様な方法で成形したボトルを得た0 測定結果を衣1に示す。
実施例6゜ 中間層材を、6−6ナイロンとした他は、実施例1と同
様な方法でボトルを成形した。
測定結果を表1に示す。
参考例1゜ 実施例1に用いた内外層材のみで、直径65託有効長さ
700mmのビン打ちスクリューを内蔵したオレフィン
系樹脂用押出機を用い、平均壁厚400μ、内容850
0ωの円筒ボトルを成形した。
測定結果を表4に示す。
表 1 41・・JIS−に6714による測定値骨2・・・J
IS−Z8741による測定値+1−6・・JIS−B
O601による測定値(測定器は、サーフコム400A
を使用)
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の中空成形容器の断面図、第2図は第1
図の一部拡大断面図である。 1・・・容器、2・・・胴部、6・・・底部、4・・・
肩部、5 ・口頚部、10・・・外衣面層、11・・・
内表面層、12・・・中間層 特許出願人 東洋製罐株式会社 第1図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) ポリオレフィンの内外両層と該内外両層間にサ
    ンドイッチされたガスバリヤ−性樹脂中間層とを有する
    共押出パリソンのブロー成形で形成された容器であって
    、該ポリオレフィンはメルトインデックスCASTM 
    D−1238)が2.0.!i’/10分以下で、重量
    平均分子量と数平均分子量との比(Mw /Kn )が
    6.5以下のポリオレフィンから成り、該ガスバリヤー
    性樹脂層は同じ厚みで比較してポリオレフィンよりも小
    さい偏度(ヘイズ)を有し、ポリオレフィン表面は龜7
    μ以下の粗度を有することを特徴とする透明ブロー成形
    容器。
  2. (2)ポリオレフィンを内外両層として、ガスバリヤ−
    性樹脂を前記両層でサンドインチされた中間層として、
    多重ダイを通してパリソンの形に共押出し、形成される
    パリソンをブロー成形することから成る中空成形容器の
    製造法において、該ポリオレフィンとしてメルトインデ
    ックスが2.1/10分以下でMll)/Mnが3.5
    以下のポリオレフィン及び該ガスバリヤー性樹脂として
    同じ厚みで比較してポリオレフィンよりも小さい偏度(
    ヘイズ)を有する樹脂を用い、且つ少なくとも出口近傍
    の表面の摩擦係数が0.15よりも小さいダイスを通し
    て共押出を行うことを特徴とする透明中空成形容器の製
    造法。
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