JPS6045189B2 - ヘキサメチレンイミンの製造方法 - Google Patents
ヘキサメチレンイミンの製造方法Info
- Publication number
- JPS6045189B2 JPS6045189B2 JP51113548A JP11354876A JPS6045189B2 JP S6045189 B2 JPS6045189 B2 JP S6045189B2 JP 51113548 A JP51113548 A JP 51113548A JP 11354876 A JP11354876 A JP 11354876A JP S6045189 B2 JPS6045189 B2 JP S6045189B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hexamethyleneimine
- reaction
- producing
- catalyst
- caprolactam
- Prior art date
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- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はE−力プロラクタムを接触水素化して、ヘキサ
メチレンイミンを製造することに関するものてある。
メチレンイミンを製造することに関するものてある。
ヘキサメチレンイミンは医薬あるいは農薬の原料として
有用なものあり、この化合物の製造方法としては従来、
アジポニトリルを水素添加してヘキサメチレンジアミン
を製造する際の副生成物として取得するほか、ヘキサメ
チレンジアミンの脱アンモニア環化によつて得る方法〔
例えば日化誌82、1700(1961)〕、あるいは
E−力プロラクタムを金属水素化物によつて還元して得
る方法〔例えばTetrahedronLetters
丘因(1)61)などが知られている。
有用なものあり、この化合物の製造方法としては従来、
アジポニトリルを水素添加してヘキサメチレンジアミン
を製造する際の副生成物として取得するほか、ヘキサメ
チレンジアミンの脱アンモニア環化によつて得る方法〔
例えば日化誌82、1700(1961)〕、あるいは
E−力プロラクタムを金属水素化物によつて還元して得
る方法〔例えばTetrahedronLetters
丘因(1)61)などが知られている。
さらに最近E−力プロラクタムをニッケルまたは(およ
び)コバルトとレニウムとの複合触媒を用いて接触水素
化する方法が提案された〔日本公開特許公報、特開昭4
9−86385号〕。しかしながら、これまでに提案さ
れた方法はいずれも」一 −1、−1−zhrj1G=
i4−ι東、、゛ ロツ、、る必要があるなど、工業的
に充分な方法とは言えない。本発明者らは、E−力プロ
ラクタムを接触水素化してヘキサメチレンイミンを製造
する方法について研究を行つた結果、工業的に有用な新
規方法を見出したものである。
び)コバルトとレニウムとの複合触媒を用いて接触水素
化する方法が提案された〔日本公開特許公報、特開昭4
9−86385号〕。しかしながら、これまでに提案さ
れた方法はいずれも」一 −1、−1−zhrj1G=
i4−ι東、、゛ ロツ、、る必要があるなど、工業的
に充分な方法とは言えない。本発明者らは、E−力プロ
ラクタムを接触水素化してヘキサメチレンイミンを製造
する方法について研究を行つた結果、工業的に有用な新
規方法を見出したものである。
E−力プロラクタムを水素化してヘキサメチレンイミン
を合成する反応は、α位のカルボニル基に水素が付加し
、脱水によつてメチレン基を与える反応であり、比較的
緩和な型の反応に属するが、原料および生成物の重合な
ど好ましくない反応の反応性も高く、そのために収率よ
くヘキサメチレンイミンを得ることは困難な課題であつ
た。
を合成する反応は、α位のカルボニル基に水素が付加し
、脱水によつてメチレン基を与える反応であり、比較的
緩和な型の反応に属するが、原料および生成物の重合な
ど好ましくない反応の反応性も高く、そのために収率よ
くヘキサメチレンイミンを得ることは困難な課題であつ
た。
すなわち主反応を促進させ、副反応を抑制するために触
媒、溶媒、反応温度あるいは反応時間など交錯した因子
を有効に設定することが必要であり、中でも触媒と溶媒
の組合わせが基本的に重要な役割を果たす。本発明者ら
はまず種々の接触水素化触媒と反応・溶媒の組合せにつ
いて検討を重ねた。
媒、溶媒、反応温度あるいは反応時間など交錯した因子
を有効に設定することが必要であり、中でも触媒と溶媒
の組合わせが基本的に重要な役割を果たす。本発明者ら
はまず種々の接触水素化触媒と反応・溶媒の組合せにつ
いて検討を重ねた。
その結果水素添加触媒として活性が高いとされる白金、
パラジウムおよびロジウムなどはいずれもこの反応に適
しておらず、またラネー系触媒として汎用されているニ
ッケル、コバルト、銅および鉄触媒のう、ち、ラネーコ
バルトだけが圧倒的に優れた結果を与えることを見出し
た。また同時にこの時の反応溶媒は、本反応を収率良く
進めるための非常に重要な因子であることが判明し、検
討の結果イソブチルアルコールが適していることが判明
した。次に本発明方法の実施方法についてさらに詳しく
説明する。触媒のラネーコバルトは常法に従つてアルカ
リ展関して用いられる。
パラジウムおよびロジウムなどはいずれもこの反応に適
しておらず、またラネー系触媒として汎用されているニ
ッケル、コバルト、銅および鉄触媒のう、ち、ラネーコ
バルトだけが圧倒的に優れた結果を与えることを見出し
た。また同時にこの時の反応溶媒は、本反応を収率良く
進めるための非常に重要な因子であることが判明し、検
討の結果イソブチルアルコールが適していることが判明
した。次に本発明方法の実施方法についてさらに詳しく
説明する。触媒のラネーコバルトは常法に従つてアルカ
リ展関して用いられる。
アルカリによる展開後は約50℃の温水で完全に水洗し
たものが望ましく、その後適宜溶媒で置換して貯蔵する
ことができる。本発明方法を実施するに当り、目的生成
物の選択性を高めるためには、反応条件を適正に選ぶ必
要がある。用いられる水素分圧には特に制限がないが、
適正な反応速度を得るために通常5ないし500k91
C71f1さらに好ましくは20ないし200k91c
711の圧力が用いられる。反応温度としては120な
いし220℃が適当である。120℃より低い温度でも
反応は進行するが、その速度が実用的に充分でなく、ま
た220℃よりも反応温度が高い場合には好ましくない
副反応によつて選択率が悪化する。
たものが望ましく、その後適宜溶媒で置換して貯蔵する
ことができる。本発明方法を実施するに当り、目的生成
物の選択性を高めるためには、反応条件を適正に選ぶ必
要がある。用いられる水素分圧には特に制限がないが、
適正な反応速度を得るために通常5ないし500k91
C71f1さらに好ましくは20ないし200k91c
711の圧力が用いられる。反応温度としては120な
いし220℃が適当である。120℃より低い温度でも
反応は進行するが、その速度が実用的に充分でなく、ま
た220℃よりも反応温度が高い場合には好ましくない
副反応によつて選択率が悪化する。
以下実施例によつて本発明方法を説明する。実施例
市販にラネーコバルト(日揮化学製N354)を用いて
実験を行つた。
実験を行つた。
25%苛性ソーダ水溶液100m1を50℃に保ち、ラ
ネー合金10yを50±5℃の温度範囲内で少量ずつ添
加して展開させた。
ネー合金10yを50±5℃の温度範囲内で少量ずつ添
加して展開させた。
このあと50℃のイオン交換水を用いてPHが7ないし
8になるまで洗浄して触媒として用いた。容量100c
cのステンレスチール製電磁攪拌式オートクレーブにε
一カプロラクタム10f1イソブチルアルコール20y
および触媒2yを仕込み、水素を90k91c71fの
圧力にまで加圧充填して200℃の反応温度で1時間加
熱攪拌した。
8になるまで洗浄して触媒として用いた。容量100c
cのステンレスチール製電磁攪拌式オートクレーブにε
一カプロラクタム10f1イソブチルアルコール20y
および触媒2yを仕込み、水素を90k91c71fの
圧力にまで加圧充填して200℃の反応温度で1時間加
熱攪拌した。
その後オートクレーブを冷却し、内容物を取り出して反
応液と触媒を分離し、ガスクロマトグラフィーにより分
離定量した。その結果、仕込んだE−カプロラクタムの
82.9%が反応し、それに対応するだけのヘキサメチ
レンイミンが生成しており、副生物としてはN−イソブ
チルーヘキサメチレンイミンの痕跡量が生成しているだ
けであることが判つた。比較例 実施例においてイソブチルアルコールの代りにn−ブチ
ルアルコールを用いる以外は同様な操作を行つたところ
、ε一カプロラクタムの反応率は95%であつたが、反
応したε一カプロラクタムのうちヘキサメチレンイミン
として得られたのは13.1%のみであり、残りの86
.9%はN−n−ブチルーヘキサメチレンイミンに変化
していた。
応液と触媒を分離し、ガスクロマトグラフィーにより分
離定量した。その結果、仕込んだE−カプロラクタムの
82.9%が反応し、それに対応するだけのヘキサメチ
レンイミンが生成しており、副生物としてはN−イソブ
チルーヘキサメチレンイミンの痕跡量が生成しているだ
けであることが判つた。比較例 実施例においてイソブチルアルコールの代りにn−ブチ
ルアルコールを用いる以外は同様な操作を行つたところ
、ε一カプロラクタムの反応率は95%であつたが、反
応したε一カプロラクタムのうちヘキサメチレンイミン
として得られたのは13.1%のみであり、残りの86
.9%はN−n−ブチルーヘキサメチレンイミンに変化
していた。
Claims (1)
- 1 ε−カプロラクタムを接触水素化してヘキサメチレ
ンイミンを製造する方法において、触媒としてラネーコ
バルトを使用し、かつ反応溶媒としてイソブチルアルコ
ールを使用することを特徴とするヘキサメチレンイミン
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51113548A JPS6045189B2 (ja) | 1976-09-20 | 1976-09-20 | ヘキサメチレンイミンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51113548A JPS6045189B2 (ja) | 1976-09-20 | 1976-09-20 | ヘキサメチレンイミンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5337683A JPS5337683A (en) | 1978-04-06 |
JPS6045189B2 true JPS6045189B2 (ja) | 1985-10-08 |
Family
ID=14615086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51113548A Expired JPS6045189B2 (ja) | 1976-09-20 | 1976-09-20 | ヘキサメチレンイミンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6045189B2 (ja) |
-
1976
- 1976-09-20 JP JP51113548A patent/JPS6045189B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5337683A (en) | 1978-04-06 |
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