JPS604871Y2 - 自転車用ドロップハンドル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自転車用ドロップハンドル、詳しくは、水平
方向に延びる第１直杆部と該直杆部の長さ方向両端部か
ら前方に弯曲する第１曲杆部と、この第１曲杆部の前端
部を下方後方に弯曲する第２曲杆部、及びこの第２曲杆
部の下方後端部を後方に延長する第２直杆部とから成る
自転車用ドロップハンドルに関する。

従来、此種ドロップハンドルは、金属製の円筒状パイプ
材により全体に一体に成形して、前記第１直杆部におけ
る両端外方の握持部には、例えばブレーキレバーなどの
操作レバー支持用ブラケットを、取りつけ、このブラケ
ットにブレーキのレバ一本体を支持させていたものであ
るところが、以上の如く全体が１体に形成され、かつ前
記握持部が曲っているため、前記バー保持部に挿通させ
ることが難しく、その取りつけに不便を感じていたもの
であり、又、前記握持部の内、下向きに曲る第２曲管部
を握る場合、手が滑る問題があり、又ブレーキ等の取付
けに際しても、その都度ブラケットを取りつけねばなら
ず、全体としてハンドル及びブレーキの組立て作業にお
いて能率低下を招ねいていたのである。

更に、以上の如く全体を一体に形成するため、握持部の
みを、円形以外の手に馴み易すい形状に成形することが
難しいという問題もあり、そのために、前記握持部には
グリップを取付けているのである。

本考案は、従来の自転車用ハンドルにおける以上のよう
な問題点を一挙に解決すべく考案したもので、前記第１
直杆部の両端部外方で、前記第２曲杆部を含む前記第２
直杆部を前記第１直杆部に対し分割して１対の握持体を
形成し、これら握持体を前記第１直杆部の両端部にそれ
ぞれ連結固定する如く威すと共に、前記握持体における
前記第２曲管部の上部に操作レバーの支持用ブラケット
を上向きに一体に形成したことを特徴とするものである
。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

図面に示したドロップハンドルＡは、中心部ニ自転車の
ハンドルポスト１０への取付部１１ａを形成した水平方
向に延びる第１直杆部１１と、該直杆部１１の長さ方向
両端から自転車進行方向前方に彎曲する第１曲杆部１２
．１２と、この第１曲杆部１２，１２の前端から下方後
方に彎曲する第２曲杆部１３．１３及び該第２曲杆部１
３，１３の下方後端を後方に延長させた第２直杆部１４
．１４とから成るものであり、低速走行時には、前記第
１直杆部１１を、中速走行時には前記第２曲杆部１３．
１３を更に高速走行時には、前記第２直杆部１４，１４
を握って操縦するものである。

而して図に示すドロップハンドルＡは、中速走行時及び
高速走行時において握持部となる前記第２曲杆部１３．
１３及び前記第２直杆部１４，１４を、前記第１直杆部
１１及び第１曲杆部１２゜１２とから構成されるバ一本
体２より分割して、このバ一本体２とは独立した一対の
握持体３，３を形成すると共に、これら握持体３，３を
前記第１直杆部１２，１２の両端部にそれぞれ連結固定
する如く威すと共に、前記握持体３，３における前記第
２曲管部１３．１３の上部に操作レバー８を支持するブ
ラケット４，４を上向きに一体に形成したのである。

即ち、前記第１直杆部１１と前記第１曲杆部１２．１２
とから成る前記バ一本体２は、軽合金製の筒状パイプ材
より形成し、又前記ブラケット４．４を一体に形成して
なる握持体３，３は、鋳造若しくはアルミダイキャスト
により形成するのであって、この握持体３，３の構造を
詳述すると、５は截頭円錐型の凹所５１と複数の切り欠
き５２．５２・・・とを形成してなる連結部であって、
前記握持体３，３の一端に連出形成されている。

６は前記連結部５の軸芯方向に貫設された挿通孔、７は
該挿通孔６に挿通された引上げ棒であって、この引上げ
棒７の先端には引上げウス７１が螺装されている。

又、前記握持体３，３に１体に連出形成した前記ブラケ
ット４，４には、操作ワイヤー４１の案内溝４２及びブ
レーキレバー８を装着するための空所４３が設けられて
いるのである。

而して前記の如くバ一本体２より握持体３を分割してこ
の握持体３を鋳造若しくはアルミダイキャストにより形
成することで該握持体３の形状を自由に成形することが
可能となるのである。

以上の構成から成る本案自転車用ハンドルの組み立ては
、まず前記バ一本体２を、前記ハンドルポスト１０のバ
ー保持部１０ａに挿通固定した後、前記握持体３の一端
に形成してなる連結部５を、前記バ一本体２における前
記第１曲杆部１２の先端に挿入する。

そして前記挿通孔６に挿通されている前記引上げ棒７を
適宜ドライバー等によって螺締することで、該引上げ棒
７の先端に螺装している前記引上げウス７１を図中矢印
Ｘ方向に移動させて、前記連結部５を拡径させれば、該
連結部５が、前記バ一本体２の第１曲杆部１２における
先端側内壁面に圧着する結果、前記握持体３が前記バ一
本体２に強固に連結固定されるのである。

続いて、前記ブレーキレバー８を前記ブラケット４の空
所４３内にピン８１を介して揺動自由に支持するととも
に、前記案内溝４２にブレーキの操作ワイヤー４１を挿
通して、この操作ワイヤー４１を前記ブレーキレバー８
に連結するのである。

又、前記ブラケット４，４に変速レバーを取りつけても
よい。

以上述べた如く本案自転車用ドロップハンドルは、前記
第１直杆部に対し分割形成する前記握持体において、８
中速走行時に握ることになる前記第２曲杆部の上部に前
記ブラケットを上向きに一体形成すべくしたので、もと
もと前記第２曲杆部の握り位置は、下向きに弯曲して握
り手が下方に滑り易くて握り難い個所でありながら、前
記第２曲杆部を握るとき、該曲杆部に特別な滑り止め構
造を設けなくとも、前記ブラケットの上向き部に指を係
止することにより、握り手が下方に滑るのを確実に防止
できることになり、従って中速走行を常に確実かつ安定
に行なえると共に安全性を向上できるのである。

しかも、前記第１直杆部に対し前記握持体を分割形成す
ると共に、この握持体に前記ブラケットを１体形成すべ
くしたので、全体に複数な曲り形状のドロップハンドル
でありながら、ハンドルポストのバー保持部に対し、前
記第１直杆部及び握持体を簡単に取付けできながら、操
作レバーを、バンドなどの取付部材を用いることなく簡
単に取付けでき、体裁を良くできると共に、全体に組立
作業を簡単にできるのである。

また前記握持体は前記第１直杆部に対し分割形成したの
で、前記ブラケットを所望の形状に容易に−体形成でき
ると共に、全体に空気抵抗の小さい形状、或いは前記第
２曲杆部及び第２直杆部の握り位置を手に馴染む形状に
容易に形成できるのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案自転車用ドロップハンドルの１実施例を示
すもので、第１図は、その斜視図、第２図は一部切欠側
面図である。 ２・・・・・・バ一本体、３・・・・・・・・・握持体
、４・・・・・・ブラケット、５・・・・・・連結部、
７・・・・・・引上げ棒、８・・・・・・ブレーキレバ
ー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水平方向に延びる第１直杆部と、該直杆部の長さ方向両
   端部から前方に弯曲する第１曲杆部と、この第１曲杆部
   の前端部を下方後方に弯曲する第２曲杆部、及びこの第
   ２曲杆部の下方後端部を後方に延長する第２直杆部とか
   ら成るドロップハンドルであって、前記第１直杆部の両
   端部外方で、前記第２曲杆部を含む前記第２直杆部を前
   記第１直杆部に対し分割して１対の握持体を形成し、こ
   れら握持体を前記第１直杆部の両端部にそれぞれ連結固
   定する如く威すと共に、前記握持体における前記第２曲
   管部の上部に操作レバーの支持用ブラケットを上向きに
   一体に形成したことを特徴とする自転車用ドロップハン
   ドル。