JPS6047156B2 - 航空機のエルロン下げ操作機構 - Google Patents

航空機のエルロン下げ操作機構

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JPS6047156B2
JPS6047156B2 JP7916881A JP7916881A JPS6047156B2 JP S6047156 B2 JPS6047156 B2 JP S6047156B2 JP 7916881 A JP7916881 A JP 7916881A JP 7916881 A JP7916881 A JP 7916881A JP S6047156 B2 JPS6047156 B2 JP S6047156B2
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政次 野沢
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、航空機のエルロンドループ操作機構い関する
周知のように、航空機には、離着陸時のみ使用しその離
着陸性能の向上を計るフラツプ装置(高揚力装置)と、
横操縦に使用するエルロン(補助翼)とがある。
フラツプ装置は、第1図にFで示すように主翼1の後縁
内側に、またエルロンは同図Aで示すように主翼1の後
縁外側に設けられる。より優れた離着陸性能を得るには
フラツプ面積の拡大が考えられる。
フラツプ面積の拡大のためには、フラツプコード(翼弦
)の延長、またはフラツプバン(翼長)の延長が考えら
れるが、フラツプコードの延長は、主翼本体構造がフラ
ツプの前方にあるため、必然的に限度があり、またフラ
ツプバンの延長にはフラツプの外方にエルロンがあるの
で、これもまた限度がある。そこで、離着陸時のみ左右
両翼のエルロンを、J横操縦機能を保持したまま下方へ
傾動させ、主翼のフルスパンにわたつてフラツプが設け
られていると同様の形態とし、エルロンをフラツプの一
助として離着陸性能の向上を計る「エルロンドループ」
(以下エルロン下げと官う)という方法があiる(株式
会社潮書店昭和5俳3月10日発行「丸メカニツク」第
15号第1項、および昭和6時7月10日発行「丸メカ
ニツク」第23号第24−25頁参照)。
このエルロンドルーブは、他に特別な動翼を追加するこ
ともなく、また既存の航空機に対してはエルロンを離着
陸時のみフラツプに連動させる機構の追加ばけで離着陸
性能の向上が計れる便利な方法である。ところが、従来
のエルロン下げによる方法では、離着陸性能は向上する
が、エルロン下げ時にエルロンに十分な舵角を与えるこ
とができず、エルロン本来の能力が半減し、結局、期体
としての総合的性能の向上はさきほどの効果が得られな
いという問題があり、これが、エルロン下げが多用され
なかつた大きな原因となつていた。
従来のエルロン下げ機構の構造および問題点を図面につ
いて詳述すると、第2図において、2は操縦桿であつて
、この操縦桿2はエルロンAに次のようなリンク機構を
介して連結されている。
操縦桿2は、枢軸3まわりに回動自在に支持され、その
下端は、リンク牡ベルクランク5、リンク6、ベルクラ
ンク7、リンク8を介してレバー9の先端に枢着されて
いる。レバー9は基端を枢軸10で支持され、その中間
部にはピン12を介して左右のロッド13L,13Rが
枢着されている。なお、第2図において、矢印Lは航空
機の左側を、Rは同じく右側を、Frは同じく前方を、
Bは同じく後方を意味する。よつて、13Lは左側のロ
ッド13を,13Rは右側のロッド13をそれぞれ指す
ものである。なお、ロッド13L,−13Rより先に連
なる機構は左右対称てあるので、その左側のみについて
以下説明し、右側については左側と同じ数字にRを付し
て説明を省略する。ロッド13Lの先端は、三角形状ベ
ルクランク.14Lの1つの頂点部に枢着されている。
このベルクランク14Lの第2の頂点部はピン15Lに
よつて腕16Lの先端に枢着されてにり、腕16Lの基
端は枢軸17Lによつて枢着されている。ベルクランク
14Lの第三の頂点部はロッド18Lの一端に枢着され
、このロッド18Lの他端は、エルロンAの脚20Lに
枢着されている。エルロンの脚20Lは固定枢軸21L
に枢着されている。エルロンMのアップ方向Uへの回動
はストッパ22Lにより、またダウン方向Dへの回動は
くストッパ23Lによつて制限される。フラツプFは脚
25Lに支持され、この脚25Lは固定枢軸26Lに支
持されている。
フラツプFには、モータMによつて作動されるアクチュ
エータ27Lの回転ねじ28Lが螺入されており、アク
チュエータ27Lによる回転ねじ28Lの回転によつて
フラツプFは枢軸26Lまわりに回動しうるようになつ
ている。フラツプの脚25Lにはロッド30Lに一端が
枢着され、その他は前記ピン15Lによりベルクランク
14Lに枢着されている。以上の構成において、モータ
Mを作動させアクチュエータ27L127Rを介して回
転ねじ28IL,28Rを回転させると、フラツプFは
第2図および第3図に示す上昇位置から第4図および第
5図に示す下降位置へ枢軸26L,26Rのまわりで回
動して揚力を高める。
フラツプFの下降によつて、ロッド30L,30Rは第
4図に示すように後方へ引かれ、腕16L,16Rは後
方へ向つて回動する。
この時ベルクランク14L,14Rは、ロッド13L,
13Rによつて互いに連結されているため、ピン15L
,15Rまわりで実質的に回転することなく単に後方に
移動する。よつて、ロッド18L,18Rも後方に変位
し、エルロンAはダウン方向Dへ向つて回動させられる
。この方向Dへのエルロンの移動がエルロン下げである
。そして、フラツプFの下降に連動してエルロンAも下
降することにより、エルロンはフラツプと同様に離着陸
性能の向上にあずかることになる。エルロンAによる横
操縦のためには操縦桿2を操作する。
いま、第2図の状態において操縦桿2を右方向(矢印R
)に操作したよすると、レバー9は枢軸10まわりで反
時計方向に回動し、これによつて両ロッド13L,13
Rは左方へ移動し、このためベルクランク14L,Y(
Rは反時計方向に回動し、左方のエルロンAはロッド1
8Lを介してダウン方向Dの回動し、右方のエルロンA
はロッド18Rを介してアップ方向Uに回動する。逆に
、操縦桿2を左方Lへ操作すると、同様にして左方のエ
ルロンAはアップ方向Uに回動し、右方のエルロンAは
ダウン方向Uに回動する。このようにしフラツプFが上
昇位置にある時には、操縦桿2によるエルロンAの操作
は左右等角度で支障なく行われる。
しかしながら、第4図に示すようにフラツプFが下降位
置にある時には操縦桿による左右のエルロンAの操作に
次のような問題が生じる。いま、具体的一例として、エ
ルロン最大作動角をアップ方向30とおよびダウン方向
30動と仮定し、その条件のもとでエルロン14.50
下がるようにフラツプFを下降させたとする。
この状態で操.縦桿を左右へフル操作したとすると、第
4図においてレバー9は反時計方向に回動し、ベルクラ
ンク14Lも同方向に回動し、ロッド18Lを介して左
翼エルロンAはダウン方向のストッパ23Lに当接する
まで下降する。かくして、左翼エルロンAが停止した位
置では、エルロンの回動角度は最大作動角の300に等
しく、したがつて、左翼エルロンAはフラツプ操舵によ
り予め下がつた位置からダウン方向に30舵−14.5
下=15.5ことになる。ところが、右翼エルロンAの
アップ方向への回動については問題が生じる。
すなわち、右翼エルロンAは、ロッド13R1ベルクラ
ンク14R1ロッド18Rを介してアップ方向に左翼エ
ルロンAと等しい15.5てだけ回動するが、この回動
方向は予め与えられているエルロン下げ方向とは逆の方
向であるから、結局、右翼エルロンAは14.5向−1
5.5か=ー1.00だけ回動したことになり、右翼エ
ルロンAは第2図の中立位置からアップ方向に10ロ回
動したにすぎない。したがつて、右翼エルロンAはその
アップ方向のストッパ22Rまで、未た300−1.0
0=29.00に相当する隙間を残していることになる
。このように左翼エルロンが最大作動角まて回動してい
るにもかかわらず、右翼エルロンが最大作動角のほんの
一部しか回動しないことは、エルロンによる横操縦能力
が低いことを意味する。これは、右翼エルロンを最大作
動角まで回動させた場合にも同様で、左翼エルロンは少
ししか回動しない。本発明は、従来のエルロン下げ操作
機構の上述のような問題点を解決することを目的とする
ものである。
本発明によれば、操縦桿をエルロンに連係するリンク機
構に多節可変差動リンク機構を組込み、この差動リンク
機構には、操縦桿側に連なる原動リンクと出力リンクの
基端を両リンクが相互に角度をなすように共通の固定枢
軸により枢着し、これら両リンクの先端を、屈曲可能に
端部に端部同士を枢着した2本の連結リンクで枢着連結
し、これら2本の連結リンクの間の屈曲枢着部に第三の
連結リンクの一端を枢着し、前記原動リンクと出力リン
クが回動する領域でそれらリンクの共通固定枢軸に対し
て間隔をおいて設けた固定部に基端を枢着した揺動リン
クの先端を前記第三の連結リンクの他端に枢着し、前記
第三の連結リンクと揺動リンクの枢着部をロッドを介し
てフラツプに連結し、フラツプ上昇時には、原動リンク
と出力リンクの共通の固定枢軸と、第三の連結リンクと
揺動リンクの枢着部の枢軸とが同一軸線上にあり、フラ
ツプ下降時には、第三の連結リンクと揺動リンクの枢着
部の枢着が前記固定枢軸との同軸関係から外れるように
構成することによつて、前記目的が達成される。
以下、本発明の詳細を説明すると、第6図は本発明によ
るエルロン下げ操作機構を第2図に対応する形で示した
ものであり、第6図において、第2図におけると同じ部
分および部材を示している。
よつて、そのような部分および部材については説明を省
略し、第2図の機構に比し改変された部分のみにつき説
明する。本発明によれば、第2図における三角形状ベル
クランク14L,14Rに代つて、多節可変差動リンク
機構32L,32Rが設けられる。
これらの気構32L,32Rは左右対称てあり、したが
つて、その右方の機構32Rのみについて説明し、左方
の機構32Lの説明は省略する。中央のレバー9の右側
に連なるロッド13Rの先端には原動リンク33Rの一
端が、第7図に示フすようにピン34によつて枢着され
ている。
原動リンク33Rの他端はピン35によつて固定ブラケ
ット36Rに枢着されている。前記ピン34には、また
、連結リンク37Rの一端が枢着され、その他端はピン
38によつて連結リンク39Rの5一端に枢着され、リ
ンク39Rの他端はピン40によつてリンク41Rの一
端に枢着され、このリンク41Rの他端は前記ブラケッ
ト36Rのピン35によつて枢着される。よつて、リン
ク33R,37R,39R,41Rは4節リンク機構を
θ構成する。ピン40には、エルロンAに連なるロッド
18Lが連結されている。よつて、ロッド13Rによつ
て原動リンク33Rがピン35まわりて回動させられる
と、リンク37R,39Rを介してリンク41Rがピン
3まわりで回動させられ、リンク41Rの回動がロッド
18Rを介して右翼エルロンAに伝達される。したがつ
て、リンク41Rは出力リンクとして機能する。ピン3
8には、また、上下1対の連結リンク43R,43Rの
一端が枢着され、それらのリンクの他端のピン44には
、同様に上下1対の揺動リンク45R,45Rの先端が
枢支されており、これらリンク45R,45Rの基端は
固定ブラケット46Rのピン47によつて枢着されてい
る。
そして、ピン44によつて、リンク43R,45Rには
、フラツプFに連なる前記ロッド30Rが連結されてい
る。第6図に示すように、フラツプFが上昇位置にある
場合には、多節可変差動リンク機構32Rは、第7図に
示す状態にはなく、第8A図に示す状態にある。
この状態では、リンク43R,45Rの枢着ピン44の
軸線と固定枢軸ピン35も軸線とが一致した状態にある
。そして、ピン44の位置は、ロッド30Rとリンク4
5Rによる拘束によつて不動となつている。したがつて
、このリンク機構32Rの原動リンク33Rと出力リン
ク41Rのなす角度αは常に一定であり、リンク機構3
2Rは第2図を場合と同様に1個のベルクランクと同じ
形態となり、軸線44,35のまわりに回動する。この
状態は、左側の多節可変差動リンク機構32L(第6図
)についても同様である。よつて、第2図に示す楊合と
同様、操縦桿2の左右Lまたは右方Rへの操作によつて
、左右のエルロンAはアップ方向Uまたはダウン方向D
に等角度回動させることができる。例えば、操縦桿!2
を第8B図に示すように右方へ操作すると、リンク機構
32Rは前記角度αを保持したまま反時計方向に回動し
、ロッド18Lを引き、左側ではそれと全く反対の運動
が起きる。また、操縦桿2を左方へ操作すると、右側の
リンク機構32Rは3第8C図に示すように時計方向に
回動し、ロッド18Rを押す。離着陸時にフラツプFを
下降させて第9図の状態にすると、ロッド30L,30
RがフラツプFによつて後方へ引かれるため、多節可変
差動リン4,ク機構32L,32Rは、例えばその右側
のものについては第10A図に示す状態になる。
この状態ではロッド30Rがリンク43R,45Rを後
方へ引くために、四辺形リンク機構33R,37R,3
9R,41Rがや)偏平状につぶれ、ピン44はピン3
5との同軸関係をもたなくなり後方へ変位する。これに
よつて、角度αは第9図に示すように下げ角相当分大き
くなる。しかし、原動リンク33L,33Rは、ロッド
13L,13Rにより連結されていてそれらが回転力が
バランスするので回転移動することはない。角度αの増
大によつて出力リンク41L,41Rが後方へ回動した
分だけロッド18L,18Rが後方へ変位2し、したが
つてエルロンAは左右とも第9図のように下がる。第9
図の状態において、操縦桿2を第10B図に示すように
右方Rへ操作すると、ロッド13Rが左方へ引かれ、リ
ンク機構32Rは同図に示すi状態になる。
すなわち、連結リンク33Rは矢印で示すように反時計
方向に回動し、それに連結された連結リンク37R,3
9Rに引かれて出力リンク41Rもピン35のまわりで
反時計方向に回動する。この時、ピン44は前述のよう
にピン35とは同軸的でない位置に固定されており、連
結リンク43Rは固定されており、連結リンク43Rは
固定ピン44のまわりで反時計方向に回動する。第10
A図の状態を第10B図の状態の比較によつて明らかな
ように、原動リンク33Rと出力リンク41Rの先端部
同士を連結する連結リンク37R,39Rは、第10A
図の状態では両者がほぼ直線状をなすように延びている
が、第10B図の状態では、リンク43Rのピン38に
よる拘束によつて両リンク37R,39Rは屈曲してい
る。
よつて、原動リンク33Rがピン35まわりで反時計方
向に回動した角度より、出力リンク41Rがピン35ま
わりで反時計方向に回動した角度の方が大きいことがわ
かる。すなわち、リンク機構32Rは原動リンクと出力
リンクの回動量が異なる差動リンク機構を構成するもの
である。このリンク機構は、固定ピン35,44の間を
仮想固定リンクとし、リンク33Rを原動リンクとし、
リンク37R,39R,43Rを連結リンクとし、リン
ク41Rを出力リンクとする多節差動リンク機構であり
、原動リンク33Rの回動角度に対する出力リンク41
Rの回動角度の比は、仮想固定リンクとしてのピン35
,44の間隔によつても変化する。いずれにしても、こ
のリンク機構の原動リンク33Rの作動角に対する出力
リンクの作動角の比は両リンクが反時計方向に回動する
につれて漸次増加する。これは原動リンクの作動角に対
し出力リンクの作動角が二次以上の関数をなすことを意
味する。これに対し、第2図に示3す従来例の場合では
ベルクランク14Rの原動側および出力側の作動角は一
次関数の関係にあるにすぎない。一方、操縦桿2を左方
へ操作した場合には、第10C図に示すように、原動リ
ンク33Rは時計J方向に回動し、出力リンク41Rも
時計方向に回動する。
この場合には、原動リンクの作動角に対する出力リンク
の作動角の比は、両リンクが時計方向に回動するこにつ
れて漸次減少する。第10B図のようにリンク機構32
Rが反時計方向に回動させられる場合は左翼のリンク機
構32Lも同様に反時計方向に回動させられる。
よつて、リンク機構32Lは第10C図の状態を左右に
反転させた状態をとることになり、右翼側では、リンク
機構32Rの原動リンクに対する出カーリンクの作動角
は二次以上の関数関係をもつて漸次増加し、左翼側ては
リンク機構32Lの原動リンクに対する出力リンクの作
動角は二次以上の関数関係をもつて漸次減少する。した
がつて、右翼側では、エルロンAは、ロッド18Rを介
してアップ方向U(下げを減少させる方向)に、漸次増
加する作動角をもつて変位させられ、左翼側では、エル
ロンAは、ロッド18Lを介してダウン方向D(下げを
増加させる方向)に漸次減少する作動角をもつて変位さ
せられる。よつて、右翼側では、エルロン下げを打消す
方向のエルロン上昇運動が強く現われ、左翼側では、エ
ルロン下けを増加させる方向のエルロン下降運動が弱く
現われることになり、従来例のように、左翼エルロン中
立位置に関してのダウン方向運動が大であるにもかかわ
らず、右翼エルロンの中立位置に関してのアップ方向運
動が過小になることはない。以上は、エルロン下げ状態
において操縦桿2を第10B図に示すように右側に操作
した場合についてのものであるが、操縦桿2を第10C
図のように左側に操作した場合にも前述と同様な効果が
得られる。
以上実施例について述べたように、本発明によれば、航
空機の通常飛行時にも、また離着陸のためのエルロン下
げ時にも、左右同量のエルロン最大作動角が得られ、離
着陸時にエルロン能力の不足をきたすことがないように
することができる。
また、離着陸時にも、通常飛行時と同量のエルロン最大
作動角が得られるため、航空機の横安定および横操縦能
力が向上し、機体性能および安全性を向上させることが
できる。さらに、離着陸時も、通常飛行時とまつたく同
量の操縦桿最大操作量が得られ、ごく自然なパイロット
操縦桿操作惑覚が得られる。
このことは、未熟なパイロットが操縦する錬習機等にも
、エルロン下げ装置を容易に付加できることを意味する
【図面の簡単な説明】
第1図は航空機のフラツプとエルロンを示す斜視図、第
2図は従来のエルロン下げ操作機構の下げ時の状態を示
す図、第3図はフラツプの上昇時の状態を示す第1図の
■一■線矢印方向にみた図、第4図は従来のエルロン下
げ操作機構の下げ時の状態を示す図、第5図はフラツプ
下降時の状態を示す図、第6図は本発明によるエルロン
下げ操作機構の非下け時の状態を示す図、第7図は第6
図の機構における多節可変差動リンク機構の拡大斜視図
、第8A図ないし第8C図は、主として第7図の機構の
非下げ時における異なる状態をそれぞれ示す図、第9図
は本発明によるエルロン下げ操作機構の下げ時の状態を
示す図、第10A図ないし第10C図は、主として第7
図の機構の下)げ時における異なる状態をそれぞれ示す
図である。 F・・・・・・フラツプ、A・・・・・・エルロン、2
・・・・・・操縦桿、9・・・・・ルバー、13L,1
3R,18L,18R,30L,30R・・・・・・ロ
ッド、22L,225R,23L,23R・・・・・・
ストッパ、27L,27R・・・・・・フラツプアクチ
ユエータ、32L,32R・・・・多節可変差動リンク
機構、33L,33R・・・・・・原動リンク、35・
・・・・・固定枢軸、37L,37R,39L,39R
・・・・・・連結リンク、41L,401R・・・・・
・出力リンク、43L,43R・・・・・・第三の連結
リンク、44・・・・・・枢着ピン、45L,45R・
・・・揺動リンク、47・・・・・・固定枢軸。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 操縦桿を左右のエルロンに連係し、操縦桿の変位を
    エルロンの左右逆方向の上下動に変換する左右のリンク
    機構と、左右のフラツプの下降運動を左右それぞれの側
    で前記左右リンク機構に操縦桿へ影響が及ばないように
    伝達し、両エルロンを下げる機構とを有する航空機のエ
    ルロン下げ操作機構において、前記左右のリンク機構の
    各々に、多節可変差動リンク機構を組込み、この差動リ
    ンク機構には、操縦桿側に連なる原動リンクと、エルロ
    ン側に連なる出力リンクとを設け、原動リンクと出力リ
    ンクの基端を両リンクが相互に角度をなすように共通の
    固定枢軸により枢着し、これら両リンクの先端を、屈曲
    可能に端部同士を枢着した2本の連結リンクで枢着連結
    し、これら2本の連結リンクの間の屈曲枢着部に第三の
    連結リンクの一端を枢着し、前記原動リンクと出力リン
    クが回動する領域でそれらリンクの共通固定枢軸に対し
    て間隔をおいて設けた固定部に基端を枢着した揺動リン
    クの先端を前記第三の連結リンクの他端に枢着し、前記
    第三の連結リンクと揺動リンクの枢着部をロッドを介し
    てフラツプに連結し、フラツプ上昇時には、原動リンク
    と出力リンクの共通の固定枢軸と、第三の連結リンクと
    揺動リンクの枢着部の枢軸とが同一軸線上にあり、フラ
    ツプ下降時には、第三の連結リンクと揺動リンクの枢着
    部の枢軸が前記固定枢軸との同軸関係から外れるように
    構成したエルロン下げ操作機構。
JP7916881A 1981-05-27 1981-05-27 航空機のエルロン下げ操作機構 Expired JPS6047156B2 (ja)

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FR2901537B1 (fr) * 2006-05-29 2008-07-04 Airbus France Sas Procede et dispositif de pilotage d'un aeronef optimisant la commande des ailerons en configuration hypersustentee
DE102006030315A1 (de) * 2006-06-30 2008-01-17 Airbus Deutschland Gmbh Hochauftriebssystem am Tragflügel eines Flugzeugs

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