JPS6047334B2 - 金属成分の回収方法及びその装置 - Google Patents

金属成分の回収方法及びその装置

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JPS6047334B2
JPS6047334B2 JP53140511A JP14051178A JPS6047334B2 JP S6047334 B2 JPS6047334 B2 JP S6047334B2 JP 53140511 A JP53140511 A JP 53140511A JP 14051178 A JP14051178 A JP 14051178A JP S6047334 B2 JPS6047334 B2 JP S6047334B2
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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    • Y02P10/20Recycling

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は触媒化学工業からの排出液等に含まれる金属
成分を回収する方法及び装置に関し、さらに詳しくは可
溶性の遷移金属化合物もしくは錯体を用いる均一系触媒
化学反応工程から排出されるこれらの触媒金属成分を含
む廃液あるいは排水等を焼却して金属成分を回収する方
法とその装置に関する。
従来石油化学その他の化学工業において遷移金属触媒
を用いる化学反応が広く用いられて来たが、その多くは
不均一系の触媒反応であつた。
この場合反応生成物と触媒との分離は比較的容易でゝあ
る。しかるに近年に到つて有機溶媒あるいは水に可溶性
の金属化合物あるいは金属錯体を使用する均一系の触媒
反応が注目され、工業化される様になつて来た。(本発
明に言う均一系触媒反応は、反応過程で固相の触媒を含
まないことを意味し、触媒が液相に溶解していれば、液
々、気液等の混相は問わない)。これらの反応は酸化反
応、還元反応、重合反応、ヒドロホルミル化、その他の
カップリング反応等応用面は殆んど化学反応の全領域に
亘る程である。
これらの諸反応に用いられる遷移金属は反応の種類に応
じて種々のものが用いられるが、例えは酸化反応にはC
u..Mn,.CO,,MO..Pd..Rh等、還元
反応には例えばMi..Rh,.Pt..Ru,.Ir
等、重合反応には例えばTi.Zr..Cr..MOl
W等、カップリング反応には例えばCO..Ni..P
dlIr.,Rh,.Pt等が用いられ、その他Re,
.Os..IrlRu等も反応に応じて使用される。こ
れらの中白金属の金属が特に有用である。これらの遷移
金属は水あるいは有機溶媒に可溶な化合物として、アル
カリ金属塩、ハロゲン化物、有機酸塩、カルボニル化合
物、ハロゲン化カルボニル化合物あるいはこれらの化合
物にトリフェニルホスフィンやトリフェニルホスファイ
トの様な配位子を加えた錯体等として使用されている。
この中Pt.IrlRu.Rh等のP.As..S層ヒ
合物との錯体が重要である。これらの触媒は反応系に溶
解して使用するのであるから、担持触媒層反応や懸濁相
触媒反応の様に単純な重力的、物理的操作によつて触媒
と反応生成物を分離することは困難てある。従つて従来
これらの触媒を分離するために、水素加圧下て加熱して
金属沈澱として回収する方法、無機酸、有機酸を加えて
分解する方法、高温の水と反応させて分解する方法、酸
化剤等て酸化分解して.沈澱を得る方法等がある。しか
しながら水添方法は高価な附加的工程てあるし、常に有
効とは限らない。酸あるいは水を用いて分解する方法は
操作が煩雑てあるはかりでなく、COD等排水処理の問
題が附随する。さらに触媒を含む反応液から反5応生成
物を場合によつては溶媒等をフラッシュその他の蒸発分
離操作によつて除去し、触媒成分の分離循環使用する方
法もある。しかしながらこの場合でも有機化学反応の常
として副反応の生起は避け難く、場合によつては触媒金
属を含む複雑な4不活性錯体を生成することもあるので
触媒循環液の一部を定常的に廃液としてブリードして反
応系内に蓄積する副生成物あるいは不活性錯体の水準を
一定限度内に留める必要がある。一般的にいつて上記の
触媒成分金属は地球上の賦存度も小さく、従つて高価で
あるから、効率よく回収する必要があるものが多く、ま
た重金属として環境汚染の面からも放出することは許さ
れないものが多く何らかの形で回収する必要がある。従
来から焼却によつて可燃物中に、あるいは可燃物を含む
排水中に含有されている有価金属類あるいは公害源とし
ての重金属類を灰化したり、灰化して分析したり、処分
したりすることは知られフている。
例えば重油等に溶存するバナジウムやニッケル等の金属
が燃焼に際して副次的に回収される場合のあることも周
知である。しかしこれらは一般的な焼却炉、ボイラーあ
るいは分析用坩堝等を用いて行われたものである。
・それ故比較的多量の被焼却物に含まれる少量の貴重な
金属の回収には向かないし、あるいは焼却炉炉材と反応
して回収金属成分が汚染されたり、回収不能となつたり
、あるいは再使用のための処理に手間取つたりする等の
欠点があつた。即ち前述・の様に、触媒金属成分を含有
する廃液あるいは排水を焼却して金属成分を回収すれば
よいことがわかつていても、それを実際化する適切な方
法が従来なかつた。本発明は以上の様な均一系触媒反応
から排出される触媒の金属成分(場合によつてはさらに
有機化合物)を含有する廃液あるいは排水等を焼却して
金属成分を有効に回収する方法と装置を提供するもので
ある。
即ち本発明を要約すれば、廃液あるいは排水等を噴霧焼
却するバーナーおよび/またはノズルとその下部の焼却
室及びそれに連らなる降下管と回収缶及び液循環手段と
を有する装置であり、これによつて燃焼された金属成分
は燃焼室より降下管の下部て回収缶内の液中に吹き込ま
れ、一方回収缶内の液を循環し燃焼室、降下管に濡れ壁
を形成して冷却と洗浄を行うと共に循環液の一部を取り
出して金属成分を回収するものてある。本発明方法及び
装置を図を用いて以下6こ説明する。
これによつて本発明が一層理解されるであろう。第1図
は本発明によつて処理される廃液あるいは排水を排出す
る化学反応工程の一例と本発明の回収装置の簡単な関係
流れ図、第2図は本発明の回収装置の詳細図、第3図は
第2図のバーナー部分の他の実施態様を示す図である。
第1図の反応器Aに原料31と触媒溶液32が送入され
る。
ここに原料とは溶媒等を含めたガス状あるいは液状の反
応物質をさす。33は新鮮触媒てある。
可溶性触媒を含む反応生成物は管34を通り分離器Bへ
と送られる。分離器Bにおいては蒸留、その他適当な操
作、場合によつては化学反応によつて触媒と反応生成物
等が粗分離される。含触媒液は管35から抜き出され、
管36を通つて循環使用され1部ブリード1として本発
明の装置に送られ本発明方法によつて処理される。37
は廃ガスてあり、粗製品は精製工程Cに管38を通つて
送られ、精製製品40となる。
39はライトエンド、41はヘビーエンドである。
分離工程で得られた触媒含有液が直接再使用に耐えない
形となる時は全量パージされ、本発明の方法によつて処
理されることもある。例えば反応器Aにおいてヒドロホ
ルミル化反応が行われ、ロジウムカルボニルが触媒とし
て用いられた場合、製品は溶解ロジウムを含有する。製
品の分離に蒸留法を用いることが困難な場合、ロジウム
を製品から分離するため、水を加えて120〜200゜
C程度に加熱して触媒金属成分を分解し、金属ロジウム
とその酸化物との混合物として分離し、次いで空気中で
400゜C程度に加熱して活性な酸化ロジウムを得る方
法か知られている。しかしこの方法ては触媒金属成分の
沖別に際して、副生有機酸やアルデヒド等のCODを有
する物質を含有する排水を生し、別途処理しなければな
らず、その上この場合活性化などの酸化装置も必要であ
る等の欠点がある。しかるにこの様な触媒金属成分を懸
濁含有し、加えて有桟物をも含む排水も本発明の方法に
よれは金属成分を懸濁含有したまま処理することが出来
るから、本発明の焼却の対象物となる。更には水溶性の
触媒を用いる反応、例えばモリブデン酸ナトリウムの水
溶液を触媒とする炭化水素の空気酸化反応において、水
溶液中に蓄積する有機酸あるいはアルデヒド等及び反応
によつて生成する水を除去するに際し排出される触媒金
属成分と有機物とを併せ含む排水等についても本発明の
方法か適用てきる。上述の様に本発明の方法に供される
原料は有機溶媒に溶解した触媒金属成分のみならず、有
機物を含む排水中に懸濁あるいは溶解した触媒金属成分
についても適用し得る。
以上要するに第1図の本発明との関連において重要な点
はAで示される可溶性の均一触媒を用いる反応装置があ
り、装置から流出する反応生成物中の触媒金属成分を含
む部分(即ち廃触媒或いは排水)と製品を含む部分とを
少くとも粗分離する分離装置Bがあり、Bから触媒金属
成分の金属分を溶液状て含む有機溶媒廃液、あるいは有
機物と共に金属分を溶解あるいは懸濁含有する排水が流
出し、少くともその一部が系外に排除されるような工程
において、その排除されるものが本発明の方法において
処理の対象となることである。
尚上記の廃液あるいは排水は必要に応じて適宜濃縮され
た後、本発明の方法に供給してもよいことは言うまでも
なく、その熱源としては本発明の方法で発生する水蒸気
を略飽和した排ガスを用いることも出来る。かくして上
記の様な化学反応工程から排出された触媒の金属成分を
含有する廃液あるいは排水はブリード1とし、本発明の
焼却回収工程に送られる。
第2図は本発明の焼却回収装置の一実施例を示したもの
であり、第3図は第2図とは別のバーナー部の実施態様
を示しており、以下これに基づいて説明する。
化学反応工程から排出された上記ブリード1はバーナー
2に供給され、管3より供給される空気と共にバーナー
燃焼室4に噴霧され、4及び燃焼室5で完全に燃焼され
る。
噴霧は機械噴霧、スチーム、空気など媒体を用いるもの
等適宜の方式で・行われる。燃焼温度は有機物の完全焼
却の点からみて通常800′C以上であり、上限は特に
限定されないが、触媒成分金属あるいは化合物の種類に
よつては限度がある。利用しやすい型の金属あるいは金
属化合物が回収される適切な温度まて好まし・い上限と
なる。例えばRUO2、IrO2は1100℃附近て分
解し、Rh2O3は約1115℃て分解を始めるので、
これらを同じ酸化物の形で回収するためにはそれ以下の
温度、例えば燃焼室内温度1000′C附近もしくはそ
れ以下の温度て廃液あるいは排水を焼)却するのが好ま
しいこととなる。尚排水の様に比較的発熱量の低いもの
を焼却する場合は補助燃料を燃焼する必要がある。この
場合排水を補助燃料と混合して例えば事前にエマルジョ
ン化して焼却してもよい。あるいは二流体ノズルの様な
ものを用いて混焼してもよい。これらの場合第2図ある
いは第3図のバーナー2,2″がそのまま用いられるが
、バーナー2,2″からは補助燃料のみを燃焼し、バー
ナー2,2″の下方で燃焼室の上部に設けたノズル26
,26″(図中点線)から燃焼室5を噴霧焼却してもよ
い。この際補助燃料としてヘビーエンド41のようなプ
ロセス廃液を使用することもある。第2図のバーナー燃
焼室4の内壁6は保焔のため高温を要する部分、あるい
は構造上製作困難な部分等を除いては耐火物を用いず金
属壁の水冷構造とする。しかしこの部分は燃焼室5の内
壁7と比較して表面積が小さいので、高級耐火材23を
用い、バーナー部外壁24を空冷とし、2次空気22の
加熱に利用する第3図の方式を行なうことも可能である
。しかし一般的に言えは耐火材の使用は触媒金属成分の
回収率を下げるのて出来るだけ避けることが望ましく、
火焔と接する部分の温度も出来るだけ下げることが望ま
しい。尚第3図の場合、バーナー先端が燃焼室天井或い
は肩部25″より下に位置しており、更に2次空気によ
つてとり囲まれるから、肩部25″に触媒金属成分が接
し難い構造となつている。このため図の様な水冷構造を
止め、耐火材内張構造としてもよい。第2図の燃焼室5
は先細りの截頭逆円錐型の金属製(主に鉄鋼製)の板よ
りなる炉壁7で構成されており、その肩部25は水冷構
造となつている。そしてその内壁はポンプ20により内
壁の上部に設けたオーバーフロー用の冷却液供給室10
を経て、常時多量の回収缶液が循環供給されるため内壁
は常に液膜て覆われるから燃焼熱に対する炉壁7の焼損
からの保護並びに触媒金属成分と炉壁7との高温下ての
接触あるいは反応の防止が行われる。尚冷却液供給室1
0の構造は必ずしもオーバーフロー型に限定されない。
例えば接線方向に開口するスリットから液が内壁の円周
方向に流出し、遠心力によつて壁に沿つて回転する様に
螺旋を描いて降下する構成も考えられる。要するに冷却
液供給室10の構造は自身の過熱を防ぎつつ燃焼室内壁
にまんべんなく液膜による濡れ壁の出来るようなもので
あればよい。炉壁7を略逆円錐型に先細りとするのは濡
れ壁の液膜が切れて焼損や反応を起すことのない様にす
るためであるから、多量の液を流すことが可能てあれば
、垂直円筒型でもよいが、末広がりでは液膜が切れ易い
ので避けなくてはならない。一般の燃焼装置では燃焼室
炉壁7やバーナー内壁6は耐火物で内張されるのが普通
であるが、耐火物を使用すれば、高温下の金属または金
属化合物が耐火物と反応し、化合物を形成したり、吸収
されたりするので回収が困難となり或いは回収率が低下
したりする。従つて前述の内壁6の如く、極力耐火物の
使用はやむを得ない場合のみ、必要最小限度にとどめ、
回収すべき金属または金属化合物との反応を可及的に少
くし、収率を向上させるようにすることは燃焼室炉壁7
についても全く同様の事が言える。廃液の燃焼ガス中に
は触媒成分の金属または金属化合物が微細な粉末状とな
つて浮遊しており、これらは燃焼室炉壁7の下端に接続
した降下管17の下端部分に穿つたスリット8より回収
缶9内の液中に噴射され、回収缶液中を上昇する間に粉
末の大部分は捕捉され、ガスは急冷される。
降下管17は炉壁7を流下する液によつて濡れ壁とな”
つており、冷却と洗浄が常に行われる。尚ガス中の粉末
の一部は液膜と接して捕捉されるが、結果的には降下管
を通つて噴射されるガス中の粉末と一緒になつて回収缶
液中に入る。回収缶では燃焼ガスが液中を上昇する間に
燃焼ガスから回収缶液に伝熱され、水分が蒸発する。そ
のため回収缶液の循環をよくし、触媒金属成分を均一に
懸濁させる目的から堰21が設けられる。回収缶液は次
第に回収触媒金属成分が蓄積するから回収缶循環液の一
部を抜き出し、フィルター12に送り回収触媒金属成分
を粉末状て回収する。戸液は管19より排出される。勿
論回収缶液を先ず泊過して、金属成分を分離した後の戸
液を循環して炉壁の冷却に使用し、必要ならばその一部
を系外に抜き出して処理する方法をとつてもよい。尚触
媒成分が例えばモリブデン酸ナトリウムの様に水溶性の
場合には、濃縮液として所定の濃度て抜き出すか、ある
いはスラリーとなるまで濃縮して懸濁液として抜き出し
てもよい。一方回収缶液中を上昇した燃焼ガスは回収缶
で蒸発した多量の水蒸気と共に管18により排出される
が極少量の触媒金属成分を液飛沫と共に同伴するので、
デミスター(図示せず)で捕捉して回収缶に戻したり、
更にベンチユリー(図示せず)で収塵回収したり、ある
いは図示の如く排ガスフイルター13によつて回収した
後管14から大気中へ放出されれる。
このようにして触媒金属成分は回収物15,16として
ほぼ全量を回収することが可能である。尚廃液中の触媒
成分が配位子として硫黄化合物あるいは燐化合物等を含
む時は燃焼ガス中にSO2、SO3あるいはP2O,等
の酸性酸化物を生じ、これが回収缶中て相当する無機酸
となる。回収金属成分がIr..Ru..Rh等であれ
ば無機酸に溶け難いのて触媒金属成分を分離後、泊液等
排水は例えばCa(0H)2等で処理すれはよく、処理
水は循環使用することも出来る。触媒金属成分がこれら
の酸に溶解するような場合には回収缶にアルカリを加え
てPHを調整することによつて溶解を防いだり、溶解し
た回収液を別途処理する等は任意である。いずれにせよ
廃液あるいは排水は完全に焼却されているから、ここか
ら発生する排水のCODは極めて僅かてあり、無公害的
に環境水系に放出可能とすることは容易である。あるい
は再ひ冷却用水として使用てきる。また回収触媒金属成
分はそのまま直ちに、あるいは適宜加工の後、再使用に
耐えるものてあることは言うまでもない。尚焼却を酸化
性雰囲気とせず、還元性雰囲気下に行なうことも可能で
あり、触媒を金属として回収したい場合に好ましい方法
である。以下の通り本発明によれは従来処理が困難であ
つた貴重な触媒金属成分を含む有機物含有廃液あるいは
排水を比較的単純な焼却処理によつて貴重な金属成分を
回収しつ無公害的に処理することが出来るのて産業上極
めて有益てある。
更に本発明は単に廃液あるいは排水中に含まれる触媒成
分の金属のみならず一般のいかなる金属、例えば放射性
金属てあつても、本発明に言う廃液あるいは排水と同じ
様な形て含有される金属化合物てあれは、その回収にも
本発明方式の焼却して回収するという方法及ひ装置は好
便に適用され、その応用範囲は極めて広いと言えよう。
以下に実施例を挙けて本発明を具体的に説明する。
実施例1 イリジウム錯体を用いるヒドロホルミル化反応工程から
排出される触媒含有廃液100k91hrが、燃焼室空
間容積約2.5m.である第2図に示す如き装置によつ
て処理された。
廃液の組成は次の通りである。
有機物(炭化水素+含酸素化合物、発熱量9500kc
a11kg) 99.8%
燐化合物(P分11.8%) 0.14%
Ir化合物(Irとして) 0.05
%廃液は空気率1.6の条件で燃焼され、バーナー燃焼
室4で高温となるが、直ちに内壁7表面の輻射伝熱等に
より冷却し、燃焼室5の温度は約800℃となる。
第2図の管11から1.4tIhrの水が供給され管2
7から3tIhrの冷却水が送入された。炉壁は20t
Ihrの循環水によつて濡れ壁状態が保たれた。回収缶
内のイリジウム酸化物が金属として約0.1%に達した
時循環水を50k91hr抜き取り、含まれる触媒酸化
物を?別した。尚抜出しと同時に11からの給水量をそ
れに見合つて増加した。淵液は約0.15%の燐酸を含
有していた。イリジウムの99%以上が回収缶9におい
て捕捉回収され、残りの大部分も排ガスフィルター13
において捕集された。実施例2 ルテニウム錯体を用いる水素添加工程から排出される触
媒含有廃液50kgIhrが実施例1と同様に処理され
た。
廃液の組成は次の通りである。有機物(炭化水素、発熱
量10000kca11kg約100%Ru化合物(R
u金属として) 0.01%その他のP及び
c1少量廃液は空気率1.臥燃焼室温度約800゜Cの
条件で焼却された。
第2図の管11から700k91hrの水が供給され、
管27から約2tIhrの冷却用水が送入された。炉壁
は15tIhrの循環水によつて濡れ壁状゛態が保たれ
た。回収缶のRu酸化物が金属として約0.1%に達し
た時、循環水を5kt1hr抜き取り、含まれる触媒酸
化物(主成分RuO2)を沖別した。泊液は約0.3%
の燐酸と少量の塩酸を含有していた。ルテニウムの99
%以上が回収缶9において捕捉回収され、残りの大部分
も排ガスフィルター13において捕集された。実施例3 モリブデン酸ナトリウム水溶液を触媒とする炭化水素の
空気酸化工程から排出される触媒含有排J水の濃縮液が
処理された。
第3図の上部バーナーから補助燃料が燃焼され、排水は
燃焼室上部に挿入された噴霧ノズル26″から噴霧され
焼却された。その結果は次の通りである。排水
350k91hrモリブデン酸
ナトリウム 3%有機物(高位発熱量4
500kca11kg) 10%水分
87%焼却温度 850℃(空気率
1.2)補助燃料 54k9
1hr補給水 1160kg
Ihr循環水 17tI
hr以上の条件においてモリブデン酸ナトリウム12%
水溶液87.5k91hrが回収缶より取り出され、酸
化工程へリサイクルされた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によつて処理される廃液あるいは排水を
排出する触媒反応工程の一例と、本発明の方法に用いる
回収装置の一例の簡単な関係流れ図、第2図は本発明の
回収装置の詳細図、第3図は第2図のバーナー部分の他
の実施態様を示す図である。 1,1″・・・・・・ブリード、2,2″・・・・バー
ナー、3,3″,22・・・・・・空気、4,4″・・
・・バーナー燃焼室、5,5″・・・・燃焼室、6・・
・・・内壁、7・・・炉壁、8・・・・・スリット、9
・・・・・・回収缶、10・・冷却液供給室、11,1
「 ・・補給水、12・・・・・フィルター、13・・
・・・・排ガスフィルター、14・・・・排ガス、15
,16・・・・・・回収金属成分、18・・・・管、1
9・・・・・・排出水、20・・・・・・ポンプ、21
・・・・堰、23・ ・・耐火材、24・・・・・バー
ナー外壁、25,25″・・・・肩部、31・・・・・
原料、32・・・・触媒、3・・・・・・新触媒、34
,35,36,38・・・・・・管、37・・・・・・
廃ガス、39・・・・ライトエド、40・・・・・精製
製品、41・ ・・ヘビーエンド、A・・・・・・反応
器、B・・・・・・分離器、C・・・・・・精製工程。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 遷移金属化合物もしくは遷移金属錯体を用いる均一
    系触媒化学反応工程から排出されるこれらの触媒金属成
    分を含む廃液あるいはさらに有機物を含有する排水等を
    焼却して触媒金属成分を回収する方法において、金属板
    製の炉壁を有する燃焼室の上部に設置したバーナーおよ
    び/またはノズルから廃液あるいは排水等が噴霧焼却さ
    れ、次いで該燃焼生成物は該燃焼室の下端に接続し且つ
    該炉壁の全面を降下す液により濡れ壁を形成する降下管
    の下部で液中に吹き込まれて燃焼ガスの冷却と同時に金
    属成分の回収を行なうことを特徴とする金属成分の回収
    方法。 2 炉壁の全面を降下する液は燃焼生成物が吹き込まれ
    た液を循環するものである特許請求の範囲第1項記載の
    金属成分の回収方法。 3 炉壁の全面を降下する循環液はその一部を抜き出し
    て金属成分を回収するものである特許請求の範囲第1項
    、第2項記載の金属成分の回収方法。 4 回収すべき金属成分を含む廃液あるいはさらに有機
    物を含有する排水もしくは補助燃料を噴霧燃焼するため
    のバーナーおよび/またはノズルと、その下方に円筒、
    逆円錐あるいはその組合せ型の金属板からなる燃焼室と
    、該燃焼室の下方に接続し下記回収缶内液中に浸漬され
    た降下管と、燃焼生成物である金属成分を捕集し、燃焼
    ガスを冷却するための、その中に液を充たした上記回収
    缶と該回収缶内の液を燃焼室及び降下管の濡れ壁形成用
    に循環させるための手段と該循環液より金属成分を回収
    するための手段とからなる金属成分回収装置。 5 燃装室天井或いは肩部が水冷構造である特許請求の
    範囲第4項記載の金属成分回収装置。 6 バーナーが水冷もしくは空冷構造である特許請求の
    範囲第4項或いは第5項記載の金属成分回収装置。 7 回収缶から排出ガス中に同伴される金属成分を捕集
    するための手段を附した特許請求の範囲第4項〜第6項
    記載の金属成分回収装置。
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JPH0611658Y2 (ja) * 1988-02-03 1994-03-23 富士電機株式会社 多相無接点開閉器

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