JPS6041952Y2 - 電動車いすのコントロ−ルボックス取付け構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、重度の身体障害者が使用する電動車いすに関
するもので、特に、電動車いすの走行を制御するための
コントロールボックスの取付は構造に関するものである
。

一般に、電動車いすを使用する重度の身体障害者は、残
存する運動機能が限られており、腕および指を自由に動
かすことが困難な場合が多く、電動車いすの走行を制御
するためのコントロールボックスの位置を個々の使用者
に合わせて任意に調整できることが必要である。

従来、例えばコントロールボックスの取付は部材に複数
の取付は孔を穿設し、取付は孔を選択することによって
コントロールボックスの前・後位置を調整するものが公
知である。

ところが、上記従来のコントロールボックスの取付は構
造においては、コントロールボックスの位置を段階的に
しか調整することができず、更に、上・下および左・右
への調整ができないという不都合があった。

本考案は、上記従来の不都合を解消するためになされた
もので、コントロールボックスの位置を前・後、上・下
および左・右に無段階に調整することができ、しかも、
構成が簡単で位置の調整が容易なコントロールボックス
の取付は構造を提供することを目的とするものである。

以下、本考案を第１図および第２図に示す実施例に基づ
いて詳細に説明する。

図において、１はパイプ材によって形成されたアームレ
スト部で、アームレスト部１は嵌合部１ａ、ｌｂを図示
されない電動車いすの車体側に設けられた嵌合筒に嵌入
することにより、脱着可能に取り付けられるようになっ
ている。

２はアームレスト部１の上辺パイプに固定されたクッシ
ョン部材であり、３はアームレスト部１の側面に固定さ
れた化粧板である。

４は細長で板状の支持部材で、支持部材４には長溝４ａ
が設けられており、また、その一端には中空で筒状のカ
ラー５が固設されている。

６はボルト部６ａ、６ｂを有するＵボルトで、Ｕボルト
６によってアームレスト部１の垂直パイプ２０を抱いた
状態でボルト部６ａ。

６ｂが前記支持部材４の長ｉ４ａに挿通され、また、ボ
ルト部６ａ、６ｂにワッシャ７ ａ、 ７ ｂを介在し
てちょうナツト８ａ、８ｂが螺合されて支持部材４が垂
直パイプ２０に固定されるようになっている。

９はノブ１０およびスイッチ１１を有するコントロール
ボックスで、コントロールボックス９の下面にはボルト
部材１２が固設されており、ボルト部材１２は前記カラ
ー５に挿通されてナツト１３により固定されている。

次に、上記のように構成したコントロールボックスの取
付は構造におけるコントロールボックスの位置の調整に
ついて説明する。

ちょうナツト８ａ、８ｂを緩めると、支持部材４は前・
後（第１図の矢印Ｐ方向）に移動可能となり、かつ、垂
直パイプ２０を支点に左・右（第２図の矢印Ｑ方向）に
回転可能となると共にＵボルト６および支持部材４が一
体となって上・下（第１図の矢印Ｒ方向）に移動可能と
なる。

また、ナツト１３を緩めると、コントロールボックス９
がカラー５を支点に左・右（第２図の矢印Ｓ方向）に回
転可能となる。

従って、ちょうナツト８ａ、８ｂを緩めるコトにより、
コントロールボックス９の前・後および上・下位置を任
意に調整することができ、更に、ナツト１３を緩めるこ
とによってコントロールボックス９の左・右位置をを任
意に調整することができる。

なお、上述の実施例においては、アームレスト部１の垂
直パイプ２０に支持部材４を取付けた構成となっている
が、使用者が手による操作が困難で足による操作を行な
う場合には、電動車いすの車体部のパイプ或いはレッグ
レストのパイプに支持部材４を取付けることも可能であ
る。

また、Ｕボルト６のＵ字状部分にゴム等の被覆を施して
、垂直パイプ２０とＵボルト６との滑りを防止する等の
設計上の変更も可能である。

以上の説明から明らかなように、本考案のコントロール
ボックスの取付は構造においては、コントロールボック
スの位置を前・後、上・下および左・右に無段階に調整
することができるため、個々の使用者に合った最適位置
にコントロールボックスを固固定することができる。

また、本考案の取付は構造はＵボルト、長溝が設けられ
た支持部材等から戒る簡単な構成で、コントロールボッ
クスの位置調整を介添者が容易に行なうことができ、実
用上の効果が優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す側面図、第２図は本考案
の実施例を示す分解した状態の平面図である。 符号の説明、１・・・・・・アームレスト部、４・・・
・・・支持部材、４ａ・・・・・・長溝、５・・・・・
・カラー、６・・・・・・Ｕボルト、６ａ、６ｂ・・・
・・・ボルト部、？ａ、 ７ｂ・・・・・・ワッシャ、
８ａ、８ｂ・・・・・・ちょうナツト、９・・・・・・
コントロールボックス、１２・・・・・・ボルト部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 長溝４ａが設けられると共に一端にカラー５が固設
   された支持部材４と、ボルト部６ａおよびボルト部６ｂ
   を備えたＵボルト６とを有し、Ｕボルトによって電動車
   いすのパイプを抱いた状態でボルト部６ａとボルト部６
   ｂとを支持部材４の長溝４ａに挿通し、また、ボルト部
   ６ａとボルト部６ｂとにちょうナツト８ａとちょうナツ
   ト８ｂとを螺合させて支持部材４およびＵボルト６を電
   動車いすのパイプに固定するようになし、かつ、コント
   ロールボックス９に固設されたボルト部材１２を前記カ
   ラー５に挿通固定するよう構成したことを特徴とする、
   電動車いすのコントロールボックス取付は構造。 ２ Ｕ字状部分にゴム等の被覆を施したＵボルト６を用
   いることを特徴とする請求範囲第１項記載の電動車いす
   のコントロールボックス取付は構造。