JPS6043424A - 耐硫化物割れ性の優れた鋼の製造方法 - Google Patents

耐硫化物割れ性の優れた鋼の製造方法

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JPS6043424A
JPS6043424A JP15055183A JP15055183A JPS6043424A JP S6043424 A JPS6043424 A JP S6043424A JP 15055183 A JP15055183 A JP 15055183A JP 15055183 A JP15055183 A JP 15055183A JP S6043424 A JPS6043424 A JP S6043424A
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JP
Japan
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steel
temperature
quenching
resistance
strength
Prior art date
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Pending
Application number
JP15055183A
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English (en)
Inventor
Terutaka Tsumura
津村 輝隆
Yasuo Otani
大谷 泰夫
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6043424A publication Critical patent/JPS6043424A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D8/00Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
    • C21D8/10Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of tubular bodies

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  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
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  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Heat Treatment Of Steel (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発り」は、耐硫化物割れ性の優れた鋼の製造方法、
特に降伏強さ: 65 Kyf/mn?以上の高強度を
有するとともに湿間硫化水素環境において優れた耐硫化
物割れ性を発揮し、油井やガス井で使用される構造部材
1例えば油井管やラインパイプ、更には油井・ガス井の
月間に使用される装置用部材として用いるのに好適な油
井用鋼をコスト安く製造する方法に関するものである。
近年における新油田或いは新ガス田開発の目立った11
ケ徴として、従来は放置されていたような、深層にして
、しかも曲やガスが硫化水素(H2S)で汚染された所
謂ザワー環境下にあるものにまで開発の目が向けられる
ようになったことをあげることができる。
従って、石油及び天然ガスの生産分野においては、近年
、土庄(地層の圧力)やガス圧、或いは階例の自重によ
る引張りN、i N、にItlえるとともに、ツワー身
゛を境で使用しても十分に所望性能を発揮するところの
、高強度にして硫化物割れ(以下、5sccと称す)に
も強い抵抗力を佑えた鉋に対する要望が一段1と大きく
なっている。
銅の耐88CC性を向上させる手段については1950
年来種々の検討が加えられてきているが、現?FTは、
例えばNACE StandardMl(、−01−7
5(1977Revision )に示された硬度(強
度)の上限以下に銅の強度を抑えることが5SCC防止
に最も有効であるとされておシ、これに基づくL−80
[降伏強さの下限が80000pSi (56,2Ky
f/mn?) )がAPI規格に加えられて需要者の要
望に応えてきた。。
ところが、上述のような酸性深井戸においては、油井慣
として強度を抑えたものを用いると、その必要肉厚を必
然的に厚くせざるを得す、経済性及び作業性の点で著し
い不利を招くようになるという問題があったのである。
このようなことから、L−80よシも更に強度が高く、
かつ耐5scc性に優れた銅相が切望されるようになっ
てきており、特に最近では、降伏強さのF限が9000
0 psi(G 3.3Kff/mrr?)を越す高強
度油井管に対する要望も太きくなっている。
従来、このような高強度φ高耐5scc性に対する要求
に対しては、焼入れ一焼戻し処理によって形成これた均
一な焼戻しマルテンサイト組織を有するAl5I413
0系釧を使用したり、或いは鋼の水素吸収を防止するた
めのCO添加を実施したりすることが試みられてなたが
、それでも、○ Al5I 4130系鋼では、依然と
して十分に満足できる耐食性を実現できない。
○ Co 添加鋼では、COの水素吸収防止効果を効か
せるためにMOとの複合添加を避ける必要があるので、
C,Cr又はVといった強化元素の多縦添加によって鋼
を強化しなければならず、靭性劣化を招くこととなるほ
か、十分な水垢吸収防止効果を発揮せしめるために高価
なCO元素を1%(以下、成分割合を表わす%紘重量%
とする)をはるかに越える惜で添加する必要があるので
鋼材製造コストが大幅に上昇する、 という問題を避けることができなかった。
ところで、耐88CC性を確認する方法として、H2S
を飽和した0、5%CHsCOOH溶液から成る腐食液
中で行うシェルタイブ試験法が多数の現場実績との対比
による研究の積み重ねによって開発されており、この試
験によって測定される5SCC限界応力値(、5cri
p)が、式、 Sc上(8MY810.75 ) X 10を満足すれ
ば割れの発生がないとされているけれども、従来の低コ
スト型1氏合金晶強度階においてはこのような厳しい基
準を満足するものがなかったのである。
なお、シェルタイブ試験法とは、第1図に示されるよう
な、長さ方向の中央部にキリ孔を設けた試験片1に、第
2図に示す如く3点支持曲けでその中央部に応力を付加
して腐食液中に浸漬し、割れ率が50%となる見抄1け
の応力を測足して、これをSc値とするものである。w
c2図において、t)号2で示されるものは直径411
11のガラス丸棒、符号3で示されるものは荷1(応力
)を付加するためのボルトである。
オた、こうした材料自身の改良のほかに、鋼材をコーテ
ィングしたり、腐食環境にインヒビターを注入する等の
方法も講じられているが、いずれも十分な効宋を期待で
きるものではなかった。。
本発明者等は、上述のような観点から、Sc 値が、式
、 Sc上(sMyslo、’y 5 ) Xi O’を満
たすとともに、降伏強さが65 Kyf/mn? 以上
の高強度を有し、サワー環境下で使用される油井管とし
ても十分に満足できる性能を持つ比較的コストの安い鋼
材を得るべく研究を行つ九結釆、以下(a)〜(d)に
示されるような知見を得るに至ったのである。即ち、 (a) 前記所定値以上の8C値を満たし、かつ降伏強
さ: 65Kgf/mm’以上の高強度を実現するには
、銅相組織を極微細な焼戻し低温’I!、X態組織、即
ち極微細焼戻しマルテンサイト相識、或いは極微細焼戻
しマルテンサイトと極微細焼戻し低温ベイナイトとの混
合組織とするのが有効であること、(b) 該極微細焼
戻し11!:温変態組織を得るには焼戻しMf+の1氏
臨変態組織が極微細でなければならず、また、極微細な
吐温変態組餓は、焼入れ前の組織がマルテンサイト細織
、或いはマルテンサイトと低温ベイナイトとの混合組織
、それもマルテンサイトや低温ベイナイトのラス(la
tl+)の崩れの小さい細粒組織でないと実現できない
こと、(C) σ(・′T相の!5百晶ね微細化のため
には、誘導加熱法等の急速加熱手段を用いて1回以上の
焼入れを施すのが有効であることが知られ°Cいるが、
特定成分組成の輪については、熱間加工の後に直接焼入
れし、次いでAca点以上オーステナイト結晶粒粗大化
開始温朋以上の温r工域に加熱後焼入れる処理を1回収
上船’hシ返すことによって、例え焼入れ処理の際の加
熱速度を市、気炉加熱のように1℃斗以下程度のゆっく
りしたものにしたとしても、十分に細粒の吐彪変態組織
が得られること、(d) 上述の、しうに、直接焼入れ
とゆつくシとした加と・、速度での1回以上の焼入れと
によって鐸〇絢粒化ケ実現するには、銅の成分粗成を、
特に0.15%以上のC成分と0.01−以上のNb 
成分とを同「ンに6有するものとし、かつ該鋼を直接焼
入れする削の熱間加工にて、1100℃以下での下記0
式で表わされる断面圧縮率が20%以上となる−ように
する心間があること。
o−8x lもA(%i= −X l 00 ・・・・・・・・・
■0 (dIF4に、鋼中の不可避不純物でらるP及びSの名
有6を特定1直以下に抑え、かつ(8i+Mn) 社、
+tThにMn 含有yhをも特W値以下に制限すると
、その耐5SCC性が一層向上すること。
この発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、 C: 0.15〜0.45%、 Si: 0.80%以
下。
Mn: 0.0 ] ’%以上0.30%未満。
Cr: 0.20〜1.50%、 Mo: (1,05
〜0.8 (1% 。
Nb: o、o 1〜0.10%、 Al: 0.01
〜0.10%。
を含有し、心安によシ更に、 第1区分・・ B : o、o o O5〜0.0050%。
第2区分・・・ Uu: o、o 5−(1,50%。
V : 0.01〜0.10係。
第3区分・・・ Ca: o、o O1〜0.030 ts 。
REM: 0.g O1〜0.050%。
のうちの1種以上をも含むとともに、 “Fe及び不可避不純物:残シ から成シ、かつ不純物中のP及びSの含イイサがそれぞ
れ、 P : 0.015%以下、 S : 0.01o%以
下。
である鋼をオーステナイト化した彼、1100℃以下で
の前記0式で表わされる断面圧縮率(RA)が20襲以
上となる熱間加工を施し、続いてオーステナイト状態か
ら直接焼入れし、次いで、Ae1点〜(Acg点+20
0℃〕の温度域に加熱後焼入れする処理を1回以上繰シ
返して行い、その後Ac1点以下の温度で焼戻し処理す
ることによって、耐5SCC性に優れ、カッ65kgf
/jlj以上の降伏強さを有する鋼を得る点に特徴を有
するものである。
つまり、この発明は、r%定負のC成分と線成分を同時
に含有する鋼においては、熱間加工における加工温度と
加工量(断面圧縮率)を適正に選んで、熱間加工終了後
オーステナイト状態から直ちに直接焼入わすれば、その
後電気炉加熱のようにゆっくりとした加熱速度で加熱し
てもA e3点以上オーステナイト結晶粒粗大化開始温
度以下の温度に加熱後焼入れる処理を少なくとも1回以
上繰り返すことによって鋼が極めて細粒化する。従つて
、これをAC1点以下の温度で焼戻しすれば非常に微細
な焼戻し低温変り組織となって、十分な強度と優れた耐
5scc性を共に具備することが可能となる。」との技
術的事項を骨子としたものである。もちろん、直接焼入
れ後の焼入れに際して急速加熱を採用すればよシ一層の
細粒組織を得られるが、この発明の方法では特にこのよ
うな烏、速加熱を施さなくても所望の細粒化を十分に達
成することができる。
なお、この発明の方法において、直接焼入れの後、ゆつ
くシとした加熱速度での焼入れ処理を2回以上繰υ返す
場合には、2回目以降n回目の焼入れに際してのオルス
テナイト化のための加熱温度を(n−1)回目のオース
テナイト化加熱献度よシも低くするのが好ましく、この
ようにすることによって鋼の組織は一層細粒で、がっ整
粒となシ、耐5SCC性がより改善されることとなる。
また、直接焼入れ処理やこれにむn〈焼入れ処理の後、
次の焼入れに際しての加熱の前に、置き割れ等を防止す
るために行う焼戻し処理(以下、ラフテンパーと称す)
を′6法通シ実施するときには、ラフテンパー免バーを Al −T (A2+7og t ) なる式で計算されるA1が、 Al≦19.OX 103 を泊足するように設定するのが好ましく、このようにす
ることによってラフテンパーによるマルテンザイトラス
や低融ベイナイトラスの崩れが小々〈抑えられ、m回目
の焼入れで(in−1)回目よシも細粒の組織を得るこ
°とができる。
次に、この発明の方法において、鋼の化学成分組成、及
びlf廷・熱処理条件を前記の如くに数値限定した理由
を説明する。
A、鋼の化学成分組成 ■ C C成分は銅の焼入れ性増加、強度増加に加えて卸]粒化
のために必須の元素であるが、その含有猷が0,15%
を下回ると強度低下及び焼入れ性省化を来たし、従って
所望強度に対して低温での焼戻しを余儀なくされる上、
直接焼入れ処理後に、特にゆつ〈シとした加熱速度では
1回以上の繰)返し焼入れ処理を行っても細粒化がさ成
できす、88CC1べ受性が大となる。−力0.45%
を越えてCを含有させると、焼入れ時の焼割れ感受性が
増加し、また靭性劣化をも招くことから、C會有鼠を0
.15〜0.45%と足めた。
[有] 旧 Si 成分は鋼の脱酸剤として有効な元素であるが、そ
の含イikMが0.80%を越えると靭性を劣化するよ
うになシ、また5seC感受性を増大させることともな
るので、Si含有鼠は0.80%以下と足めた。
なお、血>8SCC性を一層同上させるためにはPや8
、或いはMn の低減とともに(Si+Mn)の値を0
.16%未満とすることが好ましい。
@ 人動 Mn成分には、PやSの粒界偏析を助長して高強度材の
耐88CC性を劣化させる作用があシ、この作用はMn
 含有l : 0.30%以上で顕著に現われる傾向に
ある。なお、高強度材においては、PやSの量をできる
だけ1氏減し、かつ(Si+Mn)の値を0.16%未
満と可能な限り低減することが5SCCを防止する上で
有効であるが、Mn 含有量を0.01%未満とするこ
とは鋼の製造上極めて困難であり、コスト上昇を招くこ
とから、Nn 含有量を0.01%以上帆30%未満と
定めた。、(if) Cr Cr 成分には、鋼の焼入れ性、強度、及び焼戻し軟化
抵抗性を増大させる作用がらり、高強度化のために極め
て有効であるほか、5scc抵抗性改善作用もあるが、
その含有針が0.20%未満では前記作用に所望の効果
を得ることができず、−力1.50%を越えて含有させ
ると靭性の劣化及び焼割れ感受性の増大を来たすことか
ら、Cr 含有量を0.20〜1.50%と定めた。
■ MO MO酸成分、鋼の焼入れ性、強度、及び焼戻し軟化抵抗
性を増大させ、また靭性改善に有効な成分であるほか、
焼戻し過程での不純物の粒界偏析を抑えて耐5SCC性
を同上させる作用がめるが、その含有針が0.05%未
満ではfiiJ記作用に所望の効果を得ることができず
、−力帆80%を越えて含有させても前記効果が飽和し
てしまう上、MOは非常に高価な元素であることから、
MO@有量をし05〜0.80%と定めた。
■ Nb Nb 成分は、鋼の強度増加、焼戻し軟化抵抗の増大、
耐S SCC性の向上に加えて、細粒化のために必須の
元素でおるが、その含有量が0.01%未満では、特に
ゆっくりとした加熱速吐又あると2回以上の縁り返し焼
入れ処理を行っても所望の細粒化が達成できず、−力帆
10%を越えて含有させでも前記効果が飽和してしまい
、1だ靭性の劣化をも招くことになるので、Nb 含有
量を帆01〜0.10%と定めた。
■ Ai kl成分は、鋼の脱酸の安定化、均質化及び細粒化を図
るために添加するものであるが、その含有b1が0.0
1%未満では前記作用に所望の効果が得られず、他力0
.10%を越えて含有させると脱酸効果に、飽和してし
まい、また介在物増大による疵の発生や靭性の劣rヒを
も招くことから、AI 含有1辻を0.01〜0.10
%とだめだ。
■ B 13成分は微量の添加で焼入れ性を向上させ、強電、靭
性、耐S・SCC性を改善する作用を1しているので、
これらの特性をよシ向上させる必要があるfA合に添加
・含有せしめられるものであるがその含有針が(1,0
005%未満では前記作用に所望の効果をイクることか
できず、他力0.0050%を越えて含有させてもそれ
以上の向上効果がi3められず、逆に靭性劣化を招く場
合も生ずることから、B含有量は0.0005〜0.0
050%と定めた。
■ Cu 、及びV これらの成分には、それぞれ銅の強度及び耐880C性
を向上させる作用を有するので必要に応じて1種以上添
加含有させるものであるが、Cu含有駄が0.05%未
満、そしてV含有量が0.(+1チ未満では前記作用に
所望の効果を得ることができず、他力、Cu が065
0%を越えて含有されると熱間加工性が劣化し、またV
が0.10%を越えて含有されると靭性が劣化すること
となるので、Cu 含有量を0.05〜0.5’ 0%
、vll針鼠帆01〜0.10%とそれぞれ定めた。
■ Ca 、及びl(EM Ca及び几EM(希土類元素)は、いずれも鋼中介在物
を球状化するとともに鋼を清浄化して5SCC感受性を
低減する作用があるので必要に応じて1種以上添加含有
させるものであるが、いずれもその含有針がo、o o
 i%未満では前記作用に所望の効果が得られず、他力
、Ca が0.030%を、1(、BM が0.050
%をそれぞれ越えて含有されると、その添加効撃が飽和
するのみならず、それらの酸化物等の非金属介在物が増
加して鋼の清浄性が低下し、5scc感受性をかえって
高めることとなるので、Ca 含有量を0.Q 01〜
0.030 % 。
REM 1有rrを0.001〜0.050 %とそレ
−t’ し定めし くj3)P、及び8 f鳩の靭性向上を図り、また耐b8cc性同上のために
は、不純物であるP及びsllを可及的に少なくするの
が望ましいが、鋼の製造コストとのバランスを考慮して
P含有号の上限t O,015%。
S含有νの上限を帆010%とそれぞれ定めた。
B、圧延、及び熱処理条件 この発明の方法は、以上のように構成された鋼を溶製し
、通常の方法にて厚板、形鋼、M%等に8:延加工した
後、熱処理を施すものでおるか、その圧延・熱処理条件
は次の通シで必る1、■ 圧延条件 圧延は、1100℃以下のオーステナイトri#、 u
域での前記(i)式で示される断面圧縮率が20%以上
になるように行うものであるが、このようにすることに
よってオーステナイト粒が数組となシ、従って、本発明
で対象とする成分の鋼を熱間圧延後、直ちにオーステナ
イト状態から適当な冷却媒体で直接焼入れして生ずる低
温変態組織をも微細化できるのである。このことは、直
接焼入れに際しての焼割tL感受性の低減に有効である
という2次的効果をも生ずるが、その第1義とするとこ
ろは、電気炉加熱のようなゆり〈シとした加熱速度であ
ったとしても、続いて、Aca点以上で、かつオーステ
ナイト結晶粒粗大化開始@度であるところの(Acs点
+200℃〕の温度以下に加熱後焼入れる処理を1回以
上行うのみで鋼の細粒化を達成できるような下地を作る
点にある。
即ち、直接焼入れ処理後に行う焼入れに際しての前組織
が依〜l低温変態組織であれば、それもラスの崩れの小
さい細粒組織であれは、次の焼入れによって極めて微細
な組織を得ることができるのである。従っで、直接焼入
れで微細な低渦変郭、111tcが43られるように熱
間加工の温度及び加工象を制限することは、本発明方法
の大きな特徴の1つである。
もちろん、直接焼入れによって粗大な低温変態組織を生
じたとしても5次にAea点〜[Ac a息子り00℃
〕の温度にてオーステナイト化し、焼入れる処理を1回
以上繰り返すことによって細粒化は可能であるが、微細
な低温変態組織を前組織とするものに比べてその効果は
/」1さい。
そして、オーステナイト域での圧延であっても、110
0℃以下の温度での断面圧縮率(RA)が20%未満で
あると、所望の微細組織を達成することができないので
おる。
なお、断面圧縮率の上限は格別に規制されるものではな
く、それは製品寸法と圧延機のパワーによって規制され
てしまうことになる。
■ 直接焼入れ処理に続く再度の焼入れ処理の条件 焼入れは、直接焼入れ材又昧直接焼入れ後の2フテンパ
ー材をAcs点〜[Acs点+200℃〕の温度に加熱
して組織を完全にオーステナイト化した後、適当な冷却
媒体によって焼入れして低温変態組織とする操作を1回
以上繰シ返すものであるが、その際の加熱温度がAca
点未満であると当然のことながらオーステナイト化が達
成できず、一方、[Aca点+200℃]を越えて加熱
するとオーステナイト結晶粒が粗大化してしまって、本
発明処理によっても所望の微細組織を得ることができな
くなる。従って、直接焼入れ処理に続く再度の焼入れ処
理における加熱@度をAcs点〜[Ac a点+200
℃]と定めた。
なお、前述したように、2回目以降の焼入れ時の加熱は
前回のそれのi度よシも低くすることが好ましく、これ
によって一層の細粒かつ整粒組織が笑現され、調料性能
を向上することができる。
tfc、鋼の成分元素“としてBを含有するものを対象
とするときには、B成分の焼入れ性同上効果を十分に発
揮させるためにオーステナイト化温度を1075℃以下
にすることが望ましい。
そして、各焼入れ処理に先立つてラフテンパーを施す場
合には、先にも述べたように、1゛ニラフチ゛ンパ一温
度c K)、 t:ラフテンパ一温度での保持時r&!1(hr)、A
s−22−4Xc@−10xNb(s)、としたときの A1− T (A2+log t ) なる式で計算されるA1 が(19,0X10J以下の
値になるようにその条件を設定するのが良い。
■ 焼戻し温度 上述のような焼入れ処理によって得た微細な低温変態組
織を、次にAc1点以下の温度で焼戻し処理すると、鋼
に所望の強度と耐5SCC性が付与されることとなる。
即ち、Ac1点以下の温度で焼戻すことによってはじめ
て、それぞれの用途に適した6 5 Kff/m−以上
の降伏強さと耐5SCC性の優れた鋼を得ることができ
るのである。
なお、焼戻し温度に格別な下限を設ける必侠はないが、
高温の焼戻し処理が、焼入れによって生成したマルテン
サイトや低温ベイナイトの内部応力を除去し、かつセメ
ンタイトを球状化して鋼材性能の向上をもたらすことか
らみて、出来れば650℃以上のi2!度で焼戻し処理
を行うのが望ましい。
次に、仁の発明を実施例によって比較例と対比しながら
具体的に説明する。
実施例1 まず、fjXr、1表に示す如き、本発すJの範囲内の
組成を有するω4A及びBを溶製した後銅片となし、こ
れを1200℃に均熱した後熱間圧延機にかけて、11
00℃以下での断面圧縮率(1’LA)が各机の値をと
るように熱間圧延した。
続いて、直ちに940 ℃がら水焼入れし、その後0.
75℃/秒のゆっ〈シした加熱速度で910’Cに加熱
し、15分保持してから杓度水焼入れを行った。
次いで、これを更に695〜725℃程度にて焼戻しし
て、各鋼材の降伏強きを#1は70 Kff/my/に
揃え、その耐5scc性を測定した。
@ s s c c性については、各州がらv、1図に
示したような航験片1を切り出し、部、2図に示したよ
うな治具にて応力を付加しながら、岐iKA:20’C
ノHzsを飽和#セタo、5%CH3C(JOH溶液中
に20日間浸漬してSc値を測定し、その値で示した。
なお%第2図において、符号2で示でれるものはガラス
丸棒、符号3で示されるものは応力付加ボルトである。
そして、このようにして得られたSc 値と断面圧縮率
(RA)との関係を第3図に示す。
第3図からも明らかな如く、1100℃以下での断面圧
縮率()LA)が20チ以上であれば良好な8C値を確
保することができ、本発明法の効果の大きいことがわか
る。
実施例2 的記第1表に示す如き成分組成の鋼A、Uを通常の方法
!こよって溶製した。
次に、これらを鋼片にした後1200℃に均熱して熱間
圧廷機にかけ、1100℃以下での断面圧縮率(ltA
)が35%程度になるように熱間圧延した。そして、そ
の後の大気中放冷によって第2表に示す温度に達した時
点で該温度から直接焼入れし、次いで同じく第2表に示
す条件にて焼入れ・焼戻し処理した後、強度及び耐5s
cc性を訓電し、その結采も第2表に併せて示した。
なお、耐1M8cc性については、実施例1と同様のテ
スト条件にてSc atiをめて訓電した。
第2表に示される結果からは、鋼の成分組成及び直接焼
入れの条件と熱処理条件とが本発明の範囲内でられは優
れた強IW・耐5SCC性バランスの(Iられることか
明白である。
実施例3 前記第1表中の本発明対象鋼でめる鋼Mを1220℃に
均熱後、熱間圧延機にかけて1100℃以下での断面圧
縮率(RA)が30%程度になるように熱間圧延した。
そして、その後の大気中放冷によって紀3表に示す温度
に達した時点で核晶ISKから直接焼入れし、次いで同
じく第3表に示す条Pトにて焼入れ・焼戻し処理した後
、強度及び耐5sCc性?I−測定し、その結果を第3
表に併せて示した。なお、耐88CC性の測定は、一実
施例1と同様のテスト条r「にて8C値をめて行った。
tP、3衣に示される結城からも、本発明方法によれば
強舵と耐5scC性バランスの優れた鋼を得られること
が明白でらる。
実施例4 前記第1表中の本発明対象鋼であるiiMを1250℃
に均熱後熱間圧延機にかけて、1100℃以下での断面
圧縮率(RA)が10%と35%になるように熱間圧延
した。続いてこれを大気中放冷し、温則が950℃又は
250℃に達したならは該温間から直接焼入れを行い、
更に第4表に示す条件にて焼入れ処理してそのオーステ
ナイトt1度番号(A8TM A)を測定した。
得られた結果を第4表に併せて示す。
第4表に示される結果からも、本発明条件を満たす処理
によって銅相の細粒組織を実現できることが明らかでろ
る。
夾711例5 FIII記第1表中の本発明対象鋼である鋼Aを、12
00℃に均熱後熱間圧延機にかけて、1100℃以下で
の断面圧縮率(ILA)が4(1%程度になるように熱
間圧延した。続いて840℃から直接焼入れし、その後
第5表に示す条件にてラフテンパー処理を行い、引き続
いて焼入れ・焼戻し処理し、強度及び耐5scc性を測
定した。
得られた結果を第5表に併せて示す。なお、耐5scc
性は男施例1と同様のテスト条件にてSc値をめること
によって測定した。
第5表に示される結縦からは、直接焼入れの後に行う焼
入れ処理の前に、置き割れ防止等の意味でラフテンパー
処理を施しても強度及び耐58ce性の優れた鋼材が得
られる仁とが明白であシ、また、この際のラフテンパー
条件を、 A1≦ 19.OX 10” にすると1強度・耐88CC性バランスの面で−ktぐ
れた鋼材になることもわかる。
上述のように、この発明は、直接焼入れ処理と ′\通
?1この再加熱焼入れ処理を組合せて細粒組at−得、
優れた強度と耐88CC性を有する鋼を実現するもので
あって、この発明によれば、細粒化のために何らの複雑
な処理を必要とするものではなく、深層にして、かつサ
ワー環境下に存在する油田やガス田開発に使用する油井
管その他の機器類に好適な高強度俸を、簡単容易に、そ
して低コストで製造できるなど、工業上有用な効果がも
たらされるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はシェルタイブ腐食試験片の例を示すもので 9
B 3図(a)はその正面図、鮮1図(b)はその側0
1図で心り、第2図はシェルタイブ腐食試駆において試
験ハを支持治具で支持した状態を示す概略模式図、第3
図は本発明実施例における1100℃以下での訂1面圧
縮率(几A)と8C値との関係を示す線図である。 図面において。 1・・・試験片、2・・・ガラス丸棒、3・・・応力付
加ボルト。 出艮人 住友金属工業株式会社 代理人 富 1)和 夫 t′iか1名v1履 (0)(b) 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 重〔ニジ問合で。 C: 0.15〜0.45%。 Si: o、s o%以下、 Mn: 0.01 ts以上帆30%未満、Cr: 0
    .20−1.50 s、 MO: 0.05〜0.80%、 Nb: 0.01−0.10%、 Δa: 0.01〜0.10% を含有し、必要により更に、 第1区分・・・ B : o、ooos〜0.0050%、第2区分・・
    ・ Cu: o、o 5−0.50 %、 V : 0.01〜0.10%、 第3区分・・・ Ca: o、o O1−0,030% 。 REM: 0.001〜0.050%、のうちの1種以
    上をも含むとともに、 Fe及び不可避不純物:残り から成り、かつ不純物中のP及びSの含有量がそれぞれ
    、 P : 0.015%以下。 S : 0.010%以下、 である鋼をオーステナイト化した後、1100℃以下で
    の式 %式% で表わされる断面圧縮率(凡人)が20%以上となる熱
    間加工を施し、続いてオーステナイト状態から直接焼入
    れし1次いで、Ac3点〜[AC,点+200℃]の温
    II域に加熱後焼入れする処理を1回収1繰り返して行
    い、その後AC1点以下の温度で焼戻し処理することを
    特徴とする耐硫化物割れ性の優れた鋼の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5938865A (en) * 1995-05-15 1999-08-17 Sumitomo Metal Industries, Ltc. Process for producing high-strength seamless steel pipe having excellent sulfide stress cracking resistance
CN103194697A (zh) * 2013-04-12 2013-07-10 内蒙古包钢钢联股份有限公司 一种稠油热采井用抗h2s腐蚀专用套管及生产方法
CN110225991A (zh) * 2017-01-26 2019-09-10 瑞典钢铁技术有限公司 淬火硬化钢

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JP2020508393A (ja) * 2017-01-26 2020-03-19 エスエスアーベー テクノロジー アーベー 焼入硬化鋼

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