JPS6046109B2 - 1−(4−イソプロピルチオフェニル)−2−n−オクタノイルアミノプロパン誘導体およびその製造法 - Google Patents

1−(4−イソプロピルチオフェニル)−2−n−オクタノイルアミノプロパン誘導体およびその製造法

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JPS6046109B2
JPS6046109B2 JP7078377A JP7078377A JPS6046109B2 JP S6046109 B2 JPS6046109 B2 JP S6046109B2 JP 7078377 A JP7078377 A JP 7078377A JP 7078377 A JP7078377 A JP 7078377A JP S6046109 B2 JPS6046109 B2 JP S6046109B2
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isopropylthiophenyl
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英敏 平沼
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なる1−(4−イソプロピルチオフェニル
)−2−n−オクタノイルアミノプロパン誘導体および
その製造法に関するものである。
さらに詳しくは、一般式(I) ’二)H−S −(1’H−CH。
(I)XNHCO(CH2)6CH3 (式中、Xは基■o又は基くOHを表わす。
)フで示される新規化合物ならびにその製造法すなわち
式(■) (式中、Xは上記と同じ意味を有する。
)で示される化合物と力フリル酸もしくはその反応性誘
導体を反応させることによる一般式(1) (式中、Xは上記と同じ意味を有する。
)で示される化合物の製造法に関するものである。
本発明の式(1)の化合物は、式(■)で示される1−
(4−イソプロピルチオフェニル)−2−n−オクチル
アミノプロパノールの合成中間体として有用なものであ
る。
式(■)のアミノアルコールは特開昭49−13593
5号公報に記載されている化合物であり鎮痙作用、末梢
血管拡張作用、及び抗高血圧作用を有し、心筋層の酸素
欠乏症に対し、保護作用を示す。
又、臨床研究の結果、脳及び末梢血管循環障害例えば、
間欠性彼行症及びしぱしぱ動脈硬化症を併発する脳血管
性酸素欠乏症に極めて有効である事が認められている。
式(■)のアミノアルコールは隣接する二個の撞しかし
ながら、これらの方法は、いずれも、アミノ化の段階で
、多種類の副生成物が認められ(本発明者等の追試によ
ると薄層クロマトグラフィーにより数個のスポットが存
在した)、目的物8不斉炭素原子を有するため、工リト
ロ体、トレオ体の二種の立体異性体を含み、しかも、夫
々はラセミ体である。
これらのラセミ体混合物から光学活性な式(■)のアミ
ノアルコールを得るには従;来の方法により光学的に活
性な酸、例えば、酒石゛酸、ジアセチル酒石酸、タルト
ラニル酸、ジベンゾイル酒石酸、ジトルオイル酒石酸等
を用いて、ジアステレオマーを形成させ、このジアステ
レオマーの混合物を晶出、蒸留あるいはクロマトグラク
フイーにより分離し、次いで分離したジアステレオマー
から、光学活性な塩基を遊離する。本発明により製造さ
れる式(■)のアミノアルコールは上述の如く、通常の
方法で、工リトロ体、トレオ体、夫々の光学活性な化合
物に分離5し、夫々を単独で、または二形態以上の混合
物として利用できる。
この式(■)のアミノアルコール無毒性の塩、例えば、
塩化水素酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸等の無機酸、ま
たは、シユウ酸、乳酸、酒石酸、ノ酢酸、クエン酸、マ
レイン酸等の有機酸の塩も又、式(■)のアミノアルコ
ールと同様重要な医薬特性を有する。
なお、式(■)のアミノアルコールは製薬上使用される
担体とともに、経口または非経口て患者に投与すること
ができる。
さらに、式(■)のアミノアルコールは単独で、または
同様のまたは異なる活性を有する他の化合物と併用する
事ができる。
式(■)のアミノアルコールを合成する方法としては、
例えば特開昭49−1359357号公報に次の反応式
によつて示される方法が開示されている6の精製操作に
長時間を要するという欠点を有している。
本発明者らは式(■)で示される1−(4−イソプロピ
ルチオフェニル)−2−n−オクチルアミノプロパノー
ルの製造に用いる合成中間体につき鋭意研究を行なつた
結果、式(1)で示される新規化合物を得ることに成功
し、かつ、この化合物を用いることにより、副生成物を
ほとんど認めることなく、かつ、好収率で有用化合物(
■)を合成でき、しかもその精製も短時間で簡単に行な
うことができることを見出し本発明を完成するに至つた
式(■)で示される新規化合物を出発原料とした式(■
)で示される目的の1−(4−イソプロピルチオフェニ
ル)−2−n−オクチルアミノプロパノールは、次の反
応経路を経て製造することができる。
すなわち、(式中、Xは基=o又は基く曾0を表わす。
)本発明方法の工程を以下にさらに詳しく説明す二る。
1)N−アシル化反応 本反応は、前記化合物(■)またはその塩例えは、塩酸
塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、シユウ酸塩、乳
酸塩、酒石酸塩、酢酸塩、クエン2酸塩、マレイン酸塩
と適当なアシル化剤とを適当な溶媒中または無溶媒で混
合し反応させる。
アシル化剤としては、力フリル酸、又はその反応性誘導
体、例えば、力フリル酸無水物、力フリル酸との混合酸
無水物、力フリル酸塩化物、力フリル酸一臭化物、力フ
リル酸エステル(例えば、メチル、エチル、イソプロピ
ル、ブチル等のエステル)が挙げられる。溶媒としては
、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、クロロホル
ム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
、酢酸エチル等のエステル、メタノール、エタノール等
のアルコール、水等が用いられ、これら溶媒を用いる場
合は、(■)又はその塩に対し、アシル化剤をモル数で
0.5〜10倍(好ましくは1〜2倍)の割合で反応を
行う。
溶媒の使用量は、化合物(■)又はその塩に対し、重量
で2〜10皓(好ましくは5〜50倍)の割合で用いる
。無溶媒反応の場合は、化合物(■)又はその塩に対し
て、アシル化剤を重量で2〜10@(好ましくは5〜5
皓)で反応を行う。本反応は必要に応じて、触媒として
塩基を用いる事ができる。
塩基としては一般には、例えば、カセイソーダ、カセイ
カl八炭酸ソーダ、炭酸カリ、炭酸水素ナトリウム、ト
リエチルアミン、ピリジン等が用いられる。化合物(■
)の塩を用いる場合には、塩基を塩に対し少なくとも等
モル用いるのが好ましい。さらに本反応は、溶媒を用い
る場合も、無溶媒の場合も、反応温度−50〜200℃
(好ましくは−10〜100℃)、反応時間5分〜絽時
間(好ましくは1扮〜2橋間)で行なわれる。
このようにして得られた化合物(■)は、抽出、晶出、
場合によつては、クロマトグラフィーを用いて、単離、
精製してから、あるいは、そのまま、つぎの反応に供す
ることができる。
2)還元反応 本反応は、化合物(1)を還元する事により、目的のア
ミノアルコール(■)を製造する工程でjある。
本反応は、従来から行なわれている常法により行なう事
ができる。
1)還元剤を使用する方法 還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ
素リチウム、水素化ホウ素カリウム、水素化アルミニウ
ムリチウム、水素化リチウムのようなアルカリ金属水素
化物を使用する。
これらは夫々を単独に、あるいは相互に組合わせて用い
ることもできるし、また水素化ホウ素ナトリウムとルイ
ス酸(塩化アルミニウム、フッ化ホウ素等)との複合体
として用いることもできる。水素化アルミニウムリチウ
ムを用いる場合は化合物(1)に対しモル数で0.2〜
5倍(好ましくは0.5〜1.皓)用い、水素化リチウ
ムを用いる場合は化合物(1)に対し、モル数で、0.
8〜20倍(好ましくは2〜5倍)用いる。
好適な溶媒としては、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジイソプロピルエーテル、ジブチ
ルエーテル等のエーテル類が用いられる。
水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素
化ホウ素カリウム、水素化ホウ素ナトリウムとルイス酸
との複合体を用いる場合は化合物(1)に対し、モル数
で0.5〜5@(好ましくは0.75〜5倍)を用いる
好適な溶媒としては水、メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノール等のアルコール、ピリジン等が用
いられる。上記の還元反応は化合物(1)に対して、重
量で2〜500倍(好ましくは10〜100倍)の溶媒
中一で、反応温度−50〜100℃(好ましくはO〜8
0℃)で、反応時間5分〜4時間(好ましくは10〜2
4時間)で行う。■)接触還元法 例えばパラジウム、ラネーニツケル、酸化白j金、ルテ
ニウム等の金属触媒をそのまま、あるいは炭素、硫酸バ
リウム等に担持した触媒の存在化に水素添加を行なう。
触媒量は化合物(1)に対し、重量で0.01〜10倍
(好ましくは0.05〜1倍)を用いる。好適な溶媒と
しては、水、メタノール、エタノール等のアルコール、
ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル、酢酸等
が挙げられ、化合物(1)に対し、重量で5〜50皓(
好ましくは10〜10@)用いる。反応温度は0〜15
0℃(好ましくは20〜80℃)、反応時間は1〜絽時
間(好ましくは2〜24時間)である。以上に示した方
法により製造した式(■)のアlミノアルコールは反応
混合物を抽出、晶出、あるいは必要ならクロマトグラフ
ィーによりあるいは適当な酸との塩を形成することによ
り単離することができる。
塩として単離する場合は例えば式(■)のアミノアルコ
ールと適当な酸とをアルコール等の溶媒中で等モル反応
させ、次いで最初の溶媒(アルコール等)と混和し得る
が、塩が不溶性である他の溶媒、例えば、ジエチルエー
テルを添加することにより、アミノアルコールのエーテ
ル溶液に酸を添加することにより、あるいは酸のエーテ
ル溶液にアミノアルコールを添加することにより塩とし
て沈殿させる。
上記の塩を形成するための適当な酸としては、例えば、
塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、または過塩素
酸等の無機酸あるいは、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グ
リコール酸、乳酸、クエン酸、コハク酸、アスコルビン
酸、フマル酸、マレイン酸、酒石酸、フェニル酢酸、安
臭香酸、アントラニル酸、サリチル酸、メタンスルホン
酸、エタンジスルホン酸等の有機酸が挙げられる。
本発明方法の出発原料である式(■)に包含されるアミ
ノケトン(■″)またはその塩及びアミノアルコール(
■″)は、次に示す方法で製造できる。(式中、Yはハ
ロゲン原子を表わす。
)上に図示された工程をさらに詳しく説明する。
1)アジド化合物(■)の合成 アジド化合物は式(■)のα−ハロケトン例えば、α−
ブロムー4−イソプロピルチオプロピオフエノンと金属
アジド化合物とを適当な溶媒中で混合し反応させること
により得られる。
金属アジド化合物としては、例えば、ナトリウムアジド
、バリウムアジド、鉄アジド等が挙げられ、その量はハ
ロケトンに対しモル数で0.8〜5倍(好ましくは1.
0〜2.0ff1)用いる。
溶媒としては、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ア
セトン、メチルエチルケトン、メタノール、エタノール
、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキ
サメチルトリホスホルアミド、メチルピロリドン等が挙
げられ、ハロケトンに対し重量で1〜100倍(好まし
くは5〜5@)用いる。反応温度は−10〜1000C
(好ましくはO〜50℃)、反応時間は1紛〜48時間
(好ましくは30分〜24時間)である。
このようにして得られたアジド化合物(■)に、抽出、
晶出、場合によつてはクロマトグラフィーを用いて単離
、精製してからあるいは精製せず溶媒を留去するだけで
つぎの反応に供することができる。
ここで得られたアジド化合物(■)から、還元により直
接またはアミノケトン(■″)を経由してアミノアルコ
ール(■″)をそれぞれ得る事ができる。
2)アミノケトン(■゛)の合成 化合物(■)のカルボニル基を残し、アジド基のみを還
元する方法としては、例えば、塩化第一スズ/塩化水素
、亜塩と酢酸、ハロゲン化水素等を用いる方法がある。
塩化第一スズ/塩化水素を用いる場合、アジドに対し、
モル数で1〜50倍(好ましくは2〜10倍)量の塩化
第一スズを塩化水素で飽和した酢酸と混合することによ
り予め還元剤を調製レζおく。この場合、用いる酢酸の
量は塩化スズに対し、重量で2〜20@(好ましくは5
〜10C@)である。この還元剤にアジド化合物を添加
し、反応時間5分〜1(ロ)間(好ましくは10分〜1
時間)、反応温度−20〜100好C(好ましくはO〜
500C)で還元反応を行なう。亜鉛と酢酸とを用いる
場合、亜鉛をアジド化合物に対し、モル数で1〜10皓
(好ましくは10〜5皓)用い、溶媒として、例えば、
水、メタノール、エタノール、酢酸等を重量でアジド化
合物の2〜20@(好ましくは5〜10皓)用いて、還
元を行なう。
反応時間は5分〜2@間(好ましくは1時間〜10時間
)、反応温度−20〜50℃(好ましくは0〜30時C
)である。臭化水素、ヨウ化水素等のハロゲン化水素を
用いる場合、ハロゲン化水素はアジド化合物に対lし、
モル数で2〜5酷(好ましくは3〜10f8)用いる。
溶媒としては、水、メタノール、エタノール、酢酸等を
重量でアジド化合物の2〜200倍(好ましくは5〜1
0@)用いる。この還元は、通常は予め溶媒にハロゲン
化水素を溶解しておき、そこへアジド化合物を添加して
行なう。反応時間は5分〜48時間(好ましくは1扮〜
24時間)、反応温度は−10〜100℃(好ましくは
0〜30℃)である。3)アミノアルコール(『)の合
成 アミノアルコール(■″)を得るためには、前に記載し
た工程図に示すように、アミノケトン(■″)を還元す
る方法及びアジド化合物(■)を還元する方法により得
られる。
アミノケトン(■″)を還元する方法は、前述の化合物
(1)の還元と全く同じ方法で行なうことができる。ま
たアジド化合物(■)の還元は化合物(1)の還元にお
ける水素化アルミニウムリチウムあるいは水素化リチウ
ムを用いる場合に準じて行うことができる。次に本発明
を参考例、実施例によりさらに詳しく説明する。
参考例1 1−(4−イソプロピルチオフェニル)−2一アミノプ
ロパンの合成1−(4−イソプロピルチオフェニル)−
2ープロムプロパノン2.52y(10rnm0I)を
ジメチルスルホキシド10m1に溶解し、攪拌しつつ、
ナトリウムアジド0.98g(15mm0りを徐々に添
加した。
室温で2時間攪拌を続けた後、50m1の水を添加し、
20m1のベンゼンで3回抽出した。有機層を硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、ベンゼンを留去して、淡黄色の
半個体状物質2.0yを得た。この物質を、さらに精製
することなく、そのまま赤外吸収スペクトル、該磁気共
鳴スペクトルを測定し、1−(4−イソプロピルチオフ
ェニル)−2−アジドプロパノンであることを確認した
。別途塩化第一スズ2水塩4.5g(20n1m0I)
と無水酢酸4m1とを還流温度で1紛間加熱した後8m
1の氷酢酸を加え、そこに、塩化水素を飽和して還一元
剤を調製した。この還元剤を氷冷し、1−(4−イソプ
ロピルチオフェニル)−2−アジドプロパノン1.25
g(51T1m01)と氷酢酸2m1からなる溶媒を攪
拌しつつ添加した。
1紛間攪拌を続けたのち、減圧で酢・酸を留去し、10
%カセイソーダ20m1を加え、工ーテル50wLLで
抽出し、ただちに塩化水素を通じ、析出した結晶を沖取
した。
収量0.72y(収率55%)Mp.l8O〜188℃
(分解)。
この化合物は赤外吸収スペクトル及び核磁気共鳴スペク
トルにより、1−(4−イソプロピルチオフェニル)−
2−アミノプロパン●塩酸塩であることを確認した。参
考例2 1−(4−イソプロピルチオフェニル)−2一アミノプ
ロパノールの合成上記参考例1で得たアミノケトン・塩
酸塩522WL9(2n1m0りをメタノール10m1
に溶解し、水素化)ホウ素ナトリウム200m9加えて
、室温で2時間攪拌した。
メタノールを留去した後、水10m1を加え、クロロホ
ルムで抽出した。硫酸マグネシウムで乾燥し、クロロホ
ルムを留去して360mgの結晶を得た。(収率80%
)Mp.lOO〜101℃。赤外吸収・スペクトル及び
核磁気共鳴スペクトルにより、1−(4−イソプロピル
チオフェニル)−2−アミノプロパノールであることを
確認した。実施例1 a)1−(4−イソプロピルチオフェニル)−2・−ア
ミノプロパノン塩酸塩1.30y(5n]MOりを塩化
メチレン25m1に溶解し、力フリル酸塩化物0.90
y(5.5mm01)、トリエチルアミン1.10y(
11mm01)を氷冷下に順に添加し、2時間室温で攪
拌を続けた。
反応終了後、水50m1を加え、クロロホルムで抽出し
、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。エーテ
ル、ヘキサンの混合溶媒から再結晶した。収量1.54
y(収率87%)Mp.8l.5〜82.5℃。赤外吸
収スペクトル、核磁気共鳴スペクトル及び質量スペクト
ルから1−(4ーイソプロピルチオフェニル)−2−n
−オクタノイルアミノプロパノンであることを確認した
。b)この結晶1.06y(3n1m01)を無水エー
テル20m1に溶解し、水素化アルミニウムリチウム1
30m9を加え、5時間還流した。反応終了後、水20
rntを加え、ベンゼンで抽出し、ベンゼン層を硫酸マ
グネシウムで乾燥し、ベンゼンを留去し、粗結晶960
m9を得た。この粗結晶は薄層クロマトグラフで大部分
が目的物のアミノアルコールの工リトロ、トレオの混合
物であることを確認した。この結晶を再びエーテル20
m1に溶解し、濃塩酸を加え、析出する結晶を沖取し、
メタノール水で再結晶した。収量570mg(収率56
%)Mp.23l〜233゜Cであつた。この結晶は特
開昭49−135935号公報記載の方法で合成した生
成物と混融しても融点低下は認められず、目的のアミノ
アルコール(工リトロ体)の塩酸塩であることを確認し
た。更に生成した塩酸塩を、カセイカリ94m9のメタ
ノール5mt溶液に溶解し、そこへ水10m1を加え、
冷所に放置して結晶を析出させ、更にn−ペンタンで再
結晶した。
Mp.6l〜63′CO混融試験及び赤外吸収スペクト
ルの比較により目的物の1−(4ーイソプロピルチオフ
ェニル)−2−n−オクチルアミノプロパノールである
ことを確認した。実施例2溶媒として無水ジエチルエー
テルを用いるほかは実施例1.a)と同様にN−アシル
化反応を行ない、単離せずに水素化アルミニウムリチウ
ムを加えて還元を行なつた。
実施例1.b)と全く同じ後処理を行ない塩酸塩の結晶
を得た。収量0.909収率48%Mp.23O.5〜
233℃(塩酸塩)。赤外吸収スペクトルの比較及び混
融試験により、目的のアミノアルコール(工リトロ体)
であることを確認した。実施例3 a)参考例2のようにして得たアミノアルコール1.1
3y(5mm01)を塩化メチレン30mLに溶解し、
力フリル酸塩化物0.9y(5.5mm01)及びトリ
エチルアミン0.55yを加え、2時間かきまぜた。
水30mtを加えたのちクロロホルムで抽出し、有機層
を乾燥、濃縮した。エーテル・ヘキサンから再結晶して
、1.54q(収率88%)の結晶を得た。Mp.84
〜85.5収C0赤外吸収スペクトル、マススペクトル
、核磁気共鳴スペクトルから、1−(4−イソプロピル
チオフェニル)−2−n−オクタノイルアミノプロパノ
ールであることを確認した。
b)この結晶1.05y(3n1m01)を無水エーテ
ル20Tn1に溶解し、水素化アルミニウムリチウム1
30m9を加えて、6時間還流した。
反応終了後、水20mt15%カセイソーダ5T1Lt
を加え、ベンゼンで抽出した。実施例1.b)と全く同
様の処理をして、塩酸塩を得た。収量0.94y(収率
84%)Mp.23l〜233℃。赤外吸収スペクトル
及び混融試験により目的のアミノアルコール(工リトロ
体)であることを確認した。実施例4 実施例3.a)の塩化メチレンを無水エーテルにかえた
ほかは全く同条件でN−アシル化を行なつた。
反応後、単離せず水素化アルミニウムリチウム285m
9を加え、6時間還流した。実施例1.b)と全く同様
の後処理を行ない、塩酸塩の結晶を得た。
収量1.38fI(収率74%)Mp.23l.5〜2
33.5℃。赤外吸収スペクトル及び混融試験により、
目的のアミノアルコール(工リトロ体)であることを確
認した。実施例5 a)参考例2のようにして得た1−(4−イソプロピル
チオフェニル)−2−アミノプロパノールQ.l39(
5n1m0I)に無水力フリル酸2.70y(10mm
0りを加え、室温で2@間攪拌した。
反応終了後、5%カセイソーダ30m1を加えたのち、
クロロホルムで抽出し、有機層を乾燥、濃縮した。残渣
をエーテル・ヘキサンから再結晶して、1.45−y(
収率83%)の結晶を得た。Mp.84〜85℃。赤外
吸収スペクトル、マススペクトル、および核磁気共鳴ス
ペクトルから1−(4−イソプロピルチオフェニル)−
2−n−オクタノイルアミノプロパノールであることを
確認した。7b.この結晶1.05fを実施例3.b)
と全く同様にして還元し、0.90y(収率81%)の
結晶を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Xは基=0又は基▲数式、化学式、表等があり
    ます▼を表わす。 )で示される1−(4−イソプロピルチオフェニル)−
    2−n−オクタノイルアミノプロパン誘導体。2 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Xは基=0又は基▲数式、化学式、表等があり
    ます▼を表わす。 )で示される1−(4−イソプロピルチオフェニル)−
    2−アミノプロパン誘導体とカプリル酸もしくはその反
    応性誘導体とを反応させることを特徴とする次式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Xは上記と同じ意味を有する。 )で示される1−(4−イソプロピルチオフェニル)−
    2−n−オクタノイルアミノプロパン誘導体の製造法。
JP7078377A 1977-06-15 1977-06-15 1−(4−イソプロピルチオフェニル)−2−n−オクタノイルアミノプロパン誘導体およびその製造法 Expired JPS6046109B2 (ja)

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JPS545928A JPS545928A (en) 1979-01-17
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JP (1) JPS6046109B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61246577A (ja) * 1985-04-24 1986-11-01 株式会社大川原製作所 バグフイルタを内蔵した連続流動層乾燥装置
JPH04150910A (ja) * 1990-10-12 1992-05-25 Sanko Seisakusho:Kk バグフィルター集塵機の円筒形濾過体の保護装置

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JPH04150910A (ja) * 1990-10-12 1992-05-25 Sanko Seisakusho:Kk バグフィルター集塵機の円筒形濾過体の保護装置

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