JPS6049851A - ダイカスト方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はダイカスト方法に関し、例えばアルミｒ−ニウ
ム合金の合金製のダイカストに用いて有効であり、使用
用途は特に限定されないが、本発明力計　法によりダイ
カスト品はディストリヒュークハウ３　ジング等に使用
できる。

（本発明の成立過程〕 Ｊ ［ 填し、その溶湯を射出プランジャにより型空間内へ射出
し、型空間内で溶湯が凝固した後可動型を固定型より引
き離し、凝同品を取り出すという工程で行われていた。

このような工程において、本発明者等はチップ潤滑剤が
凝同品を可動型より押出す際の離型力に大きな影響を及
ぼすことに着目した。このチップ潤滑剤とは主に射出ス
リーブ内において射出スリーブと射出プランジャとの摺
動を容易におこなわせるためのものであるが、このチッ
プ潤滑剤が固定型と凝同品との間及び可動型と凝同品と
の間の結合力を緩和するという効果もあわ・せて有して
いるということに本発明者等は着目した。

第２図は本発明者等が行った実験結果を示すグラフであ
るが、この図より明らかなようにチップ潤滑剤の塗布を
やめた場合には離型力が回数を重ねることに大きくなり
、ダイカスト方法を５回繰返すとついには凝同品が型空
間より外れなくなるということが確かめられた。

このように、チップ潤滑剤は離型力に大きな影響を及ぼ
すものであるが、本発明者等がこのチップ潤滑剤のＭｌ
ｌ方力効果ついて種々の検討を加えたところ、チップ潤
滑剤を塗布した後、可動型を固定型に当接させるまでの
時間が上記離型力効果に大きな影響を与えるものである
ことが認められた。

このことについて本発明者等が行った実験結果を第３図
に示す。第３図中検軸はチップ潤滑剤を塗布した後、射
出スリーブ内に溶湯を供給するまでの時間、縦軸は可動
型を固定型より引きＡｌｌずのに要する力を示す。この
図より明らかなように上記時間が短りれば離型力は小さ
く時間の経過に伴ない離型力が大きくなるという傾向が
ある。

なお、第２図及び第３図の実験は共に罠１１型剤の吹き
つけをともなわないダイカス１方法について行ったもの
である。又、チップ潤滑剤の塗布は射出プランジャ内に
高圧空気とともにデツプ潤１ｎ剤を吹き込むことにより
行またものである。

上記第３図図示実験結果につき本発明者等が行った検討
結果を次に示す。第４図に示すようにチップ潤滑剤を高
圧空気と共に射出スリーブ１内に吹きつけるため、及び
、射出スリーブ１内は前工程の溶湯充填により十分に加
熱されているため、射出スリーブ１内のチップ潤滑剤が
固定型６の開口嫡１　ａより外部へ流出してしまうため
であると考えられる。

〔発明の目的〕

本発明は上記点に鑑みて案出されたもので、チッソ潤滑
剤の離型力低減効果を最も効果的に発揮させることを目
的とする。

〔発明の構成〕

上記目的達成のため、本発明ではチップ潤滑剤を塗布し
た後、できるかぎり早期に可動型を固定型に当接させる
ようにしている。

すなわち従来のダイカスト方法ではチップ潤滑剤を吹き
つけた後、さらに離型剤を可動型及び固定型に吹きつけ
、その後に可動型を固定型に当接させていたが、本発明
方法では従来のような離型剤吹きつけ工程を廃止すると
いう構成を採用する。

そのため、本発明によれば離型剤吹きつけに要した時間
が短縮される。この離型剤吹きつけ時間は型空間の大き
さに応じて変動するが、平均１０秒程度は要しており、
その分離型剤塗布後の時間が短縮される。

〔実施例〕

第５図は本発明方法に用いるダイカスト装置の一例を示
す。

図中２は固定ベースで、図示しない埋め込みポクト等に
Ｊ：り工場の床に固定される。３はこの固定ベースに固
定された固定プラテンで図には１つのみ示されているが
、対向する位置に一対設けられ−Ｃいる。４はこの一対
の固定プラテン間に配設された可動プラテンでタイバー
５に沿って図示しない油圧ピストンの駆動力を受け往復
動する。

６は固定プラテン３に固定された固定型、７は可動プラ
テン４に固定された可動型で、固定型６と可動型７との
当接により両型６．７間に型空Ｉｎ８を形成する。９は
型空間７内に摺動自在に配設された押し出しビンで、型
空間８内で凝固した凝同品を型空間８より押し出すもの
である。ＩＯはこの押し出しビン９を駆動する押し出し
プレートで、図示しない油圧ピストン駆動力を受けて往
復動する。

固定型６には射出スリーブ１が配設されており、この射
出スリーブ１内には射出プランジャ１１が嵌合している
。そして、射出プランジャ１１は図示しない油圧ピスト
ンの駆動力により往復動する。

１ｂは射出スリーブの上面に開口した注入口で、この注
入口１ｂよりアルミニウム合金の溶湯が射出スリーブ１
内に注入される。１２はこの溶湯を搬入する搬入器であ
る。

又、注入口１ｂにはチップ潤滑剤を吹きつける吹きつけ
ノズル１３が開口している。この吹きつけノズル１３に
は４〜５　ｋｇ　／　ｃｎ！の高圧空気が供給され、こ
の高圧空気中にチップ潤滑剤を巻き込むようになってい
る。即ち、潤滑剤槽１３内のチップ潤滑剤１４はポンプ
１５により空気通路１６迄汲み上げられ、そこで高圧空
気に巻き込まれ吹きつけノズル１３より射出スリーブ１
内へ吹きつけられる。なお、チップ潤滑剤としては油性
のものと水溶性のものとがあるが、本例では離型力低減
効果の大きい油性のチップ潤滑剤を使用している。

次に上記装置を用いたダイカスト方法の一例を説明する
。まず、第５図のように可動型７が固定型６より離れた
状態でチップ潤滑剤を射出スリーブ１中に塗布する。こ
の際、潤滑剤の塗布量は約２５ｃｃ程度となっている。

ついで、可動プラテン４を駆動し、可動型７を固定型６
に当接さ七、型空Ｂ８を形成する。本例では２．７秒程
度でこの工程を行う。その後、搬入器１２により溶湯を
射出スリーブｌ内に給湯する。この給湯時間は本例では
５秒程度となっている。

次いで、射出プランジャ１１を前進さゼるのであるが、
第６図に示すように溶湯が型空間８へ充填されるまでは
比較的低速（Ｑ、２ｍ／５ｅｃ）で射出プランジャ１．
１を前進させ、第７図に示すように溶湯が型空間８に達
した後は比較的高速（１゜３ｒｎ／５ｅｃ）で射出プラ
ンジャを前進さセる。

そして、射出プランジャの加圧力により型空間内の溶湯
が約１２６０　ｋｇ／ｃｎ！程度の高圧に保持される。

この際、本発明者等の考察によれば、溶湯の前進に先立
ち、霧化したデツプ潤滑剤が吹付時のエネルギーにより
型空間８内に流入し、それにより予めチップ潤滑剤が固
定型６及び可動型７の内面に付着し、その後に溶湯が固
定型６及び可動型７に接するものと考えられる。もしく
は、溶湯の射出時のエネルギーにより、霧状のチップ潤
滑剤が型空間８内へ吹き込まれるものと考えられる。

このようにして、チップ潤滑剤１４と溶湯の射出を行っ
た後、その状態をしばらく保持し、溶湯を型空間８内で
凝固させる。本例によれば、この射出から凝固に至るま
での時間を０．５秒程度としている。次いで可動プラテ
ン４を移動させて可動型７を固定型６より引き離し、又
、押し出しプレートＩＯを移動させて、押し出しビン９
により凝同品を可動型７より押し離す。本例によれば、
可動型の変位に約３．２秒用し、押し出しピン９の移動
に約９．６秒用する。このようにして、本例のダイカス
ト方法の一サイクルが終了する（第８図図示）。

なお、第９図は凝同品の一例を示し、本例の怖同品は自
動車用ディストリビュータのハウジングとして利用され
る。又、本例の凝同品では主要部の肉厚ｔが比較的薄肉
（１，５ｍ程度）となっている。本発明者等の実験検討
によれば、この肉厚ｔも型開き時の離型力に影響を与え
、肉Ｗｔが薄いほど小さな離型力ですむことが確かめら
れた。従って、凝同品の肉厚ｔが薄い場合にはデツプ潤
滑剤の使用量は少なく、逆に肉厚ｔが厚い場合にはチッ
プ潤滑剤の使用量を多くする必要がある。

なお、」二連の例ではチップ潤滑剤を注入口１ｂより射
出スリーブ１内に注入させたが、他に射出プランジャ■
１上に塗布するようにしこもよい。

又、上述の例ではチップ潤滑剤を高圧空気と共に射出ス
リーブＩ内Ｇ÷吹き込んだが、液状のチップＰｒＪｉ滑
剤を重力により射出スリーブｌ内に滴下させるだけでも
よい。

ｆ発明の効果〕 以上説明したように本発明方法ではチップ！ｒＪＩ　ｊ
ｆ）剤を塗布した後、離型剤の吹きつけをゼす、ただち
に可動型を固定型に当接させるようにしたため、チップ
’ａ？？ｒ剤塗布後型空間を形成するまでの時間を大幅
に低減させることができる。そのため、チップ潤滑剤の
離型力低減効果を最も効果的に引き出すことができ、離
型剤吹きつけを廃止したにもかかわらず、良好に可動型
を固定型より引き離すこと、及び凝固層を可動型より押
し出すことができる。

特に、離型剤吹きつけ工程を廃止したことによりダイカ
スト方法のサイクルタイムが短縮でき、単位時間当りの
ダイカスト工程を多く取ることができる。又、離型剤の
吹きつけに伴なう鼓同品の湯じわ及び湯境が防止できる
。

この湯じわ、湯境防止効果について次に説明する。離型
剤を可動型７及び固定型６に塗布したものでは、その離
型剤により型６，７の表面が冷やされ、その結果溶湯が
型６．７に接触した際その表面で凝固層が発生しやすく
なり、その凝固層の発生により凝固層の表面に湯しわが
生じるものと考えられる。また、離型剤が高温の溶湯に
触れた際、Ａｌｌ型剤が熱分解し、ガス状となって溶湯
内に巻き込まれ、溶湯中に鋳巣を発生させるものと考え
られる。さらに、熱分解した離型剤のガスが溶湯の流れ
を阻害し、その結果型空間内での溶湯の流動性を低１・
゛さ・ｌ、型空間８内で溶湯が衝突する部位に湯境を発
生させるものと考えられる。

【図面の簡単な説明】 第１図は従来のダイカスト方法のサイクルタイムを示す
説明図、第２図は離型力とデツプ潤ｌｒａＩＭとの関係
を示す説明図、第３図は離型力とチップ潤滑剤塗布後の
時間との関係を示す説明図、第４図はチップ潤滑剤塗布
状態を示す断面図、第５図は本発明方法に用いるダイカ
スト装置の一例を示す断面図、第６図及び第７図は夫々
溶湯の射出状態を示す断面図、笹８図は本例のダイカス
トのライフルタイムを示す説明図、第９図は凝固層の一
例を示す断面図である。 １・・・射出スリーブ、６・・・固定型、７・・・可動
型、８・・・型空間、９・・・押し出しピン、１１・・
・射出スリーブ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 より凝同品を押し出す押し出しピンとを用い、前記射出
   スリーブから前記型空間までの間にラップ潤滑剤を塗布
   する第１工程と、前記可動型イ前記固定型に当接させて
   型空間を形成する第２コ程と、前記射出スリーブ内に溶
   湯を供給する第２工程と、前記射出スリーブ内の溶湯を
   射出ブラ：ジャにより前記型空間側へ射出する第４工程
   と、前記型空間内の溶湯を凝固させる第５工程と、９記
   可動型を固定型より引き離し前記型空間内のｄ同品を型
   空間内より押し出す第６エ程とを経時珂に行い、前記第
   １工程終了後ただちに前記第２：程を行うダイカスト方
   法。 （２）前記第１工程はチップ濶ｌＲ剤を高圧空気とくも
   に前記射出スリーブ内に吹きつけることにより行う特許
   請求の範囲第１項記載のダイカスト方法。 （３）前記第１工程はデツプ潤滑剤を前記スリーブ内に
   滴下することにより行う特許請求の＠１１１１１第１項
   記載のダイカスト方法。