JPS6047642B2 - ビデオテープ特性の検出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はビデオテープ特性を検出してその評価を行な
うためのビデオテープ特性の検出装置に関するものであ
る。

ビデオテープに対する映像信号の記録再生はＦＭ変調に
よつてなされるから、その映像信号のエンベロープはリ
ミッターを通すことによりほゞ平滑化される。

しかし、高記録密度のビデオテープになると信号対雑音
比（Ｓ／Ｎ）が低下し、リミッターをかけても満足すべ
き平滑化がなされず、エンベロープの変動信号成分がテ
レビ画面上に現われて画質劣化の原因となる。その場合
、エンベロープの変動波長が１走査線（ＩＨ）に対して
１１４０〜１１１０Ｈ程度のものはとくに目視上目にち
らつくため、この範囲のエンベロープ変動波の変動振幅
を極力低減させることが望ましい。

ところで、従来、上記エンベロープの変動はそのエンベ
ロープ信号をオシロスコープに描かせ、これを写真撮影
することによつて目視評価していたが、これでは客観的
な良否判定ができない欠点を有する。

この発明は映像信号のエンベロープの変動波の波長を数
値的に表わしてビデオテープ特性の評価に役立てること
のできるビデオテープ特性の検出装置を提供することを
目的とする。

以下、この発明の実施例を図面にしたがつて説明する。

第１図において、１はビデオテープ２の記録トラック３
に映像信号と同期信号を含む高周波信号を記録再生する
磁気ヘッドで、説明の便宜上こゝでは１個のみが示され
ている。ＳＷは切換スイッチ、４は第２図Ａのような一
定振幅の映像信号を有する高周波信号ａを発生させる高
周波信号記録装置で、この高周波信号ａは１走査線（Ｉ
Ｈ）ごとのＦＭ変調された映像信号ａ、と同期信号ａ２
とを・有し、１コマごとのテレビ画面を作ることのでき
る１フィールド（ＩＶ）ごとの信号成分は周知のように
第３図に示すような映像信号ａ、、水平同期信号ａ、、
および垂直同期信号ａ、２とからなる。５は磁気ヘッド
１から再生された再生映像信号７ｂ、と同期信号反を有
する再生高周波信号をを第２図Ｂのように増幅する増幅
回路、６は再生信号をの検波整流回路で、再生信号をの
エンベロープ信号ｃを第２図Ｃのように出力する。

７は映像エンベロープ信号Ｃｌと同期エンベロープ信号
Ｃｏを有すつるエンベロープ信号ｃにおける映像エンベ
ロープ信号Ｃ１のみを第２図Ｄのように取り出し、同期
エンベロープ信号Ｃ２をカットする映像エンベロープ信
号弁判回路、８は映像エンベロープ信号Ｃ１を所定のサ
ンプリング時間ごとにｍ等分して上記各エンベロープ信
号Ｃ１の波高値に相当するパルス信号ｅ１に変換する油
変換回路、９は上記各パルス信号ｅを周波数スペクトル
に分解する周波数弁別回路で、この回路９はたとえば高
速フーリエ変換回路からなる。

１０は各パルス信号ｅ１の周波数スペクトルとその信号
アドレス（番地）を記録する記憶回路である。

つぎに、上記構成の作動について説明する。

いま、第１図に示すビデオテープ２を矢印Ｐ方向へ走行
させ、映像信号トラック３に沿つて矢印Ｑ方向へ磁気ヘ
ッド１を走査させながら記録装置４から一定振幅の高周
波信号ａをトラック３上に記録する。これによつて、各
トラック３上には１走査線（ＩＨ）ごとに映像信号ａ１
と同期信号Ａ２が記録される。上記のようにして記録さ
れた高周波信号ａは上５記磁気ヘッド１によつて第２図
Ｂに示すような信号ｂに再生され、この再生信号ｂは増
幅回路５で増幅されたのち、検波整流回路６で第２図Ｃ
に示すようなエンベロープ信号ｃに検波整流される。

このエンベロープ信号Ｃは映像エンベロープ信号二弁別
回路７で同期エンベロープ信号２が第２図Ｄに示すよう
にカットされてＡＤ変換回路８に入力される。油変換回
路８において、映像エンベロープ信号Ｃ１は第２図Ｅに
示すように複数ｍ分割されたパ３ルス信号ｅ１に変換さ
れ、各分割されたパルス信号ｅ１は周波数弁別回路９で
周波数スペクトルに分解される。

上記分割数ｍは２７（１２８）〜ｔ（５１２）程度が望
ましく、また、スペクトル分解は１０〜数１０回行なつ
て平均化することが検出精度上から推奨され、その周波
数スペクトルは各パルス信号ｅ１ごとについてそのアド
レスとともに記憶回路１０に記録される。たとえば、ｎ
番目の１走査線（ＩＨ）における映像エンベロープ信号
Ｃ１について、第４図Ｅに示すｘ番目のパルス信号ｅ１
、つまりＥｎ、を周波数弁別回路９でフーリエ変換し、
映像エンベロープ信・号Ｃ１の変動波長を求める。

このようにして得られた映像エンベロープ信号Ｃ１の変
動波長ｈを１走査線（ＩＨ）に対する比率でその一例を
示せば第４図の特性の通りである。ビデオテープＡにお
いては変動波長１１１０〜１１４０Ｈの変動レベルが高
いのに対し、ビデオテープＢはその波長域の変動レベル
が低い。

このことはテレビ画面を目視評価することによつても、
テープＡの画質がテープＢのそれよりも劣ることがわか
つた。この発明は上述から明らかなように、ビデオテー
プ特性、とくにエンベロープ変動を数値的に検出してそ
の評価を行なうことが可能となり、ビデオテープ特性の
向上に貢献することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る装置の一例を示す概略的なブロ
ック回路図、第２図Ａ上１第３図は作動説明用の波形図
、第４図は一例のテープ特性図である。 １・・・・・・磁気ヘッド、２・・・・・・ビデオテー
プ、３・・・・・映像信号記録トラック、４・・・・・
映像信号記録装置、６・・・・・・検波整流回路、７・
・・・・映像エンベロープ信号弁別回路、８・・・・・
鳩変換回路、９・・・・・・周波数弁別回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一定振幅の映像信号に同期信号の付加された高周波
   信号をビデオテープに記録する手段と、記録された高周
   波信号を検波整流してエンベロープ信号を得る手段と、
   検波整流されたエンベロープ信号から映像エンベロープ
   信号を取り出す手段と、１走査線ごとの映像エンベロー
   プ信号を所定のサンプリング時間ごとのパルス信号に変
   換するＡＤ変換回路と、上記各パルス信号を周波数スペ
   クトルに分解する周波数弁別手段と、各パルス信号の周
   波数スペクトルとそのアドレスを記録する記憶手段とを
   具備したことを特徴とするビデオテープ特性の検出装置
   。