JPS6046080B2 - マイクロ波用ガリウム置換型yig単結晶の製造方法 - Google Patents
マイクロ波用ガリウム置換型yig単結晶の製造方法Info
- Publication number
- JPS6046080B2 JPS6046080B2 JP56111116A JP11111681A JPS6046080B2 JP S6046080 B2 JPS6046080 B2 JP S6046080B2 JP 56111116 A JP56111116 A JP 56111116A JP 11111681 A JP11111681 A JP 11111681A JP S6046080 B2 JPS6046080 B2 JP S6046080B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- single crystal
- gallium
- temperature
- substituted
- heat treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C30—CRYSTAL GROWTH
- C30B—SINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
- C30B13/00—Single-crystal growth by zone-melting; Refining by zone-melting
- C30B13/16—Heating of the molten zone
- C30B13/22—Heating of the molten zone by irradiation or electric discharge
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C30—CRYSTAL GROWTH
- C30B—SINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
- C30B13/00—Single-crystal growth by zone-melting; Refining by zone-melting
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C30—CRYSTAL GROWTH
- C30B—SINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
- C30B29/00—Single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure characterised by the material or by their shape
- C30B29/10—Inorganic compounds or compositions
- C30B29/16—Oxides
- C30B29/22—Complex oxides
- C30B29/28—Complex oxides with formula A3Me5O12 wherein A is a rare earth metal and Me is Fe, Ga, Sc, Cr, Co or Al, e.g. garnets
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、集中加熱炉を用いたFZ(フローティング・
ゾーン)法と熱処理工程とを組合わせることにより、磁
気特性の良好なマイクロ波用ガリウム置換型イットリウ
ム・鉄系ガーネット単結晶を製造する方法に関するもの
である。
ゾーン)法と熱処理工程とを組合わせることにより、磁
気特性の良好なマイクロ波用ガリウム置換型イットリウ
ム・鉄系ガーネット単結晶を製造する方法に関するもの
である。
なお、本発細書においてガリウム置換型イツトリウム・
鉄系ガーネット (以下、□YGaIG□と略記する)
とは、Y、Fe。
鉄系ガーネット (以下、□YGaIG□と略記する)
とは、Y、Fe。
−、GayO、、で表わされるもののみならず、イット
リウム(Y)の一部を希土類元素で置換したもの、ある
いはCa、In、Ce、Scで置換したもの、鉄(Fe
)の一部をAl、V、Nb、Pb9Si9Ge、Mg9
Ti9Ni、Mn、Zn、Co、Ce、As、Scで置
換したものも含まれる。YGaIGは、Gaの置換量を
制御することによつて4πMs(Ms:飽和磁化)の値
を自由にコントロールできるため(第1図参照)、マイ
クロ波の領域におけるフィルタ、発振器、チューナ等へ
の応用が研究されている。従来公知のYGaIG単結晶
の製造方法は、大別してPbO−PbF2を主体とする
フラックスを用いるフラックス法と、TSFZ法(トラ
ベリング・ソルベント・フローティング・ゾーン法)と
呼ばれる方法とがある。
リウム(Y)の一部を希土類元素で置換したもの、ある
いはCa、In、Ce、Scで置換したもの、鉄(Fe
)の一部をAl、V、Nb、Pb9Si9Ge、Mg9
Ti9Ni、Mn、Zn、Co、Ce、As、Scで置
換したものも含まれる。YGaIGは、Gaの置換量を
制御することによつて4πMs(Ms:飽和磁化)の値
を自由にコントロールできるため(第1図参照)、マイ
クロ波の領域におけるフィルタ、発振器、チューナ等へ
の応用が研究されている。従来公知のYGaIG単結晶
の製造方法は、大別してPbO−PbF2を主体とする
フラックスを用いるフラックス法と、TSFZ法(トラ
ベリング・ソルベント・フローティング・ゾーン法)と
呼ばれる方法とがある。
前者は、融点の低いフラックスにYGaIGの原料を溶
解せしめ、徐冷または温度勾配を利用してYGaIG単
結晶を析出せしめることを原理とするものであつて、か
なり以前からこの方法を利用して製品が作られている。
しかし、このフラックス法は、その本質上当然のことな
がら、フラックスを包有物もしくは不純物として結晶中
に取り込み易く、そのため結晶品質が不安定であり、歩
留りが悪く、コスト高となるという重大な欠点があつた
。また、特に、Ga置換型YGaIG単結晶はGa偏析
による47rMs(Ms:飽和磁化)の分布のために、
所望の4πMsを有する結晶を抽出することが難しかつ
た。これに対して後者の方法は、比較的最近発明された
方法であつて、予め秤量、混合、成形、焼成した原料棒
の下に溶媒を設け、更にその下に種子結晶をセットして
、溶媒部分が融解するように集中加熱して単結晶を析出
させる方法である。
解せしめ、徐冷または温度勾配を利用してYGaIG単
結晶を析出せしめることを原理とするものであつて、か
なり以前からこの方法を利用して製品が作られている。
しかし、このフラックス法は、その本質上当然のことな
がら、フラックスを包有物もしくは不純物として結晶中
に取り込み易く、そのため結晶品質が不安定であり、歩
留りが悪く、コスト高となるという重大な欠点があつた
。また、特に、Ga置換型YGaIG単結晶はGa偏析
による47rMs(Ms:飽和磁化)の分布のために、
所望の4πMsを有する結晶を抽出することが難しかつ
た。これに対して後者の方法は、比較的最近発明された
方法であつて、予め秤量、混合、成形、焼成した原料棒
の下に溶媒を設け、更にその下に種子結晶をセットして
、溶媒部分が融解するように集中加熱して単結晶を析出
させる方法である。
原料棒はY2O3: (Fe2O3+Ga2O3)=2
.5:5.0〜3.5:5.0の混合物、溶媒はY2O
3: (Fe2O3+Ga2O3)=3.5:5.0も
しくはそれ以下のモル比を有するものを用い、集中加熱
炉によつて急激な温度勾配中で合成される。このTSF
Z法は、本質的に結晶品質の均一性並ひに再現性が極め
て良好てあるという利点があり、所望の4τMsをイン
ゴット体ごと得ることができる。しかしながら、FZ法
て種々単結晶を作成した結果、第1図に示すように、フ
ラックス法(Aで示す)で得たのと同じ4πMsを得る
ためには、FZ法(Bで示す)だとより高いGa濃度が
必要なことが磁化測定により明らかとなつた。
.5:5.0〜3.5:5.0の混合物、溶媒はY2O
3: (Fe2O3+Ga2O3)=3.5:5.0も
しくはそれ以下のモル比を有するものを用い、集中加熱
炉によつて急激な温度勾配中で合成される。このTSF
Z法は、本質的に結晶品質の均一性並ひに再現性が極め
て良好てあるという利点があり、所望の4τMsをイン
ゴット体ごと得ることができる。しかしながら、FZ法
て種々単結晶を作成した結果、第1図に示すように、フ
ラックス法(Aで示す)で得たのと同じ4πMsを得る
ためには、FZ法(Bで示す)だとより高いGa濃度が
必要なことが磁化測定により明らかとなつた。
ところで、磁気共鳴半値幅ΔHはGaの濃度に依存し、
ΔHが大きいと、共鳴強度が小さく、フィルタ特性が悪
く、また高周波発生器として用いた場合には変換損失が
大きくなつてしまう。従つて、従来のFZ法ては、フラ
ックス法に比べて磁気特性の低下が大きく、実用上、大
きな問題が残されていた。
ΔHが大きいと、共鳴強度が小さく、フィルタ特性が悪
く、また高周波発生器として用いた場合には変換損失が
大きくなつてしまう。従つて、従来のFZ法ては、フラ
ックス法に比べて磁気特性の低下が大きく、実用上、大
きな問題が残されていた。
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、
FZ法の本質的な特徴てある結晶品質の均一性並びに再
現性がすぐれているという点を十分生かし、フラックス
法で得られるのと同程度まで磁気特性を改善できるよう
なマイクロ波用のガリウム置換型YIG単結晶の製造方
法を提供することにある。
FZ法の本質的な特徴てある結晶品質の均一性並びに再
現性がすぐれているという点を十分生かし、フラックス
法で得られるのと同程度まで磁気特性を改善できるよう
なマイクロ波用のガリウム置換型YIG単結晶の製造方
法を提供することにある。
かかる目的を達成するため、本発明ではFZ法を利用し
て単結晶を育成した後、1500〜800℃の温度範囲
中でゆつくりと熱処理し、それによつて単結晶中のガリ
ウムの分布を高温型から低温型に変換するように構成さ
れている。
て単結晶を育成した後、1500〜800℃の温度範囲
中でゆつくりと熱処理し、それによつて単結晶中のガリ
ウムの分布を高温型から低温型に変換するように構成さ
れている。
熱処理には、集中加熱炉で単結晶育成直後にアフターヒ
ータでやる方法と、集中加熱炉から一旦取り出した後で
あらためて熱処理する方法が含まれる。
ータでやる方法と、集中加熱炉から一旦取り出した後で
あらためて熱処理する方法が含まれる。
本発明者等は、集中加熱炉を用いたFZ法によるマイク
ロ波用ガリウム置換型ガーネット単結晶を開発中、磁化
特性の測定結果からフラックス法で得られる単結晶と同
じ4πMsとするためにはより多くのGaが必要で、そ
のためΔHが大きくなつてしまうことを見出した。
ロ波用ガリウム置換型ガーネット単結晶を開発中、磁化
特性の測定結果からフラックス法で得られる単結晶と同
じ4πMsとするためにはより多くのGaが必要で、そ
のためΔHが大きくなつてしまうことを見出した。
そしてその原因について種々検討した結果、FZ法はフ
ラックス法に比して合成温度が高く、冷却速度も違うた
めガーネット構造内でのテトラとオクタの両副格子のG
a分布が異なり、これが4πMsの差となることを知得
するに至つた。そこで、FZ法で育成した単結晶でも、
1500〜800゜Cの温度てゆつくりと熱処理してや
ることによつて、Gaのイオン分布が高温型からフラッ
クス法の単結晶と同様の低温型に変換し、それに伴つて
磁気特性を大幅に改善しうることを見出し、遂に本発明
を完成させたものである。以下、図面に基づき本発明に
ついて更に詳しく説明する。
ラックス法に比して合成温度が高く、冷却速度も違うた
めガーネット構造内でのテトラとオクタの両副格子のG
a分布が異なり、これが4πMsの差となることを知得
するに至つた。そこで、FZ法で育成した単結晶でも、
1500〜800゜Cの温度てゆつくりと熱処理してや
ることによつて、Gaのイオン分布が高温型からフラッ
クス法の単結晶と同様の低温型に変換し、それに伴つて
磁気特性を大幅に改善しうることを見出し、遂に本発明
を完成させたものである。以下、図面に基づき本発明に
ついて更に詳しく説明する。
第2図は本発明方法を実施するに好適な炉の一例を示す
もので、アフターヒータ方式のB場合を示している。炉
は双楕円型赤外集中加熱炉である。双楕円型反射鏡1て
囲まれた中央に石英管2が位置し、焦点部分に設置され
たハロゲンランプ3からの赤外線は、反射鏡1によつて
石英管2の内部の一箇所(共通焦点)に集光する。石英
管2の内部にはシャフト4が設けられ、種子結晶5がそ
の上に載置されると共に、更にその上部に原料棒6が位
置する。石英管2の内部には、育成した結晶を囲むよう
にアフターヒータ7が取付けられる。
もので、アフターヒータ方式のB場合を示している。炉
は双楕円型赤外集中加熱炉である。双楕円型反射鏡1て
囲まれた中央に石英管2が位置し、焦点部分に設置され
たハロゲンランプ3からの赤外線は、反射鏡1によつて
石英管2の内部の一箇所(共通焦点)に集光する。石英
管2の内部にはシャフト4が設けられ、種子結晶5がそ
の上に載置されると共に、更にその上部に原料棒6が位
置する。石英管2の内部には、育成した結晶を囲むよう
にアフターヒータ7が取付けられる。
このアフタノーヒータ7は、アルミナ管8の外周面に形
成した溝内に白金線9をダブルスパイラル状に巻き、そ
の外周部に別のアルミナ管10を二重管式に設け、両ア
ルミナ管8,10の間隙に高純度のアルミナセメント1
1を充填してなるものてある。アフターヒータ7の位置
は、光源からの集光の妨げとならないような位置で、か
つあまり下げすぎないようなところにする。また、アフ
ターヒータ7の径やパワーは、結晶の太さ,移動速度等
に応じて決定する。結晶成長は、TSFZ法として知ら
れている方法によつてなされ、成長直後、単結晶はアフ
ターヒータ内をゆつくりと下降し、その過程で熱処理さ
れる。
成した溝内に白金線9をダブルスパイラル状に巻き、そ
の外周部に別のアルミナ管10を二重管式に設け、両ア
ルミナ管8,10の間隙に高純度のアルミナセメント1
1を充填してなるものてある。アフターヒータ7の位置
は、光源からの集光の妨げとならないような位置で、か
つあまり下げすぎないようなところにする。また、アフ
ターヒータ7の径やパワーは、結晶の太さ,移動速度等
に応じて決定する。結晶成長は、TSFZ法として知ら
れている方法によつてなされ、成長直後、単結晶はアフ
ターヒータ内をゆつくりと下降し、その過程で熱処理さ
れる。
1500〜800℃の温度範囲中、10−2k9/Cl
t以上の酸素雰囲気中でゆつくりと熱処理するのが好ま
しい。
t以上の酸素雰囲気中でゆつくりと熱処理するのが好ま
しい。
この場合、試料の下降速度は、結晶の育成速度によつて
一義的に決まつてしまうので、アフターヒータによつて
上記温度範囲での温度勾配を緩和して、結果的にゆつく
りと熱処理されるようにする。この実施例はアフターヒ
ータに白金線を用いているが、白金−ロジウム線の方が
温度に対する抵抗の変化が一定なので好ましい。
一義的に決まつてしまうので、アフターヒータによつて
上記温度範囲での温度勾配を緩和して、結果的にゆつく
りと熱処理されるようにする。この実施例はアフターヒ
ータに白金線を用いているが、白金−ロジウム線の方が
温度に対する抵抗の変化が一定なので好ましい。
その他、ニクロム線を用いることもてきるし、高周波加
熱てもよい。更に他の実施例としては、アフターヒータ
を用いず別途熱処理炉て熱処理する方法がある。
熱てもよい。更に他の実施例としては、アフターヒータ
を用いず別途熱処理炉て熱処理する方法がある。
熱処理炉の一例を第3図に、またその温度勾配を第4図
に示す。炉自体は公知のものである。アルミナ炉材15
の中心にアルミナ管16を挿通し、その周囲に発熱体1
7を配置してなる。白金またはアルミナのルツボ18は
白金線19で吊され、自動送り装置(図示せず)により
昇降駆動される。結晶の育成は、集中加熱炉を用いて従
来の′TSFZ法と同様にしてなされる。
に示す。炉自体は公知のものである。アルミナ炉材15
の中心にアルミナ管16を挿通し、その周囲に発熱体1
7を配置してなる。白金またはアルミナのルツボ18は
白金線19で吊され、自動送り装置(図示せず)により
昇降駆動される。結晶の育成は、集中加熱炉を用いて従
来の′TSFZ法と同様にしてなされる。
熱処理は、800.〜1500′C、保持時間1吟以上
、冷却速度100〜01゜C/時とし、この時の雰囲気
は10−2k9/d以上の酸素圧中で行う。試料は、好
ましくはウェハー切断後、熱処理するのがよい。一般的
に、Y3Fe5−XGaXO,2は、詳しくはY3.(
Fe2−0Ga0)(Fe3−YGay)012と表わ
され、Feイオンには二つの位置の副格子が存在する。
、冷却速度100〜01゜C/時とし、この時の雰囲気
は10−2k9/d以上の酸素圧中で行う。試料は、好
ましくはウェハー切断後、熱処理するのがよい。一般的
に、Y3Fe5−XGaXO,2は、詳しくはY3.(
Fe2−0Ga0)(Fe3−YGay)012と表わ
され、Feイオンには二つの位置の副格子が存在する。
前者を正四面体位置(テトラ)、後者を正八面体位置(
オクタ)といい、各々のサイトのFe3+イオンの量が
2:3で、その差だけ自発磁化として外部に現・われる
。Gaが入ると、フラックス法の場合、Gaはテトラサ
イトを好み、その結果、自発磁化は小となるのに対して
、TSF4去の場合、Gaのテトラサイト量が減り、そ
の結果、自発磁化が大となるのである。この原因は、合
成温度と冷却速度の相違によるのであつて、このような
ガリウムイオンの分布をそれぞれ高温型(TSFZ法)
,低温型(フラックス法)という。さて、熱処理の温度
は1500〜800℃の範囲である。
オクタ)といい、各々のサイトのFe3+イオンの量が
2:3で、その差だけ自発磁化として外部に現・われる
。Gaが入ると、フラックス法の場合、Gaはテトラサ
イトを好み、その結果、自発磁化は小となるのに対して
、TSF4去の場合、Gaのテトラサイト量が減り、そ
の結果、自発磁化が大となるのである。この原因は、合
成温度と冷却速度の相違によるのであつて、このような
ガリウムイオンの分布をそれぞれ高温型(TSFZ法)
,低温型(フラックス法)という。さて、熱処理の温度
は1500〜800℃の範囲である。
1500℃より高い温度は、分解温度であり表面の再結
晶化が生じて特性を劣化させるので好ましくなく、逆に
800特c未満ではガリウムイオンが動けなくなるため
意味がない。
晶化が生じて特性を劣化させるので好ましくなく、逆に
800特c未満ではガリウムイオンが動けなくなるため
意味がない。
冷却速度は、1350〜″1200′Cまでは100゜
C/時以下でよく、1200℃以下では10℃/時以下
がよく、1℃/時以下のように充分遅くすることが好ま
しい。アフターヒータによつて連続的に熱処理する場合
も、熱処理炉によつて別途熱処理する場合も、熱処理に
よつてFZ法て作られたガリウム置換型YIG単結晶の
磁気的特性は大幅に改善され、フラックス法で作つた単
結晶の最良部分の磁気特性とほぼ同様となる。
C/時以下でよく、1200℃以下では10℃/時以下
がよく、1℃/時以下のように充分遅くすることが好ま
しい。アフターヒータによつて連続的に熱処理する場合
も、熱処理炉によつて別途熱処理する場合も、熱処理に
よつてFZ法て作られたガリウム置換型YIG単結晶の
磁気的特性は大幅に改善され、フラックス法で作つた単
結晶の最良部分の磁気特性とほぼ同様となる。
因に、4πMsて550G用をFZ法て育成する場合、
従来はGaが0.86位必要であり、そのためにΔH=
1.80e位でフラックス法のΔH=1.40eより大
きかつた。しかし、本発明方法だと同じ4πMsに対し
てGaを0.86から約0.冗程度まで下げうるから、
ΔHは1.30e程度となり高特性を呈しうるのてある
。
従来はGaが0.86位必要であり、そのためにΔH=
1.80e位でフラックス法のΔH=1.40eより大
きかつた。しかし、本発明方法だと同じ4πMsに対し
てGaを0.86から約0.冗程度まで下げうるから、
ΔHは1.30e程度となり高特性を呈しうるのてある
。
次に、実験例について述べる。Ga=0.83のモル比
て置換したY3Fe4.l7GaO.83Ol2を赤外
線集中加熱炉を用いて単結晶化して飽和磁化(47rM
s)を測定したところ約600Gとなりフラックス法4
60Gに比べて140Gも大きい。これを1300℃,
1200にC,11000Cで1満間ホールドし、2r
fr!n/時(約1〜2℃/時)て酸素中て徐冷した結
果、次のような結果を得た。なお、使用した熱処理炉の
構造並びにその内部温度勾配は第3図、第4図に示す通
りのものである。赤外線加熱の他、例えば高周波加熱で
もよい。
て置換したY3Fe4.l7GaO.83Ol2を赤外
線集中加熱炉を用いて単結晶化して飽和磁化(47rM
s)を測定したところ約600Gとなりフラックス法4
60Gに比べて140Gも大きい。これを1300℃,
1200にC,11000Cで1満間ホールドし、2r
fr!n/時(約1〜2℃/時)て酸素中て徐冷した結
果、次のような結果を得た。なお、使用した熱処理炉の
構造並びにその内部温度勾配は第3図、第4図に示す通
りのものである。赤外線加熱の他、例えば高周波加熱で
もよい。
ガーネット単結晶は、前記の通り、各種希土類元素、各
種金属元素を含むものであつてもよい。本発明は上記の
ように構成したから、均一性にすぐれ、再現性がよく歩
留りがよいという集中加熱方式のFZ法の利点を十分生
かし、それに加えて磁気特性、すなわち所望の飽和磁化
(4πMs)に対してGaの置換量を低減してΔHを小
さくでき、従来のフラックス法で得られる最良特性と同
程度の性能のマイクロ波用YGaIG単結晶を効率よく
製造できる効果がある。
種金属元素を含むものであつてもよい。本発明は上記の
ように構成したから、均一性にすぐれ、再現性がよく歩
留りがよいという集中加熱方式のFZ法の利点を十分生
かし、それに加えて磁気特性、すなわち所望の飽和磁化
(4πMs)に対してGaの置換量を低減してΔHを小
さくでき、従来のフラックス法で得られる最良特性と同
程度の性能のマイクロ波用YGaIG単結晶を効率よく
製造できる効果がある。
第1図は従来のFZ法とフラックスて得られる単結晶の
磁気特性線図、第2図は本発明て使用される集中加熱炉
の説明図、第3図は熱処理炉の説明図、第4図はその温
度勾配を示す図てある。 1・・・・・双楕円型反射鏡、3・・・・・・ハロゲン
ランプ、5・・・・・・種子結晶、6・・・・・・原料
棒、7・・・・・・アフターヒータ、8,10・・・・
・・アルミナ管、9・・・・・・白金線。
磁気特性線図、第2図は本発明て使用される集中加熱炉
の説明図、第3図は熱処理炉の説明図、第4図はその温
度勾配を示す図てある。 1・・・・・双楕円型反射鏡、3・・・・・・ハロゲン
ランプ、5・・・・・・種子結晶、6・・・・・・原料
棒、7・・・・・・アフターヒータ、8,10・・・・
・・アルミナ管、9・・・・・・白金線。
Claims (1)
- 1 種子結晶と組合わせたガリウム含有イットリウム・
鉄系ガーネットの原料棒に集中加熱を加え、順次融帯を
移動させながら急激な温度勾配の下で単結晶を育成する
方法を用い、単結晶育成後、800〜1500℃の温度
範囲中で緩やかに熱処理し、単結晶中のガリウムイオン
の分布を高温型から低温型に変換するようにしたことを
特徴とするマイクロ波用ガリウム置換型ガーネット単結
晶の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56111116A JPS6046080B2 (ja) | 1981-07-16 | 1981-07-16 | マイクロ波用ガリウム置換型yig単結晶の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56111116A JPS6046080B2 (ja) | 1981-07-16 | 1981-07-16 | マイクロ波用ガリウム置換型yig単結晶の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5815100A JPS5815100A (ja) | 1983-01-28 |
JPS6046080B2 true JPS6046080B2 (ja) | 1985-10-14 |
Family
ID=14552817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56111116A Expired JPS6046080B2 (ja) | 1981-07-16 | 1981-07-16 | マイクロ波用ガリウム置換型yig単結晶の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6046080B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3772933B2 (ja) * | 1996-03-22 | 2006-05-10 | 株式会社村田製作所 | 3価のセリウムを含む磁性ガーネット単結晶の製造方法 |
JP3822150B2 (ja) * | 2002-08-12 | 2006-09-13 | 独立行政法人科学技術振興機構 | 酸化ガリウム鉄混晶の結晶製造方法 |
-
1981
- 1981-07-16 JP JP56111116A patent/JPS6046080B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5815100A (ja) | 1983-01-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Nassau et al. | Calcium tungstate: Czochralski growth, perfection, and substitution | |
US4010064A (en) | Controlling the oxygen content of Czochralski process of silicon crystals by sandblasting silica vessel | |
US3870472A (en) | Method and apparatus for growing crystals by annealing the crystal after formation | |
KR100222378B1 (ko) | 단결정의 제조방법 및 그 장치 | |
US4140570A (en) | Method of growing single crystal silicon by the Czochralski method which eliminates the need for post growth annealing for resistivity stabilization | |
JP2016166118A (ja) | CaMgZr置換型ガドリニウム・ガリウム・ガーネット(SGGG)単結晶とその育成方法およびSGGG単結晶基板 | |
Armington et al. | Strengthening of halides for infrared windows | |
JPS61247683A (ja) | 単結晶サフアイヤ引上装置 | |
JPS6046080B2 (ja) | マイクロ波用ガリウム置換型yig単結晶の製造方法 | |
US20020112659A1 (en) | Single crystal and method of manufacturing same | |
JP3307438B2 (ja) | セリウム賦活珪酸ガドリニウム単結晶の製造方法 | |
JPS61201692A (ja) | 欠陥発生の少ないシリコン単結晶インゴットの引上げ育成方法 | |
Tsai et al. | Growth of (FexMg1− x) 2SiO4 single crystals by the double pass floating zone method | |
GB1565407A (en) | Method for producing single crystal gadolinium gallium | |
US4695347A (en) | Process for the formation of single crystals from the gas phase | |
JP2002348196A (ja) | 希土類バナデート単結晶およびその製造方法 | |
JP3152322B2 (ja) | 無双晶(Nd,La)GaO3単結晶およびその製造方法 | |
JPH0692781A (ja) | 単結晶の製造方法及び製造装置 | |
Gifford et al. | Torsion induced recrystallization of molybdenum and tungsten filaments | |
US3894142A (en) | Method for producing gadolinium molybdate single crystals having high transparency | |
JPH024126Y2 (ja) | ||
Oka et al. | Y3Fe5O12 single‐crystal growth by top seeded solution growth method | |
Drafall et al. | Czochralski growth of Ba2Ge2TiO8 | |
JP2000264785A (ja) | シリコン単結晶の製造方法およびその製造装置 | |
SU1705424A1 (ru) | Способ выращивани монокристаллов со структурой силленита |