JPS604808B2 - ペンタフルオロプロパン酸誘導体の製法 - Google Patents

ペンタフルオロプロパン酸誘導体の製法

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JPS604808B2
JPS604808B2 JP11800476A JP11800476A JPS604808B2 JP S604808 B2 JPS604808 B2 JP S604808B2 JP 11800476 A JP11800476 A JP 11800476A JP 11800476 A JP11800476 A JP 11800476A JP S604808 B2 JPS604808 B2 JP S604808B2
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JP
Japan
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pentafluoropropanoic acid
reaction
pentafluoropropanoic
acid derivatives
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JP11800476A
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延男 石川
哲也 水野
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Neos Co Ltd
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Neos Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はへキサフルオロー1,2ーェポキシプロパンか
らペンタフルオロプロパン酸誘導体を製造する方法に関
する。
パーフルオロアルキル基を有する化合物はその特異的性
質により近年急激にその需要が伸びている。
へキサフルオロプロパン酸も上記パーフルオロアルキル
基含有化合物の一つとして、あるいはその誘導体原料と
して注目されており「 これを合成する方法についても
既に二,三の報告がある。例えばシアネツシら(D.S
janesietal)はへキサフルオロ−1,2−エ
ポキシプロバンをトリエチ*ルアミンを用いてペンタフ
ルオロプロパン酸フツ化物(CF3CF2CF=○)に
異性化した後、生成したペンタフルオロプロバン酸フツ
化物とアミンを反応させペンタフルオロプロパン酸アミ
ドとして単離する二段階反応を開示している(ジャーナ
ル・オブ・オルガニツク・ケミストリー、第31巻、第
2312頁(1966王))。またクヌニャンッら(K
n肌のntsetal)は同じくへキサフルオロー1,
2−エポキシプロバンをトリヱチルアミンにより同様に
異性化し、次いでこれをエチルェステル化する方法を開
示している(則im.Wterotskil.Soed
in,1966,873)。
しかるにこのいずれの方法も二段階反応である上収率が
せいぜい60%前後であり、必ずしも工業的経済性にお
いて満足すべき方法でない。従来、ヘキサフルオロー1
,2−ェポキシプロパンは求核試薬の存在下に容易にこ
れと反応して式:〔式中、Nu‐は求核試薬を表わす〕 のごとき2位置換体を生ずるものと考えられ、パーフル
オロカルボン酸誘導体、例えばペンタフルオロプロパン
酸ェステル、またはアミドを高収率で得るためには、一
旦、異性化剤により酸フッ化物に異性化することが必須
要件と考えられていた。
しかるに本発明者らの研究ではへキサフルオ。−1,2
−ェボキシプロパンの異性化剤によるペンタフルオロブ
ロパン酸への異性化速度は求核試薬による置換速度より
極めて早く、しかも異性化反応は平衡反応であるため、
生成するペンタフルオロプロパン酸フッ化物を逐次求核
試薬と反応させることにより異性化反応は増々促進され
、求核試薬を異性化剤と共存せしめても、ほとんど2位
置換体を生ずることなく。ペンタフルオロプロパン酸誘
導体が得られるという事実を発見した。さらにまた異性
化剤はそれ自体ペンタフルオロプロパン酸フッ化物と反
応し、或はこれをオリゴメル化する傾向があり、これが
ペンタフルオロプロパン酸議導体の収率を低下させる原
因となっていた。本発明者らは以上の知見にもとづき、
ヘキサフルオロ−1,2ーェポキシプロパンの異性化反
応において第3級アミンの存在下に−OH,一SH,N
巧,一NH基の求核基を1ケ以上有する化合物を共存せ
しめることにより、高収率でペンタフルオロプロパン酸
誘導体が−段階反応で得られる事実を究明し、本発明を
完成した。即ち本発明はへキサフルオロー1,2ーェポ
キシプロパンから第3級アミンと求核試薬を共存せしめ
ることにより一段階反応でペンタフルオロプロパン酸誘
導体を製造する方法に関する。
本発明に使用する異性化剤は第3級アミン、例えばトリ
メチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルァミン等
である。
これらの異性化剤は通常へキサフルオロ−1,2ーェポ
キシプロパンに対し約1〜0.05当量使用する。特に
好ましくは1〜0.1当量である。本発明で使用される
求核試薬は所望のペンタフルオロカルボン酸誘導体の種
類に応じ適宜選定すればよい。
本発明において典型的な求核試薬は、OH,SH,NH
2,NH等の基のうち少なくとも一つ以上を有する化合
物を言い具体的にはメタノール、エタノール、イソプロ
/ゞノール、ブタノール、グリセリン、エチレングリコ
ール、ポリビニルァルコール等のアルコール類、フェノ
ール、クレゾール等のフェノール類、モノメチルアミン
、ジメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、プ
ロピルアミン、ジプロピルアミン、アニリン、モノメチ
ルアニリン、ナフチルアミン、ポリアルキレンポリアミ
ン、後素環式アミン類等の第一または第二アミン、モノ
ェタノールアミン、ジェタノールアミン、トリェタノー
ルアミン等のアルカノールアミン、1一メチルエタンチ
オール等のチオール類等であり、さらに高級なアルコー
ル、アミン、チオール類を使用してもよい。またアミン
酸のェステル類、ヒドロキシカルボン酸のェステル類等
も含まれる。第3級アミン化合物が同時にOH,NH2
,NH,SH等の基を有するとき、例えばジメチルアル
カノールアミン、N,Nージメチルー1,3ープロパン
ジアミン等であるときは、これらの化合物は単独で異性
化剤と求核試薬の両作用を有するものとして使用するこ
とができる。
反応は通常オートクレープ中で無水条件下に行う。反応
溶剤は使用しなくともよいが、好ましくはへキサフルオ
ロー1,2−ヱポキシフ。ロ/ぐン、異性化剤および求
核試薬と好ましくない反応をしないもの、特にアセトニ
トリル、エチルヱーナル、ジグリムのごとき樋性溶剤が
好ましい。本発明方法で得られたペンタフルオロプロパ
ン酸のェステル譲導体は水の存在下に容易に加水分解で
き、ペンタフルオロプロパン酸を得ることもできる。ま
たアミド誘導体はそれ自体安定な化合物であって含フッ
素化合物として溌水剤、殺菌剤等多くの有用な用途があ
る。化下実施例および比較例をあげて説明するが、実施
例および比較例中日FPOとあるはへキサフルオロー1
,2ーェポキシブロパンを言う。
実施例 1 エタノール1.01夕(22hmol)を乾燥アセトニ
トリル10の‘にとかし、これに表一1に示す所定量の
トリェチルアミンを加えて、耐圧反応管に仕込む。
これにドライアイスーアセトン格で−75o0に冷却し
液化させたHFPOI.66夕(1伍hmol)を導入
し閉督する。反応管を約10分間室温に放置し、次いで
室温30分間嫁濠して反応を行った。反応生成物をガス
クロマトフィ−(カラム:PEG20M、温度80午0
、圧力0.8kg/の、内部標準物質pーキシレン)に
より定量した。結果を表一1に示す。表−1実施例 2 エタノール2.55夕(55mmol)、トリエチルア
ミン2.53夕(25mmol)を乾燥アセトニトリル
25泌にとかし、これを耐圧反応管に仕込む。
ドライアイスアセトン格で−75午Cに冷却し液化させ
たHFP08.30夕(5位hmol)を上記耐圧反応
管に仕込み密栓する。室温に約1■ご放置し、約30分
振盤した。反応終了後、内容物を水にあげ析出した油層
を分液、水洗後硫酸マグネシウムで乾燥した。この油を
減圧蒸留しペンタフルオロプロパン酸エチル7.78夕
(収率81%)を得た。沸点74〜75oo。実施例
3〜7表2に示すごとく各種の求核試薬を用い実施例2
の方法に準じてペンタフルオロプロパン酸誘導体を製造
した。
但し、実施例6において生成するペンタフルオロプロパ
ン酸アニリドはn−へキサンにより再結晶して精製した
。結果を表−2に示す。表−2 表中、81はエチル、Bt心)またはn−Btはブチル
、Prh)またはn−Prはn−ブロピル、Pr(i)
またはi−PrはィソブロピルおよびPhはフェニル基
を表わすo比較例塩基所定量と乾燥アセトニトリル10
w上を耐圧反応管に仕込む。
ドライアイス−アセトン浴で−75℃に冷却して液化し
たHFPOI.66(1仇hmol)をこの反応管に導
入し密栓する。室温に約10分間放置後30分振濠する
。反応管を再びドライアイス−アセトン俗で冷却し、エ
タノール1.01夕(22hmol)を導入した後、室
温で30分振顔する。反応液の一部をとってガスクロマ
トグラフイ一にかけ生成物を分析した。ガスクロマトグ
ラフィ−条件は実施例1に準ずる。分析結果を表−3に
示す。表−3

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ヘキサフルオロ−1,2−エポキシプロパンを第3
    級アミンの共存下、−OH,−SH,−NH_2および
    −NH基のうち少なくとも一つを有する化合物からなる
    求核試薬と反応させることを特徴とするペンタフルオロ
    プロパン酸誘導体の製法。
JP11800476A 1976-09-30 1976-09-30 ペンタフルオロプロパン酸誘導体の製法 Expired JPS604808B2 (ja)

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