JPS6043282B2

JPS6043282B2 - 丸鋸装置

Info

Publication number: JPS6043282B2
Application number: JP577277A
Authority: JP
Inventors: 惣一園田
Original assignee: Shibaura Engineering Works Co Ltd
Current assignee: Shibaura Mechatronics Corp
Priority date: 1977-01-24
Filing date: 1977-01-24
Publication date: 1985-09-27
Also published as: JPS5391487A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、回転刃を回動自在に覆つてなるカバーの着脱
が容易であつて、かつ回動部分の軸支強度を大きくした
大鑑装置に関する。

一般に大鑑装置では、回転刃に手などが接触する危険を
防止するためにできるだけ回転刃が露出しないように、
たいてい上下一組のカバーで覆われており、下部カバー
は回転自在であつて被切断体の切断が進むにつれて被切
断体に押し戻されて回動し、次第に回転刃を露出するよ
うに構成されている。

このため、下部カバーは回転刃と同心的に軸支されてお
り、脱落あるいは軸方向へ移動することのないようにＥ
リング、ｃリング等により取り付けられていた。

而して、Ｅリング、Ｃリング等を使用して固定すると一
般のスパナ等の作業工具での分解組立が困難てあり、ま
た繰り返しの分解組立て疲労、損耗するという問題、さ
らには下部カバーに軸方向の力が作用すると容易にはす
れる恐れがある等の問題を有していた。

また、下部カバーの外径はその軸支部の径よりかなり大
きいため、下部カバーの回動部分が低トルクを支えれば
よいにも拘らず相当に丈夫な構造にすることが要求され
ていた。

一方、ボルトやナットを使用して下部カバーを軸支する
場合は、振動による緩み防止のためにロックする等が必
要であつて分解組立には適さない一面があつた。

本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、
回動するカバーの着脱が容易になるよう構成すると共に
、低トルクで回動可能であつて、かつ大きな強度の軸支
構造てある大鑑装置を提供することを目的としている。

以下に本発明を図面に示された一実施例に基づいて説明
する。第１図は本発明の大鑑装置を回転刃を配置した側
から見た図であり、第２図は下部カバーの軸支部分を示
す要部断面図である。

ｉ図において、持手１を有する本体２には上部カバー
３が固定されており、この上部カバー３に対向させて設
けられる下部カバー４は、回動させることにより上部カ
バー３の内側へ収納できるように構成されている。

下部カバー４には回動の中心部分に嵌着孔５が形成され
ると共に、この嵌着孔５の内周縁から内方に突出する突
出体で形成された二つの嵌着部６，６が形成されている
。

また、丸鋸装置本体２には下部カバー４の嵌着孔５を挿
着する軸支部１７と、嵌着孔５に形成された嵌着部６，
６を軸方向に嵌挿することができる二つの溝７，７と、
この溝７，７に連通する円周方向の回動溝２１，２１と
が形成されており、嵌着部６，６は回動溝２１，２１内
に収容することにより軸方向に移動せぬ様に支持される
と共に、レール状の回動溝２１，２１に沿つて回動自在
に移動できるように構成されている。

溝７，７は下部カバー４が被切断体に当接して押し戻さ
れるように回動するときに、嵌着部６，６の回動範囲外
となる位置に形成されている。

下部カバー４はスプリング８で回転刃１３を覆う向きに
回動するように付勢されており、かつ所定の位置以上に
は回動しないように回動範囲を規制するピン９が設けら
れている。本体２には木材等の被切断体に摺接させて作
業を行なうためのベース１０が設けられており、ベース
１０の前部１１には回転刃１３の切断面の傾斜を調節す
る傾斜調節部１２が設けられている。

また、ベース１０は支軸１４を中心にして下方へ回動可
能に形成されており、ベース１０の後部１５の固定部１
６によつて任意の位置に固定することにより切断深さの
調節が行なえるように構成されている。なお、第１図に
おいては下部カバー４、嵌着孔５等の構造をわかり易く
示すために回転刃１３を取りはずした状態が示されてお
り、回転刃１３の取付位置の外周縁を点線で示している
。

第２図は下部カバー４の回動部分の軸支構造を二示して
おり、上部カバー３は本体２に固定され、下部カバー４
は嵌着孔５を軸支部１７に挿着して取り付けられると共
に、嵌着部６，６は溝７，７とずれた位置に配置されて
回動溝２１，２１内に収容されている。

グ回転刃１３は取付体
１９により軸１８に取り付けられており、ナット２０に
より着脱自在に固定されている。そして、下部カバー４
を本体２に取り付ける場合は、まず下部カバー４の嵌着
部６，６を本体２の溝７，７に挿入して回動溝２１，２
１側へ回動することにより軸支部７に軸支させて取り付
ける。

次に本体２にピン９を取り付けて嵌着部６，６が溝７，
７の位置に移動できないように回動範囲を規制し、しか
る後スプリング８を本体２と下部カバー４の所定の位置
に取り付けて、下部カバー４が回転刃１３を覆うように
回動力を付勢して取ノリ付けが終了する。

また下部カバー４をはずす場合も簡単であり、ピン９を
はずして下部カバー４の嵌着部６，６と溝７，７との位
置を合致させてカバー４を軸方向に引き抜けばよい。

下部カバー４をはずす場合を考慮すると、ピン９はスプ
リングピンを使用すれば圧入取付にあまり大きなりを必
要とせす、かつ引き抜き力も少なくてすみ、またピン９
を圧入する孔の内径を高精度に仕上げる必要がない。

さらに、下部カバー４の嵌着部６，６が軸支部１７の回
動溝２１，２１に嵌合、収容されており、嵌着部６，６
がレール状の回動溝２１，２１内を摺接して回動する構
造であるため、下部カバー４の回動が円滑であると共に
、下部カバー４に軸方向の力を加えてもはずれる恐れが
なく、回動方向および軸方向に大きな強度を有する軸支
部分を構成することができる。

また、嵌着部６，６の幅および板厚を大きくすれば相当
大きなりも支持することができ、さらに、下部カバー４
の嵌着孔５や嵌着部６，６はブレス加工により簡単に製
作することができる。

以上の構成によれば、丸鋸装置の下部カバー４が被切断
体に押され回動すると高速回転する回転刃１３が露出し
て切断作業が行なわれ、切断作業が終了して下部カバー
４を押す被切断体がなくなると、下部カバー４はスプリ
ング８の弾力によつて回転刃１３を覆う初期位置に復帰
する。そして、下部カバー４は回動方向および軸方向に
確実に軸支されているため長期間の繰り返し使用によつ
てもガタツキ等が少なく、安全に使用することができる
。

また下部カバー４の着脱も容易であつて、保守点検もき
わめて簡単な構造である丸鋸装置を得ることができる。

図面の簡単な説明第１図は本発明の丸鋸装置を示す図で
あり、第２図は下部カバーの軸支部分を示す要部断面図
である。

２・・・本体、３・・・上部カバー、４・・・下部カバ
ー、５・・・嵌着孔、６・・・嵌着部、７・・・溝、９
・・ゼン、１３・・・回転刃、１７・・・軸支部、２１
・・・回動溝。

Claims

【特許請求の範囲】

１回転刃の上部を覆う保護カバーと、前記回転刃の下
部を覆い被切断体の切断が進むにつれて前記回転刃が露
出するように回動する下部カバーと、前記回転刃を覆う
初期位置に前記下部カバーを付勢するスプリングとを備
える丸鋸装置において、前記下部カバーに回動中心の嵌
着孔とこの嵌着孔の内周縁に突出する嵌着部とを形成し
、丸鋸装置本体に前記嵌着孔を挿着する軸支部と前記嵌
着部を軸方向に嵌挿可能な溝とこの溝に連通する円周方
向の回動溝とを形成し、前記溝は切断作業時における前
記嵌着部の回動範囲外に形成したことを特徴とする丸鋸
装置。