JPS6045745B2 - シリンダ - Google Patents
シリンダInfo
- Publication number
- JPS6045745B2 JPS6045745B2 JP15315578A JP15315578A JPS6045745B2 JP S6045745 B2 JPS6045745 B2 JP S6045745B2 JP 15315578 A JP15315578 A JP 15315578A JP 15315578 A JP15315578 A JP 15315578A JP S6045745 B2 JPS6045745 B2 JP S6045745B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- roughness
- honing
- area
- stones
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は円筒型状内周面を有し、ホーニングにより内
周面加工されてなるシリンダに係り、特に高出力内燃機
関に適用されるシリンダに係る。
周面加工されてなるシリンダに係り、特に高出力内燃機
関に適用されるシリンダに係る。
近年往復動型内燃機関、特に自動車用内燃機関ではエ
ンジンの高出力化が要求され、エンジンの主要部品であ
るシリンダも高出力化に対応しうるものが要求されてい
る。即ち高出力化に伴なつてシリンダとピストンリング
の摺動条件が苛酷となり、スカツフイングを起こし易く
なり、又潤滑油消費量(以下L、O、Cと略称する)も
多くなる傾向にあるため、シリンダに高い耐スカツフイ
ング性と少いL、O、Cが要求されている。本発明はか
かる高い耐スカツフイング性と少いL、O、Cを同時に
実現させ、かつ高い生産性を有するシリンダを提供鼻せ
んとするものである。 シリンダは従来潤滑性と耐摩耗
性を得るためシリンダ内周面に、ホーニングにより交差
する適度の研削痕を形成し、この研削痕によつて潤滑油
の保持性を向上させている。かかるホーニングは第・1
図に示す如く、と石1を拡張装置4により拡張自在なシ
ュー2に取りつけ、と石1をシリンダ内周面3に押し当
て回転かつストロークさせることにより、シリンダ内周
面3に交差する研削痕6を形成させることによりなる。
上記の如くしてなされた研削痕6はシリンダ内周面3で
一様なあらさ、クロスハッチ角αをなしており、シリン
ダ内周面3に必要な潤滑油を保持させ、潤滑油不足によ
つて起因されることの多いスカツフイングの発生を防ぐ
とともに、潤滑油の掻き上げによるL.O.Cの増加を
防ぐことも可能とされるものであつた。
ンジンの高出力化が要求され、エンジンの主要部品であ
るシリンダも高出力化に対応しうるものが要求されてい
る。即ち高出力化に伴なつてシリンダとピストンリング
の摺動条件が苛酷となり、スカツフイングを起こし易く
なり、又潤滑油消費量(以下L、O、Cと略称する)も
多くなる傾向にあるため、シリンダに高い耐スカツフイ
ング性と少いL、O、Cが要求されている。本発明はか
かる高い耐スカツフイング性と少いL、O、Cを同時に
実現させ、かつ高い生産性を有するシリンダを提供鼻せ
んとするものである。 シリンダは従来潤滑性と耐摩耗
性を得るためシリンダ内周面に、ホーニングにより交差
する適度の研削痕を形成し、この研削痕によつて潤滑油
の保持性を向上させている。かかるホーニングは第・1
図に示す如く、と石1を拡張装置4により拡張自在なシ
ュー2に取りつけ、と石1をシリンダ内周面3に押し当
て回転かつストロークさせることにより、シリンダ内周
面3に交差する研削痕6を形成させることによりなる。
上記の如くしてなされた研削痕6はシリンダ内周面3で
一様なあらさ、クロスハッチ角αをなしており、シリン
ダ内周面3に必要な潤滑油を保持させ、潤滑油不足によ
つて起因されることの多いスカツフイングの発生を防ぐ
とともに、潤滑油の掻き上げによるL.O.Cの増加を
防ぐことも可能とされるものであつた。
しかしエンジンの高出力化によつてシリンダの条件が苛
酷になつた場合、上記の如きシリンダ内周面全体に渡ソ
ー様な研削痕を有するシリンダでは耐スカツフイング性
及びL.O.C低減を同時に満たすことが困難となつて
きた。
酷になつた場合、上記の如きシリンダ内周面全体に渡ソ
ー様な研削痕を有するシリンダでは耐スカツフイング性
及びL.O.C低減を同時に満たすことが困難となつて
きた。
即ち耐スカツフイング性を向上させようとすると潤滑油
を充分に供給してやる必要があり、特にシリンダ内周面
のピストン上死点近傍がスカツフイングを発生し易いた
め、クロスハッチ角を小さくしたり、又あらさをあらく
する等によつて、潤滑油保持性を向上させねばならない
。
を充分に供給してやる必要があり、特にシリンダ内周面
のピストン上死点近傍がスカツフイングを発生し易いた
め、クロスハッチ角を小さくしたり、又あらさをあらく
する等によつて、潤滑油保持性を向上させねばならない
。
一方この様にしてなされたシリンダでは、シリンダ内周
面全面に渡り多くの潤滑油が保持されるため燃焼室内に
掻き上げられる潤滑油が増大しL.O.Cは著しく増大
する。即ちホーニングの研削痕の形状・あらさを調整す
るのみでは、耐スカツフイング性とL.O.C低減を同
時に満たすことはできない。上記の問題を解決するため
に、特に耐スカツフイング性の要求されるピストンの上
死点近傍領域の潤滑油保持性を異ならしめたシリンダが
ある。かかるシリンダはホーニングする場合にクロスハ
ッチ角を上死点近傍領域で小さくなしたものや、上死点
近傍領域のみをホーニング等の表面加工し.たもの、あ
るいは2回ホーニングしたシリンダであるが、これらの
シリンダでは、ホーニング装置が複雑である、寸法精度
が出し難い、加工数が多く生産性に劣る、等の種々の欠
点が発生している。本発明は従来のホーニングと同様に
生産性が優れると共に、シリンダ内周面に異なつた領域
をもたせ、耐スカツフイング性とL.O.C低減を同時
に満足させうるシリンダを提供するものであり、第1発
明と第2発明によりなる。
面全面に渡り多くの潤滑油が保持されるため燃焼室内に
掻き上げられる潤滑油が増大しL.O.Cは著しく増大
する。即ちホーニングの研削痕の形状・あらさを調整す
るのみでは、耐スカツフイング性とL.O.C低減を同
時に満たすことはできない。上記の問題を解決するため
に、特に耐スカツフイング性の要求されるピストンの上
死点近傍領域の潤滑油保持性を異ならしめたシリンダが
ある。かかるシリンダはホーニングする場合にクロスハ
ッチ角を上死点近傍領域で小さくなしたものや、上死点
近傍領域のみをホーニング等の表面加工し.たもの、あ
るいは2回ホーニングしたシリンダであるが、これらの
シリンダでは、ホーニング装置が複雑である、寸法精度
が出し難い、加工数が多く生産性に劣る、等の種々の欠
点が発生している。本発明は従来のホーニングと同様に
生産性が優れると共に、シリンダ内周面に異なつた領域
をもたせ、耐スカツフイング性とL.O.C低減を同時
に満足させうるシリンダを提供するものであり、第1発
明と第2発明によりなる。
まず第1発明は、シリンダ内周面をホーニング加工する
際に、2つのあらさの異なると石を同一ホーニング軸上
の軸方向直列に配してホーニング加工してなるシリンダ
である。
際に、2つのあらさの異なると石を同一ホーニング軸上
の軸方向直列に配してホーニング加工してなるシリンダ
である。
以下図面に基づき本発明の第1発明のシリンダを説明す
る。第2−a図に第1発明によると石の一実施例要部断
面図を示す。
る。第2−a図に第1発明によると石の一実施例要部断
面図を示す。
即ち、1つのシュー2にあらさの異なる2つのと石11
,12を軸方向直列に配して取りつけ、かかると石11
,12をシリンダ内周面3に押しつけ回転かつストロー
クさせる。第2−a、第2−b図はと石のストロークの
始終端位置を示し、あらいと石11と細かいと石12の
端部位置x−y−zとx″−y″−z″の間を回転か)
つストロークする。と石11,12のストロークする領
域により下記の領域の研削面を得る。Oと石11のみが
ストロークするx″−y″領域は第3図のA領域で示す
如く、あらい研削痕7のみを有する。○と石12のみが
ストロークするy−z領域は第3図のB領域で示す如く
、細かい研削痕8のみを有する。
,12を軸方向直列に配して取りつけ、かかると石11
,12をシリンダ内周面3に押しつけ回転かつストロー
クさせる。第2−a、第2−b図はと石のストロークの
始終端位置を示し、あらいと石11と細かいと石12の
端部位置x−y−zとx″−y″−z″の間を回転か)
つストロークする。と石11,12のストロークする領
域により下記の領域の研削面を得る。Oと石11のみが
ストロークするx″−y″領域は第3図のA領域で示す
如く、あらい研削痕7のみを有する。○と石12のみが
ストロークするy−z領域は第3図のB領域で示す如く
、細かい研削痕8のみを有する。
Oと石11,12のストロークが重なるy″−y領域は
第3図のA+B領域で示す如く、あらい研削痕7と細か
い研削痕8を共有する。
第3図のA+B領域で示す如く、あらい研削痕7と細か
い研削痕8を共有する。
第3図のA領域ではあらい研削痕7を有するため、潤滑
油の保持性が特に優れ、一方B領域では細かい研削痕8
を有するため、潤滑油の保持量は少なくなる。
油の保持性が特に優れ、一方B領域では細かい研削痕8
を有するため、潤滑油の保持量は少なくなる。
内燃機関に上記の如くしてなしたシリンダを適応する場
合、スカツフイングの発生し易いピストンの上死点近傍
領域をあらい研削痕を有し、潤滑油保持性に優れるA領
域とすることによつて、著しく耐スカツフイング性を向
上させうると共に、上死点近傍より以下のA+B.B領
域は研削痕があらくなく潤滑油を適度に保持するため、
掻き上げられる潤滑油量を少なくし、L.O.Cを最少
限に止めることが可能である。
合、スカツフイングの発生し易いピストンの上死点近傍
領域をあらい研削痕を有し、潤滑油保持性に優れるA領
域とすることによつて、著しく耐スカツフイング性を向
上させうると共に、上死点近傍より以下のA+B.B領
域は研削痕があらくなく潤滑油を適度に保持するため、
掻き上げられる潤滑油量を少なくし、L.O.Cを最少
限に止めることが可能である。
さらに、内燃機関の種々の条件に対応するシリンダを提
供するために、領域A及びA+B,Bの長さを適度に選
択しうる。
供するために、領域A及びA+B,Bの長さを適度に選
択しうる。
即ち、あらいと石、細かいと石の長さをそれぞれ選択す
ることによつて、領域A及びBの長さを選択し、又スト
ローク長さを調整することにより、あるいはあらいと石
と細かいと石の間隔を設け調整することにより領域A+
Bの長さを選択しうる。1つの実施例として、一方のと
石がストロークの端でシリンダ端より外へ出る場合、研
削面領域はAもしくはBの領域を形成せず、2つの領域
のみを形成することも可能である。
ることによつて、領域A及びBの長さを選択し、又スト
ローク長さを調整することにより、あるいはあらいと石
と細かいと石の間隔を設け調整することにより領域A+
Bの長さを選択しうる。1つの実施例として、一方のと
石がストロークの端でシリンダ端より外へ出る場合、研
削面領域はAもしくはBの領域を形成せず、2つの領域
のみを形成することも可能である。
なお、内燃機関に適応される第1発明のシリンダでは、
研削痕あらさはあらいと石による領域Aは3μ以上のあ
らさとし、他の領域B及びA+Bては3μ以下になすこ
とにより、領域Aでの潤滑油保持性と、他の領域での適
度の潤滑油保持による耐スカツフイング性とL.O.C
低減を同時に可能としうる。
研削痕あらさはあらいと石による領域Aは3μ以上のあ
らさとし、他の領域B及びA+Bては3μ以下になすこ
とにより、領域Aでの潤滑油保持性と、他の領域での適
度の潤滑油保持による耐スカツフイング性とL.O.C
低減を同時に可能としうる。
特に、自動車用高出力エンジンでは、ピストン上死点近
傍での耐スカツフイング性を要求されるため、上死点側
にあらい領域Aを配することにより耐スカツフイング性
が向上するが、この場合あらい領域Aの範囲をシリンダ
長さの軸方向の一端より1n以下、即ち領域A以外の潤
滑油保持量の少ない領域を1h以上に選択することによ
り、シリンダ内周面に保持される潤滑油総量を適度に少
なくし、もつてL.O.Cを最少限に止めうるものであ
る。
傍での耐スカツフイング性を要求されるため、上死点側
にあらい領域Aを配することにより耐スカツフイング性
が向上するが、この場合あらい領域Aの範囲をシリンダ
長さの軸方向の一端より1n以下、即ち領域A以外の潤
滑油保持量の少ない領域を1h以上に選択することによ
り、シリンダ内周面に保持される潤滑油総量を適度に少
なくし、もつてL.O.Cを最少限に止めうるものであ
る。
次に本発明の第2発明によるシリンダは、ホーニングに
よつて内周面加工されるシリンダにおい−て、同一ホー
ニング軸に取りつけ軸方向に位置をずらして2つのと石
をそれぞれ2つのシューに取りつけてホーニングするこ
とにより、内周面にあらさの異なる2つもしくは3つの
領域を形成したことを特徴とするシリンダである。
よつて内周面加工されるシリンダにおい−て、同一ホー
ニング軸に取りつけ軸方向に位置をずらして2つのと石
をそれぞれ2つのシューに取りつけてホーニングするこ
とにより、内周面にあらさの異なる2つもしくは3つの
領域を形成したことを特徴とするシリンダである。
即ち第4図に示す如く2つの第1と石13、第2と石1
4をそれぞれ第1シュー21、第2シュー22に取りつ
け同一ホーニング軸に取りつけ、回転かつストロークさ
せてなるシリンダを提供する。
4をそれぞれ第1シュー21、第2シュー22に取りつ
け同一ホーニング軸に取りつけ、回転かつストロークさ
せてなるシリンダを提供する。
シリンダをホーニングする場合、研削痕のあらさはと石
のあらさのみによらず、と石をシリンダに押しつける面
圧にも関係するために、第1と石13、第2と石14を
それぞれ第1シュー21、第2シュー22に取りつけ、
シュー拡張装置を調整する等の手段により、各と石13
,14のシリンダへの面圧を各々調整することが可能で
あり、研削面あらさや状態を、特に自由に選択しうるも
のである。
のあらさのみによらず、と石をシリンダに押しつける面
圧にも関係するために、第1と石13、第2と石14を
それぞれ第1シュー21、第2シュー22に取りつけ、
シュー拡張装置を調整する等の手段により、各と石13
,14のシリンダへの面圧を各々調整することが可能で
あり、研削面あらさや状態を、特に自由に選択しうるも
のである。
第2発明によつて得られるシリンダは領域A,A+B,
Bのうち2つもしくは3つの研削領域を有する。
Bのうち2つもしくは3つの研削領域を有する。
即ち高い面圧のと石によつて第3図のA領域に示すあら
い領域を形成し、低い面圧のと石により、B領域に示す
細かい領域を形成し、又AとBの重なつたA+B領域を
形成する。従つて第1発明と同様に、各と石の長さやス
トローク長さ、と石間の距離1を調整することにより、
領域A,A+B,Bの長さを選択可能であり、lを大き
くとることによりA+B領域をなくし2つの領域とする
ことも可能である。さらに第2発明による領域Aのあら
さも第1発明と同じく3μ以上とし、領域B,A+Bは
3μ以下にすることにより、耐スカツフイング性、L.
O.C低減を同時に可能としうるものであり、又領域A
をシリンダ長さの112以下にすることにより特にL.
O.C低減を可能としうる。
い領域を形成し、低い面圧のと石により、B領域に示す
細かい領域を形成し、又AとBの重なつたA+B領域を
形成する。従つて第1発明と同様に、各と石の長さやス
トローク長さ、と石間の距離1を調整することにより、
領域A,A+B,Bの長さを選択可能であり、lを大き
くとることによりA+B領域をなくし2つの領域とする
ことも可能である。さらに第2発明による領域Aのあら
さも第1発明と同じく3μ以上とし、領域B,A+Bは
3μ以下にすることにより、耐スカツフイング性、L.
O.C低減を同時に可能としうるものであり、又領域A
をシリンダ長さの112以下にすることにより特にL.
O.C低減を可能としうる。
本発明第2発明においては、第1発明と同じく2つのと
石を周方向同一位置に直列に配してホーニングされても
なるが、他の実施例として第5図に示す如く2つのと石
13,14の周方向位置をずらしてホーニングされても
なる。
石を周方向同一位置に直列に配してホーニングされても
なるが、他の実施例として第5図に示す如く2つのと石
13,14の周方向位置をずらしてホーニングされても
なる。
この場合、と石13,14は第5図に示す如く、オーバ
ーラップ領域Wを有する如く取りつけることも可能であ
り、ストローク長さを短かくしてもと石13,14によ
つて重なつてホーニングされる領域A+Bを大きくする
ことが可能であり、さらに各と石の共振現象によるビビ
リを抑制することも可能である。
ーラップ領域Wを有する如く取りつけることも可能であ
り、ストローク長さを短かくしてもと石13,14によ
つて重なつてホーニングされる領域A+Bを大きくする
ことが可能であり、さらに各と石の共振現象によるビビ
リを抑制することも可能である。
第2発明における2つのと石13,14は第1発明と同
じくあらさの異なつたと石を用いることによつて、第1
発明によるシリンダあらさより以上に自由に各領域A,
A+B,Bのあらさを選択しうると共に、2つのと石が
全く同じあらさであノつても、各と石に加える面圧を調
整することによつて、各領域A,A+B,Bのあらさを
選択しうるものである。
じくあらさの異なつたと石を用いることによつて、第1
発明によるシリンダあらさより以上に自由に各領域A,
A+B,Bのあらさを選択しうると共に、2つのと石が
全く同じあらさであノつても、各と石に加える面圧を調
整することによつて、各領域A,A+B,Bのあらさを
選択しうるものである。
以上に述べた如く、本発明の第1及び第2発明によりな
るシリンダは、あらさの異なる2つもし7くは3つの領
域を有するため、耐スカツフイングとL.O.C低減を
同時に満たすことが可能である。
るシリンダは、あらさの異なる2つもし7くは3つの領
域を有するため、耐スカツフイングとL.O.C低減を
同時に満たすことが可能である。
さらに第1発明においてと石のあらさ、長さ、ストロー
ク長さを調整することにより、又第2発明においては、
と石のあらさ、長さ、面圧、ストローク長さ、と石間距
離を調整することにより、あらさの異なる領域のあらさ
、長さ、状態を自由に選択できるものであり、さらには
あらさの異なる領域の内1つをなくし、2つの領域とす
ることも可能である。さらに、本発明によれば、ホーニ
ングにおける回転・ストロークは従来のホーニング同様
にしてなされ、機構的な複雑さを伴なわず、又1度のホ
ーニングによつてなされるため、精度も高く、かつ著し
く生産性に優れたものである。なお、本発明の第1・第
2発明に用いると石はダイヤモンド、ホワイトアランダ
ム、シリコンカーバイト等の一般に使用されていると石
を使用しても何ら支障ない。
ク長さを調整することにより、又第2発明においては、
と石のあらさ、長さ、面圧、ストローク長さ、と石間距
離を調整することにより、あらさの異なる領域のあらさ
、長さ、状態を自由に選択できるものであり、さらには
あらさの異なる領域の内1つをなくし、2つの領域とす
ることも可能である。さらに、本発明によれば、ホーニ
ングにおける回転・ストロークは従来のホーニング同様
にしてなされ、機構的な複雑さを伴なわず、又1度のホ
ーニングによつてなされるため、精度も高く、かつ著し
く生産性に優れたものである。なお、本発明の第1・第
2発明に用いると石はダイヤモンド、ホワイトアランダ
ム、シリコンカーバイト等の一般に使用されていると石
を使用しても何ら支障ない。
又内燃機関の使用条件によつて、高出力自動車用シリン
ダではピストン上死点近傍をあらい領域Aにし、逆に極
度にL.O.Cを低減したい楊合、上死点近傍を細かい
領域Bにする等各種の適応がなされ、必要により内燃機
関以外にも適応されうるものである。
ダではピストン上死点近傍をあらい領域Aにし、逆に極
度にL.O.Cを低減したい楊合、上死点近傍を細かい
領域Bにする等各種の適応がなされ、必要により内燃機
関以外にも適応されうるものである。
第1図、従来のホーニングによるシリンダ。
第2−a図、第1発明のホーニング始端を示す要部断面
図。第2−b図、第1発明のホーニング終端を示す要部
断面図。第3図、第1・第2発明によるシリンダの要部
断面図。第4図、第2発明によるホーニング状態を示す
要部断面図。第5図、第2発明の実施例側面図。符号の
説明、11・・・・・・第1発明のあらいと石、12・
・・・・・第1発明の細かいと石、13・・・・・・第
2発明の第1と石、14・・・・・・第2発明の第2と
石、2・・・・シュー、3・・・・・・シリンダ内周面
、A・・・・・・あらい研削痕を有する領域、B・・・
・・・細かい研削痕を有する領域、A+B・・・・・・
AとBの重なる領域。
図。第2−b図、第1発明のホーニング終端を示す要部
断面図。第3図、第1・第2発明によるシリンダの要部
断面図。第4図、第2発明によるホーニング状態を示す
要部断面図。第5図、第2発明の実施例側面図。符号の
説明、11・・・・・・第1発明のあらいと石、12・
・・・・・第1発明の細かいと石、13・・・・・・第
2発明の第1と石、14・・・・・・第2発明の第2と
石、2・・・・シュー、3・・・・・・シリンダ内周面
、A・・・・・・あらい研削痕を有する領域、B・・・
・・・細かい研削痕を有する領域、A+B・・・・・・
AとBの重なる領域。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ホーニングにより内周面加工されるシリンダにおい
て、あらさの異なる2つのと石を同一ホーニング軸上に
軸方向直列に配しホーニング加工してなることを特徴と
するシリンダ。 2 ホーニングによる内周面加工されるシリンダにおい
て、同一ホーニング軸に取りつけ、軸方向に位置をずら
して2つのと石をそれぞれ2つのシューに取りつけてホ
ーニング加工することにより内周面にあらさの異なる2
つもしくは3つの領域を形成したことを特徴とするシリ
ンダ。 3 前記シリンダにおいて、2つのと石が周方向同一位
置に直列に配されてホーニングされてなることを特徴と
する、前記特許請求の範囲第2項記載のシリンダ。 4 前記シリンダにおいて、2つのと石が周方向位置を
異にし、軸方向位置をずらして取りつけてホーニングさ
れてなることを特徴とする、前記特許請求の範囲第2項
記載のシリンダ。 5 前記シリンダにおいて、前記シリンダ内周面のあら
さの異なる領域の1つが3μ以上のあらさであり、他の
領域のあらさは3μ以下であることを特徴とする前記特
許請求の範囲第2項記載のシリンダ。 6 前記シリンダにおいて、該シリンダ内周面のあらさ
が3μ以上である領域が、前記シリンダの一端より軸方
向へシリンダ長さの1/2以下の範囲であることを特徴
とする、前記特許請求の範囲第2項記載のシリンダ。 7 前記シリンダにおいて、該シリンダ内を往復摺動す
るピストンの上死点方向側に前記3μ以上のあらさの領
域を配することを特徴とする前記特許請求の範囲第2項
記載のシリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15315578A JPS6045745B2 (ja) | 1978-12-13 | 1978-12-13 | シリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15315578A JPS6045745B2 (ja) | 1978-12-13 | 1978-12-13 | シリンダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5581247A JPS5581247A (en) | 1980-06-19 |
JPS6045745B2 true JPS6045745B2 (ja) | 1985-10-11 |
Family
ID=15556220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15315578A Expired JPS6045745B2 (ja) | 1978-12-13 | 1978-12-13 | シリンダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6045745B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019078267A (ja) * | 2017-10-25 | 2019-05-23 | 日本ピストンリング株式会社 | 内燃機関のシリンダ及び製造方法 |
JP2020180568A (ja) * | 2019-04-24 | 2020-11-05 | 日本ピストンリング株式会社 | 内燃機関のシリンダ |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6015245B2 (ja) * | 2012-08-28 | 2016-10-26 | いすゞ自動車株式会社 | シリンダブロック及びホーニング加工方法 |
-
1978
- 1978-12-13 JP JP15315578A patent/JPS6045745B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019078267A (ja) * | 2017-10-25 | 2019-05-23 | 日本ピストンリング株式会社 | 内燃機関のシリンダ及び製造方法 |
JP2020180568A (ja) * | 2019-04-24 | 2020-11-05 | 日本ピストンリング株式会社 | 内燃機関のシリンダ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5581247A (en) | 1980-06-19 |
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