JPS6048539B2 - 改質したポリ塩化ビニル樹脂フイルム - Google Patents
改質したポリ塩化ビニル樹脂フイルムInfo
- Publication number
- JPS6048539B2 JPS6048539B2 JP3678782A JP3678782A JPS6048539B2 JP S6048539 B2 JPS6048539 B2 JP S6048539B2 JP 3678782 A JP3678782 A JP 3678782A JP 3678782 A JP3678782 A JP 3678782A JP S6048539 B2 JPS6048539 B2 JP S6048539B2
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- JP
- Japan
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- parts
- weight
- polyvinyl chloride
- chloride resin
- film
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- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は接着性と引裂強さとを向上せしめた改質したポ
リ塩化ビニル樹脂フィルムを提供するものである。
リ塩化ビニル樹脂フィルムを提供するものである。
一般にポリ塩化ビニル樹脂フィルム（以下ＰＶＣフィル
ムという）は、通常の接着剤では被着体に接着しにくい
ものである。
ムという）は、通常の接着剤では被着体に接着しにくい
ものである。
そのために例えば塩化ビニル樹脂と極性を持つ単量体と
の共重合物をエステル系、ケトン系などのポリ塩化ビニ
ル樹脂を溶解しうる溶剤を用いて希釈してなるプライマ
ー類を用いて被着体に接着する方法が採られている。し
かしてこの方法では接着時該プライマー類がＰＶＣフィ
ルムを軟化するためにシワがよつたり、変化したりする
という欠点がある。またかかる溶剤を用いないで熱融着
するという手法も一部で採用されているが、ＰＶＣフィ
ルム同志の融着に限られるという欠点がある。本発明者
達はかかる従来技術の情況に鑑み鋭意研究の結果、ポリ
塩化ビニル樹脂に塩化ビニルー酢酸ビニル共重合物に対
し無水マレイン酸を付加重合してなるΞ元共重合物を添
加することにより接着性を改善できることを見い出した
が、ＰＶＣフィルムの成形法として汎用されているカレ
ンダーロール法によれば、ポリ塩化ビニル樹脂混合物が
ロールに接着して、フィルム成形ができないものであつ
た。
の共重合物をエステル系、ケトン系などのポリ塩化ビニ
ル樹脂を溶解しうる溶剤を用いて希釈してなるプライマ
ー類を用いて被着体に接着する方法が採られている。し
かしてこの方法では接着時該プライマー類がＰＶＣフィ
ルムを軟化するためにシワがよつたり、変化したりする
という欠点がある。またかかる溶剤を用いないで熱融着
するという手法も一部で採用されているが、ＰＶＣフィ
ルム同志の融着に限られるという欠点がある。本発明者
達はかかる従来技術の情況に鑑み鋭意研究の結果、ポリ
塩化ビニル樹脂に塩化ビニルー酢酸ビニル共重合物に対
し無水マレイン酸を付加重合してなるΞ元共重合物を添
加することにより接着性を改善できることを見い出した
が、ＰＶＣフィルムの成形法として汎用されているカレ
ンダーロール法によれば、ポリ塩化ビニル樹脂混合物が
ロールに接着して、フィルム成形ができないものであつ
た。
本発明者達はさらに得られたＰＶＣフィルムの接着性を
低下させすに、カレンダーロール法によりフィルム成形
できる配合物について鋭意研究の結果特定の充填剤を所
定量配合することによつて解決てきることを知見し、本
発明に至つたものである。
低下させすに、カレンダーロール法によりフィルム成形
できる配合物について鋭意研究の結果特定の充填剤を所
定量配合することによつて解決てきることを知見し、本
発明に至つたものである。
即ち本発明は、ポリ塩化ビニル樹脂１卯重量部に対し、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合物（酢酸ビニル含有量５
〜３腫量％）に０．１−１０重量部の無水マレイン酸を
付加重合してなるΞ元重合物３Ｊ〜１５重量部と脂肪酸
又は樹脂酸処理してなる充填剤５〜２踵量部とを含ませ
てなる混合物をカレンダーロール法にて成形してなるこ
とを特徴とする改質したポリ塩化ビニル樹脂フィルムを
提供するものである。
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合物（酢酸ビニル含有量５
〜３腫量％）に０．１−１０重量部の無水マレイン酸を
付加重合してなるΞ元重合物３Ｊ〜１５重量部と脂肪酸
又は樹脂酸処理してなる充填剤５〜２踵量部とを含ませ
てなる混合物をカレンダーロール法にて成形してなるこ
とを特徴とする改質したポリ塩化ビニル樹脂フィルムを
提供するものである。
ワ 本発明によれば、ＰＶＣフィルムは通常の接着剤を
用いて適宜の被着体に強固に接着させることができる。
用いて適宜の被着体に強固に接着させることができる。
本発明に用いられる前記三元重合物は、塩化ビニルと酢
酸ビニルとを常法により共重合してなる共重合物（酢酸
ビニル含有量５ 〜３０重量％）に、無水マレイン酸０
．１〜川重量部付加重合してなるものであつて、該重合
物は主材のポリ塩化ビニル樹脂１卯重量部に対して、３
〜１５重量部の範囲で添加される。該重量物が３重量部
以下では接着性の向上は期待てきず、１５重量部以上て
は得られたＰＶＣフィルムが脆くなり、実用的でないも
ので１ある。また充填剤は、ステアリン酸、ラウリン酸
の如き脂肪酸、又はロジン系樹脂の如き樹脂酸で表面処
理してなる炭酸カルシウムなどが用いられ、該充填剤が
ポリ塩化ビニル樹脂１卯重量部に対して３重量部以下で
あると、フィルム成形時ロールへの接着を防止てきず、
また２踵量部以上てはフィルムが脆くなるので好ましく
ないものである。
酸ビニルとを常法により共重合してなる共重合物（酢酸
ビニル含有量５ 〜３０重量％）に、無水マレイン酸０
．１〜川重量部付加重合してなるものであつて、該重合
物は主材のポリ塩化ビニル樹脂１卯重量部に対して、３
〜１５重量部の範囲で添加される。該重量物が３重量部
以下では接着性の向上は期待てきず、１５重量部以上て
は得られたＰＶＣフィルムが脆くなり、実用的でないも
ので１ある。また充填剤は、ステアリン酸、ラウリン酸
の如き脂肪酸、又はロジン系樹脂の如き樹脂酸で表面処
理してなる炭酸カルシウムなどが用いられ、該充填剤が
ポリ塩化ビニル樹脂１卯重量部に対して３重量部以下で
あると、フィルム成形時ロールへの接着を防止てきず、
また２踵量部以上てはフィルムが脆くなるので好ましく
ないものである。
本発明のＰＶＣフィルムには、一般のＰＶＣフィルムと
同様に低分子量又は高分子量可塑剤、顔料、未処理充愼
剤、安定剤などの公知の配合剤又はニトリルゴム、アク
リルゴムなどの合成ゴム類或いは塩化ビニルー酢酸ビニ
ル共重合物などを適量添加することができる。本発明の
ＰＶＣフィルムは以上のように構成されているので、後
述する実施例からも明らかなように接着性が但れる事実
が明らかである。
同様に低分子量又は高分子量可塑剤、顔料、未処理充愼
剤、安定剤などの公知の配合剤又はニトリルゴム、アク
リルゴムなどの合成ゴム類或いは塩化ビニルー酢酸ビニ
ル共重合物などを適量添加することができる。本発明の
ＰＶＣフィルムは以上のように構成されているので、後
述する実施例からも明らかなように接着性が但れる事実
が明らかである。
以下実施例を示す。
文中部とあるのは重量部を意味する。実施例１
以下に示す配合物を、混合機（４０゜Ｃ）で攪拌し、次
いで１６０〜１８０゜Ｃに保持されたカレンダーロール
でフィルム加工し、厚さ５０１Ｌ７−ｎのＰＶＣフィル
ムを得た。
いで１６０〜１８０゜Ｃに保持されたカレンダーロール
でフィルム加工し、厚さ５０１Ｌ７−ｎのＰＶＣフィル
ムを得た。
このフィルム加工時混合物はロールに接着せナ、良好に
フィルム化することができ．た。配合物 ポリ塩化ビニル樹脂（重合度１１００）１凹部ポリエス
テル系可塑剤３喀エポキシ系可塑剤２部・ 塩化ビニルー酢酸ビニル共重合物１卯部（酢酸ビニル含
有量量”重量％）に１部の無水マレイン酸を付加重合し
たΞ元重合物ｍ部ステアリン酸処理した炭酸カルシユウ
ム ■部ステアリン酸カドミュウム２部ステアリン酸バ
リウム１部 実施例２ 以下に示す配合物を実施例１と同様の操作でフィルム化
し、ＰＶＣフィルムを得た。
フィルム化することができ．た。配合物 ポリ塩化ビニル樹脂（重合度１１００）１凹部ポリエス
テル系可塑剤３喀エポキシ系可塑剤２部・ 塩化ビニルー酢酸ビニル共重合物１卯部（酢酸ビニル含
有量量”重量％）に１部の無水マレイン酸を付加重合し
たΞ元重合物ｍ部ステアリン酸処理した炭酸カルシユウ
ム ■部ステアリン酸カドミュウム２部ステアリン酸バ
リウム１部 実施例２ 以下に示す配合物を実施例１と同様の操作でフィルム化
し、ＰＶＣフィルムを得た。
このフィルム加工時混合物はロールに接着せず、良好に
フィルム化することができた。配合物 ポリ塩化ビニル樹脂（重合度１０００）１０＝ポリエス
テル系可塑剤２５部塩化ビニルー酢酸ビニル共重合物１
凹部（酢酸ビニル含有量２踵量％）に２部の無水マレイ
ン酸を付加重合したΞ元重合物１５部ロジン系樹脂にて
処理した炭酸カルシユウムｍ部ステアリン酸カドミュウ
ム２部ステアリン酸バリウム１部 実施例３ 以下に示す配合物を実施例１と同様の操作てフィルム化
し、ＰＶＣフィルムを得た。
フィルム化することができた。配合物 ポリ塩化ビニル樹脂（重合度１０００）１０＝ポリエス
テル系可塑剤２５部塩化ビニルー酢酸ビニル共重合物１
凹部（酢酸ビニル含有量２踵量％）に２部の無水マレイ
ン酸を付加重合したΞ元重合物１５部ロジン系樹脂にて
処理した炭酸カルシユウムｍ部ステアリン酸カドミュウ
ム２部ステアリン酸バリウム１部 実施例３ 以下に示す配合物を実施例１と同様の操作てフィルム化
し、ＰＶＣフィルムを得た。
このフィルム加工時混合物はロールに接着せす、良好に
フィルム化することができた。配合物 ポリ塩化ビニル樹脂（重合度１２００）１０瑯ジオクチ
ルフタレート１５部エポキシ系可塑剤３部 Ξ元重合物（実施例２と同）７部 ニトリルゴム１５部 樹脂酸処理した充填剤（実施例２と同）ｍ部ステアリン
酸カドミュウム２部ステアリン酸バリウム１部 次に以上実施例１〜３にて得たＰＶＣフィルムの評価の
ために、該フィルムの片面に、アクリル酸ブチルを主体
とするアクリル系感圧性接着剤層を形成して２０７７！
７７１幅に切断し、このサンプルをステンレス板に貼り
付け（２ｋ９のゴムローラで一往復加圧）、これを２５
℃×６０％Ｒ．Ｈ．中に４時間、７０゜Ｃ中に１５日間
及び５０℃の水中に７日間夫々保存し、取り出して１８
０度引き剥力化接着力（条件：引張速度３００ＴＷＬＩ
ｍｉｎ）Ａｔ２５℃×６０％Ｒ．Ｈ．）を測定した。
フィルム化することができた。配合物 ポリ塩化ビニル樹脂（重合度１２００）１０瑯ジオクチ
ルフタレート１５部エポキシ系可塑剤３部 Ξ元重合物（実施例２と同）７部 ニトリルゴム１５部 樹脂酸処理した充填剤（実施例２と同）ｍ部ステアリン
酸カドミュウム２部ステアリン酸バリウム１部 次に以上実施例１〜３にて得たＰＶＣフィルムの評価の
ために、該フィルムの片面に、アクリル酸ブチルを主体
とするアクリル系感圧性接着剤層を形成して２０７７！
７７１幅に切断し、このサンプルをステンレス板に貼り
付け（２ｋ９のゴムローラで一往復加圧）、これを２５
℃×６０％Ｒ．Ｈ．中に４時間、７０゜Ｃ中に１５日間
及び５０℃の水中に７日間夫々保存し、取り出して１８
０度引き剥力化接着力（条件：引張速度３００ＴＷＬＩ
ｍｉｎ）Ａｔ２５℃×６０％Ｒ．Ｈ．）を測定した。
その結果は第１表に示す通りである。第１表中の参考例
に用いたＰＶＣフィルムは公知の下記配合物からなるも
のである。
に用いたＰＶＣフィルムは公知の下記配合物からなるも
のである。
配合物
ポリ塩化ビニル樹脂（重合度１１５０）１凹部ポリエス
テル系可塑剤３呼Ｂａ−Ｚｎ系液状安定剤１．５部 Ｂａ−Ｚｎ系粉末安定剤１．５部 炭酸カルシユウム５部 上記各実施例からも明らかな如く、本発明のＰＶＣフィ
ルムは優れた接着力と引裂強さを示す事実が明らかであ
る。
テル系可塑剤３呼Ｂａ−Ｚｎ系液状安定剤１．５部 Ｂａ−Ｚｎ系粉末安定剤１．５部 炭酸カルシユウム５部 上記各実施例からも明らかな如く、本発明のＰＶＣフィ
ルムは優れた接着力と引裂強さを示す事実が明らかであ
る。
Claims (1)
- １ ポリ塩化ビニル樹脂１００重量部に対し、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合物（酢酸ビニル含有量５〜３０重
量％）に０．１〜１０重量部の無水マレイン酸を付加重
合してなる三元重合物３〜１５重量部と脂肪酸又は樹脂
酸処理してなる充填剤３〜２０重量部とを含ませてなる
混合物をカレンダーロール法にて成形してなることを特
徴とする改質したポリ塩化ビニル樹脂フィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3678782A JPS6048539B2 (ja) | 1982-03-08 | 1982-03-08 | 改質したポリ塩化ビニル樹脂フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3678782A JPS6048539B2 (ja) | 1982-03-08 | 1982-03-08 | 改質したポリ塩化ビニル樹脂フイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58154745A JPS58154745A (ja) | 1983-09-14 |
| JPS6048539B2 true JPS6048539B2 (ja) | 1985-10-28 |
Family
ID=12479487
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3678782A Expired JPS6048539B2 (ja) | 1982-03-08 | 1982-03-08 | 改質したポリ塩化ビニル樹脂フイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6048539B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107746499A (zh) * | 2017-10-18 | 2018-03-02 | 福建恒安卫生材料有限公司 | 一种双向拉伸透气膜及其制备方法 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61221262A (ja) * | 1985-03-27 | 1986-10-01 | Fujikura Ltd | 熱可塑性樹脂の加工法 |
| CN109852296B (zh) * | 2018-12-21 | 2021-06-08 | 广东联塑科技实业有限公司 | 一种热熔胶及其在pvc衬塑钢管中的应用 |
-
1982
- 1982-03-08 JP JP3678782A patent/JPS6048539B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107746499A (zh) * | 2017-10-18 | 2018-03-02 | 福建恒安卫生材料有限公司 | 一种双向拉伸透气膜及其制备方法 |
| CN107746499B (zh) * | 2017-10-18 | 2020-10-30 | 福建恒安卫生材料有限公司 | 一种双向拉伸透气膜 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58154745A (ja) | 1983-09-14 |
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