JPS6043796B2 - ニトロ−ヒドロキシ−芳香族化合物類を含有している溶出液の処理方法 - Google Patents

ニトロ−ヒドロキシ−芳香族化合物類を含有している溶出液の処理方法

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JPS6043796B2
JPS6043796B2 JP54050379A JP5037979A JPS6043796B2 JP S6043796 B2 JPS6043796 B2 JP S6043796B2 JP 54050379 A JP54050379 A JP 54050379A JP 5037979 A JP5037979 A JP 5037979A JP S6043796 B2 JPS6043796 B2 JP S6043796B2
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    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えば芳香族化合物類のニトロ化中又はニ
トロ−ヒドロキシ−芳香族化合物類の製造中に得られる
ものの如きニトロ−ヒドロキシ−芳香族化合物類を含有
している溶出液(efl1uents)の処理方法に関
するものである。
有機化合物類を含有している溶出液は抽出により又は
酸化(湿潤燃焼)により精製することができそして処理
することができることは知られている〔有機溶出液の湿
潤燃焼に関してはイー・シユミツト(E−SchmiU
)の「工業溶出液連合の報告書(Berichtede
rAbwassertechnischenVerei
nigunge、V、)8巻、フエルラグ・アール・オ
ルデンブルグ(VerlagR、Oldenburg)
、ミュンヘン1957を参照のこと〕。抽出方法は装置
の点で費用がかかり、従つてあまり経済的ではない。溶
出液中のニトロ−ヒドロキシ−芳香族化合物類の分解は
湿潤酸化中に部分的にしか得られない。残存している殺
菌活性なニトロ−ヒドロキシ−芳香族化合物類の湿潤酸
化の溶出液中の濃度は、その後の生物学的処理にとつて
は高すぎる。 ニトロ−ヒドロキシ−芳香族化合物類を
含有している溶出液を、空気および酸素を排除しながら
そして高められた圧力下で、15℃〜500℃の範囲内
の温度に加熱することを特徴とする、ニトロ−ヒドロキ
シ−芳香族化合物類を含有している溶出液の処理方法を
今見出した。
本発明に従う方法は、例えば芳香族化合物類のニトロ
化中及びニトロ−ヒドロキシ−芳香族化合物類の製造中
に得られるものの如き溶出液中のニトロ−ヒドロキシ−
芳香族化合物類の含有量を20pμmより低く減じさせ
ることができる。従つて溶出液は、その後の処理用の生
物学的下水装置へ供給でき、そこでは微生物類は殺菌活
性なニトロ−ヒドロキシー芳香族化合物類により死滅さ
せられることはない。溶出液がニトロ−ヒドロキシー芳
香族化合物類をそれらの水溶性塩類の形で含有している
ことが、本発明に従う方法にとつて有利である。
溶出液中に存在しているニトロ−ヒドロキシー芳香族化
合物類の構造及び組成は、ニトロ化用に使用される特定
の芳香族化合物類に依存している。ニトロ−ヒドロキシ
ー芳香族化合物類を含有している溶出液の処理に対する
本発明に従う方法の一般的適用は、溶出液中のニトロ−
ヒドロキシー芳香族化合物類の構造及び組成によつて制
限されない。それらの水溶性塩類の形でも存在すること
ができる下記のニトロ−ヒドロキシー芳香族化合物類が
例として挙げられる:モノー、ジー及びトリ−ニトロフ
ェノール、モノー、ジー及びトリ−ニトロクレゾール、
モノー、ジー及びトリ−ニトロレゾルシノール並びにモ
ノー、ジー及びトリーニトロキシレノール。
使用可能な塩生成剤は、ニトロ−ヒドロキシー芳香族化
合物類と共に水溶性塩類を生成することができる全ての
金属である。
好適な金属としてはアルカリ金属、例えばリチウム、ナ
トリウム、カリウム及びルビジウムが挙げられる。本発
明に従う方法を確実に進行せしめるためには、溶出液中
に存在しているニトロ−ヒドロキシー芳香族化合物類又
はそれらの塩類の量は、溶出一液中へのニトロ−ヒドロ
キシー芳香族化合物類又はそれらの塩類の完全な溶解が
依然として可能であるようにすべきである。
溶出液中のニトロ−ヒドロキシー芳香族化合物類の量は
、例えば過マンガン酸カリウムを用いる滴定により又は
高圧液体,クロマトグラフィにより、分析的に容易に決
定することができる。ニトロ−ヒドロキシー芳香族化合
物類を含有している溶出液の処理は、圧力容器及び/又
は管反応器中で約150〜約500℃、好適には200
〜350℃の−範囲内の温度で実施することができ、空
気及び酸素を排除することにとくに注意すべきである。
装置に前記の不活性気体を流すことが適切であり得る。
溶出液を不活性気体雰囲気下で、すなわち例えば0.1
〜100バールの不活性気体の初圧下で加熱することも
できる。
使用可能な不活性気体の例は窒素及び/又はアルゴンで
ある。溶出液を加熱するときには、温度及び適宜不活性
気体の初圧により、約50〜約350バールの範囲内の
圧力が制定(Establlshed)される。
溶出液中に存在しているニトロ−ヒドロキシー芳香族化
合物類は溶出液を圧力下で加熱すると分ノ解される。溶
出液中のニトロ−ヒドロキシー芳香族化合物類の濃度は
、本発明に従う方法により20ppmより低い、好適に
は10ppmより低い値に減少させることができる。反
応条件及び存在するニトロ−ヒドロキシー芳・香族化合
物類によるが、ニトロ−ヒドロキシー芳香族化合物類を
分解させるには、約5〜120分間、多くの楊合15〜
3紛間、を必要とする。
本発明に従う方法は下記の如くして実施することができ
る:塩基性反応を有しそして0.25重量%・の遊離水
酸化ナトリウム、0.5重量%の硫酸ナトリウム、1。
8重量%の硝酸ナトリウム、0.04重量%の亜硝酸ナ
トリウム及び0.05重量%の炭酸ナトリウムの他に、
約3100ppmのモノー、ジー及びトリ−ニトロフェ
ノールのナトリウム塩を含有している、ベンゼンのニト
ロ化後に実施される洗浄工程からの水性廃液を、窒素が
流されておりそして30バールの窒素初圧下にある圧力
容器及び/又は管反応器中て攪拌しながら、300℃の
反応温度に高めると、120/<−ルの圧力が制定され
る。
この温度における1紛間の滞留時間一加熱及び冷却時間
は含まない一の後に、装置を熱交換器により室温に冷却
し、そして液を取り出す。その処理後の分析は下記の結
果を与えた:3.5ppmのモノー、ジー及びトリ−フ
ェノール類のナトリウム塩類、0.1重量%の遊離水酸
化ナトリウム、0。5重量%の硫酸ナトリウム、0。
5重量%の亜硝酸ナトリウム、2.鍾量%の硝酸ナトリ
ウム及び0.14重量%の炭酸ナトリウム。
廃液は希釈されずに生物学的下水処理装置に供給され、
そこでは何ら困難を伴なわずに処理することができる。
本発明に従う方法は、例えばニトロ化工程又はニトロ−
ヒドロキシー芳香族化合物類の製法からの溶出液を処理
するための他の方法と比べて、下記の利点により特徴づ
けられている:本発明に従う方法は従来の抽出方法より
も装置の点でより簡単であり、より少ないエネルギーを
必要とし、従つて費用もずつと安い。
溶出液を抽出剤から除去する必要はなく、そして抽出剤
を処理する必要もない。それにより、安全性の観点から
認容できず従つて次に別個に分解しなければならないよ
うな物質又は濃縮抽出物は得られない。さらに、本発明
に従う方法は非常に大量のエネルギーを消費する溶出液
の直接燃焼方法より安い。
ニトロ−ヒドロキシー芳香族化合物類の 20ppmより低い値よへの分解力≦得られない湿潤酸
化と比べて、驚ろくべきことに本発明に従う方法で得ら
れる値は、同一もしくはより短い反応時間内で、20p
pmよりはるかに低くすることができ、この方法により
溶出液の生物学的後処理がはじめて全く可能になつたの
である。
本発明に従う方法により予備処理された溶出液は希釈さ
れすは直接生物学的下水処理装置に供給することができ
る。
本発明に従う方法の他の利点は、熱交換器又は反応器の
壁上の汚物又は分解生成物の沈着が避けられることであ
る。
下記の実施例は本発明の詳細な説明するためのものであ
る:実施例1(比較実験) 3100ppmのモノー、ジー及びトリ−ニトロフェノ
ールのナトリウム塩類、0.25重量%の水酸化ナトリ
ウム、0.5重量%の硫酸ナトリウム、1.8重量%の
硝酸ナトリウム、0.04重量%の亜硝酸ナトリウム及
び0.05重量%の炭酸ナトリウムを含有している、ベ
ンゼンニトロ化工程からの1200m1の水性−アルカ
リ性廃液を、スターラー並びに圧力及び温度を測定する
ための手段を備えた2′容オートクレーブ中に充てんし
た。
次に空気を15/′<−ルの圧力となるまで強制的に加
えた。次にオートクレーブを3000Cに加熱し、その
反応温度まで15分間放置した。90バールの圧力が得
られた。
冷却後に、廃液をオートクレーブから取り出した。分析
すると下記の値が得られた:580ppmのモノー、ジ
ー及びトリ−ニトロフェノールのナトリウム塩類、0.
1踵量%の水酸化ナトリウム、0.5重量%の硫酸ナト
リウム、1.9重量%の硝酸ナトリウム、0.05重量
%の亜硝酸ナトリウム及び0.1踵量%の炭酸ナトリウ
ム。この廃液は生物学的に処理できないことが見出され
た。
実施例2実施例1で使用された廃液を実施例1と同様の
21?容オートクレーブ中で処理したが、オートクレー
ブにはあらかじめ窒素が流されており、そして空気の代
りに窒素を30バールの圧力となるまで強制的に加えた
次にオートクレーブを攪拌しながら再び300℃に加熱
し、そしてこの反応温度に1紛間保つた。この工程中、
圧力は114バールに高まつた。液を冷却しそして取り
出した後に、それらを分析した。下記の値が得られた:
2.6ppmのモノー、ジー及びトリ−ニトロフェノー
ルのナトリウム塩類、0.1鍾量%の水酸化ナトリウム
、0.5重量%の硫酸ナトリウム、2.1重量%の硝酸
ナトリウム、0.05重量%の亜硝酸ナトリウム及び0
.γF量%の炭酸ナトリウム。廃液は困難を伴なわずに
しかもそれ以上の希釈することなく生物学的に容易に処
理できることが見出された。
実施例3 4300ppmのモノー、ジー及びトリ−ニトロフェノ
ールのナトリウム塩類、0.5重量%の水酸化ナトリウ
ム、0.5重量%の硫酸ナトリウム、1.7重量%の硝
酸ナトリウム、0.0種量%の亜硝酸ナトリウム及び0
.05重量%の炭酸ナトリウムを含有している廃液を、
実施例2中に記されているのと全く同じオートクレーブ
中で処理した廃液を次に分)析すると下記の結果が得ら
れた:1.8ppmのモノー、ジー及びトリ−ニトロフ
ェノールのナトリウム塩類、0.30重量%の水酸化ナ
トリウム、0.5重量%の硫酸ナトリウム、2.2重量
%の硝酸ナトリウム、0.0踵量%の亜硝酸ナトリウム
及び0.3重ク量%の炭酸ナトリウム。
この廃液は希釈しない形で生物学的処理用に使用するこ
とができた。
実施例4 1980ppmのモノー、ジー及びトリ−ニトロー9ク
レゾールのナトリウム塩類、0.4重量%の水酸化ナト
リウム、0.4重量%の硫酸ナトリウム、1.7重量%
の硝酸ナトリウム、0.0鍾量%の亜硝酸ナトリウム及
び0.0鍾量%の炭酸ナトリウムを含有している、トル
エンニトロ化工程からの廃液を、実施例2に記されてい
る如く窒素下でオートクレーブ中で300℃に加熱する
と、109/くールの圧力が制定された。
1紛間の滞留時間後に、オートクレーブを冷却しそして
オートクレーブから取り出した廃液を分析検査した:0
.4ppmのモノー、ジー及びトリ−ニトロークレゾー
ルのナトリウム塩類、0.35重量%の水酸化ナトリウ
ム、0.4重量%の硫酸ナトリウム、1。
9重量%の硝酸ナトリウム、0.0鍾量%の亜硝酸ナト
リウム及び0.1鍾量%の炭酸ナトリウム。
この廃液も希釈しない形で生物学的下水処理装置中で処
理することができた。
実施例5 2600ppmのモノー、ジー及びトリーニトロキシレ
ノール並びにモノー、ジー及びトリ−ニトロークレゾー
ルのナトリウム塩類、0.45重量%の水酸化ナトリウ
ム、0.5重量%の硫酸ナトリウム、1.鍾量%の硝酸
ナトリウム、0.03重量%の亜硝酸ナトリウム及び0
.35重量%の炭酸ナトリウムを含有している、キシレ
ノールーニトロ化工程からの廃液を、実施例2に記され
ている如くして窒素下でオートクレーブ中で290℃に
加熱すると、101バールの圧力が制定された。
1紛間の滞留時間後に、オートクレーブを冷却し、そし
てオートクレーブから取り出した廃液を分析検査した:
0.3ppmのモノー、ジー及びトリーニトローキシレ
ノール並びにモノー、ジー及びトリ−ニトロークレゾー
ルのナトリウム塩類、0.3重量%の水酸化ナトリウム
、0.5重量%の硫酸ナトリウム、1.7重量%の硝酸
ナトリウム、0.0鍾量%の亜硝酸ナトリウム及び0.
45重量%の炭酸ナトリウム。
廃液は希釈しない形で生物学的処理用に使用することが
できた。実施例6 3100ppmのモノー、ジー及びトリーニトローキシ
レノール、モノー、ジー及びトリ−ニトローレゾルシノ
ールのナトリウム塩類、0.5重量%の・水酸化ナトリ
ウム、0.6重量%の硫酸ナトリウム、1.踵量%の硝
酸ナトリウム、0.04重量%の亜硝酸ナトリウム及び
0.鍾量%の炭酸ナトリウムを含有している、キシレノ
ールーニトロ化工程からの廃液を、実施例2に記されて
いる如くして窒素下でオートクレーブ中で310℃に加
熱すると、116/<−ルの圧力が制定された。
15分間の滞留時間後にオートクレーブを冷却し、そし
てオートクレーブから取り出した廃液を分析検査した:
0.8ppmのモノー、ジー及びトリーニトローキシレ
ノール、モノージー及びトリ−ニトロークレゾール並び
にモノー、ジー及びトリ−ニトローレゾルシノールのナ
トリウム塩類、0.35重量%の水酸化ナトリウム、0
.鍾量%の硫酸ナトリウム、2.1重量%の硝酸ナトリ
ウム、0.04重量%の亜硝酸ナトリウム及び0.45
重量%の炭酸ナトリウム。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ニトロ−ヒドロキシ−芳香族化合物類を含有してい
    る溶出液を、空気及び酸素を排除しながら高められた圧
    力下で、150℃〜500℃の範囲内の温度に加熱する
    ことを特徴とする、ニトロ−ヒドロキシ−芳香族化合物
    類を含有している溶出液の処理方法。 2 溶出液がニトロ−ヒドロキシ−芳香族化合物類をそ
    れらの水溶性塩類の形で含有している、特許請求の範囲
    第1項記載の方法。 3 溶出液を不活性気体雰囲気下で加熱する、特許請求
    の範囲第1項又は第2項に記載の方法。 4 窒素及び/又はアルゴンを不活性気体として使用す
    る、特許請求の範囲第3項記載の方法。 5 反応を50〜350バールの圧力範囲内で実施する
    、特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP54050379A 1978-04-27 1979-04-25 ニトロ−ヒドロキシ−芳香族化合物類を含有している溶出液の処理方法 Expired JPS6043796B2 (ja)

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