JPS6042358B2 - 地熱エネルギ−の回収方法および装置 - Google Patents

地熱エネルギ−の回収方法および装置

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JPS6042358B2
JPS6042358B2 JP52038174A JP3817477A JPS6042358B2 JP S6042358 B2 JPS6042358 B2 JP S6042358B2 JP 52038174 A JP52038174 A JP 52038174A JP 3817477 A JP3817477 A JP 3817477A JP S6042358 B2 JPS6042358 B2 JP S6042358B2
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geothermal
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heat exchange
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D13/00Pumping installations or systems
    • F04D13/02Units comprising pumps and their driving means
    • F04D13/04Units comprising pumps and their driving means the pump being fluid driven
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24TGEOTHERMAL COLLECTORS; GEOTHERMAL SYSTEMS
    • F24T10/00Geothermal collectors
    • F24T10/10Geothermal collectors with circulation of working fluids through underground channels, the working fluids not coming into direct contact with the ground
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24TGEOTHERMAL COLLECTORS; GEOTHERMAL SYSTEMS
    • F24T10/00Geothermal collectors
    • F24T10/30Geothermal collectors using underground reservoirs for accumulating working fluids or intermediate fluids
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は電気エネルギーその他の動力を発生させるた
めの地熱エネルギー回収方法および装置に、より詳しく
は地表面で利用される熱エネルギーを移行させるため地
熱井の下部に設けられる熱交換要素およびポンプ装置を
使用するようにした上記の地熱エネルギー回収方法およ
び装置に関する。
米国特許第3824793号および同第3898020
号に.は、水蒸気と高温の地熱水との混合物を供給する
地熱井を利用する形式の従来の地熱エネルギー回収装置
に見られる水蒸気一地熱水の分離およびそれに付随する
腐食の問題がなく、きわめて少数の乾燥水蒸気地熱源に
限定されない地熱発電方式が・記載されている。
これらの米国特許による方式は本願明細書に第1図およ
び第3a図と第3b図について説明されている。これら
の米国特許に記載された地熱利用発電方式を更に改良し
た技術は、米国特許第3905196号、同第3908
38吋および同第391005鰻に記載されている。
これら5件の米国特許に記載された地熱エネルギー回収
装置においては、地表面から注入される清浄水から過熱
蒸気を生成させるために、溶質を含む高温の地熱井の地
熱水に蓄えられた熱エネルギーが利用される。
過熱蒸気は高温の地熱水を常に液体の状態で地表面に圧
送するために地熱井中・のタービン駆動されるポンプを
作動させるのに用いられる。地熱水の熱は発電のため複
式閉ループの熱交換器一蒸気タ−ビンー交流発電機組合
わせ装置に伝達される。残りの地熱水は地中にポンプに
より返却され、地表面に設けた設備により再生した低温
の清浄水は、水蒸気の発生およびタービン駆動されるポ
ンプ装置を支持する流体軸受の潤滑のために地熱井の深
い個所のポンプ装置に返却される。後者の3件の米国特
許には、熱力学的なラジアル軸受およびスラスト軸受と
与圧された液”体による軸受潤滑装置が用いられている
と共に、小形の逆流式の地熱井水蒸気タービンおよび地
表面の制御および発電設備も開示されている。本発明は
これらの米国特許による地熱エネルギー回収方式を改良
したものである。本発明によれば地熱エネルギー回収装
置の設備費および操業費が著しく少なくなり、地表面上
および地熱井中のいくつかの装置要素が不要になり、全
体の回収装置の構造が簡略になり、効率が著しく改善さ
れる。更に以下の説明によつて明らかになるように従来
技術のいくつかの難点が解消される。本発明の地熱エネ
ルギー回収方式においては、溶質を含む地熱井の高温の
地熱水に蓄えられた熱エネルギーは、直線状に延長した
熱交換要素を通つて地表面までポンプ送りされる間に、
下方に流れる有機作業流体を連続的に加熱するために用
いられる。
有機作業流体に付加されたエネルギーは、溶質を含む高
温の地熱井を高圧下にまた常に液体の状態で地表面にポ
ンプ送りするためのタービン駆動されるポンプを作動さ
せる目的で地熱井中で用いられる。地熱水はその後に地
表面から再注入井により地中に再注入される。上方に流
れる地熱水と下方に流れる有機作業流体との間の温度差
は地熱井中に延長する直線状の熱交換要素の全長に沿つ
て所定の形態で有限の値に保たれる。有機作業流体は地
熱井中のタービン駆動されるポンプを駆動した後に断熱
導管を通つて過臨界状態で地表面に上昇し、地表面に設
けた発電設備を作動させた後、地熱井に返却され、直線
状の熱交換要素を通つて下降する間に再加熱される。次
に本発明による地熱エネルギー回収方法および装置を図
面について一層詳細に説明する。
第1図は上記米国特許第3824793号および同第3
8982(4)号に記載された従来の地熱エネルギー回
収装置の一般的な構造および特性を示している。この回
収装置は、地表に設置したエネルギー変換装置と、それ
と共働する地熱エネルギー抽出装置とを具えており、該
地熱エネルギー抽出装置は地表面のはるか下方の好まし
くは高圧下にある著しい高温の地熱水が確実に多量に供
給されるような深さに位置した地層中に延長する深い地
熱井中に浸漬している。地熱エネルギー抽出装置は大体
において公知の構造の地熱井ケーシング51中に配装さ
れた作動ポンプ構造を有する。第1図に示した回収装置
は、一部が地表面50の上方に位置qていて下方に延長
する地熱井上端部49を有する。地熱井ケーシング51
の延長部は地下の高温高圧水の供給源のレベルまたはそ
の上方において調整一蒸気発生器入力部75に接合され
る。それよりも更に深部には蒸気発生部76、蒸気ター
ビン部77、支持回転軸受部78および地熱水ポンプ部
79が共働関係で順次設けられている。地熱井ケーシン
グ51は地表面50から下方に延長し、銅製の内管53
をほぼ同心状に包囲している。内管53は比較的低温の
清浄水の流れを矢印56の方向に地熱井の下端部に供給
するための内部通路を形成している。比較的大径の第2
の内管52は内管53を包囲し、地熱井上端部49から
タービン部77まて延長する通路55を形成している。
タービン部77からの排出蒸気は矢印57の方向に地表
面50まで流れた後、延長管24を経て凝縮器23に流
入する。凝縮した蒸気は普通の形式の地表面のポンプ2
1により配管22を経て内管53から地熱井に移送され
る。第1図かられかるように、比較的低温の清浄水は内
管53を通つてチーズ70の領域まで圧送され、チーズ
70のところで2つの分岐通路に分流する。
前記米国特許に詳細に記載されているように、第1の分
岐通路は支持回転軸受部78の軸受装置を潤滑するため
に潤滑用の清浄水を内管53および分岐管71より供給
し、第2の分岐通路は第2の内管52と管体59とのほ
ぼ同心の管壁の間の環状室として形成された蒸気発生器
80の入口マニホルド74に圧力調整器72および分配
管73を経て清浄水の一部を給送する。そのため高圧水
蒸気が生成し、タービン部77中の蒸気タービンを駆動
するためそれに供給される。タービン部77に設けられ
支持回転軸受部78の回転軸受装置により支持される前
記蒸気タービンの機能は、ポンプ部79に設けた地熱井
ポンプを駆動することである。高温高圧の地熱水はそれ
によりポンプ軸の回転円錐端部82とそれに組合わされ
たポンプシユラウド83との間において回転ポンプ羽根
81により上方に排除される。地熱水は第2の内管52
と地熱井ケーシング51との間の環状通路54中におい
て高速で矢印58の方向に上方にポンプ送りされ、地熱
エネルギーを地表面上で利用するために用いられる。高
温の地熱水は通常は塩水の形て地表面50まで上方にポ
ンプ送りされ、常にフラッシュ蒸発による蒸気の発生を
阻止するのに十分な圧力の下にあるため、どの潜在的な
フラッシュ蒸発点にも溶存塩が沈着することはない。地
熱水が上方に圧送される間にその熱が第2の内管52の
管壁を経て伝達され、エネルギーを有する乾燥蒸気が生
成する。環状通路54を経て地表面50へとポンプ送り
される高温の地熱水は、通常の形式の熱交換器15の熱
交換要素16に配管19により供給される。
地下水の熱は熱交換要素16と共働する通常の形式の熱
交換器15の熱交換要素14を通過する有機流体により
抽出される。冷却された地熱水は配管20を経て再注水
井ケーシング18により地中の深部までポンプ17を介
して返却される。ケーシング18により形成される再注
入井は地熱回収井のケーシングから遠隔の場所に設けて
も良いが、再注入された地熱水が地熱回収井により地熱
源の方に矢印84に示すように透過性地層を通つて流れ
るような位置に設けることが特に望まし”い。複式の地
表エネルギー変換装置は、地表面50に設けた通常の形
式の蒸気タービン1を作動させるため熱交換器15から
エネルギーを除去する。
増強ランキンサイクル操作を提供する通常の有機流体は
この目的のためポンプ12により配管13を経て熱交換
器15の熱交換要素14に供給され、そこでエネルギー
を有する蒸気に変えられる。蒸気は配管4を経て通常の
多段式タービン1の入力段に供給される。タービン1に
おいて有用な仕事をした後のタービン1の排出蒸気は配
管5と熱交換器9の熱交換要素10とを経て凝縮された
液として配管11からポンプ12に再循環使用のために
給送される。凝縮器9は図示しない冷却塔と配管6と熱
交換要素8および配管7を通つて循環する冷却水の流れ
により冷却される。従つて有機蒸気駆動される地表面5
0上のタービン1により回転される普通の交流発電機2
の端子3に電力を効率的に発生させるために、第1図の
地熱エネルギー回収装置を介して、地下深くの地熱井中
のエネルギーを利用することができる。第1図に示した
従来技術による地熱回収装置は次の3つの操作ループを
具えている。
(1)環状通路5牡熱交換器15の熱交換要素16、ポ
ンプ17、再注入井18および地熱井と再注入井18と
の底部を連結する透過性地層84から成る地熱水ループ
(2)熱交換器15の熱交換要素1牡タービン1、熱交
換器9の熱交換要素10、ポンプ12および配管13か
ら成る複式の1次エネルギー変換流体ループ。
(3)内管53、圧力調整器72、蒸気発生器80、タ
ービン部77の蒸気タービン、通路55、配管2牡凝縮
器23、ポンプ21および配管21を通る清浄水流を含
む地熱井ポンプ駆動ループ。
地熱井ポンプ駆動ループにおいては、地熱により加熱さ
れた塩水(地熱水)は通常は地表面50の下方約600
0フィート(約1800rr!.)の場所においてポン
プ部79のはるか下方に流入する。
その時の塩水の温度は標準的には300′Fであり、ま
たその圧力は、回転ポンプ羽根81のところでキャビテ
ーションおよびフラッシュ蒸発が起きるのを阻止するの
に十分な飽和圧以上の超過圧で塩水を少なくとも地表面
50の下方約1000フィート(約300Tr1,)に
到達させる程度の高圧値である。ポンプ部79は、地熱
井の塩水が地表面50より上方に揚水された時に再注入
井18のポンプ17へ移行経路内においてキャビテーシ
ョンあるいはフラッシュ蒸発が生じないような飽和圧力
以上の十分な圧力をもつようにするための、おそらくは
200pSi(約14k91c1t)程度の圧力を付加
する。塩水がこの移行経路を通過する間に地熱井ポンプ
駆動ループの蒸気発生器80にはタービン部77のター
ビンを駆動するのに十分な熱が移行する。次に地熱水は
例えば280′Fの温度で熱交換器15に到達する。
ポンプ17は標準的には130゜Fの温度で地熱水を熱
交換要素16よりおそらくは約250PS1(約17.
5k91cIt)の圧力で遠隔地点にある再注入井18
中に送りこむのに十分なエネルギーを地熱水に付加する
。再注入井18は上述したように実際には透水性地層8
4により地熱井の下部に連結されているので塩水はそれ
により再加熱されて連続的に再循環する。1次エネルギ
ー変換流体ループは、圧力pをエンタルピーhに対しプ
ロットした第3図の普通の過臨界状態にある有機作業流
体のランキンサイクルによつて表わされる。
第3図において曲線142により限定される領域141
は有機作業流体の2相領域(双フェーズ領域)である。
即ち有機作業流体はサイクルの大部分を通じて2相領域
141の外側にあつて且つそれから隔たつており、過臨
界状態にある。以下第1図の従来技術による装置の操作
と関連して第3a図および第3b図を説明する。なお第
3b図は熱交換器15の内部を向流関係で通過する塩水
と有機作業流体のそれぞれの温度を示す線図である。破
線146は熱交換器15に対する有機作業流体の入口と
塩水の出口を、また、破線147は熱交換器15に対す
る有機作業流体の出口と塩水の入口とをそれぞれ示して
おり、従つて第3b図の横軸は熱交換器15に沿う長さ
を示している。第3a図および第3b図の経路屈は、比
較的わずかであるが相補状のエンタルピーおよび温度の
変化を伴なう圧力の増大を示している。
この圧力の増大は経路BCにおいて有機流体に熱が伝達
される時に有機流体を2相領域141より高い領域に高
めるのに十分な圧力を付加するポンプ12によつて行な
われる。ポンプ12の固有の性質のため相当大きなエネ
ルギー損失が生ずる。経路?はわずかな流量および圧力
損失を伴なう有機作業流体の熱交換器15の熱交換要素
14の通過を表わしている。エンタルピーおよび温度は
著しく増大する。経路CDはタービン1においての有機
蒸気の膨脹を表わしている。
点Dまでの対応の圧力減少中に相当のエンタルピーが減
少する。点Dは2相境界を示す曲線142に近接してい
ることが望ましい。点Dが曲線142の内側にあると液
滴による浸蝕とエネルギー損失とが生じ、点Dが曲線1
42より相当外側にあると効率が無用に減少する。2相
領域141内において実質的に一定の圧力経路に沿つて
エンタルピーhを元の値に下降させる凝縮器(熱交換器
)9の作用に対応する経路DAによつてサイクルが閉止
される。
この熱力学的過程を要約すると、A−Bポンプ12の仕
事 B−C塩水から有機作業流体への熱の移行C−D ター
ビン1内ての有機作業流体の膨脹D−A有機作業流体の
凝縮G−H長さの1次その他の関数である曲線に沿
う塩水からの熱抽出損失分を見込んだ場合、標準的であ
るが単に例示的な1組の操作条件の下では、第3a図お
よび第3b図のA,B,C,D,G,Hの各点での圧力
および温度は次表1に示すようになる。
温度差ΔT(H−A)3TF1ΔT(H−A)は47゜
F1ΔT(G−C)20゜Fである。
平均有効温度差は20′Fてある。また第1図の地熱回
収装置において有機作業流体の熱容量DQIdtは有機
作業流体温度のこくわずかな増大関数である。他方ては
第1図の地熱エネルギー回収装置において塩水の有効熱
容量は操作温度範囲を通じてほとんど一定である。この
ような特別の熱特性は、熱交換器においてしばしば存在
する周知のピンチ効果に関連して第1図の地熱回収装置
の設計上いろいろの妥協的選択を行なうことを必要とす
るような設計上の制限を招来する。ピンチ効果は後述す
るように第3b図の矢印205で囲んだ温度差が零にな
つた時に熱交換器を不作動にする。第2図に示した本発
明による地熱重力液頭形の地熱エネルギー回収装置はこ
のような設計上の問題も克服するようにしたものである
第2図には構造がより簡単でより効率的な地熱エネルギ
ー抽出装置およびそれと共働する地表面上のエネルギー
変換装置が示してある。地熱エネルギー抽出装置は地熱
により加熱された比較的高温の水を多量に供給する地層
の内部に延長している深い地熱井中に配装されている。
地熱井装置はフラッシュ蒸発が起こるべきレベルよりも
下方に設けた地熱井ケーシング125中に配設された塩
水ポンプ装置を具えている。第2図に示した地熱エネル
ギー回収装置は地表面131上に一部が第1のステーシ
ョンとして突出している地熱井上端部149を有し、残
りの部分が第2のステーションとして地中に延長してい
る熱交換要素を備えている。地熱井上端部149は配管
延長部により地熱源の方向にタービン部170、支持回
転軸受部171および地熱水ポンプ部172にこの順序
で連結されている。地表面ヘッダプレート120から下
方に延長している地熱井ケーシング125は、常に液体
の状態にある高温の地熱水を上方に通過させるための環
状通路126を共同して形成する比較的大径の中間管1
23をはほ同心関係に包囲している。
タービン部170の有機作業流体タービンを駆動するた
め過臨界状態にある有機作業流体を下方に通過させる環
状通路124は中間管123と内管121との間に形成
される。有機作業流体タービンを駆動した後の冷却され
部分的に過臨界状態にある有機作業流体は、内管121
の内部通路122を通つて相変化なく上方に返却される
。上方に流れる高温の地熱水と環状通路124を下方に
流れる有機作業流体との間に中間管123の管壁を通つ
て広汎な熱交換が生じ、有機作業流体はそれにより過臨
界状態に加熱される。
他方では環状通路124内部の加熱された有機作業流体
と内部通路122内部の有機作業流体との間の熱の流れ
は著しく減少させる。この目的のため内管121のごく
一部のみ鋼製とし、内管121の主要部は断熱材料製と
する。このような断熱材料製の内管部分127はネジ継
手128により地熱井の上端部の金属製の内管部分12
「に接合してある。断熱材料製の内管部分127は第1
3図について後述するようにタービン部170の内部の
金属製内管部分130にネジ継手129に主り同様に接
合しても良い。内管部分127は適当な結合剤と共に一
体成形した耐火材料の成形体とし、ガラスやアスベスト
または同種の繊維を含んでいても良い。別の方法として
その円筒面のいずれか一方または両方に粒状断熱材料層
を噴射塗布その他の方法で接合した鋼製管としても良い
。操作温度スケールの下端では強化プラスチックス製の
管体が好適てある。地熱水ポンプ部172のポンプが作
動している時には地熱水はタービン部170の有機作業
流体タービンにより軸173を介して駆動される回転ポ
ンプ羽根174により常に液体の状態で環状通路126
を通つて上方に給送される。
地熱水が環状通路126の内部を上昇すると、中間管1
23の管壁を経て、環状通路124の内部の下降中の作
業流体との間に、広汎な熱交換作用−が生ずる。地熱水
は環状通路126を上方に流れて地表面131において
分岐排出管132よりかなり冷却された形て第1図の再
注入井18と同様の再注入井133に導かれる。そのた
めエネルギー抽出サイクルを反復実施することができる
。地表面133の分岐管118により環状通路124に
導かれる有機作業流体は熱伝導性の中間管123と断熱
性の内管部分127との間において地熱井中に大量に流
下する。
そのため地熱エネルギーの大部分は過臨界状態の有機作
業流体がタービン部170の有機作業流体タービンに到
達するまてに有機作業流体に伝達される。有機作業流体
タービンと塩水ポンプの軸173および回転ポンプ羽根
174を駆動するエネルギーを供給した後、部分的に冷
却された有機作業流体は、内部通路122を通つて相変
化(フェーズ変化)を受け.ることなく上方に過臨界状
態で移行し、直列に配設した分岐管119,104を経
て普通の多段式蒸気タービン101の入力部に供給され
る。そのため地表面133に設置した交流発電器102
を駆動し出力端子103に電力を供給するための工・ネ
ルギーが、蒸気タービン101の入口ノズルに生成する
蒸気により供給される。蒸気タービン101の出力段に
生ずる蒸気は配管105を通過して凝縮器109の凝縮
要素110の作用により再び液体に変えられる。
凝縮器109は図示しない冷却塔から配管106、凝縮
器コイル108および配管107を経て冷却塔に返却さ
れる水流により冷却される。通常の操作時には有機作業
流体は配管111,112と開放した弁114およびチ
ーズ117を経て再循環のため分岐管118へと流れる
。弁114は装置始動時のような特別の状態においての
み閉弁される。その場合には弁116がその代りに開弁
し、配管113、ポンプ115、弁116およびチーズ
117を経て流体を給送するためにポンプ115が作動
し、タービン部170の有機作業流体タービンを始動す
るのに十分な圧力が供給される。その後は弁116を閉
止、弁114を再開放して、通常の操作が続けられる。
なお、凝縮器109および配管111乃至113、弁1
14ならびに116、それにポンプ115を含めて供給
手段と称する。
本発明による地熱エネルギー回収装置は、第1″図と第
3a図および第3b図について説明した公知装置とは対
照的に、次の2つの操作ループを具えているに過ぎない
(1)環状通路126、配管132、再注入井133お
よび再注入井133と地熱井との下端部を連結している
透水性地層84から成る地熱水ループ。
(2)配管111,112,118、環状通路124、
有機作業流体のタービン部170のタービン、内部通路
122、配管119,10牡蒸気タービン101および
熱交換器(凝縮器)110を通る有機作業流体流の別の
ループ(以下「有機作業流体ループ」と称する)。
地熱水ループは次のように作動する。
塩水(地熱水)はポンプ部172の塩水ポンプを経て地
熱井ケーシング125の下端部から上方にポンプ送りさ
れ、圧力がそれに付加され、地表面131の上方に移行
する。塩水は第1図の従来装置とは異なつてその有用熱
の大部分を長い中間管123の管壁から有機作業流体ル
ープの環状通路124中の有機作業流体に伝達する。有
機作業流体は有機作業流体のタービン部170の有機作
業流体タービンを駆動した後、地熱源の温度が約300
゜Fの場合、例えば120゜F〜150′Fの比較的低
温で地表面131に到達する。有機作業流体の温度は通
常のように最終的な熱溜めの温度に依存する。環状通路
126中の塩水の温度は、上昇する塩水が実質的にその
初温度を維持する従来装置の場合とは異なつて、塩水の
上昇に伴なつて絶えず不降する。また塩水の圧力も絶え
ず下降するので、フラッシュー蒸発を防ぐために相当な
圧力をポンプ部172のポンプにより付加する必要がな
くなり、ポンプ部172の仕事は単に流動摩擦損に打ち
かつことに費やされる。また塩水ポンプ部172のポン
プの仕様を第1図の公知装置の場合と実質的に同じにし
ても、第1図のポンプ17は不要になる。更に第1図の
熱交換器15の機能は環状通路124,126により形
成される比較的簡単で一層効率的な熱交換要素(中間管
123)により受けもたれるので、熱交換器15も不要
となり、操業コストおよび当初コストが減少する。環状
通路124,126は塩水および有機作業流体を搬送す
るため本来的に存在すべきものであるから、これらを熱
交換器として用いるのはきわめて合理的である。次に第
4a図および第4b図について第2図の,有機作業流体
ループの作用を説明する。第4a図と第4b図はそれぞ
れ第3a図と第3b図に対応する線図てある。有機作業
流体ループは第4a図にACFEDAのループとして示
してある。有機作業流体は、第4a図の点Aに対応する
凝縮器110の凝縮要素110の出口から始まつて、中
間管123と内管部分127との間の環状通路124を
下方に流れる。環状通路124中の重力液頭圧力は深さ
と共に増大する。また有機作業流体は環状通路124を
通過する間常に地熱水から熱を受けるため有機流体の温
度およびエンタルピーも絶えす上昇する。環状通路12
4中の流体は曲線148に沿う単一相(単フェーズ)の
過臨界状態にあり、普通は第4a図の2相領域141を
限定する曲線142のすぐ外側にある。環状通路124
中の流体は点Cにより表わした最高温度、最高圧力およ
び最高熱容量(エンタルピー)においてタービン部17
0の有機作業流体タービンに到達する。実際には曲線1
48は後述するようにごくわずかだけ2相領域(双フェ
ーズ領域)141内に入りこんても良い。曲線142の
形状はもちろん有機流体の物理的性質により限定あるい
は規定されるが、曲線148の形状は本発明によれば容
易に操作できる。第4a図においては曲線148の形状
は第3a図においてなされているように定圧の有機作業
流体中に熱が供給されないように調整される。第4a図
においては経路ACに沿つて圧力および温度が共に増大
するので過臨界状態の流体の比熱DQ/DTは実質的に
一定の圧力の下に温度が増大する第3b図のサイクルよ
りも温度に対して一定に近くなる。
この比較的一定の比熱特性は、イソブタン、プロパン、
プロピレン、ジフロロメタン(CH2F2)およびハロ
ゲン置換炭化水素またはクロロフルオロカーボン型の他
の常用される高分子量の冷却剤例えばCClF2−CC
IF2、CCl3FまたはCClF2−CF3を含む熱
力学系に用いられる広範囲の有機作業流体において実現
される。本発明の有機作業流体について要求される基本
的な特性は、地熱水の実質的に一定の比熱特性にその比
熱特性が実質的に整合されていることである。
本発明によればこのような要求が選定された有機流体に
課せられた状態の下で、環状通路126中を上昇する塩
水と環状通路124中を下降する有機作業流体との温度
差が中間管123の全長に沿つてわずかな理想的な且つ
実質的に一定の値となるようにすることができる。この
ような構成によれば、第1図に示した従来の地熱エネル
ギー回収装置の塩水ループのポンプ17や熱交換器15
に固有の難点が解消され、タービン部170に入る有機
作業流体の最高温度を一層高温にすることができる。更
に塩水(地熱水)からより多くの熱を抽出してそれを一
層低温にすることができ、・ピンチ効果が完全にではな
くとも相当程度除去できる。過臨界状態の流体はタービ
ン部170を通過する時に膨張し、経路CFを通過する
時に少量の圧力およびエンタルピーを放出する。
経路CFを通・過する時に相変化は生じないので過臨界
状態の流体は断熱内管部分12゛7を通つて上方にわず
かな膨張を伴ないつつ実質的に一定の高温で移行する。
第4a図の対応経路FEにおいて流体はわずかな流量損
失を受け、地表面131に到達してかノらはガスとして
タービン101から排出され、その利用可能な熱エネル
ギーの残留主要部分を放出する。第4a図の対応経路E
Dは損失分特に経路EDの多少の方向上の偏よりをもた
らすタービン101の羽根による損失分を除いては一定
エンドロピーの経路となるであろう。第4a図の経路E
Dは、第3a図の経路CDと同様に、所望の際には図示
のようにする代りに2相領域141の多少外側あるいは
多少内側に位置させてもよい。凝縮器109の作用によ
リサイクルは定圧経路DAにおいて完成し、それから上
述したように反復される。第2図の変換装置においては
第3a図の点Aと点Cとの間の圧力差を提供するための
第1図のポンプ12は不要である。
所望の圧力差の一部は環状通路124中の有機作業流体
の温度従つて密度により、従つて中間管123と断熱内
管部分127との間の液柱の増大した圧力液頭により生
成する。中心通路122中の有機作業流体の膨張液柱は
密度の減少をもたらすので圧力差が生じ、矢印134,
135の方向に有機作業流体がタービン部170を経て
循環する。比較的大容積の環状通路124,126およ
び中心通路122を使用して摩擦による流量損失を最小
にすれば十分なエネルギーが回収できる。地熱井ケーシ
ング125を現用の油井用ケーシングより大径にする必
要はあつても、例えは約2000フィート(約6067
n.)の深さまで大径の地熱井および配管を設けるのに
必要な付加コストは、第1図の地熱エネルギー変換装置
の1次エネルギー変換流体ループのポンプ12、熱交換
器15、駆動ループの凝縮器23とポンプ21および地
熱水ループのポンプ17を設けた場合のコストよりはる
かに少なくなるであろう。更に与えられた塩水源の温度
および流率に対して発生する電力量も第2図の重力液頭
形の地熱,エネルギー変換装置においては著しく大きく
なる。第4a図および第4b図に示した本発明による変
換装置の熱力学的過程を要約すると(A−C)・・・・
有機作業流体への熱の移動。
(C−F)・・・・・塩水のポンプ送り。(F上)・・
・・有機作業流体を地表まて押上げる際になされる仕事
(E−D)・・・・・タービン101での有機作業流体
の膨張。
(D−A)・・・・有機作業流体の凝縮。
(G−H)・・・・・塩水からの熱の抽出と有機作業流
体への熱伝達。
(1−J)・・・・(F上)の仕事の熱としての回収。
表1に対応する標準的な操作条件については、第2図の
装置では、第4a図および第4b図の点A,C,F,E
,D,G,Hでの圧力および温度は次表■に示すように
なる。温度差ΔT(G−C)は18゜F1ΔT(H−A
)は20′F1平均有効温度差は20′Fであるが、ピ
ンチ効果が現出する危険が除かれるのは好都合である。
温度と共に一定の熱容量によりピンチ効果の発生が不可
能となるものであり、温度差ΔT(G・−C)、ΔT(
H−A)は常に正の有限値である。本発明により実現さ
れる理想的な状態においては地熱水と有機作業流体との
間の中間管123の全長に沿つて有限でほぼ一定の温度
差が存在する。
本発明の一実施例によれは有機作業流体の曲線は塩水の
曲線から下方に曲げられるという望ましい傾向が生ずる
ので、比較的わずかな所望の一定の温度差が容易に実現
される。このように2つの曲線がピンチ点即ち第3b図
の矢印205により示した最小離間個所において接触す
ることがないように有機作業流体の状態が選定される。
2つの曲線は少なくとも第4b図に示すように大体平行
とし、その間にごくわずかな間隔を保ち、実質的に同じ
一定の傾斜をもつようにすることが望ましい。
これは地熱水と有機作業流体との比熱を同じ値にするこ
とが望ましいことを表わしている。実際には熱交換が完
全に停止する2つの曲線の接触が生じない限り比熱値を
ほぼ互いに整合させれば十分である。しかし効率の点で
は損失が生ずる。第1図の従来技術により地熱エネルギ
ー回収装置においては望ましくないピンチ効果の対策と
して困難な設計上の選択の必要が生じ、熱交換器15の
寸法および有機作業流体の最大温度の減少と塩水の再注
入温度の増大とについての条件が不利になり、その結果
として有機作業流体へのエネルギーの移動が減少し、変
換効率の低下を来たしていたが、本発明によればこのよ
うな効率の低下とコスト上の問題が実質的に回避される
。第2図に示した重力液頭による地熱エネルギー回収装
置は、本来応用性が高く、第5a図および第5b図に示
すようなサイクルに従つて作動させることができる。
このサイクルにおいては有機作業流体は後述するように
わずかに負の熱係数をもつた熱容量を有する。このサイ
クルを示す第5a図においては経路143は曲線142
により限定される2相領域141にわずかだけ入りこん
でいる。この点を除けば熱力学的過程は第4a図および
第4b図のサイクルとほぼ同様である。この場合にも向
流として流れる2種の流体の間の熱交換のみが考慮され
る。第3b図、第4b図および第5b図の線図から、塩
水が流入し有機作業流体が流出する内管121の高温端
側147で温度差が大きくても有機作業流体は最終的に
その最高可能な温度に到達せず、サイクル効率が低下す
ることが明らかになる。低温端側146て温度差を大き
くすると排出される塩水の温度が高くなるので有機作業
流体に移行する熱が減少する。しかし熱の移行量は内管
121の内外の平均有効温度差に比例し、その温度差が
大きいほど所要の全熱交換面は少なくなる。従つて高温
端側147および低温端側146での温度差は可及的に
小さくし、内管121のその他の個所ての温度差を可及
的に大きくすることが望ましい。第3b図、第4b図お
よび第5b図においては点Aでの温度(凝縮器排出温度
)が常に80゜Fとなるように比較上の目的から操作条
件を選定した。
即ち第3b図では第1図のポンプ21の入口での温度は
80゜Fてあり、第4b図および第5b図では環状通路
124への入口管118の温度は80゜Fである。第3
a図および第3b図の普通のランキンサイクルではポン
プ21の仕事は有機作業流体の温度を上昇させ、塩水と
有機作業流体との間の与えられた温度差において塩水の
排出温度が上昇するため、塩水から有機作業流体に移行
する熱量が減少する。第4b図および第5b図において
点A,Hの間の温度差は第3b図の対応の温度差よりも
相当小さい。第3b図において温度差が大きくなるのは
、第3b図の経路ABに沿つて望ましくない温度の上昇
が起きることと、ピンチ効果を減少させる必要とによる
ものてある。第2図に示した重力液頭形の地熱エネルギ
ー回収装置においてはポンプの押上げ仕事は中間管12
3の全長に沿つてエンタルピーを増大させるため返却さ
れるため、一層多くの熱が高収率で塩水から抽出される
。第3a図および第3b図に関連して説明したピンチ効
果は、第1図の熱交換器15の全温度範囲にわたつて塩
水の熱容量DQ/DTがほぼ一定であるのに、第3a図
のランキンサイクルの定圧経路に沿う有機作業流体の熱
容量が低温においてよりも高温において相当に高くなる
ことに基因する。
第3b図の曲線により示されるこの熱容量の差はランキ
ンサイクルの定圧過程による有機作業流体からの熱の付
加によつてはさほど変更されない。第5a図および第5
b図には第2図の装置による一層有利なサイクルが示し
てある。このサイクルの利点は有機作業流体の熱容量曲
線の形状を事実上負の熱係数をもつように変更すること
により達成される。その目的のため、選択された可変圧
経路に沿つて熱が付加される。このような熱の付加は重
力液頭形のサイクルにより環状通路124,126にお
いて熱交換を行なうことによつて可能になる。第5a図
および第5b図に示した曲線形状は内管121の熱交換
領域の分布を系統的に変えることにより達成される。即
ち有機作業流体は任意に選択可能な温度にお゜いて各々
の連続する圧力領域を通過するようにされる。
熱係数零の熱容量曲線は第4b図に示すようにピンチ効
果の機会を消失させ、熱交換要素(中間管123)の高
温端146および低温端147ての塩水と有機作業流体
との温度差を小さく−し、熱交換器を横切る平均有効温
度差を所望のように大きくする。そのため熱交換領域の
所要面積も減少し、資本投下も少なくなる。熱係数を負
にして第5b図に示すような温度プロフィルを実現する
とピンチ効果が一層確実に防止され、従来技ノ術の他の
問題も発生しなくなる。このような重力液頭サイクルは
環状通路124,126の間の中間管123の管壁を通
る有効熱移動を変更することにより実現される。
そのためには第6図から第11図に示した付加的な熱交
換要素が用いられる。第6図ないし第9図には第2図の
中間管123の連続した異なるレベルでの横断面形状が
示してある。中間管123はタービン部170との接合
個所では付属要素のない単純な熱交換管として形成され
る。タービン部170の上方の任意距離において中間管
123の一側あるいは両側に第1と第2のテーパつき直
立フィン90が取付けられている。第9図においては直
立フィン90のテーパ部分はすでに終わつており、直立
フィン90は第8図ないし第6図に示すように地熱井の
上端部149まで延長している。直立フィン90と共働
する内面フィン91も同様にテーパつきであり、地熱井
の上端部149まで延長している。第9図に示した直立
フィン92,93は第9図のレベルにおいてそのテーパ
部分が開始しているため、第8図ないし第6図の直立フ
ィン92,93に比較して長さが短かい。第9図の次に
高いレベルの横断面図である第8図ではテーパ部分はす
でに終了し、直立フィン92,93はその全サイズとな
つて地熱井の上端部149まで延長している。
第8図のレベルでは更に別のテーパつき直立フィン94
,95が現出される。直立フィン94,95はその断面
積が小さいことかられかるように第8図のレベルではそ
の幅が増大しつつある。第7図のレベルでは更に別のや
はりテーパつきの直立フィン96,98が現出される。
テーパつき直立フィン90,91,92,93,94,
95,96は中間管123に熱交換関係で接合され、第
6図に示すように地熱井の上端部149まで延長してい
る。多くのテーパ.つき直立フィンの形状の熱交換要素
を熱交換器技術において周知の形態で使用し得る。第1
1図に示した部分円形の円筒体90aのような周知の伝
熱部材を使用し、環状通路124を下方に流れる有機流
体と環状通路126を上方に流れる塩水と6の間の熱伝
導率が当該技術において周知のように地熱井のどの高さ
レベルにおいても容易に定められるようにすれば、ピン
チ効果の干渉が除かれる。なお第6図から第9図および
第11図には内管部分127および地熱井ケーシング1
25は図く面を簡略にするため省略されている。第6図
ないし第11図に示した熱交換要素は地熱井下部のポン
プ172から地表面131上のステーションまで滑らか
に増大する熱伝達が行なわれるように設計することがで
きる。
他方では連続するテーパが重複しなければ増分的変化に
よつて所望の効果が得られる。第12図および第13図
の実施例は熱伝達率にステップ状に増大する変化をもた
らすようにしたものである。第12図においては普通の
多量管形の直列に連結された各別の熱伝達ユニット25
0,252,260,262,266等が用いられてい
る。
上昇する塩水は地熱井ケーシング125中に形成しノた
環状通路126を通つて地表面131に到達し、そこで
配管132から流出する。冷却した有機作業流体は配管
118を経て地表面131にある地熱井の入口に供給さ
れ、そこから各別の熱伝達ユニット250〜266を通
つて流下する。有.機作業流体はタービン部170のタ
ービンを駆動した後断熱内管部分121の内部通路12
2を経て地表面131に戻される。上昇する塩水から下
降する有機作業流体への熱交換速度は、各々の連続する
熱交換ユニットの熱゛交換管の数を上記のように逐次増
すことによつて、第12図の地熱井の下端部から上端部
の方に徐々に増大させることができる。
第12図の最も下方に断片的に示した熱交換ユニット2
66は2個の熱交換管267を有するだけである。これ
らの熱交換管267を通る液体は第13図について後に
説明する環状マニホルド265から供給される。環状マ
ニホルド261から環状マニホルド265に供給する熱
交換ユニット262は熱交換ユニット266より多数の
熱交換管263(この実施例ては3個)を有するため熱
伝達特性が高くなる。やはり断片的に示した熱交換ユニ
ット260は環状マニホルド261に供給するもので、
熱交換ユニット262よりも多数の熱交換管259を有
し、その分だけ多くの熱を伝達する。このように熱交換
管の数および熱交換領域の面積を地熱井の上端まで各々
の熱交換ユニットごとに増大させる。最終段の熱交換ユ
ニット250は入ロマニホルド249から環状マニホル
ド256に供給し、最大数の熱交換管251を有するこ
とにより最大の熱交換面を具えている。環状マニホルド
256は熱交換ユニット250よりも低い熱交換特性を
有する熱交換ユニット257に供給する。熱交換ユニッ
ト250,257にはそれぞれ9個と5個の熱交換管が
図示されている。当業者には容易に理解されるように、
これらの熱交換管は同心円状あるいは正放射状に配列し
たり、また所望の熱交換作用の漸増が実現されるように
各々の熱交換管の大きさを変更したりすることができる
。第13図には環状マニホルド256およびその入口側
と出口側の交換管が示してある。
熱交換ユニット250を形成する熱交換管251の環状
列を有する環状マニホルド256は、複数の熱交換管2
58より成る次に下段の熱交換ユニット257に、下方
に流れる有機作業流体を供給するために用いられる。環
状マニホルド256は断熱内管部分121を包囲するよ
うに地熱井ケーシング125(第13図には図示しない
)中に設けられている。断熱内管部分121は内部通路
122を形成し、図示しない断熱材のライニングを有す
る。内管部分121,12「の界面には普通のすベリ継
手277が設けられている。すベリ継手277には普通
の封止機構を形成することができる。環状マニホルド2
56はネジ継手275により連結した別々の部分から成
り、その下方部分は、熱交換ユニット257の熱交換管
258を受けいれるための孔あけしたヘッダ272を具
えている。ヘッダ272は熱交換管121に液密に連結
されている。同様に環状マニホルド256の上方部分は
熱交換ユニット250の熱交換管251を受けいれるた
め熱交換管121に連結した孔あけしたヘッダ271と
、円筒形の外殼275のネジ部と整合するネジ部を有す
る外殻273とを有する。従つて有機作業流体は熱交換
ユニット250の比較的多数の熱交換管251から熱交
換ユニット257の比較的少数の熱交換管258中に流
入する。ピンチ効果の干?(4地熱井の下部から上部へ
と徐々に増大する熱交換作用を提供する一連の熱交換ユ
ニット250〜260によつて除去される。第14図な
いし第18図には第2図に示したタービン部170の熱
力学的に駆動されるタービンの詳細な構造が示してある
本発明によるタービンは上述の米国特許第390838
皓に用いられているものと類似した形状を有するが、有
機作業流体ループに適合するように変形され、特に過臨
界状態にある大容積の有機作業流体の流れを受け入れる
ようになつている。この有機作業流体の流れはラジアル
軸受およびスラスト軸受の潤滑用にも用いられる。ラジ
アル軸受およびスラスト軸受は、第14図および第18
図に示すように、高価な有機作業流体が地熱水中に流入
することによる損失を防止するように構成されている。
中心通路122および環状通路124,126は特に第
14図に示すようにタービン部170まで延長している
環状通路124を流れる加熱された過臨界状態の流体は
、周知の設計の注入ノズル151に流入する。注入ノズ
ル151は第17図の展開図に一層詳細に示してあり、
過臨界状態の多量の有機作業流体をタービン羽根152
に差向けるために通常のように用いられる。タービン羽
根152の環状列を支持するリングホルダ153はリム
155に通常のように固定されている。リム155は1
組のスポーク156およびハブ161を更に有するター
ビン羽根車155の一部をなしている。ハブ161はタ
ービン羽根車155の回転中に軸部分160,164,
194を回転させる。ハブ161はワッシャ159によ
り軸部分160に固定されており、軸部分160のネジ
つき延長部分157にはナット158が固定されている
。タービン部170は、まだ臨界状態にある有機作業流
体を断熱内管部分121の内部の中心通路122に上方
に差向けるように構成されている。
タービン本体ブ七ツク190はこの目的のために滑らか
に湾曲した円環状の通路163を具えている。通路16
3はタービン羽根152の環状列から軸部分160の方
向に半径方向内方に延長して・おり、有機作業流体の流
れの方向を上方に変えるようになつている。通路163
は本体ブロック190に一体に鋳造した適当な湾曲面1
65とそれに対向する環状ガイド162の表面とにより
形成される。環状ガイド162は有機作業流体の方向・
を変えてその速度ベクトルが大体垂直になるように環状
ガイド162と共働する半径方向の羽根180の環状列
により支持する。そのため過臨界状態の有機作業流体の
滑らかな円環状通路163が形成され、タービン羽根1
52を離れて膨張中の)有機作業流体はタービン羽根車
155のスポークを通過するように案内される。スポー
クの間を有機作業流体が通過するのは本願とほぼ同様の
タービン羽根車を通る蒸気の流れに関連して上記米国特
許第39083(1)号に記載されているように容易に
行なわれる(第15図および第16図参照)。またスポ
ーク156はリム155の回転方向に対して各別に傾斜
させてあるので、選択された回転速度においてのスポー
ク156の効果は本質的に中性になる。有機作業流体の
流れの方向に対するスポーク156の入射角は、中心通
路122を通つて上方に流れる流体の流れにスポーク1
56によつてエネルギーが付加されたりそれからエネル
ギーが取出されたりすることがないように定められてい
る。そのためタービン部170の外側に上方に指向する
かさばつた導管を余分に設ける必要がなくなる。第14
図および第18図には本体ブロック190の内部に軸部
分160およびタービンを支持するための軸受装置が図
示してある。
この軸受装置は上部のラジアル軸受(第14図参照)、
スラスト軸受(第18図参照)および下部のラジアル軸
受から成つている。上部のラジアル軸受(第14図)は
従来の周知の構造としても良いが、軸部分189をそれ
に固着した酸化アルミニウム製の中空円筒体191によ
り包囲した前記米国特許第3905196号による傾動
バッド形の軸受としても良い。図示の実施例では3個の
別々の傾動バッド軸受面は中空円筒体191の支承面と
共働するように配置されている。本体ブロック190の
内孔中一に位置されるバッド位置決め軸203を含む締
着装置が用いられており、バッド位置決め軸203は半
径方向に調節可能なネジ部分198の設定に従つて位置
される。バッド位置決め軸203はもみ下げ孔中に部分
的に位置された硬質鋼製の球体.196を有し、球体1
96は本体ブロック190の内部に入りこんでいて、軸
受支持ブロック193の凹部に当接している。軸受支持
ブロック193の円弧状の内面には酸化アルミニウム製
の円弧状の扇形部材192が固着してある。扇形部材1
92と中空円筒体191とは連続した支承面を有し、そ
れらの支承面の間には有機作業流体が後述するように薄
い潤滑剤フィルムとして収容される。実際には3個の同
様の傾動バッド軸受が軸部分189の実際の位置を完全
に確立するためにラ4ジアル軸受に用いられる。軸部分
215、中空円筒体216、扇形部材217、軸受支持
ブロック218、球体221およびバッド位置決め軸2
22を有する第18図の下方ラジアル軸受は第14図の
ラジアル軸受とほぼ同じ構造を有する。軸受部分189
,215を含む2つのラジアル軸受の間には第18図に
破線で示したスラスト軸受が配設してある。そのスラス
ト軸受は前述の米国特許第3905196号に記載され
たスラスト軸受と同様に形成しても良い。図示のスラス
ト軸受は傾動バッドスラスト軸受であり、水平位置の界
面要素211を有する膨大テーパ部分210を有する。
界面要素211の下端スラスト面は平たんなノセラミツ
クリング209により構成し、セラミックリング209
は、界面要素211の下方支承面と共働する複数のセラ
ミック支承面を有する米国特許第3905196号の多
重傾動バッドスラスト軸受として形成される。界面要素
211の支承面と傾・動バッドの水平軸受面とは米国特
許第3910050号にも記載されているように軸部分
194,214,215の上下方向の位置を定めるよう
に共働する。有機作業流体は上述の軸受装置を潤滑する
ため−にも用いられる。
高価な有機作業流体がポンプ部172から上昇する地熱
水中に失なわれたり地熱水が軸受装置に入りこんだりし
ないことは給送装置により保証される。第14図におい
てサンプリングチャンネル179は通路163と連通し
、タービン羽根152を通過した有機作業流体を環状マ
ニホルド182に給送する。環状マニホルド182は環
状シート181により形成され、第18図の下部ラジア
ル軸受の本体ブロック190に形成した半径方向のチャ
ンネル230に連通している。有機作業流体は下部ラジ
アル軸受の軸部分215を包囲する凹部220にチャン
ネル230を経て流入する。中空円筒体216と軸受バ
ッド217との界面は有機作業流体により潤滑される。
有機作業流体はチャンネル213を経てセラミックリン
グ209、膨大テーパ部分210および界面要素211
を有するスラスト軸受に流入し、直列チャンネル213
,212,200を通過する間にスラスト軸受面を潤滑
する。有機作業流体は第14図の軸部分194の回りを
経て環状チャンネル200を通つて上方に流れ、軸部分
189において上部ラジアル軸受を包囲する凹部199
に入り、中空円筒体191と扇形部材192との間の接
触面を潤滑する。
次に有機作業流体は環状チャンネル184を通つて上方
にネジ部183により押上げられ、中心通路122を通
り上方に地表面131へと向けられる膨張状態の有機作
業流体中に放出される。このようにして各々の軸受が潤
滑されるので軸受装置の長い使用寿命が保証される。高
価な有機作業流体の損失および本体ブロック190内部
への腐食性地熱水の侵入は軸部分215の下方の封止面
によつて阻止される(第18図参照)。
軸部分215の下面219は孔あきリング230の上面
に当接している。孔あきリング230は軸部分182の
円筒面と係合するOリング231を有し、軸部分182
と一体に回動する傾向を有する。孔あきリング230は
固定封止部材233の上面232と共に普通の圧力平衡
封止部を形成する。有機作業流体の下方への移動はOリ
ング234により阻止される。Oリング234は本体ブ
ロック190の溝部中に拘束され、封止部材233の円
筒面と係合している。下端部を本体ブロック190の下
面237に固着したラセンバネ236は封止部材233
の底面235にその上端部が固定されているため、孔あ
きリング230と封止部材233とは位置的に連続した
関係に保たれ、その界面を形成する上面232において
有機作業液体により潤滑される。ラセンバネ236の代
りに下面235,237に液密に固定したベロー形のバ
ネを使用しても良く、この場合にはOリング234は場
合により不要になる。以上に説明した本発明の地熱エネ
ルギー回収装置によれは、直線状に延長した熱交換要素
を経て地表面に圧送される溶質を含む地熱井の高温の地
熱水に蓄えられている熱エネルギーを利用して、過臨先
状態にある下方に流れる有機作業流体が連続的に加熱さ
れる。
有機作業流体の増大したエネルギーは、溶質を含む地熱
井の高温の地熱水を高圧て常に液体の状態で地表面まで
圧送するため、熱力学的なタービンにより駆動されるポ
ンプを地熱井の深部において駆動するのに用いられる。
地表面に圧送された地熱水は再び地中に再注入される。
上方に流れる地熱水と下方に流れる有機作業流体との間
の温度差は地下に延長する熱交換要素に沿つて所定の形
態て制御される。有機作業流体は地熱井の深部において
タービン駆動されるポンプを駆動した後に断熱内管部分
を経て地表面に上昇し、地表面上で発電装置を駆動した
後に地熱井に返却され、地熱井中に延長する熱交換要素
を通過する間に再加熱される。本発明による重力液頭形
の地熱エネルギー回収装置の地熱井下部に設けられる装
置は従来技術による同様の装置に比較して著しく簡略化
され、地熱井下部の圧力調整器および蒸気発生器は不要
になる。
地熱井を通つて上昇する高温の地熱水は直線状に延長す
る熱交換要素において一層有効に熱交換するために直接
利用され、定圧の2相流体に熱が移動することがない。
本発明によれば直線状に延長する熱交換要素の全長に沿
つて地熱水と有機作業流体との間に理想的なわずかでほ
ぼ一定の温度差が実現される。そのため従来技術におい
ては単に導管として用いられた中間管が効率の良い直線
状の熱交換要素としても用いられる。地熱井下部のポン
プは地熱井の通過する環状通路内部でのわずかな摩擦損
に打勝つだけで良く、与えられた地熱水源温度および地
熱水の流量に対して地表面上で発生する電力量は著しく
多くなる。地熱水およびそれと共働する選定された有機
作業流体との熱特性は効率の良い熱交換がなされるよう
に整合される。また設備費と操業費が軽減され、従来装
置の多くの装置部分が不要になるため地表設備も簡略化
される。本発明は上述の実施例に限定されず、当業者に
とつて自明な各種の設計上の変更はすべて本発明の範囲
に包含される。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来技術による地熱エネルギー回収装゛置およ
びそれと共働する地表面の発電装置を示す一部断面によ
り表わした側面図、第2図は本発明による地熱エネルギ
ー回収装置を示す一部断面により表わした側面図、第3
a図、第3b図、第4a図、第4b図、第5a図および
第5b図は本発明の詳細な説明するための線図、第6図
ない第9図は第2図の地熱エネルギー回収装置の異なる
レベルでの断面形状を示す横断面図、第10図は第6図
ないし第10図に示したテーパつき直立フィンの側面図
、第11図はテーパつきフィンの別のj実施例を示す横
断面図、第12図は直線状の熱交換要素の別の実施例を
示す一部断面により表わした立面図、第13図は第12
図の実施例による熱交換要素の一部を示す一部断面によ
り表わした立面図、第14図は第2図の地熱エネルギー
回収装置の一部を示す一部断面により表わした立面図、
第15図は第14図に示したタービン車の平面図、第1
6図は第15図の16−16線に沿つて切断して示した
部分的な断面図、第17図は第14図に示したタービン
部の一部の展開図、第18図は第2図の地熱エネルギー
回収装置の別の部分を示す一部断面により表わした立面
図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ)地表面に近接した第1のステーションから地
    中の第2のステーションに、最初に比較的低温の状態に
    ある第1の流体を給送し、(ロ)地中の内部の高温領域
    からの熱エネルギーを利用して、前記第1のステーショ
    ンから第2のステーションに移動する間に前記第1の流
    体を過臨界状態に変換し、(ハ)過臨界状態の前記第1
    の流体を使用して前記第2のステーションのポンプを駆
    動し、(ニ)前記高温領域から第2の流体を前記第1の
    ステーションにそれが常に液体の状態に保たれる圧力に
    おいて前記ポンプにより圧送し、(ホ)前記ポンプを駆
    動した後の過臨界状態の該第1の流体を前記第2の流体
    に対し断熱された状態で前記第1のステーションに移送
    し、(ヘ)前記第1のステーションに過臨界状態で供給
    された前記第1の流体から有用な仕事を行なうための熱
    エネルギーを抽出する各段階から成り、地中内部の高温
    領域から熱エネルギーを回収して地表面の近くでそれを
    利用することを特徴とする地熱エネルギーの回収方法。 2 前記第1の流体と前記第2の流体の比熱をほぼ同じ
    にして第1の圧力−エンタルピー線図(第4a図)上の
    閉ループのサイクルに従って熱エネルギーを回収するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の地熱エネル
    ギーの回収方法。 3 前記第1の流体が僅かに負の熱係数となるようにし
    て第2の圧力−エンタルピー線図(第5a図)上の閉ル
    ープのサイクルに従つて熱エネルギーを回収することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の地熱エネルギー
    の回収方法。 4 (イ)地表面近くの第1のステーションから地中の
    第2のステーションまで延長し、最初は比較的低温の状
    態にある第1の流体を該第1のステーションから該第2
    のステーションに搬送し、その間に前記第1の流体を第
    2のステーションにおいて動力装置駆動のための過臨界
    状態に変換するための熱交換要素と、(ロ)第2の流体
    を前記高温領域からそれが常に液体の状態に保たれるよ
    うな圧力で圧送するため前記動力装置に応動するように
    前記第2のステーションに設けたポンプ装置と、(ハ)
    前記ポンプ装置から前記第1のステーションまで前記第
    2の流体を搬送するため前記熱交換要素との熱交換関係
    において設置した導管と、(ニ)過臨界状態にある前記
    第1の流体を該動力装置から該第1のステーションに前
    記第2の流体に対し断熱された関係で搬送するための断
    熱導管と、(ホ)過臨界状態にある前記第1の流体から
    該熱エネルギーの一部を抽出して有用な仕事を行なうた
    め前記第1のステーションに設けた熱エネルギー伝達手
    段と、(ヘ)比較的低温の状態にある前記第1の流体を
    前記第1のステーションにおいて前記熱交換要素に供給
    するため該熱エネルギー伝達手段の出力側に連結された
    供給手段とを有し、地中の内部の高温領域から熱エネル
    ギーを地表面の近くで利用するように熱エネルギーを回
    収することを特徴とする地熱エネルギーの回収装置。 5 熱交換要素、動力装置、断熱導管、供給手段および
    熱エネルギー伝達手段が閉ループに構成され、前記第1
    の流体と第2の流体の比熱をほぼ同じにして圧力−エン
    タルピー線図(第4a図)によるサイクルにしたがつて
    熱の回収が行なわれることを特徴とする特許請求の範囲
    第4項記載の地熱エネルギーの回収装置。 6 熱交換要素、動力装置、断熱導管、供給手段および
    熱エネルギー伝達手段が閉ループに構成され、前記第1
    の流体が僅かに負の熱係数となるようにして第2の圧力
    −エンタルピー線図(第5a図)によるサイクルにした
    がつて熱の回収が行なわれることを特徴とする特許請求
    の範囲第4項記載の地熱エネルギーの回収装置。
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