JPS604652B2 - 管路気中送電線 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は管路気中送電線に関するものである。

一般に管路気中送電線の工場製造単位は１０〜１２肌で
ある。これを現地に運搬し、接続しながら布設を行い、
接続は溶接によって行なわれている。したがって内部円
筒を通電導体とする場合はこれも現地熔接を行うことに
なる。しかし、、この方法では絶縁空間に熔接ゴミ等を
混入させるおそれがあり、これを避るために内部円筒導
体に撚線導体を引込み通電導体とすることが考えられて
いる。しかし、裸撚線導体の場合は内部円筒導体と撚線
導体間で分流が生じ、このための幣害が生じる。そこで
、被覆撚線導体を引込めば分流現象はなくなるが、今後
はより線と内部円筒を同電位にするための電気的な接続
が必要になる。本発明は前記した従来技術の欠点を解消
し、安定した性能の管路気中送電線を提供することを目
的とし、その要旨は内部円筒導体と撚線導体の分流現象
を防止するために撚線導体を被覆しかつ同電位に保つた
めの電気的連絡を行うことにある。

添付図面において、１は内部円筒導体、２は撚線導体、
５は外部円筒導体である。ここで撚線導体２には半導電
性被覆３が施されており、内部円筒導体１に接するよう
に設けられている。

又、内部円筒導体１と外部円筒導体５の空間には高気圧
の絶縁気体４が封入されている。

この半導電性被覆４は例えば１ぴ乃至１び○伽程度の高
抵抗を有するため分流現象はほとんど見られずしかも電
位的には撚線導体２と内部円筒導体１との連絡を保つこ
とができる。

本発明の管路気中送電線によれば次のような顕著な効果
を有する。

○｝裸撚線導体を引込む場合は不特定な多点接触となり
、熱伸縮等により接触点が解難しアークが生じる恐れが
ある。

しかし本発明によれば、半導電性被覆を使用したため抵
抗が高くまったく分流を無視することができる。また、
撚線導体引込みの際に金属同志の接触がないため、金属
粒子の発生もない。（２｝ 絶縁被覆撚線導体を引込ん
だ場合に比べ撚線導体と内部円筒導体との電位を共通す
るための工事手段が不要であり、現場作業が容易である
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す縦断面図、第２図はそ
の横断面図である。 １：内部円筒導体、２：撚線導体、３：半導電性、４：
高気圧絶縁気体、５：外部円筒導体。 弊１図舞乙図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 外部円筒導体と内部円筒導体とを絶縁支持物で同軸
   状に保持し、高気圧絶縁気体を封入してなる管路気中送
   電線において、内部円筒導体内に電流通電体である被覆
   撚線導体が挿入されており、該被覆撚線導体の被覆は高
   抵抗半導電性の被覆で構成されていることを特徴とする
   管路気中送電線。