JPS6044567A - 非鉄金属表面の防汚方法 - Google Patents

非鉄金属表面の防汚方法

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JPS6044567A
JPS6044567A JP15248783A JP15248783A JPS6044567A JP S6044567 A JPS6044567 A JP S6044567A JP 15248783 A JP15248783 A JP 15248783A JP 15248783 A JP15248783 A JP 15248783A JP S6044567 A JPS6044567 A JP S6044567A
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JP
Japan
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coating agent
agent
antifouling
parts
coating
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JP15248783A
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English (en)
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Susumu Fuyuki
冬木 享
Masayoshi Nagaya
長屋 正義
Minoru Nomura
実 野村
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NOF Corp
Original Assignee
NOF Corp
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は発電所冷却水系の機器、構造物のうち、非鉄金
属で形成されている海水接触面に対する効果的な防汚方
法に関する。
我が国の発電の主体を成す火力および原子力発電所は、
地理的制約によってほとんど海浜地帯に建設され、冷却
水として海水を使用している。その結果、発電所冷却水
系の構造物、機器類の海水接触面には海棲付着生物(以
下汚損生物という。〕、特にム2サキイガイ、7ジツポ
等の動物が付着し、生長して流水経路の閉塞をひきおこ
し、取水量の減少、冷却効率の悪化から発電効率を低下
させ、さらKこれら汚損生物か復水器冷却管に流入して
切傷を与えたシ、穿孔を発生して発電停止の被害を与え
ている。
従来、上記汚損生物の付着を防止する対策(以下防汚と
云う。)とQで下記の方法が検討された。
(1):物理的な方法(超音波、高周波、低調海水法等
) (2):薬液注入による方法(硫酸銅、ピクリン酸等) (3):塩素ガス(または電解塩素)注入による方法) (4):亜酸化鉤形防汚塗料塗布による方法(1)の方
法は効果を得ようとすれば大仕掛の装置となるので実施
するのに困難であり、(2)の方法は海産生物に与える
影響と経済性の点から実施不可能であ、D、f3)の方
法は管理が容易である点から我が国で実用化されたが、
海水のアルカリ度や汚れによって塩素の分解挙動が変化
するため、現実には防汚効果が不十分であシながら、塩
素注入点付近では汚損生物の幼生と同時に有用プランク
トンを斃死させている。(4)の方法は(il、f21
、(3)の方法が大量の冷却水全体を処理対象とする方
法であるのに対し、面を防汚する方法であるためよシ合
理的、効果的である。しかしながら、亜酸化網形防汚塗
料は非溶解マトリックス形塗料であるため、 ■、急速に防汚剤の溶出速度を減じて短期間に防汚力を
失う。
■、有効な防汚剤の溶出速度は三有機錫防汚剤の溶出速
度の10倍以上を要する。
■、さらに、銅イオンは分解・無毒化することがないの
で、特宇海域で長い年月使用した場合、銅イオンが蓄積
する。
等の欠点がある。
本発明者等はこれらの問題を解決するものとして、有機
錫重合体を主体とする防汚塗布剤を用いる冷却水系の防
汚方法を発明し、これらを特願昭56−78612号、
特願昭56−189898号として特許出願した。
これらの発明では防汚塗布剤となる有機錫重合体は、物
体に塗布された状態では、その有機錫単量体がアクリル
樹脂と化学結合しておシ、いわば樹脂と一体であるが、
海水に接触すると徐々にイオン解離して防汚剤(三有機
錫イオン)を再生しつつ、vIjuW本体も溶解し去る
。すなわち、下式に示すように、解離した三有機錫イオ
ンが防汚剤として作用し、汚損生物の付着を防止するも
のである。
Rm 十 一+n 5nRIR,R。
(R1、Rm 、Rmは炭素数3ないし5のアルキル基
又はフェニル基を示す。) したがって上記の方法は、 (1)長期間一定の防汚力が持続する。すなわち塗布膜
厚と防汚期間がほぼ比例する。
(2)防汚剤の溶出速度を必要最小限に管理することが
でき、公害対策上有利である。
(3) 18け出した防汚剤は、紫外線・オゾン・酸素
等の作用を受けて分解無毒化し、最終的には無害な無機
錫に変化するため、亜酸化銅と異シ防汚剤が蓄積するこ
とがない。
などの優れた長所を有する方法である。
しかしながら、有機錫重合体防汚塗布剤を非鉄金目に直
接塗布すると、非鉄金属は一般に塗布膜との付着力が非
常に弱く、塗布膜は短期間に剥離を起し、有機錫重合体
防汚塗布剤のすぐれた防汚力を発揮することができない
本発明者等はこの点について鋭意研究をした結果、下塗
塗布剤の基本樹脂としてポリビニルブチラール樹脂およ
びエポキシ前詰が非鉄金属との付着力が強固で、かつ、
有機錫重合体防汚塗布膜との付着力にも優れることを見
出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、発′亀所冷却水系の構造物・機器
類の非鉄金属で形成されている海水接触面に、あらかじ
め重合度200〜800であるポリビニルブチ2−ル耐
詣を含む下塗塗布剤、またはエポキシ当量が180〜3
300の範囲のエポキシ当量脂を含む下塗塗布剤を塗布
したのち、一般式 1 R1 (式中RIR,R,は炭素数3〜5のアルキル基または
フェニル基、R’ 、R#は水素原子またはメチル基を
表わす。)で示される不飽和イ1機錫単全体の重合体あ
るいは共重合体、またはこの式CI)で示される不飽和
有機錫単量体と共重合性のある他の不飽和化合物との共
重合体を主成分とする防汚塗布剤を塗布することを特徴
とする非鉄余聞表面の防汚方法である。
本発明の対象となる非鉄金属には黄銅、ステンレススチ
ール、アルミニ” ム、f タン鋼カ示され、復水器管
板には黄銅またはチタン鋼が用いられ、鉄素材にはアル
ミニウム被覆又はアルマ加工したものが、ポンプ類・ボ
ール捕集器・連続除貝装置・除塵装置のネット部分には
ステンレススチールで構成されている。
本発明で使用する下塗塗布剤に用いるmlのうちエポキ
シ(1111については、エポキシ当量180〜330
0の範囲のものが示される。これには例えば油化シェル
エポキシ社製の商品名エピコート807.815.81
5xム、816.819.827.828.828×ム
、834.871.872.1001,1002.10
01.1055.1004.1007.1009tたは
これら品種相当のエポキシll[IWが挙げられる。
上記のものから選ばれた1種または2種以上エポキシ樹
脂を含めたものを主剤とし、アミン、アミンアダクト、
アミド、アミドアダクト、ポリアミド面詰から選ばれた
1種または2種以上の成分を含めた硬化剤とを使用直前
に混合して下塗塗布剤とする。なお、主剤中の樹脂と硬
化剤中の前記成分との混合比率は化学量論的に等しいこ
とが望ましい。
ここでエポキシ当量を180〜3300の範囲に限定す
る理由について述べる。エポキシ当量180以下では、
架橋間分子量が小さすぎるために剛直となシ、非鉄金属
および有機錫重合体防汚塗布膜との付着性を阻害するた
めであシ、また、エポキシ当1ii3300以上では分
子量が大きすぎて硬化剤との架橋反応が遅過ぎ、また下
塗塗布剤主剤を調整する際、高粘度低固形分となって、
塗布膜厚が低くなるなど実用上好ましくないためである
ポリビニルブチラール耐脂については、重合度が200
〜800の範囲であるポリビニルブチラール!脂が示さ
れる。これには例えば接水化学社製商品名工スレツクB
L−1、BL−2、BL−3、BL−8,BX−L、B
M−1、BM−2、BM−5、BM−8またはこれら品
種相当のポリビニルブチ2−ル樹q旨が挙けられる。
使用にあたってはこれらの1種または2種以上を含めた
ものを主uJとし、使用直前に燐酸密液を添加混合して
下塗塗布剤とする。本下塗塗布剤は一般にエツチングプ
ライマーと称せられるものである。
ここでポリビニルブチラール樹脂の重合度を200〜8
00の範囲とした理由について述べる。重合度200以
下では低分子量であるため、正常な塗膜を形成せず、非
鉄金属との付着性に難点が生ずる。また重合度800以
上では下塗塗布剤主剤を調整する際、高粘度・低固形分
となって実用上好ましくない。
これら下塗塗布剤用樹脂は適当な溶剤に溶解し、必要に
応じて可塑剤、顔料、安定剤、コールタール等を加え、
常法によシ混線して下塗塗布剤とする。
下塗塗布剤を被塗装物に塗布するにあたっては、エアー
スプレー、エアレススプレー、手吹き静電等の吹付は塗
膜、寸筒刷毛、平刷毛、ローラー刷毛等の刷毛塗りまた
は流し塗膜のなかから適宜選択された方法を用いるが、
該塗布剤を塗布してから有機錫重合体防汚塗布剤を塗布
するまでに、下塗塗布膜の乾燥時間として30分以上の
間隔を置くことが望ましい。また該塗布膜の膜厚はハジ
キ、塗膜残しがなく、連続膜を形成していれば特に厳密
に規定する必要はないが、連続膜を形成する実用上の限
界とされる塗布膜厚10μ以上を塗布することが望まし
い。
上塗として塗布される有機錫重合体防汚塗布剤は、一般
式 (式中R1、R1、R1は炭素数3〜5のアルキル基ま
たはフェニル基、R’ 、R#は水素原子またはメチル
基を表わす。)で示される例えばトリプロピル錫、トリ
プール錫、トリアミル錫、トリフェニル錫等の三有機錫
化合物のアクリレートまたはメタクリレートの重合体、
或はそれらの共重合体、又はこの式(1)で示される不
飽和有機錫化合物と共重合性のある不飽和化合物例えば
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸オクチル等のアクリル酸エステル、また
はメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリ
ル酸ブチル、メタクリル酸オクチル等のメタクリル酸エ
ステルまたはスチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル等
の不飽和化合物と式(1)で示される不飽和有機錫化合
物とを共重合させて得た重合体を主成分とする塗布剤で
あって、必要によ勺顔料、防汚剤、添加剤等を加え、常
法によシ混練して塗布剤とする。
有機錫重合体防汚塗布剤の塗布も、下塗塗布剤と同様の
方法によって行われるが、その塗布膜厚は冷却水とし゛
C取水される海水の流速、I)H。
温度と要求される耐用年数(防汚力の持続期間)および
防汚剤の溶出速度によって決定されるべきであシ、耐用
年数1年間を基準にして30μ以上を必要とする。
本発明は上述のように構成されているので、本発明の方
法によれば通常の下塗塗布剤では得られない特性を有す
る下111塗布剤で、非鉄余日の機器、構造物の表面に
強固に付着する下塗層が設けられ、その下塗層に上塗シ
として塗布される有機錫重合体防汚塗布膜が強固に付着
され、これKともない有機錫重合体防汚塗布膜が非鉄金
属素地から7141Mすることを防ぎ、公害対策上有利
な長期防汚を達成し優る。
次に実施例・比較例によって本発明の詳細な説明する。
文中特にことわらない限シ、部は重量部でおる。
有機錫重合体防汚塗布剤の調製例ム 攪拌機付きのフラスコにトリブチル錫メタクリレートx
x2P、メチルメタクリレート65?、ブチルアクリレ
ート10 t %オクチルアクり1/−123P、ベン
ゾイルパーオキサイド1゜2?およびキシレン800y
−の混合物を仕込み、85℃〜90℃で2時間、続いて
100℃〜105℃で3時間加熱攪拌し、さらに120
℃で1時間加熱攪拌して共重合させた。得られた共重合
体溶液は無色透明であり、25℃での粘度は6600P
Sであった。
得られた共重合体溶液と下記に示す原料とを下記に示す
配合比で配合して混練して、有機錫重合体防汚塗布剤(
塗布剤ムと略称する)を調製した。
共重合体溶液 40.0部 二酸化チタン 10.0部 7タロシアニンプルー 2.0部 タルク 34,5部 キシレン 18.5部 下塗塗布剤の調製例ム 1)下塗塗布剤ム主剤の調製 下記原料を下記配合割合で混練して下塗塗布剤主剤を調
製した。得られた生成物を下塗塗布剤A主剤と略称する
ジンククロメートZTO8,0部 タルク 1.6部 エスレツクBM−28,8部 イソブチルアルコール 21.5部 イソプpピルアルコール 20.9部 メチルイソブチルケトン 6.2部 キシレン 16.0部 n−ブチルアルコール 17.0部 ■)下塗塗布剤添加剤の調製例ム 下記の原料を下記配合割合で混練して下塗塗布剤添加剤
を調製した。得られた調製品を下塗塗布剤ム添加剤とい
う。
85%正燐酸 18.0部 水 16.0部 インプロピルアルコール 66゜0部 下塗塗布剤ム主剤80部と下塗塗布剤ム添加剤20部と
を使用直前に混合攪拌して下塗塗布剤Aとした。
下塗塗布剤の調製例B ■)下塗塗布剤B主剤の調製 下記の原料とその配合によって下塗塗布剤主剤(下塗塗
布剤B主剤という)を調製した。
ジンククロメートZTO4,0部 黄鉛5 G 7.2部 メルク 1.7部 アルコール溶性フェノール樹脂ワニス(フエノデアエP
R;ヘキスト西独社製)4.2部エスレツクB L −
39,3部 エスレツクBM−22,3部 イソブチルアルコール 35.3部 イソプロピルアルコール 36.0部 N)下塗塗布剤添加剤の調製例B 下記の原料とその配合によって下塗塗布剤添加剤(下塗
塗布剤B添加剤という)を調製した。
85%正燐酸 10.0部 水 10.0部 インプロピルアルコール 80. Olit下塗塗布剤
B主剤80部と下塗塗布剤B添加剤20部とを使用直前
に混合攪拌して下塗塗布剤とし、これを下塗塗布剤Bと
名づく。
下塗塗布剤の調製例0 下記原料とその配合によって下塗塗布剤主剤(下塗塗布
剤C剤という)を調製した。
エポキシ当量450〜500 15.6部(油化シェル
エポキシ社製:商品名工ピコ−)1001) タルク 45.0部 二酸化チタン 9.0部 キシレン 22.4部 エチレングリコールモノエチルエーテル8.0部 l)下塗塗布剤C硬化剤の調整 下記の配合によって下塗塗布剤0硬化剤を調製した。
ポリアミド樹l旨 79.0部 (第一ゼネラル社製商品名DSX−204)キシレン 
14,0部 n−ブチルアルコール 7.0部 下塗塗布剤C主剤80部と下塗塗布剤C硬化剤20部を
使用直前に混合攪拌して下塗塗布剤Oとした。
下塗塗布剤の調製例り 下塗塗布剤り主剤の調製 下記の配合によって下塗塗布剤主剤(下塗塗布剤り主剤
という)を調製した。
エポキシ当量450〜500 17.6部(東部化成社
製:商品名エボ)−)YD−011) 無水コールタール 26.0部 (吉田製油社製;商品名タークロン180)り、り 3
5.0部 キシレン 17.4部 n−ブチルアルコール 4.0部 ■)下塗塗布剤Dliil!化剤の調製下記配合によっ
て下塗塗布剤り硬化剤を調製した。
ポリアミド樹脂 68・0部 (ヘンケル日本社製:パーサミド230)キシレン 2
2・0部 n−ブチルアルコール 1部0部 下塗塗布剤り主剤85部と下塗塗布剤り硬化剤15部を
使用直前に混合攪拌して下塗塗布剤りとした。
下塗塗布剤の調製例E(比較例用) 攪拌機付きのフラスコに、ロジン10.8’l、ロジン
変性フェノール面詰(荒用林産製:商品名タマノー/1
/145F)30.6部、アマニ油14.0部、支那桐
油1.6部、ミネラルスピリット10.0部、芳香族石
油ナフサ(丸管石油社製:商品名スワゾールJ310)
38.0部を仕込み、50℃に加湿しつつ1時間攪拌し
、やや褐色に着色した透明な変性油溶液を碍た。
変性油溶液を用い、下記の原料とその配合によって比較
用下塗塗布剤Eを調製した。
タルク 20,0部 バライタ 3.6部 弁柄 8.0部 亜鉛華 4.0部 変性油溶液 57.9部 ナフテン酸コバルト 0.3部 ナフテン酸鉛 8.0部 ミネラルスピリット 8.2都 実施例1〜16、比較例1〜8 表IK示される非鉄金属板(ステンレススチール板はB
UF3316、黄銅板はJXS−H−3300、鉄板は
アルマ加工したものを用いた。
)を10crn×20crnxα1crnに裁断し、つ
いでサンドペーパーで軽く面荒らしをした後キシレンを
用いて脱脂したものを試験弁とした。各実施例には表1
に示される材質の試験弁をそれぞれ3枚用い、それぞれ
3枚に表1に示すそれぞれの実施例及び比較例に対応す
る塗膜厚になるように下塗塗布剤ム〜Dおよび比較用下
塗塗布剤Eをスプレー法で塗布し、さらにその上に有機
錫重合体防汚塗布剤Aを60μで2回スプレー法で塗布
して実施例1〜実施例16、比較例1〜比較例8の塗布
試験板を作成した。なお比較例2、比較例4、比較例6
、比較例8は下塗塗布剤を塗布せず、有機錫重合体防汚
塗布剤ムを直接試験板に塗布したものである。
実施例、比較例それぞれの塗布試験板1枚は40℃の人
工海水に浸漬して経時的に付着性を調べ、他の2枚は用
本市由良湾で、筏から水面下1.5mの海中に浸漬し、
経時的に防汚効果と付着性を調べた。結果を表2、表3
、表4に示表2にみられるように、あらかじめ下塗塗布
剤Aを塗布し声実軸物1.5.9.13、下塗塗布剤B
を塗布した実施例2.6.10.14、下塗塗布剤Cを
塗布した実施例3.7.11゜15、下塗塗布剤りを塗
布した実施例4.8.12.16のいずれの塗布試験片
も素材の材質の如何を問わず、40℃人工海水浸漬6ケ
月後のゴバン目テストで異状なく良好な付着性を示した
が、一般に合成調合ペイントと呼ばれる比較用下塗塗布
剤Eを塗布した比較例1’、3.5.7および有機錫重
合体防汚塗布剤ムを直接部布した比較例2.4.6.8
のいずれの塗布試験片も40℃人工海水浸漬前に行なっ
たゴバン目テストは25で正常であったが、比較例1.
3.5.7の塗布試験片は浸漬1ケ月後に、比較例2.
4.6.8のそれらは浸漬3ケ月後に塗布膜が全面剥離
した。これらのことからポリビニルブチラール樹脂、エ
ポキシ樹脂、タールエポキシ樹脂が、アルミニウム、黄
銅、チタン鋼、ステンレススチール等の非鉄金属に強い
付着力を持つことを示した。
表3の結果は試験板全面積に占める汚損生物の付着率と
して表わしているが、本質的には下塗塗布剤の有無(比
較例2.4.6.8は下塗塗布剤を塗゛布していない。
)および下m塗布剤の種類の違い(比較例1,3.5.
7は合成調合ペイントを下塗塗布剤として使用した。〕
に起因する非鉄金属素地との付着力の差であって、その
傾向は表2のゴバン目テストの結果と同様であった。
表4の結果は表2、表3の結果と同様の傾向でメジ、本
発明に用いられる下m塗布剤が非鉄金属との付着性にす
ぐれることを示した。
実施例17 五発電所の、アルマ加工をはどこしたバースクリンに下
塗塗布剤A% Bs CSDのそれぞれを被塗布面積の
25%づつに、下塗塗布剤A1Bはそれぞれ塗布膜厚1
0μ、下塗塗布剤C1Dはそれぞれ塗布膜厚50μを、
エアレススプレーを用いて塗布し、さらに有@錫重合体
防汚塗布剤A1fI:塗布膜厚60μで全面に2回、エ
アレススプレーを用いて塗布した。通水1年後に調査し
たところ、塗布膜の剥離・汚損生物の付着ともになく、
良好な防汚力を示した。
実施例1B B発電所の黄銅製復水器管板に下塗塗布剤A1E、O1
Dを被塗布面積の25%づつに、下塗塗布剤に、Eはそ
れぞれ塗布膜厚10μ、下塗塗布剤0.Dはそれぞれ塗
布膜厚50μを、エアレススプレーを用いて塗布し、さ
らに有機錫重合体防汚塗布剤ムを塗布膜厚60μで全面
に2回、エアレススプレーを用いて塗布した。通水1年
後に調査したところ、塗布膜の剥離・汚損生物の付着と
もになく、良好な防汚力を示した。
実施例19 B発電所のボール捕集器(StJ8316製)の被塗布
面積の25%づつに下塗塗布剤A、B。
0、Dのそれぞれ下塗塗布剤A、Bはそれぞれ塗布膜厚
lOμ、下塗塗布剤0、Dはそれぞれ塗布膜厚50μに
なるようにエアレススプレーを用いて塗布し、さらに有
機錫重合体防汚塗布剤Aを塗布膜厚60μで全面に2回
、エアレススプレーを用いて塗布した。通水1年後に調
査したところ、塗布膜の剥離・汚損生物の付着ともにな
く、良好な防汚力を示した。
実施例20 0発電所の復水器管板(チタン鋼製)の被塗布面積25
%づつに下m塗布剤A、 B、 OlDのそれぞtを下
塗塗布剤ム、Bはそれぞれ塗布膜厚10μ、下塗塗布剤
0、Dはそれぞれ塗布膜厚50μになるように、エアレ
ススプレーを用いて塗布し、さらに有機錫重合体防汚塗
布剤Aを塗布膜厚60μで全面に2回、エアレススプレ
ーを用いて塗イ「した。通水1年後に調査したところ塗
布膜の剥離・汚損生物の付海ともになく、良好な防汚力
を示した。
比較例9 9発−所のアルマ加工をほどこしたバースクリンの被塗
布面積の50%に、比較用下塗塗布剤Eを塗布膜厚30
μでエアレススプレーを用い工塗布し、さらに有機錫重
合体防汚塗布剤Aを塗布膜厚60μで全面に2回、エア
レススプレーを用いて塗布した。本比較例は被塗布面積
の50%に、有機錫重合材が防汚塗布剤Aが直接塗布さ
れた例である。(以下比較例10〜比較例12も同様で
ある。)通水1年後に調査したところ、塗布膜は完全に
剥離・消失し、汚損生物が全面に付着していた。
比較例10 五発電所の黄銅製復水器管板の被塗布面950%に、比
較用下塗塗布剤Eを、塗布膜厚30μでエアレススプレ
ーを用いて塗布し、さらに有機錫重合体防汚塗布剤Aを
塗布膜厚60μで全iKZ回、エアレススプレーを用い
て塗布した。
通水1年後に調査したところ、塗布膜は完全に剥離・消
失し、汚損生物が全面に付着していた。
比較例11 E発電所のステンレス製ボール捕集器(8U8316)
に、比較用下塗塗布剤Eを被塗布面積の50%に、塗布
膜厚30μでエアレススプレーを用いて塗布し、さらに
有機錫重合体防汚塗布剤ムを塗布膜厚60μで全面に2
回、エアレススプレーを用いて塗布した。通水1年後に
調査したところ、塗布膜一完全に剥離・消失し、汚損生
物が全面に付着していた。
比較例12 F発電所のチタン鋼製復水器管板に、比較用下塗塗布剤
Eを被塗布面積の50%に、塗布膜厚30μでエアレス
スプレーを用いて塗布し、さらに有機錫重合体防汚塗布
剤Aを塗布膜厚60μで全面に2回、エアレススプレー
を用いて塗布した。通水1年lK11査したところ、塗
布膜は完全に剥離・消失し、汚損生物が全面に付着して
いた。
有機錫重合体防汚塗布剤の調整例B 攪拌機付きのフラスコにトリプロピル錫アクリレート9
2?、メチルメタクリレート7011ブチルアクリレ−
)12P、オクチルアクリレ−)35P、ベンゾイルパ
ーオキサイド1,4tおよびキシレン210fFの混合
物を仕込み、85℃〜90℃で2時間、続いて100℃
〜105℃で3時間加熱攪拌し、さらに120℃で1時
間加熱攪拌して共1合させた。得られた共重合体溶液は
無色透明であシ25℃での粘度は610CPSであった
得られた共重合体溶液と下記に示す原料とを下記に示す
配合比で配合して混練して、有機錫重合体防汚塗布剤(
m布剤Bと略称する)を調整した。
共重合体溶液 38.0部 二酸化チタン 10・0部 タルク 37.5部 キシレン 18.7部 実施例21〜実施例36、比較例13〜比較例0 表5に示される非鉄金属板(ステンレススチール板は5
US316、黄銅板はJ I 8−H−3300、鉄板
はアルマ加工したものを用いた。
)をl Qcmx 2 Qcmx Q、1c1nに裁断
し、ついでサンドペーパーで軽く面荒らしをした後、キ
シレンを用いて脱脂したものを試験片とした。各実施例
には表5に示される材質の試験片をそれぞれ3枚用い、
それぞれ3枚に表5に示すそれぞれの実施例および比較
例に対応する塗膜厚になるように下塗塗布剤A−Dおよ
び比較用下塗塗布剤Eをスプレー法で塗布し、さらにそ
の上に有機錫重合体防汚塗布剤Bを60μで2回スプレ
ー法で塗布して実施例21〜実施例36、比較例13〜
比較例20の塗布試験板を作成した。なお比較例14、
比較例16、比較例18、比較例20は下塗塗布剤を塗
布せず、有機錫重合体防汚塗布剤Bを直接試験板に塗布
したものである。
実施例、比較例それぞれの塗布試験板1枚は40℃の人
工海水に浸漬して経時的に付着性を調べ、他の2枚は用
本市由良湾で、筏から水面下1.5mの海中に浸漬し、
経時的に防汚効果と付着性を調べた。結果を表6、表7
、表8に示表6にみられるように、あらかじめ下塗塗布
剤ムを塗布した実施例21.25.29.33、下塗塗
布剤Bを塗布した実施例22.26.30゜34、下塗
塗布剤0を塗布した実施例23.27.31%36、下
塗塗布剤りを塗布した実施例24.28.32.36の
いずれの塗布試験片も素材の材質の如何を問わず、40
℃人工海水浸漬6ケ月後のゴバン目テストで異状なく良
好な付着性を示したが、一般に合成調合ペイントと呼ば
れる比較用下塗塗布剤Eを塗布した比較例13.15.
17.19および有機錫重合体防汚塗布剤ムを直接塗布
した比較例14.16.1B、20のいずれの塗布試験
片も40℃人工海水浸漬前に行なったゴバン目テストは
25で正常であったが、比較例13.15.17.19
の塗布試験片は浸漬1ケ月後に、比較例14.16S1
8.20のそれらは浸漬3ケ月IK塗布膜が全面剥離し
た。これらのことからポリビニルブチラールIm脂、エ
ポキシ4111Lタールエポキシ樹脂が、アルミニウム
、黄銅、チタン鋼、ステンレススチール等の非鉄金属に
強い付着力を持つと−とを示した。
表7の結果は試験板全面積に占める汚損生物の付着率と
して表わし1いるが、本質的には下塗塗布剤の有無(比
較例14.16.18.20は下塗塗布剤を塗布してい
ない。)および下塗塗布剤の種類の違い(比較例13.
15.17.19は合成調合ペイントを下塗塗布剤とし
て使用した。)K起因する非鉄余日素地との付着力の差
であって、その傾向は表6のゴバン目テストの結果と同
様であった。
表8の結果は表6、表7の結果と同様の傾向であシ、表
2、表3、表4の結果と同様に、本発F!AK用いられ
る下塗塗布剤が非鉄金目の付着性にすぐれることを示し
た。
実施例37 G発電所の、アルマ加工をほどこしたバースクリン、黄
銅製復水器管板、チタン鋼製復水器管板、ポール捕集器
(SUS316製)の4種類の被塗布物の被塗布面積を
25%づつに区切シ、下塗塗布剤A、B、O,Dのそれ
ぞれを、下塗塗布剤A、Bはそれぞれ塗布膜厚10μ、
下塗塗布剤0、Dはそれぞれ塗布膜厚50μになるよう
にエアレススプレーを用いて塗布し、さらに有機錫重合
体防汚塗布剤Bを塗布膜厚60μで全面に2回、エアレ
ススプレーを用いて塗布した。通水1年後に調査したと
ころ、塗布膜の剥離・汚損生物の付着ともになく、良好
な防汚力を示した。
比較例21 R発電所の、アルマ加工をほどこしたバースクリン、黄
銅製復水器管板、チタン鋼製復水器管板、ボール捕集器
(SU8316製)の4種類の被塗布物の、それぞれの
被塗布面積の50%に、比較用下塗塗布剤Eを塗布膜厚
30μでエアレススプレーを用いて塗布し、さらに有機
錫重合体防汚塗布剤Bを塗布膜厚60μで全面に2回、
エアレススプレーを用いて塗布した。
本比較例は比較例9〜比較例12と同様、被塗布物それ
ぞれの被塗布面積の50%に、有機錫重合体防汚塗布剤
Bが直接塗布された例である。
通水1年後に調光したところ、塗布膜は完全に剥離・消
失し、汚損生物が全面に付着していた。
以上実施例、比較例で説明したように、本発明の防汚方
法は、発′亀所冷却水系の構造物・機器類の非鉄金目で
形成されている海水接触面に、ポリビニルブチラール樹
脂系下塗塗布剤、エポキシ樹脂系下塗塗布剤と有機錫重
合体防汚塗布剤とを重ね塗膜することによシ、防汚力、
塗布膜の付着力ともに長期間の効果が期待できる。
産業上有用なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 発電所冷却水系の機器、構造物のうち、非鉄金属で形成
    されている海水接触面に、一般式(式中”tl、RI、
    R1は炭素数3〜5のアルキル基また韓フェニル基であ
    シこれらは同一でもよい。R’ 、R#は水素原子また
    はメチル基を表わす。)で示される不飽和有機錫単量体
    の重合体あるいは共重合体、またはこの式(1)で示さ
    れる不飽和化合物と共重合性のある他の不飽和化合物と
    の共重合体を主成分とする防汚塗布剤を塗布する罠際し
    、あらかじめ下塗塗布剤として重合度200〜800で
    あるポリビニルブチラール樹脂を含む下塗塗布剤、また
    は、エポキシ当量が180〜3300であるエポキシw
    lIWを含む下塗塗布剤を塗布することを特徴とする非
    鉄金属表面の防汚方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103540181A (zh) * 2013-09-30 2014-01-29 浙江佑谦特种材料有限公司 一种用于船舶表面的海洋防污涂料及喷涂方法

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