JPS6042799B2 - ステロイド系アルデヒドの分離精製法 - Google Patents

ステロイド系アルデヒドの分離精製法

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JPS6042799B2
JPS6042799B2 JP6413277A JP6413277A JPS6042799B2 JP S6042799 B2 JPS6042799 B2 JP S6042799B2 JP 6413277 A JP6413277 A JP 6413277A JP 6413277 A JP6413277 A JP 6413277A JP S6042799 B2 JPS6042799 B2 JP S6042799B2
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steroid
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aldehyde
steroidal
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JP6413277A
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徳夫 古瀬
東洋一 立川
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Tama Biochemical Co Ltd
Original Assignee
Tama Biochemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、天然のスチロールからステロイド系ホルモン
を合成する際に、中間体として利用されるアルデヒド基
を有する種々のステロイドの分離精製法に関するもので
ある。
天然のスチロール、たとえばエルゴステロールやスチグ
マステロール等からホルモン、たとえばプレグネノロン
やプロゲステロン等を合成するとき、中間体として3−
ハイドロオキシビスノン−5−コレンー 22−アール
や3−ケトビスノルー4−コレンー 22−アール等の
ステロイド系アルデヒドが利用されている。
これらのステロイド系アルデヒドからプレグネノロンや
プロゲステロン等を合成するとき、これらのステロイド
系アルデヒドは百パーセント利用されることはなく、一
部は未反応物として反応生成物であるプレグネノロンや
プロゲステロン等と共に反応生成物中に混在して残るこ
とが多い。
この際、未反応のステロイド系アルデヒドと生成物のプ
レグネノロンやプロゲステロン等のホルモンとの混合物
は、分別結晶、液−液抽出等の一般的な分別法では極め
て分離が困難であり、そのため通常は、目的物であるプ
レグネノロンやプロゲステロン等のホルモンの回収精製
を容易にするために、未反応のステロイド系アルデヒド
を過マンガン酸酸化、クロム酸酸化あるいはその他の酸
化法によつりステロイドカルボン酸として上記の反応生
成物から除去している。しカルながら、ステロイド系ア
ルデヒドの原料であるこれらのステロイド系アルデヒド
は非常に貴重な中間体であるので、未反応物質をできう
るかぎりアルデヒドの形で回収し、再度原料として利用
することが望まれる。
従つて本発明は、ステロイド系ホルモンの合成・中間体
として貴重なステロイド系アルデヒドの損失を少なくし
、これを効率よくしかも簡単に安価に回収精製できる方
法を提供することを目的としてなされたのである。
すなわち本発明は、ステロイド系アルデヒドを利用むア
ルコール溶液あるいは含水アルコール溶液を、酸性亜硫
酸またはその塩で予め処理した塩基性イオン交換樹脂と
接触せしめてステロイド系アルデヒドのみを選択的に該
樹脂に吸着させたのち、アルコール、含水アルコールま
たはその他の有機溶媒を溶離液として用いて該樹脂から
ステロイド系アルデヒドを溶離させることを特徴とする
ステロイド系アルデヒドの分離精製法である。
本発明は、カルボニル化合物に対する酸性亜硫酸塩の付
加反応性を応用したものである。一般に、アルデヒドや
ケトンは水あるいは含水アルコール中で酸性亜硫酸塩を
付加し、α−オキシアルコールの亜硫酸エステル塩とな
ることが知られているが、特にアルデヒドはケトンに較
べこの付加反応が容易に起る。しかしステロイド系アル
デヒドは分子量も大きく、一般に水あるいは含水アルコ
ール類に対する溶解性が低く、しかも立体構造的にも複
雑なため、その分子中に存在するアルデヒド基は低分子
化合物中のそれと比較し、酸性亜硫酸塩とのエステル塩
を作り難い。
本発明者らは、ステロイド系アルデヒドのこの付加反応
性の欠如を補うためアルデヒド基と酸性亜硫酸塩との接
触を良くし、かつ生じた亜硫酸塩エステルを容易に分離
できる方法を見出すべく種々研究した結果、酸性亜硫酸
塩をあらかじめ塩基性イオン交換樹脂に吸着させて置き
、これにステロイド系アルデヒドを含むプレグネノロン
やプロゲステロン等の反応生成物の含水アルコール溶液
を接触させればよいことを見出した。
これによつて、プレグネノロンやプロゲステロン等のホ
ルモン類は非吸着液として分離し、ステロイド系アルデ
ヒドのみを樹脂に付加吸着させて回収することができる
のである。一般に低分子のケトン、アルデヒド類も酸性
亜硫酸塩形の塩基性イオン交換樹脂に吸着することは知
られているが、それら低分子のケトン、アルデヒド類は
両者が同時に樹脂に吸着してしまうため、両者を分離す
るには適当な溶離剤を選択しつつ分離操作を行う必要が
ある。
しかしながら、ステロイド系ケトン樹脂は全く吸着され
ず、ステロイド系アルデヒドのみが選択的に吸着される
ので、本発明においては低分子のケトンとアルデヒドの
分離におけるような複雑な操作を全く必要と−しない。
本発明に用いられる樹脂は、酸性亜硫酸またはその塩を
吸着しうる塩基性イオン交換樹脂であればいかなる樹脂
であつても良いが、塩基性の強い樹脂が最も好ましい。
また吸着に使用される溶媒メタノール、エタノール、プ
ロパノール等の低級アルコール類、あるいはこれら低級
アルコールと水との混合液が好ましく用いられる。含水
アルコールを溶媒として用いる場合の含水率は検体の溶
解度、樹脂に対する吸着性により適宜選択することがで
きる。本発明を実施するに際しては、先ずステロイド系
アルデヒドを含むアルコール溶液または含水アlルコー
ル溶液と塩基性イオン交換樹脂とを接触させる。
この接触法としては、たとえば樹脂をカラムにつめ、ま
た膜状にして、これとステロイド系アルデヒドの溶液を
接触せしめる方法、あるいはその他常法の接触法が採用
できる。ステロイド系アルデヒドを吸着した樹脂からそ
れを取得するには、特に困難はなく、アルコール溶液、
含水率の低い含水アルコール溶液、あるいは酢酸エチル
、ベンゼン、トルエン等の有機溶媒を溶離液として用い
ればよい。
付加吸着が強固に1起つていて、上記の溶離液ではステ
ロイド系アルデヒドの溶離が困難な場合には、溶離液に
酸あるいはアルカリを添加した溶離液で溶離すればよい
。このようにしてステロイド系アルデヒドを溶離したの
ち、樹脂を新たに再生する必要はなく、単に水あるいは
含水率の高い含水アルコール樹脂内の液を置換するだけ
で、再度ステロイド系アルデヒドの付加吸着能を回復す
る。
以上の説明から明らかなように本発明によれば、ステロ
イド系ホルモンの合成中間体として貴重なステロイド系
アルデヒドを、効率よくしかも簡単に安価に分離精製し
うる方法を提供することができるのである。
次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。
実施例1エルゴステロールから誘導された3−ケトビス
ノルー4−コレンー22−アールからフィ.フアンレー
ネン(■.VanRheenen)の方法〔Chem.
COmm.、314(1969)〕に従つてプロゲステ
ロンを調製した。この反応生成物(プロゲステロン83
.0%と3−ケトビスノルー4−コレンー22−アール
7.5%を含む)20yの20%含水メタノール溶液2
00mtを、予め酸性亜硫酸塩ナトリウムを吸着させ4
5℃に保温してある強塩基性イオン交換樹脂(ローム・
アンド・ハース社製、IRA4Ol)100m1を含む
カラム(直径25顛×高さ250瓢)にS■(空間速度
)1で通液した。次いでこのカラムを20%含水メタノ
ールで洗うとプロゲステロンは全て容出した。得られた
プロゲステロンは18.45y1純度は89.7%であ
つた。次に溶離液としてメタノール200m1をカラム
に通液すると、3−ケトビスノルー4−コレンー22−
アールの溶出液が得られ、減圧下で溶媒を留去すると無
色粉末状物質1.55yが得られた。この無色粉末状物
質はガスクロマトグラフによる分析で、純度95%以上
の3−ケトビスノルー4−コレンー22−アールを含有
していた。実施例2 スチグマテロールから誘導された3−ハイドロオキシビ
スノルー5−コレンー22−アールからプレグネノロン
を調製した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ステロイド系アルデヒドを含むアルコール溶液ある
    いは含水アルコール溶液を、酸性亜硫酸またはその塩で
    予め処理した塩基性イオン交換樹脂と接触せしめてステ
    ロイド系アルデヒドのみを選択的に該樹脂に吸着させた
    のち、アルコール、含水アルコールまたはその他の有機
    溶媒を溶離液として用いて該樹脂からステロイド系アル
    デヒドを溶離させることを特徴とするステロイド系アル
    デヒドの分離精製法。 2 前記溶離液に酸あるいはアルカリを添加して溶離液
    として用いる特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP6413277A 1977-06-01 1977-06-01 ステロイド系アルデヒドの分離精製法 Expired JPS6042799B2 (ja)

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JPS53149961A JPS53149961A (en) 1978-12-27
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