JPS6042079Y2

JPS6042079Y2 - 把持装置

Info

Publication number: JPS6042079Y2
Application number: JP19614481U
Authority: JP
Inventors: 義盛額賀
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1981-12-28
Filing date: 1981-12-28
Publication date: 1985-12-23
Also published as: JPS58102084U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は把持装置、特に外力を受けたとき破損し易い各
種商品、部材その他の把持対象物を安全に取扱う作業に
使用して有用な把持装置に関する。

以下外力を受けたとき破損し易い把持対象物の一例とし
て鶏卵を把持する場合について説明するが、本考案の把
持装置はその把持対象物が鶏卵に限定されるものでない
ことは勿論である。

さて自動養鶏システムに於いて、自動集卵された鶏卵を
洗卵及び選別した後、輸送や販売の便宜のためパック詰
めする際、各鶏卵を把持してパックに移す把持装置が使
用される。

従来この種の把持装置として、プラスチック製の爪体又
はＵ字状体を２個一組にピン接合し該爪体又はＵ字状体
の閉じる方向に発条付勢したものが使用されるが、この
装置は各脚を把持し又該把持を解放する都度爪体又はＵ
字状体を開閉動作するから運動部分が摩耗又は損壊し易
く、然かも爪体又はＵ字状体は卵を安全に把持する必要
上可撓性材料を使用するので、運動部分の摩耗及び損壊
を有効に防止し得なかった。

本考案は上記の事情に鑑みなされたもので、鶏卵を気炎
にて弾力的に把持することにより、簡単な構造で摩耗及
び損壊することが殆んどなく、１個乃至多数個の鶏卵そ
の他の把持対象物を安全に把持して移動せしめ得る把持
装置を提供することを目的とする。

次に本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本考案装置の断面図である。把持装置１は、複
数の支持板２，２を長手方向に並行でかつ広面を鉛直状
及び対面状として並列して、その上部及び下側部に連結
板３を付設して枠体を一体に構成してあり、その各支持
板２，２の対向中間を鶏卵の把持空間４として、前記各
支持板２゜２の各対向面には上下２段状に位置して別個
の気炎５，５，５’、５’を長手方向に長く並設しであ
る。

前記各気炎５，５，５’、５’は合皮ゴム等の弾性ある
素材で細長く形成してあり、前記把持空間４に対面する
位置に把持面５ｂ、５ｂ’を備えている。

前記各支持板２，２には下端縁部において内部に支持板
の長手方向に穿孔した盲孔からなる送気管６，６を形成
して該送気管６，６は支持板２゜２の長手方向に適当間
隔おきに枝管６ａｔ６ａを形成し、該枝管６ａ、６ａは
前記下方に位置する気鋭５，５に開口５ａ、５ａを形成
して、これに連通一体に固着腰各送気管６，６の開放端
には配気管７及び常時閉の切換弁８を介して空気圧力源
９を接続して成るものである。

この把持装置１は図示しない移動機構と連結して、上下
動及び水平方向移動ができるよう樹皮されている。

上記構成により戊るこの実施例において、前記下方の気
鋭５，５は通常においては、空気を抜いて縮少状になっ
ていて、前記把持空間４の横幅は鶏卵Ｅが収納できる間
隔が保持されている。

さて、鶏卵Ｅは箱詰めにするとき、細端部を下向きにし
て箱詰めすることが移動及び保存において鶏卵の鮮度維
持及び保安に適しているという事実があるため、鶏卵Ｅ
はあらかじめ細端部を下向けに機械的に保持しておいて
、この把持装置１を用いて鶏卵収納ケース（図示せず）
に収納する。

その手順として、第１図において、下方の気鋭５．５は
縮少状態として鶏卵Ｅの上に図示しない移動機構で把持
装置１を移動し、降下させる。

降下した段階で鶏卵Ｅの鈍端は前記上方の気鋭５’、５
’に当接し、位置決めが自然になされる。

すなわち、気鋭５’、５’の把持面５ｂ’、５ｂ’
が鶏卵Ｅに当接し、多少の圧力がかかつても気鋭５’、
５’がクッションの作用をし、鶏卵Ｅの鈍端の上側部を
両側から把持する。

次に切換弁８を開に設定して空気圧力源９の圧縮空気を
風袋５，５内に導入させると、気鋭５゜５は鶏卵Ｅ方向
に膨張して鶏卵Ｅの下側部を把持面５ｂ、５ｂ間で弾性
的に挾持する。

これによって鶏卵Ｅは下側面の２気袋５，５、上側面の
２気袋５’、５’により４方から弾性的に挾持され、か
つ下側面の気鋭５，５によって落下が防止される。

従って図示しない移動機構によって把持装置１を上昇さ
せ、図示しないパックケース上に移動させて降下し、下
方の風袋５，５内の空気を切換弁８を閉に設定して抜去
して縮少させると、鶏卵Ｅは気鋭５．５の挾持から解放
されて、把持装置１を上昇させると鶏卵Ｅは前記パック
ケース内に安置収容される。

本考案は上記構成に限定されるものではなく適宜設計変
更することができる。

例えば気鋭５゜５′の把持面５ｂ、５ｂ’に滑り止め用
の凹凸又は凹部を設けてもよく、鶏卵を２列以上且つ各
列に多数個配置してこれらを同時に把持するように樹皮
することもできる。

またその用途も鶏卵又は卵の把持に限らず、各種産業機
械の把持装置又は工業用乃至商業用ロボットの手として
運搬、加工又は展示などの対象物を把持することができ
、殊に把持対象物の形状又は大きさが個体毎にある程度
相違する場合や把持対象物が壊れ易いためこれを弾性的
に把持する必要のある場合又は把持対象物の把持直前時
に於ける姿勢乃至方向が変動し若しくは不揃いである場
合に利用して有用である。

以上説明した本考案のもたらす効果を要約して述べれば
以下の通りである。

■ 本考案の把持装置は鶏卵等把持対象物に接触する把
持面を気鋭の外周面に備え、該気鋭は両側面の上下２段
状に付設されているから、鶏卵のように把持対象物の形
状が上下において大小違差し、平面的にも加圧方向に遠
近差のある、しかも壊れやすいもの、傷つきやすいもの
であっても弾力的にかつ確実に把持することができる。

■ 把持面を有する気鋭が上下２段に支持板に付設され
ているため、気鋭を小さくすることができ、それは、空
気圧源の容量を小型化することができ、維持管理費を軽
減することができる。

■ 卵の両側から各１個の気鋭で加圧把持するタイプの
ものでは、卵の大小差によって加圧空気の送量を調節し
てやらなければならず、その機構は煩雑となるばかりで
なく、加圧オーバの場合には卵は両側から加圧されるの
で破損するが、本考案では気鋭は上下に２段状配置であ
るから、下方の気鋭が加圧しすぎても卵は上方に逃げる
ことができて破損のおそれがない。

また気鋭は小さいので、加圧オーバでも圧力は小さい。

■ 気鋭を上下２段構成なので、卵の大小差にも正確に
位置決めができ、確実安全に把持することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係り、第１図は把持装置の縦断面図、第
２図は第１図の把持装置で鶏卵を把持した状態を示す縦
断面図。１・・・・・・把持装置、２・・・・・・支持板、３・
・・・・・連結板、４・・・・・・把持空間、５，５′
・・・・・・気炎、５ａ・・・・・・開口、５ｂ、５ｂ
’・・・・・・把持面、６・・・・・・送気管、６ａ・
・・・・・枝管、７・・・・・・配気管、８・・・・・
・切換弁、９・・・・・・空気圧力源、Ｅ・・・・・・
鶏卵。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

複数の支持板をその広面を鉛直状かつ対面状として所定
間隔おきに並列し、その各上部に連結板を横架固定して
枠状に一体に形威し、前記各支持板の対向面には各々上
下に別個の気炎を付設して左右対称にすると共に下部の
各気炎には気管を連通させ、該気管は空気圧力源に連結
して、空気圧力源から供給する圧縮空気の完接により下
部の気炎を膨張収縮させ、両側上下の気鋭間に被把持物
を把持するよう構成したことを特徴とする把持装置。