JPS6044537A - 水に再分散懸濁可能なマイクロフィブリル化セルロ−ス組成物 - Google Patents

水に再分散懸濁可能なマイクロフィブリル化セルロ−ス組成物

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JPS6044537A
JPS6044537A JP15038283A JP15038283A JPS6044537A JP S6044537 A JPS6044537 A JP S6044537A JP 15038283 A JP15038283 A JP 15038283A JP 15038283 A JP15038283 A JP 15038283A JP S6044537 A JPS6044537 A JP S6044537A
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JP
Japan
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water
mfc
suspension
composition
microfibrillated cellulose
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JP15038283A
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Yoshiaki Okumura
奥村 嘉章
Tadaaki Moriyama
森山 忠明
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、マイクロフィブリル化セルロース(′以下M
FCと略記する)からなり、固形物としてのハンドリン
グが可能であり、且つ水に再分散懸濁可能な組成物に関
するものである。
MFCは特開昭56−10081号明細書に示された方
法により、パルプを水中で粘状叩解して得られるもので
、強力な剪断力を加えることにより、パルプのセルロー
ス繊維の微細構造に変化を与え、微細フィブリル化した
ものであって、上記uA細書には「微小繊維状セルロー
ス」として定義されている。このMFCは非常に大きな
水保持力、水中での安定な分散懸濁性、各種化学試薬酵
素類に対する高い反応性などで特有の性質があり、広汎
な用途が期待される。
しかしながら、MF、C懸濁液は固形分濃度が6%以下
の水懸濁液の状態で製造されるが、このままでは利用面
で種々の制約がある。即ち、水含有量が太きいため輸送
などに不便であり、化学反応性の高い状態のものが水に
懸濁しているため、微生物による腐敗現象もパルプの状
態のものに比べて起り易い。また、用途によっては多量
の水の同伴は好ましくない場合も多い。
生物化学反応による品質低下を防止する方法の最も一般
的なものは、素材を乾燥することである。
MFCにおいても、これを水懸濁液の状態から脱水し、
乾燥することによって保存、安定性に優れたものとする
ことは可能である。
しかしながら、IVI F Cの場合、水を含有する状
態から乾燥する過程で微細フィブリル同志が凝集して角
質化し、品質的に変化してしまう。これはMFCの水酸
基による水素結合の作用と考えられ、乾燥したMFCを
水中に投じても、これは容易に分散せず、乾燥前のよう
な均一な水懸濁液とはならない。
このような乾燥MFCの水に対する再分散懸濁方法につ
いては超音波照射による方法が特開昭57−89781
号明細書に開示されている。しかしながら、この方法を
商業的に利用しようとすれば一需要家先に10KHz以
上の超音波発生装置を設置する必要があり、多岐にわた
るMFCの用途の実際的な問題をすべて解決するもので
はない。
本発明者らは、MFCの水懸濁液から水を除去して実質
上固体としてのハンドリングが可能な状態とし、具つ特
別の装置を要することなく水に再分散懸濁し得るような
組成物とする方法について研究した。その結果、MFC
の水懸濁液に対し、水と任意の比率で相互に溶解し、1
00℃以上の沸点を有する液状の有機化合物を添加し、
しかる抜水を蒸発により除去し、MFCと上記有機化合
物とからなる組成物を形成させたところ、このものは水
に投入し、若干の攪拌を加える程度で容易に再分散懸濁
することを認め、本発明に到達した。
即ち、本発明はMFC及び水と任意の比率で相互に溶解
し、沸点が100℃以上であり、常温で液体である有機
化合物からなる組成物である。
本発明に使用する水と任意の比率で相互溶解し沸点が1
00°C以上であり、常温で液体である有機化合物を例
示すれば、多価アルコール類(グリセリン、プロピレン
グリコール、ブタンジオールなど)、酸アミド類(ホル
ムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ドなど)、ジメチルスルホキシド、スルホランなどであ
る。
MFCを効率よく製造し得る条件で製造したMFCの水
分散懸濁液は固形分濃度で1〜6%の範囲のものである
が、この水分散懸濁液に計算量の上記有機化合物を添加
し、混合した後、水分のみを蒸発により除去することに
より組成物が得られる。
これらの有機化合物は水とよく混和するほか、M F 
Cとも親和性がよく、その表面をよくぬらすことができ
るものであるので、混合及び水分除去の過程においてM
FCの分散状態が破壊されることはない。水分除去の方
法は常圧又は減圧で水分を蒸発させて行うのがよい。適
切な乾燥方法を例示すれば、押出方式やフィルム方式に
よるコンベヤードライヤー、スプレィドライヤーなどで
ある。
これらの有機化合物が通常の気候条件で大気と平衡の状
態においたとき、若干の水分を含有するものが殆んどで
あるので、水分の除去は完全に行なうのは却って得策で
はな(,5%以下程度の水分の残留は許容される。
水分除去後の組成物におけるMFC固形分と上記有機化
合物との重量比は約15/85以上、約55/’45以
下が適当である。固形分量がこの範囲以下では、固体と
してのハンドリング性に難点があり、この範囲以上では
水に投入したときの再分散懸濁性が低下して来る。即ち
、本発明の組成物は含有水分が菌やバクテリアの繁殖に
必要な水分活性以下であるので、保存性が良好であり、
固体としてのハンドリングが可能であるので、輸送、包
装などが水分散懸濁液の状態に比べて遥かに改善された
ものである。さらに、水の含有が支障となって水分散懸
濁液においては使用できなかった用途への応用が可能に
なる。
但し、本発明の組成物の用途としては、含有する有機物
が支障とならないものに限定される。
従って、食品用途としては食品添加物として認可されて
いるグリセリン、プロピレングリコールドMFCとの組
成物に限定される。このほか化粧品用途向にもグリセリ
ン、プロピレングリコール、ブチレングリコールなどを
用いた組成物が適当である。
本発明の組成物は、また木取外の溶媒、特に組放物の製
造に使用した有機化合物と同じ化合物を溶媒とする分散
懸濁液にも容易に転換し得る。
例えば、MFC/グリセリン組成物はグリセリンを溶媒
とするMFC懸濁液に転換することができる。本発明の
組成物はまた、有機化合物が単一の場合に限定されるも
のではなく、混合物を用いてもよい。
本発明によるMFCと水より高い沸点を有し、かつ水と
任意の比率で相溶性を有する物質からなる組成物は、I
VI F Cの乾燥物として取り扱うことが可能であり
、水分を除去したものは微生物による腐敗現象がなく長
期保存ができ、しかも再分散懸濁性も有するなど、実用
上多くの利点を有するものである。
以下に実施例を示して本発明を更に詳しく説明するが、
下記の実施例は本発明を制限するものではない。
実施例中に示すMFCの緒特性の定義、測定法等をまと
めて記す。
(1) 水保持力値: MFC懸濁液を200メツシユ
の金網籠に入れ、これを遠心効果1000の遠心力で1
0分間処理し、脱水する。その後、試料を取り出してそ
Ω重さく W+9 )を測定する。
次に、この試料を105°Cで恒量になるまで乾燥し、
その重さく’WJ)を測定する。水保持力値(WRV)
は次の式で算出される。
2 (2) 粘度= B型(ブルックフィールド型)粘度側
を用い、ローター回転数60rpm、25℃で測定する
(3) 再分散懸濁の状態二 組成物に水を加え、セル
ロース分2%の懸濁液とし、メスシリンダーに入れ観察
する。また、懸濁液をさらに40倍の水で稀釈し、40
メツシユの金網を通過させ、凝集物を金網上に捕捉して
有無を判定する。
(4)安定量: MFC懸濁液を水で稀釈して01%の
セルロース分散液を調製する。これをio。
meのメスシリンダーに入れ、室温で1時間放置した後
に生ずる透明な上澄液をA tnlとしたとき安定量は
100−Aryeで定義される値である。
(5)水分量: 組成物中の水分はカールフィッシャー
法によって定量する。
実施例1 精製サルファイドバルブ(α−セルロース含量92〜9
3%、重合度1050〜1070)に水を加えてスラリ
ーとしてMonton−Gaul in社ホモジナイザ
ーを用い、特開昭56−100801号明細書に開示さ
れた方法に、準じて約sookg/ ctMの高圧下に
上記スラリーを40回循環通過させた。得られた固形分
濃度2%MFC懸濁液は粘度3050 Cps、 MF
Cの水保持力値は1200%であった。
このj跡濁液300gに対し、グリセリン6.0gを添
加して混合した。混合物の粘度は3000epsであっ
た。この混合物におけるMFCのグリセリンに対する重
量比は50 / 50である。
この懸濁液を開放容器に入れ、50°Cで恒量になるま
で静置乾燥した。3日目に乾燥もち状物を得た。この乾
燥もち状物をコーヒーミルで粉砕したところ、無色のフ
レーク状物質を得た′。
得られたフレーク状物質の水分を測定したところ1,9
zであった。このフレーク状物質にセルロース分が2%
になるよう計算量の水を加え、24時間放置した後、攪
拌したところ容易に再分散し、均一な懸濁液を得た。こ
の懸濁液は粘度4790 cpsSMFCの水保持力値
は12002であった。再分散試験結果などを第1表に
まとめて示す。
実施例2〜3、比較例1〜2゜ M F Cil濁液に対するグリセリンの添加量だけを
変更し、他は実施例1に準じて乾燥組成物を得、その再
分散懸濁性を調べた。MFC/グリセリン重量比及び再
分散懸濁性を第1°表に示ず0 実施例4 グリセリンにかえてプロピレングリコールヲ使用したほ
かは、実施例2と同様にして(MFC/プロピレングリ
コール重量比−40/60 )乾燥組成物を得た。得ら
れた組成物を固形分19%となるように水を加えて再分
散させたところ均一な分散懸濁液を得た。この懸濁液の
粘度4400 cpsであり、IVI F Cの水保持
力値は、1100%であった。
特許出願人 ダイセル化学工業株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) マイクロフィブリル化セルロース及ヒ水と任意
    の比率で相互に溶解し、沸点がioo℃以上であり、常
    温で液体である有機化合物からなる組成物であって、マ
    イクロフィブリル化セルロースと該有機化合物との重量
    比が約15/85以上、約55/45以下である、水に
    再分散懸濁可能な組成物。
  2. (2) 水を任意の比率で相互に溶解し、沸点が100
    ℃以上であり、常温で液体である有機化合物が多価アル
    コールである特許請求範囲第1項記載の組成物。
JP15038283A 1983-08-19 1983-08-19 水に再分散懸濁可能なマイクロフィブリル化セルロ−ス組成物 Granted JPS6044537A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09502861A (ja) * 1993-01-13 1997-03-25 クロンプトン・アンド・クノウルズ・コーポレーション 超低水活性を有する熱安定性食用組成物
US11286313B2 (en) 2016-06-30 2022-03-29 Betulium Oy Parenchymal cellulose composition

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09502861A (ja) * 1993-01-13 1997-03-25 クロンプトン・アンド・クノウルズ・コーポレーション 超低水活性を有する熱安定性食用組成物
EP0679062A4 (en) * 1993-01-13 1998-05-20 Crompton & Knowles Corp EDIBLE THERMOSTABLE COMPOSITION HAVING ULTRA-LOW WATER ACTIVITY.
US11286313B2 (en) 2016-06-30 2022-03-29 Betulium Oy Parenchymal cellulose composition

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JPH0342297B2 (ja) 1991-06-26

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